かつては有料道路だった長野県道502号は別名【奥志賀林道】として有名です。
日本有数の秘境感が味わえる完全舗装路です。
10月初旬に完全走破してきました。
当記事の目次
日本有数の秘境ルートの一つ通称【旧奥志賀林道】
地図上ではほんの少ししか離れていませんが観光地と秘境の差が凄い。
R292(志賀草津高原ルート)と奥志賀に続く県道471(北信州もみじわかばライン)の交差点。
県道471のトンネルはアスファルトに縦溝切ってあるところが多くてバイクだと怖い。
【旧奥志賀林道】といっても完全舗装路なので、普通のオンロードバイクでも走破可能です。
1.5車線の思ったより綺麗な舗装路が続きます。
が。
グネグネ道大すきでもちょっと飽きる修行の道です。
※延々と景色が変わらず、眺望もほぼないです。
ただの延々と続く よくこんなところ舗装したな、という 山奥の林道です。
日が暮れてから【旧奥志賀林道】に入るのは自殺行為ですよ。
事故があっても最悪しばらく見つかりません。
進むたびに人の気配がなくなってくる。
入ることをおススメします。
※それくらい山の中です。
奥志賀と言う秘境
ワタクシは過去に何度も【旧奥志賀林道】を走っています。
数年前に一気に丸一日かけて、
の全線走破しましたが、ワタクシが飽きて大変くたびれたことを覚えています。
※この時はZ1-Rで走破。デカいバイクで奥志賀林道に来るもんじゃないと思いました。
この時も林道を昼間からアナグマが歩いてたり、秘境感が凄かった。
ただし、
完全走破できるだけ運が良かったのです。
その後、何度か【旧奥志賀林道】に訪れていますが結構な割合で通行止めなことがありました。
長野の県道は自然災害があると部分的に通行止めになることも多いのです。
長野県はお金がないので交通量が少ない箇所はどうしても補修が後回しになるのです。
※そんなところばっかしですな。
なので、
【旧奥志賀林道】を完全走破できるかどうかは運もあるのです。
紅葉で有名な志賀高原のさらに奥
ですが、奥志賀より志賀高原の方が標高が高いのです。
10月初旬の奥志賀はまだ少し紅葉は早い感じです。
ただ、いつものように空いていました。
県道長野県道502号線(北信州もみじ若葉ライン、奥志賀高原線)は志賀と言う割に意外に標高は高くありません。
GARMINのGPSでチェックしながら走行てみると、1300mから1600mのアップダウンが野沢温泉まで続きました。
イメージでは2000mクラスなんですが。
なので、
10月初旬は所々で赤や黄色の紅葉が見られましたが、本番まではもう一息、って感じです。
ワタクシの感覚では紅葉は10月下旬くらいかなー、と。
※今年は暖かいのです。
それでも、
ススキの草原となってるスキー場や大きいリゾートホテルの脇を抜けていく秋の奥志賀ツーリングは爽快でした♪
スキー場とリゾートホテルを抜けると秘境の入り口がある
※長野県民は意外に奥志賀には行かない。道のり的に街から遠いので。
長野県道502の入り口までは、大規模なスキー場やリゾートホテル、おしゃれなレストランがあったりします。
県道502の奥志賀側の入り口
BMW MOTORAD
どうもこの日(2021年10月09日)はBMWのバイクのお祭りが開催されていたようです。
※毎年白馬でやってる奴のGS限定版?
スキー場のゲレンデをBMWの 300万円もする ビッグバイクが隊列組んで走ってました。
※お前らなんかおよびじゃない感が半端なかったので寄りませんでしたが。
どうりでこの日はどこへ行ってもBMWのGS系バイクをよく見たわけです。
こんな高価なバイクでもたくさん売れてるんですねえ♪
BMWのお祭りは民度が高くて結構好きです。
一生BMWのバイクのオーナーにはなれそうもありませんが。
※欧州で借りたBMW1150Rはそれなりによかったですが多分買いません。
国産のバイクでこういうイベントをやると爆音系がいたりするとすごく残念。
バイクのイベントでは爆音系の改造車は会場に入れない、と言う向きも出始めています。
いい事です。
大人の趣味としてのバイクなので一般人に迷惑をかけてはいけないのですよ。
ホテルがなくなったその先に、
があります。
大げさに言うと、ココからは人間の世界ではありません。
大自然に人間が場所をお借りしている世界です。
それくらい秘境です。
この日は野沢温泉スキー場付近で、自転車の大規模イベントがあったようで時間制限で通行止めになっていました。
スキー場を使った自転車系イベント、コレもどんどん盛んになっておりますな。
夏なんかスキー場使ってないんだから、どんどんこういう招致はすべきです♪
ワタクシたちが通った時は、時間がずれてたので幸いなことに普通に通行できました♪
【奥志賀林道】の大きな分岐
どっちに行っても山深いだけでこれといった見どころは無しです。
手つかずの山が残ってる、という意味ではずっと見所ですが。
旧雑魚川林道との分岐
志賀高原側から北上するルートで言うと、まず秋山郷方面へ続く雑魚川林道との分岐があります。
起点から20kmくらい。
※無理やり料金所の看板をペンキで上塗りした看板が目印。実際に見てもらいたい。
今は雑魚川林道って言わないのね?
