長野道の麻績ICからアクセスするとアルプスの眺望を楽しめます。
ただし、全然走破しようとするととんでもない酷道だったりするのです。
という記事です。
当記事の目次
長野県道12号【アルプス展望道路】とはなんだ?
長野県道12号は本来「丸子信州新町線。」というあか抜けない別名のくせに、いつの間にか【アルプス展望道路】とか言われだしました
途中に マイナーな 温泉がいくつもあるので温泉巡りするものいいでしょう。
※バイクで温泉巡りやると風邪ひきますが。
実は
当ブログの「信州の県道散策。」カテゴリーで一番「行ってこいリクエスト。」が多いのがこの長野県道12号でした。
ワタクシはひねくれているので ずっと後回しにしてました。
この度重い腰を上げてワザワザ 松茸で浮かれている上田市の塩田平をかすめて 鹿教湯温泉から一気に走破してみました。
所用時間は ちんたら写真撮りながら走って 3時間くらいですかね。
※長野市のはずれの当倶楽部から鹿教湯までが遠かった。
長野県内では割とメジャーな県道12号
メディアにも結構取り上げられ始めたので県道としてはかなりメジャーなルートと言えます。
が。
途中に 見どころがあるにはあるのですがいささか地味だし 休憩ポイント的なものはほぼありません。
アルプスが見えるのは、ホントに一部だけです。
ので、
短時間で集中的にアルプスを見たい人は一部のエリアだけで十分です。
※それでも結構走りごたえはある。
そして、
その区間以外は狭路と悪路&グネグネ峠道と言った初心者や車泣かせのルートだったりします。
※「林道一気走り。」みたいなテーマで走ってる人はほとんどいないので影響ない、とも言う。
いくつもの峠といくつもの集落があるのでエリアわけしてみた
山中の細い分岐が本道だったりしてドラクエの迷う系ダンジョン感たっぷりです。
※古の名作タクティクス・オウガの100階ダンジョンっぽい。
エリア間の移動はそれほど迷うことは無いんですが・・エリア内で他の県道と接続してる個所で迷いがちです。
しかも景色が変わらないので「ここどこ?」となりがちです。
※スマホで地図見ながら走ればいいけど、なんかそれはバイク乗りとして邪道な気がして。
こういう道では絶対的にセロー225Wが安心。
ワタクシ独断でエリア分けさせていただくと、
※R143を一部経由
に分かれます。
それぞれのエリアの印象をまとめておきます。
1.鹿教湯~青木間エリア
ちょっと入った小さな橋を渡って右折、青木方面の看板があります。
※GoogleMapでは県道177号となっていますが看板はしっかり県道12号です。
そして曲がる所は結構わかりづらい
入り口でいきなり「大型車通行困難。」となっていますが、本当にその通りです。
でかいSUVなどでも結構きついハズ。
※すれ違い出来ません。
この他にも「ほんとにココ?」という分岐が多数あるので注意が必要です。
道から落ちても助けないよ、と書けばいいのに。
ガードレールもないような道や非常にわかりずらい分岐などもあります。
長野県道177と共通区間もあるので一層わかりづらいです。
※交通量は極少ですが、地元民や迷い込んだ観光客がたまにいます。
この区間、1車線しかないし、ガードレースなんてなし。
2021/10/16現在、一部道路工事中です。
土日は通れるのですが、デカい重機を積んだトラックが道幅いっぱいになって走来たりします。
※ドライバーの腕が見事です。
対向車来たらどうすんだろ?
眺望も休憩ポイントもほぼなく、延々と細い峠を登って下ります。
青木村のはずれでR143(青木峠の入口)に接続します。
道中には
等があります。
2.青木~麻績間エリア
酷道として有名なR143青木峠ですがこの編は快走路です♪
気分のいい上り坂を進み、途中のヘアピンから長野県道12号が再開します。
実はココからオートバイ神社は結構遠い。
割とは知りやすい峠道で山を一つ越えると修那羅山安宮という神社があり見ごたえのある石仏群があります。
※一人で行くとちょっと怖いです。
いつの間にやら【オートバイ神社】となっていて石碑があります。
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オートバイ神社である安宮神社の入口を過ぎると、正しい普通の山里である筑北村、麻績村に入ります。
長野県道12号で人の気配が最も濃い箇所がこの辺です。
長野県道12号沿いではないですが 麻績村にはコンビニもあるし♪
定食屋さんとか探すのも楽しいけれど、時間がない人はコンビニでお弁当を買うといいです。
※うんと暇なら定食屋さん探すのもいいんですが、定休だったり時間限定営業だったりしていつもイミングが合わない。空いてたらラッキーです。
麻績では以前通行止めで完全走破未遂に終わっている、長野県道55号と一部共用してR403に接続します。
※長野県道55号の差切峡の紅葉は凄いハズ。
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道中には
があります。
ちなみに・・
長野県道12号沿いではありませんが、筑北村にある「冠着。」と言う名の篠ノ井線の駅があります。
ワタクシはずっとこれを「かんちゃく。」だと思っていましたが、実は「かむりき。」と読むのでした。
※麻績(おみ)だって普通は読めない。長野にはそんな地名が多いです。
