これを何とかしたい。
以前、プロに修理してもらったのだけれど数年も経過すると錆には勝てないっぽい。
今回、失敗覚悟で自分で何とかしてみることにした。
サイレンサーの塗装が膨らむ?
押しても硬くてペコペコ言いません。
なんだろ?と思ってたのですよ。
最初に言っておきますが今回の記事にはほぼ画像はありません。
作業に当たり、手が真っ黒になったのでスマホで撮影する気にならなかったためです。
ご了承ください。
※基本、ワタクシの忘備録だからね。 個人が発信する無料の記事に文句を言うでない。
以前、詰まりまくったサイレンサーを修理してもらったZ1-RのKERKERのトグロ管サイレンサーです。
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この塗装に浮きが出始めたのだ。
内側から広がってる錆が原因だと思われる。
これはサイレンサーの素材が鉄なのでどんな補修をしても錆びるのは仕方ないことなのだけれど、一見して美しくないのだ。
中古も考えたけれど、
Z1系のサイレンサーはヤフオクを見ると 一見してひどい程度でも とんでもない値段で売られているのだ。
実は新品のステンレス製トグロ管(新型ロゴとサイレンサーの取り付けプレートの位置が違う)もストックしてあるのだけれど、古いロゴプレートと鉄のサイレンサーならではの音が好きなのだ。
古いZには艶消しの黒い鉄マフラーが良く似合うしね。
※個人的にKERKERのロゴは古いほうがアメリカのサーキットっぽくてかっこいいと思う。
ストックは最悪時の保険としておいて、今回は素人作業で錆を落としてみようじゃないか、という判断をした。
※この決断を実行に移すまで3か月くらいかかった。 遅延の主な理由は「面倒くさい。」からだ。
失敗しても保険があるのは心強い。
とか言いながら、工程を進めます。
と進めます。
ここまでは5分。
日常茶飯事です。
ここからが「後には引けない工程。」となります。
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塗装を剥ぐ
塗装の工程を考えると出来る限り全体の塗装を剥ぐのだ。
この際、普通のカッターやクラフトナイフ(彫刻刀の鋭いやつ)とかも使います。
サイレンサーの塗装を剥いでいくのだけれど、スルッと剥けると気持ちがいい。
塗膜の厚いところは比較的剥ぎやすい。
まあ3割くらいは引っかかってガガガガッと段々になってしまうのだけれど、
こういうのは時間をかけて平らに剥いでいく。
剃刀の刃を使ったスクレーパーが使いやすい。
※角度によって刃の入り方が変わるので使い分ける。
塗装の下地の鉄部分がボロボロになってる個所もあると刃物では塗装は削げない。
ここは刃物とワイヤブラシを使って注意深く塗料をそいでいく。
この作業、夢中になるので数時間があっという間に過ぎるのだ。
汚れまくるので作業手袋を使ってたんだけれど、うっとうしくなって次第に素手でやるようになる。
※この時点でスマホ撮影はあきらめ。
削り取った塗膜は小さいコンビニ袋に半分くらいになった。
結構多い。
遊びに来た猫はワタクシの気迫に押されて1mほど離れた場所で丸くなって日向ぼっこしている。
※邪魔すると怒られることを最近学んだようだ。
掘ってみたら錆だった
浮いている個所はもちろん、浮いていない箇所でも塗膜を剥いだら赤さびが出てたりする。
まあわかってはいたんだけど。
塗装の下は結構錆びていますな♪
塗装を剥いだ後で錆が出てる箇所はステンレスのワイヤブラシでガリガリと赤さびがなくなるまで削る。
途中で面倒くさくなって、インパクトドライバーにつけるカップブラシで広範囲を一気に削る。
※あんまり効率は上がらないけれど、均等に削れるので見た目が良い。
錆びて鉄板が薄くなってる個所があって、強めに削ったら小さな穴が数か所空いてしまった。
ピンホールと呼ばれる針で刺したような穴ですが、
サイレンサーを内側から見るとプラネタリウムみたいな光の点がそこかしこに見える。
※水が溜まりやすいのか下側のほうが穴が多い。
激しくクヨクヨしたかったけれどこうなってしまったからには仕方ない。
