それがどれくらい違うのか?
そんなに酷いもんなのか?
そんな「アカラサマナコピー商品。」の一つを検証してみました。
当記事の目次
ビタローニカリフォルニアンのバッタもの
本物の半額以下で流通している「偽物。」のさらに「中古。」でございます。
ミラー部が破損したワタクシのビタローニ。
新品を購入して取り付ければいいんでしょうが。
・・そんなお金はないのです。
こんな記事もあります▼
中古でも買うか・・とヤフオクを漁ってたら。
ありましたよ、中古品が。
しかもバッタもんです♪
偽物だと、遠慮なく改造できるのですよ♪
偽物とはいえ、大いに興味があるので酒の勢いも借りて落札しちゃいました。
※結構最後は競ったけれどまあいいか。
届いた偽物は本物とはいろんな違いがありました。
刻印がない
でも生意気に、フッター部の裏面に「Made In Itary」の刻印があり。
※ほんとか。
偽物には整形の筋がはっきり残っていますが表面のつるんとした感は印象は変わりません。
重さも似たようなもんです。
※厳密に計測したわけではないのですが。
今回の記事は壮大&みみっちい間違い探しです。
しかし、
ミラーのシェル部分に彫られているはずの刻印がありません。
こういうところはイベントとかでマニアはあざとく見つけますな(笑)
刻印があろうがなかろうが、ミラーは後ろが見えればどうでもええんじゃ。
ちなみに・・
ミラー自体の可倒式になってる可動部は偽物の方がよく出来てる感があります。
本物はすぐ可動部が緩くなり、さらに下に垂れ下がるのでちょっとカッコ悪いんのです。
※可動部に柔らかい金属(真鍮?)の板バネが入っててこれが緩むと稼働が軽くなってしまいます。
各所でいろんな対策をしてるようですが、ワタクシはナイロンの配線止めを切って挟んでいます。
※絶妙な稼働加減になります。
効果は絶大です。
昔の「超時空要塞マクロス」のバルキリーのプラモデルの関節部に入れたポリキャップですな。
※以降、当倶楽部ではこの方式を「ポリキャップ方式。」と命名。
安いもんですわな。
可動部の取付ネジが違う
本物はネックの長いマイナスネジ一本でミラーシェルと足部が固定されています。
凄く頼りない固定方式なのですが、走行中に外れたことはありません。
こんな細いネジで特にロックタイトなどのゆるみ止めもないのですが。
まあイタ公の考えることですからねえ。
こんなちゃちなミラーがFerrari様の純正採用されてたのかと思うと感慨もひとしおです。
※同じパーツでもスーパーカー用だと高騰するのです。
まあ基本的なつくりは一緒ですが汎用性が高いのはプラスネジ。
本物のネックの長いマイナスネジは多分専用品。
偽物は小さいプラスビスで止まっています。
ちなみに・・
ランボの総帥フルッチオ・ランボルギーニさんは、Ferrariと仲が悪くて、自らスーパーカーメーカーになった、とまことしやかに言われていますが。
実は、
「同じ部品でもスーパーカー用だと高く売れるじゃん♪」
と言うことに気が付いたからだと言われています。
スーパーカーの部品ってだけで、信じられないような値段で流通するんですよ、これが。
※ディアブロのシリンダヘッドガスケットなんて3万円ですよ。
イタリア車に限ったことではなく、
新車時に1,500万円もした某英国車スポーツカーなんかスイッチは旧miniと同じものが採用されてたりします。
※純正部品をディーラーで取るといくらなんですかね。
これが、純利益がくそ高いスーパーカー商法と言う奴です。
※TOYOTAとFerrariでは販売数が全然違うのに株価が均衡したりFerrariの方が高かったりするのはこういうことらしいです。
マーケティングの世界では、高く売るれるブランドを躍起になって確立したがるのはこういう裏事情もあるのです。
※新参者のブランドで根ついたのはほとんど聞かないですが。
内部の成型が違う
三層で積層してるのか?というくらいの内部構造でした。
最近のワタクシの仕事上の口癖「わかりゃあ、しませんよ。」を地で行く作業にあっぱれ。
今は、3Dプリンタとかで簡単にできちゃうのかもしれません。
※とはいえ、整形のバリと言うか筋があるのでシッカリ金型作ってると思われます。
ミラーの稼働箇所が少ない
偽物はなんとなく可動域が狭い気がしたので本物と比べてみたらやっぱり可動域は狭かったです。
これも、慣れの問題なのかもしれません。
比べなければわかりませんが、何となく違和感があります。
※ロータスヨーロッパの後方視界の悪さを考えると、可動域が少ないのは死活問題だったりもします。
鏡面と言えば
偽物は鏡面の裏側も鏡でした♪
見えないところまで凝った作り、と言えばそうかもしれません。
恐らく、
両面が鏡だと左右の区別も関係ないので量産効果が高いのでしょうねえ。
割れていますが。
裏側まで鏡。
本物は裏側はきっちり黒かったです。
むしろこっちが左右の鏡に区別があって高級な作りと言えるかもしれません。
ミラーのネック部の角度と長さが微妙に違う
ネック部の長さと角度が微妙に違います。
こんなの気が付く人は少ないと思うのですが。
ワタクシはしつこく見比べたので発見できたわけです。
偽物の方がわずかに角度がついています。
まあこれも大勢に影響はありません。
でも、この本御少しの角度と鏡面の稼働部の少なさはロータスヨーロッパにはマジで死活問題なのです。
と言うわけで。
と言う作戦に出ます。
ボディとミラーステー固定のネジ位置(2か所)は全く同じでした。
とりあえずは何とかなっています。
偽物は、
マジでフルコピーをしたかったのか?
と言うことに疑問を感じますね。
特にネックの角度まで変えるとなるとフルコピーの方が楽なんじゃないかと。
※可動部の固定も本物より改良されている感じです。
まあもともとの設計はFerrari308とかの時代ですからねえ。
バッタもんもブランドにこだわらなければ、結構いいのかもしれません。
※ブランド品とか本物とか言うだけで数倍の金額請求されるのは腑に落ちないし。
まとめ
全部がそうとは限りませんが、ワタクシの入手したものは出来がかなり良かったです。
最初から本物ではないとわかってたので、ダメージは無いというか、むしろよく出来てて感心しました。
※偽物と一口で言っても、ピンからキリまでいろいろあるんでしょうが。
ミラーは重要な保安部品ではありますが、いろいろ遊んでみるのも楽しいものです。
ほとんど専門的な知識がなくても、誰が見ても後ろが見えるというだけの話ですし。
カレーと牛丼とチーズという好きなものばかりを乗せた「俺の考えた最強のガンダム。」系の飯になりました。
※食事の画像が出てくるときは比較的記事が地味です。
旧車のミラーは、よほどのブランド品でなければそれほど高価なものではないんですが、マニアはやっぱり存在しています。
車のバックミラーと一口で言っても、ブランドやモデルごとの奥深さ、歴史なんかがマニア心を揺さぶるのでしょうねえ。
※集め始めるとキリがないパーツでもあります。
いいんですよ、別にミラー変えたのが誰にも分ってもらえなくても。
※この辺は、美容院に行って髪型変えてきた嫁の間違い探し的な変更点に気が付くのに近いかもしれません。
ロータスヨーロッパの後方視界を改善する旅はまだ始まったばかりなのです。
※もう10年も乗ってますが。半分あきらめていますが。