冠着山、冠着神社などもある昔から地名です。
実は冠着山には千曲市まで山を縦断するように古道が走っています。
このルート、ほとんど人に知られていない絶景があるらしいのですが単独行は危険なので躊躇しています。
人通りがほとんどない廃道に近い急こう配の荒れた道らしく、ちょっと覚悟が必要です。
一方、「林道やコースのエグイ場所だと思えば余裕♪」という舐めたワタクシもいます。
※こういう時は大抵ケガする。
県道ツーリングは単独の方が好きか手出来て面白いのですが、ここは記録よりも走り込みたいので複数人で行こうかと思っておる次第です。
3.麻績~大岡エリア
この区間のことを【アルプス展望道路】と呼ぶのでしょうねえ。
麻績市街の裏道(宿場っぽい)を抜けていくと、所々でアルプスの眺望が見られる・・ハズ・・なんですが。
この日は ワタクシの日ごろの行いが悪いのか 雲が出ててあんまり遠くまで見えず。
天気が良くても雲があると景色が見えずらい、と思い知った。
アルプスや山々が見える場所は何か所もありますので、お好きなところで安全を確保して止まるといいです。
※自販機などは一切ありませんが、場所によっては地元の人がベンチ置いてくれてたりする。
おにぎり買って来ればよかった。
もしくは、お湯沸かしてカップヌードル醤油味たびたい。
【芦ノ尻道祖神】という藁で作られた道祖神様の脇からもアルプスは良く見えます。
※この日は地元のばやん(長野弁でお祖母ちゃんの意)たちが道祖神様の目の前にシート敷いてご飯食べてました(笑)ので、サクリと写真撮って撤収しました。
いつもは旅の無事をお祈りしています。
大岡村の集落を抜けると「大岡アルプス展望公園。」があります。
※厳密には長野県道12号沿いではないですが。
ココにも先客がいたのでゆっくりできず。
ここには「カフェテラス・モモ。」というちょっとオシャレなカフェ(?)があります。
※ここで作ったパンやクッキーが長野市内のAコープ等で売られてたりしますので、長野市でも知ってる人は多いですが場所まで知ってる人はあんまりいません。
確か60万円くらいだったので買っておけばよかった。
道中には
があります。
そして、
大岡温泉の施設を過ぎると、またさらにビックリするくらいの山の中のルートに戻ります。
4.大岡~信州新町エリア
というハードモードです。
実はすんごい下っています。
一気に犀川に向かって下りていく感じなので、時折信州新町の街並みが見えたりします。
わかりにくい分岐(長野県道395との分岐)があるので注意が必要です。
※県道395の先に、ワタクシの大好きなループ橋のある長野県道390号へと接続します。
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最後に犀川にかかる橋を渡って信州新町の「新町。」交差点でR19に接続して長野県道12号は終了です。
いい天気だったなー。
ちなみに・・
R19を長野方面に少し走ると、長野県道36号というこれまた峠越え&鬼無里&戸隠黒姫&信濃町というルートの起点になっておりまして。
グネグネに飢えている都会のツーリングライダーはぜひ。
※こちらはちゃんと観光地があるので
普通のツーリングも可能です。
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北信五岳道路と中秋の長野県道36号(信濃信州新町線) 県道ですらないが快走路北信五岳道路 晴れていれば、北信の山々がリンゴ畑から綺麗に見えます。 R18の南側は比較的交通量も多いのですが、北側は た ... 続きを見る
参 考 北信五岳道路と中秋の長野県道36号(信濃信州新町線)
まとめ
「頭と尻尾はくれてやれ。」
という株の売買の鉄則みたいなルートです。
鹿教湯付近と信州新町付近は道が悪く、デカいバイクでは躊躇するくらいの道です。
※車で行く気になれません。
アルプスの眺望がいいのは、麻績~大岡のエリアに限られます。
県外の人が長野にツーリングに来る際にはこのルートを交えたりすると、ちょっと通っぽいです。
でも、そこだけ走ればいいと思う。
全線走破したところで、
ほとんど観光できるような場所もなく、延々と山里を繋ぐ峠越えのルートといった感じ。
※確かに走りがいとやり切った感はあります
そちはココがスカイラインを名乗れると申すのか。
ここ最近、長野県道12号はいろんなメディアで紹介されたので県外ナンバーのツーリングバイクが増えました。
こんな山の中、良く知ってるな、って感じです。
※割と単独行のベテランっぽいツアラーが多い。さすがです。
とはいえ、
どんなに有名になっても食べ物屋さんも観光場所もほとんどないのでそれほど混まない静かな里山を繋ぐルートとして残ると思うのです。
ちなみに・・
長野県道12号は全線にわたって標高が1000mを超えることはほぼないルートです。
昔の人も高い峠を越えたくなかったんでしょうねえ。
※バイクや車って峠超えるのには超便利です。
10月16日時点での紅葉は、まだまだでした。
※やはり10月下旬、里山は11月3日の週が確実です。
このルートで紅葉真っ盛りの時期は人気(ヒトケ)がないだけに凄いハズ。
紅葉を独り占めして、ちょっとした広めの路肩でコンビニ飯食うのもいいかもしれません。
落ち葉が多いのでスリップダウンに注意しましょう♪
日ごろの行いが良ければ アルプスの眺望も楽しめるハズです♪