壁面が錆びて大きく崩壊しないだけましだと思うことにする。
※それでも穴の周辺は鉄板が薄くなってるであろうことが想像できるね。
反省しても後悔しても状況は変わらない。
とっとと気持ちを切り替えて素人ができる対策をするだけです。
なので何もしなければもっとひどくなってた、というポジティブ思考に切り代える。
時間をかけてクヨクヨしてる場合ではないのだ。
ちなみに・・
塗膜を剥いで、ワイヤブラシで錆を落とした後は、
表面を均等にするため、サンドペーパーで表面を平らにします。
この作業は一番時間がかかるし慎重さが求められるのだ。
サンドペーパーは
という感じで同じ作業を繰り返して表面を均していきます。
※ガレージ内にはサンドペーパーのストックはたくさんある。
この作業の手を抜くと塗装後に表面が汚くなるのです。
塗装は下地作りが8割なので、できるだけ時間をかけてしっかり全体を均すことが大事です。
※外装の場合は2000番くらいまでやる。そのあとコンパウンド使って研磨後、サフ入れる。
まあ自分のなので裏側の見えない場所は結構適当に処理しちゃったのですがね。
裏側は錆びてボコボコしてたから嫌になった、というのが本音。
錆だけはきれいに落としたけれど凹んでる個所もある。
どうせ見えないし、削りすぎて穴が増えても面白くないからいいのだ。
当然ですが、この作業で手は削りカスで真っ黒なのでスマホで撮影はできません。
※塗装はすべての工程で手が汚れるのスマホで撮影はできないのよ。
穴を内側から埋める
表面の均しが終わったら穴を埋めていきます。
この手の穴は表から埋めずに裏からパッチを当てていく方が確実です。
今回、穴埋めに使ったのはJBウェルドの耐熱版(Heat)です。
なかなか評判がいい2液(というか二重になってる羊羹みたいな粘土)の混合パテです。
以前、KDX125SR2号機のサイレンサーの出口を曲げてオイル交じりの排ガスがナンバーにかからないようにしたときに使いました。
記事にしたかどうかもあやふやですが、こういう細かい作業は当倶楽部では常に山ほどやっています。
※そういえば巻き割り機のサイレンサーがもげた時も使いました。
今はワタクシが買った奴より進化してるようだね。
当倶楽部ではいろんなエポキシ系パテを試しまくっていますが、最近のエポキシ系パテは本当に高性能。
※GM83とかも使ったけれどマジでタップが切れる。
KERKERのサイレンサーの内側から光が漏れる穴を確認して、
このパテを光が漏れる箇所にピンポイントで張り付けていきます。
JBウェルドをよくこねて2種類をよく混ぜます。
この際指にパーツクリーナーをつけると指につかないので混ぜやすいです。
練ったものをツルッとした硬い紙に乗せて、
ボンドかなんかについてた小さい樹脂のへらで少量ずつ取りながら作業します。
指で米粒大というかBB弾くらいの大きさに丸めて、
サイレンサーを内側からのぞき込んで光の穴に乗せていきます。
手を突っ込むと光の穴が見えません。
適当に近くの壁面に貼り付けてサイレンサーから一度手を抜き、
再度光の位置を確認してピンポイントで穴に乗せていきます。
良い位置に乗せたJBウェルドを内側から強く押し込むと、サイレンサーの表側からニューっと出てきます。
最初は表に出た部分は硬化後にカットするつもりだっかけれど少しでも強度が出たほうが良いと判断しました。
少量なのでわざわざ削らず、軽くポンポンと押さえるだけにします。
※内側に残ったJBウェルドがストッパーとなるし強度も得られるはずなので裏側はちょっと厚めにしてあります。
これを数箇所繰り返します。
下側の小さな穴が集中した箇所は内側から余ったJBウェルドを盛っておきました。
まあ気休めかもしれませんが。
この状態で一晩おきます。
当然ですが、手はJBウェルドでべたべたしてるし、
サイレンサー内部の煤で黒くなってるのでスマホで撮影はできません。
ちなみに・・
塗装を剥いだ地金が出てる鉄はあっという間に錆びます。
※汗が垂れたりするとその箇所だけ一気に錆が発生します。
何もしなくても塗装を剥いだところは無防備なので一晩も置けばうっすら錆が発生したりします。
