中山道、北国街道、北国西街道、善光寺街道、千国街道、三州街道、谷街道などがあります。
現代でも宿場町がかろうじて残っていたりします。
こういう所を散策するのは
今回は「稲荷山宿」に行ってみました。
全然メジャーじゃない旧街道の宿場町【稲荷山宿】
昔はかなり栄えていたようですが今では地味な旧街道になっています。
資料によると歴史は上杉景勝までさかのぼるようです。
【稲荷山宿】
現在は長野県千曲市、R403と県道77が交わる当たり一帯に旧市街地の跡が残っています。
※普通に人が住んでいます。
最盛期は町民の8割以上が商業を生業としていたようで大変栄えていたようです。
時代の流れとともに扱う商品が次々と変わる様子がたくましいのですよ。
※横浜港から出荷される稲荷山経由の生糸の様子の写真があったりします。生糸はやはりすごいわ。
ちなみに・・
現代でも旧街道の宿場町は結構残っています。
木曽街道には 開発の手が入らないほど田舎なので そういった宿場町が大規模に残っています。
今では観光地として大流行り。
何が流行るか分かったもんじゃないいですな。
宿場町の中でも全然メジャーじゃない場所もたくさんあります。
ソレがまたいいのです。
なにせ、
それほど観光地化されてないので人が全然いない(笑)
ゆっくり歩いて散策できるってもんです。
※「リアルブラタモリ」の世界です。
ワタクシ達は冬の天気の良い日にテクテク歩いて旧宿場町を見て回るのが大好きです。
古い宿場町が徐々になくなって近代の建物に変わりつつある経過を見ることができます。
※道路が乾いても塩カルで白くなってるのでバイクや古いヘンテコ車は冬は乗れないしね。
しょっちゅう洗っています。
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かつての交通の要所だった【稲荷山】
そして、そこから北に向かう谷街道の起点でもあります。
北国街道は軽井沢で中山道と分岐して上越方面に向かう街道です。
旧北国街道は長野県東部から北部
善光寺街道は松本から麻績、聖高原(冠着山)を越えて善光寺平までのルートです。
※善光寺街道の旧道はオフ車でも行きたくないくらいの急こう配と細い簡易舗装です。
某酒蔵の先から行ける旧道に偶然迷い込んだけれど、ちょっとこれはヤバいという雰囲気で引き返しました。
※車でUターンできる場所がなく弱った。
凄い山道を登ったり下ったりするのが長野の街道です。
峠を越えて、明かりが見えて人の気配がする場所に出るとホッとしたことでしょうねえ。
※峠越えは当時はかなり大変だったようで、旧街道の峠の入り口や出口には神社があったりするのが普通です。
峠にまつわるたくさんの伝説や昔話が残っています。
※今ではバイクや車で峠をあっさり超えられるんですよ。ほんとにありがたいですわ。
ちなみに・・
長野県には
という平地が存在します。
※広い順らしい。
このように県の歌「信濃の国」にも歌われています。
ただし、
ワタクシは伊那は平地と認めてないぞ、あれは谷だ。
それに上田あたりの塩田平の存在は無視していいのか?