地図見ても林道雑魚川線とかそんな表記すら見つけられず。
細い方が秋山郷に続く旧雑魚川林道。
これを右折すると、これまた日本有数の山里【秋山郷】へと続く 延々と人間以外の世界に引き込まれるような感覚に陥る 舗装路です。
※とんでもない山の中です。浮き砂注意。
行くのも結構ハードル他愛のですが秋山郷も 人里離れた隠里っぽくて 紅葉の季節は素晴らしいです。
こちらも行く価値はあります。
日本の山の原風景・・というかと気が止まった感は、南信の「下栗の里。」並みです。
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ただ、
ココも生活するのは大変そうです。
食事処もほとんどなかった記憶がありますが、今はどうなのかしら?
GoogleMapで見ればそれなりに食べ物屋さんとかあるのかしら。
※R405もその周辺の県道も良く通行止めになるし。
野沢温泉スキー場のはずれの分岐
長野県道502を完走するには、野沢温泉スキー場のリフトを何本かくぐり、ゲレンデを左右に見つつ野沢温泉の市街地に抜け・・ません。
野沢温泉スキー場のはずれから、もう一回大きく右折します。
※ちょっとしたトラップです。
長野県道502と野沢温泉市街地に行く分岐があります。
ココが非常にわかりずらい。
栄村、十日町みたいな案内が 地味に あります。
※ちょっとした広場になってて「マジでこっちが本道?」っていう道が正解です。
ここから県道502の主点迄20km強あります。
ちなみに・・
実は、野沢温泉の分岐の地点でKDX125SRのトリップメーターは100kmを超えて居ました。
普段、オンロードツーリングでは25km/lを記録する当倶楽部のKDX125SRですがさすがにこの山奥だと心ぼそい。
林道メインのツーリングだともっと悪くて20km/lくらい。
いつもは余裕をもって130㎞くらいで給油するのがセオリーです。
※ガス欠でバイク押すのはちょっと避けたい。バイクって重いです。
なので、
野沢温泉から栄村迄の長野県道502区間はちょっとだけ不安でした。
県道を抜けたところにすぐガソリンスタンドがあるわけでもなし。
ガンガン開けて走ってきたし。
奥志賀林道を抜けた後、急いでR117のガソリンスタンドで給油しました。
そしたら♪
トリップメーター128kmで4.6lしか入らず♪
27.8km/lという史上最良の燃費を記録しました。
30年前の2st125cc 既に5万キロ走行は確実 の車体でこの燃費はなかなかいいのではないかと思うのです。
KDX延命させてやりたいなー。
延々と続くように感じる60km弱の【奥志賀林道】
何もないのでとりあえず、開通の碑の前で休憩するくらいしかイベントはありません。
※たぶん、ほとんどのバイク乗りはココで写真撮るのでは?
延々とコーナーリングを続けていますが景色は大して変わらず開けず。
この感覚は、新潟から福島に抜けるR352(樹海ライン)に似ています。
R352は途中にダムがあるので 味変っぽく 飽きない・・イヤ、あれも飽きるな。
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長野県道502は野沢温泉スキー場のリフトが見え始めてもまだまだ続くのです。
延々と続くような道と光景に飽きちゃったら、野沢温泉に抜けちゃっても全然いいと思います。
温泉巡りでツーリングを締めるのもまたヨシです。
※秋は温泉入ったあとバイク乗ると風邪ひきますが。
ワタクシの様に ムキになって 完全走破を狙わなくてもいいのです。
※人様に迷惑かけずに、楽しけりゃ何でもいいんすよ。
ちなみに・・
長野県道502の標識(地面い刺さってる杭状のやつ)には「箕作まで00km」という表示があります。
※奥志賀からカウントダウン形式。
「箕作?何処やねん?」
と、ひたすらつっこみながら走ることになります。
もし誰か行ったらこの画像撮って送ってください。
長野県道502の終着(ちゃんと箕作0.0kmの杭がある)付近のホントに小さい集落の名称です。
何処なんだ箕作。
百本以上あると思われる道しるべの割に
「まーじーでー?」
と言うくらい小規模集落なので拍子抜けしますが、昔はココが街道の重要拠点だったのかもしれません。
※ぜひ実際に見てきてもらいたい♪そしてびっくりしてもらいたい。
この杭の距離表記の数値がだんだん小さくなっていくのも【奥志賀林道】の楽しみ方の一つです。
まとめ
誰にとってもいいところ、とは言いませんが年に一度くらい行きたくなる魔性のルートでもあります。
出来れば秋に。
【奥志賀林道】は素晴らしい山の中で 本当に何もありませんが 雄大な自然を肌で感じられます。
これこそが宝です。
この自然に勝るものを人間は作り出せないのですよ。
こういうモノを素直にありがたがれる大人になりたいもんです。
この日も数名の 好きモノ 単独行のライダーとすれ違いました。
※秘境ツーリングマニアは結構いるっぽいけど、出来るだけ複数で行くことをおススメします。
【奥志賀林道(ここでは主に長野県道502の意)】を走破することで、
を実体験できます。
あと、
【奥志賀林道】の10月初旬は紅葉はまだ少し早い
と言うことがわかりました。
※2021年の10月初旬は標高1700mくらいは結構紅葉してますが、それ以下はこれからです。
そして、
長野の里山の紅葉のピークは例年通り11月3日の週だと思われます。
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里山の紅葉が始まると冬に向かって一気に季節が加速するのが長野県です。
長野県のバイクシーズンはあとひと月、ってところですかね。
帰りの長野県道408から見た西大滝ダム。
落差が全然ないくせに大規模でスゲエ。
しかも東京電力管轄。近くにヘリポートもある。
※このエリアの千曲川西岸を泊まり込みで徹底走破してみたい。