※海の近くでは潮風にあたって錆の進行が早いようです。
秋の乾燥したこの時期を狙って作業したのはできるだけ錆を発生させたくなかったからです。
走ってて気持ちのいい春と秋の時期は塗装にもいい時期なんですよねえ。
午前中に他のバイクで近所の散歩(100kmくらい)走ってから午後作業、というのができるのが田舎のいいところ。
※ツーリング先としての海までは遠いんだけどね。

KDX125SR1号機。
この天気で出かけないのはバイク乗りとして名折れだ。
長野に移住して本当に良かったと思うのはこういうところ。
※都会でこんな作業したら通報されるわ。
耐熱塗料でサイレンサーを塗る
今回は高価なオキツモの耐熱スプレーを使いました。
耐熱塗料と言えばオキツモです。
昔、ストーブ用の耐熱塗料を使ったこともあるのですが粉噴いたみたいになったし、
すぐ禿げた記憶があります。
※色合いと艶消し度合いは鋳物みたいでかっこいいんだけどね。
さんざん悩んだ結果、艶アリ黒にしちゃいました。
今でも艶消し黒にしておけばよかった、と猛省しています。
※半艶もある。もっと調べりゃよかった。
ここから翌日。
JBウェルドの硬化を確認したら表面に浮いた錆びを1500番のサンドペーパーで軽く磨いて落とします。
※幸いそんなに錆びは発生してなかったです。
塗装面をパーツクリーナーと新しいペーパーウェスを使って脱脂します。
割としつこく脱脂しました。
このあたりからまた手袋作業に戻りましてスマホがいじれないので画像はありません。
塗装のコツは薄く均一に何度も塗ることです。
スプレーで塗装する場合、最初と最後が塗料が多くなりがちです。
なので。
という一連の作業ができないと均一に塗装はできません。
一発で濃くしようとせず、何度も上塗りします。
黒なので塗り斑が目立たなくて簡単です♪
※Z1-Rを白に塗ったときはマジで大変だったんだぜ。
オキツモの耐熱塗料は熱処理しないと完全硬化しないという仕様です。
コレが「オキツモはハードルが高い。」といわれるゆえんです。
当倶楽部には焼き付け機などありませんので、素人全開の「走行しながら焼き付ける。」という作戦です。
※キャリパーとか焼き付け塗装したいんだけれど焼き付けができないのだ。
本当は塗る前にインナーバッフルを入れちゃえばよかったのですが、
工程を考えずに塗ったので、バッフルを仕込む工程が後回しになっちゃいまして。
バッフルを仕込む際に表面に少し指の跡が付いたので再度修正しました。
サイレンサーを車体につけて、エンブレムをリベット止めします。
※エンブレムの裏には目立たないように液体ガスケットを多めに塗布して振動防止とします。
この後、いつもの散歩道である近所の峠を30kmほど流して焼き付け工程を済ませます。
塗装が手で触れてもべたつかない程度に落ち着いたのでサイレンサーの錆対応と塗装は完了としました。
まあこうなるように作業したので想像通りの仕上がりだったわけです。
裏側を見なければ きれいに仕上がってるのでおおむね良し、とします。
※ただ、仕上がりを見ても「やっぱり、つや消しのほうがかっこよかったかも。」と思ったワタクシです。
ちなみに・・
今回の作業は段ボールの上で行いました。
ゴミの対策とサイレンサーの傷防止、塗装でコンクリートを汚さないためです。
作業場所はガレージ前の風通しがいい場所です。
屋外で塗装する際は水を巻いて誇りが立たないようにしたりするんだけれど、
自分のものだから別にいいやってことで散水はしませんでした。
※ただ単に面倒くさいだけ。
どうせ見えない側の表面はボコボコのままだし、多少埃が付いても別にいいや、って思いまして。
※プロは裏側でも表面の凹凸をパテで埋めたり板金したりして何事もなかったようにする。
今回は素人作業ですので見えるところだけきれいに見えればいいのです。
Z1-Rの外装一式塗った時はカーポートに簡易塗装ブースを作って塗ったもんですが、
作業時間が短いし、そんな大げさにするまでもありません。
黒いマフラーだから簡単だしね。
まとめ
耐久性は未知数でいつまでもつかわかりませんが。
錆は除去したし、穴は埋めたし、塗装もした。