そんな長野県ですので、
峠が険しいため、生まれてから一度も地元の平野や集落から出ない人もたくさんいたとのこと。
各平野や集落ごとに食べ物や文化が全く違うのが長野県の面白いところです。
※伊那や飯田なんて南の方は名古屋色が強い。しかも全然移動しない民族です。
千曲市は結構推してる【稲荷山宿】
駐車場は小さいですが2時間無料(自己申告)の商店街の駐車場を利用できます。
R403沿いの大型商業施設は活気がありますが肝心の【稲荷山宿】の商店はほぼ閉まっています。
休日でも人通りはまばら、交通量も多くありません。
※みんなR403と県道77を利用するので道は狭いけれど歩くのに支障は少ないです。
こういう街並みにZ1-RとかZ750D1はものすごい似合うのです。
旧街道はさびれる運命
少し前まで旧街道が国道だった例は少なくありません。
どこの旧街道に行っても同じですが、
そもそも馬が通れればよかった道幅の旧街道を今どきのでかい車がまともにすれ違えるわけないんですよ。
しかもカクカク曲がってるし。
そんな道路を整備して道路わきの旧家屋を壊してまで国道を維持するのは大変らしいんですよ。
ならば、
田んぼの真ん中に新しくバイパスを作って国道にしちゃった方が安上がりです。
と言うわけで、
昔の旧街道が国道に昇格
↓
道が狭くて交通に支障が出る
↓
旧街道上がりの国道はバイパスが出来ることで旧国道に降格
※県道に降格する場合もある。
市や自治体が本気にならんとそのままさびれゆく運命にあるのですな、旧街道は。
そして意外に多いのが、
旧街道は電車開発を嫌う傾向があるのです。
従って駅と離れてたりするので、
馬 → 電車
の時代の流れで一気に衰退します。
今はまた車社会なので今度は駅周辺がさびれます。
時代は繰り返しますなぁ。
※【稲荷山宿】は稲荷山駅から2km以上離れています。
それでも、
昔ながらのお茶屋さんが営業していまして。
が売ってたので寄ってみました。
どうやらお茶屋の店主のおじいさんは街道歩きの有名人らしく、
お茶屋さんにいろいろな資料が展示されてました。
※写真撮り忘れました。
ついでに
を売ってたりします。
※写真撮り忘れました。
街歩き資料は素人作ですがちょっとした冊子で1000円もしましたが買いました♪
※いろんな旧街道がまとまってるので確かに見ごたえはある。
資料館「蔵し館」は面白い
※板の間には床暖房もあったりする。
さびれた町中に急にある小ぎれいな資料館。
展示物の保存状態の良さには驚きます。
※真面目に300円以上の価値はあります。これも自治体(長野県千曲市)の援助があるからできる金額と思われます。
中庭付近には穴の開いた石があって、古い写真にもあるように「馬をつないでおく石」だったらしいです。
最盛期は相当数の交通量があったようでそのほとんどが馬での移動っぽい。
※馬糞の処理とか大変だったような気が。
当然、キセルもある。
わかってるな、展示する人。
受付のお姉さんに聞いたところ、「蔵し館」はもともと大きな商家だったらしいんですが、何度も商売替えをしたようで最後は質屋さんだったとか。
※なので所蔵品が質草だったのかと勘ぐりましたが、いろいろ寄付もあったとのこと。
プチ歴史を楽しむ
大河ドラマのような世間の大きな流れを変える歴史はないけれども確実にそこには人が生活していたのです。
こういうプチ歴史を楽しめるようになると、歳を取ったということかもしれません。
※歴史のある街を散策するのが楽しくなったのでそれはソレでありだと思っています。
有料納税者しか今は吸わないけどね。
ちなみに・・
こういう旧街道の街歩きの際に周辺の旧家の軒先や納屋に面白そうな乗り物が止めてあったりするとグッときますな。
プライバシーの問題もあるのでいろんな乗り物の画像を公開できないのが残念ですが。
ナンバーが付いたままで植栽に埋まりつつある三菱GTO(前期型)とか見つけたけれど・・
今動いてたらヒト財産なんだけどなぁ。
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まとめ
※だいぶ傷んでいますが。
近いうちに無くなってしまう日本の正しい風景かもしれません。
という点でも旧街道宿場町散策は優れていますな♪
大人の車趣味として冬場の天気の良い日には旧街道散策は非常にメリットが多いです。
※雪が降ったら家に籠って革細工が当倶楽部のセオリーになりつつあります
田舎で冬は雪が降ったりするとほんとに歩かなくなります。
※車通勤してると普段ほとんど歩きません。
旧街道の宿場は半日もあれば十分楽しめます。
そして、結構な距離を歩くことになります。
周囲の同世代の仲間の衰え方がひどい。
中高年は必要以上に運動しておかないと、あっという間に体力落ちますよ。
っていうか、
いくつ迄バイクや変な車に乗るつもり?
人生100歳時代とはいえ、
「体力無くなって車重250kgのバイクにいつまでも乗れるわけないじゃん。」
ワタクシはまだジタバタするのだ。
「まだだ、まだ終わらんよ!」
というセリフが割とリアルに感じる今日この頃。
嫁はもう重いバイクはそろそろ止めるか、とか言い始めました。
※楽なバイクに乗ったら絶対堕落するのでまだあと5年は乗ってもらいます。