とりあえず、
綺麗な状態に見える。
耐久性はわかりませんがその時は別の手段を取ります。
とにかく。
ワタクシはZ1-RのKERKERの古い鉄製トグロ管を気に入っているのです。
スモールバッフルなら普通に車検も通るいいマフラーです。
※今まで一度も車検でマフラーを指摘されたことはありません。
純正より静か、とは言いませんがこれ以上煩い純正バイクもあるくらい。
※古いバイクの純正マフラーは騒音に関してだいぶおおらか。
今回の修正を行っても次の車検は大丈夫、だと思いたい。
昔はトグロ管はすごく評価が低くて安かった記憶があるのですが、
一周回ったのか整備性を考えると妥当だからかは知りませんが、現在はそれなりに評価があるようです。
※ヤフオクでたまに 下部が凹んだ 中古が売られてたりするけれど、すんげえ高いよね。
トグロ管には鉄製とステンレス製がありまして。
ステンレス製でもなぜか部分的に錆びるのですが鉄製はもろに錆びますな。
KERKER製に限らず、社外のマフラーはエキマニが鉄だと頁岩のように剥がれるように錆びますな。
マフラーの錆は旧車あるあるの一つですが、鉄という素材の特性なので仕方ないと思っています。
高価なヨシムラやモリワキでも同じです。
穴が開かなきゃいいんだけど、市場に出回る品は錆び錆なものが多いですな。
当倶楽部のZ1-Rにはエキマニ部はステンレスでサイレンサー部は鉄という、
「リセールなんてできない仕様。」
となっています。
これは入手段階でエキマニとサイレンサーは別々に入手したからです。
※どちらも5千円でした。フェアレディZ32で東京の東と西に別々に取りに行った記憶があるので30年以上前ですね。
このマフラー、ワタクシは気に入っているのですが、人は「Ez-8仕様。」と呼んだりします。
一番格好悪いガンダムとして有名な08小隊の有り合わせで作ったモビルスーツです。
※あの話、いろいろ悪く言われていますが兵站とか補給線とか場末の兵隊心理とか表現されてて結構好きなんですが。
そんな市場的には価値がないマフラーですが一緒に日本中走りまわりました。
※少なくとも10万キロは一緒に走ってるはずです。

KERKERスモールバッフル。
高回転をキープしたり最高速を競うわけではないのでこれで十分。
ラージバッフルよりかっこいいと思う。
雨の中も走りまくったので錆びるのも仕方ない、むしろ今までよく持ったな、という感じです。
ステンレスのエキマニの汚れは落とせそうですが、使ってきた感が薄れるのでこのままでいいのです。
若いころからずっと一緒に走ってきたマフラーには愛着はある。
凹んだところも心当たりはある。
それに鉄のサイレンサーの静かにこもった太い音は捨てがたい。
※Z1系にはこの鉄のサイレンサーの音が良く似合うのよ。
前述したとおり、予備で新品デッドストックもののトグロ管を所有しています。
こちらはエキマニからサイレンサーまでステンレスです。
だけど取り付けステーの位置を加工しないといい角度につかないのが新しいKERKERなのだ。
※ステーなんてすぐ作れるんだけどね。
新しいのはピカピカで見栄えはいいのですがKERKERのエンブレムは新しいのがちょっとねえ。
※エンブレムだけ変えるという手もあるにはある。
こんな記事もあります▼
正直、この際だから予備のマフラーに変えちゃおうか?という考えもありました。
その方が簡単できれいになります。
とはいえ。
二度と増えることがないパーツですので出来る限り復活させてやりたいのです。
某国産旧車のオーナーズクラブの会長によると、
「ピンホールくらいの穴ならメッキ屋さんに出せば埋めてくれる。」
という話も合ったのですが、クロームメッキ仕様になってしまいます。
※そのあと艶消し黒に塗り直せばいいだけかもしれませんが。
今回はワタクシが当ガレージの有り合わせのもので、
黒い鉄製サイレンサーのままどこまで出来るかやってみたかったのです。
耐久性とかはわかりませんが、また錆が浮いてきたら考えます。
もう一回穴が開いたりしたらメッキ屋さんか板金屋さんに相談します。
※メッキ屋さんの窓口は紹介してもらいました。
ということで、今回は落着。
※もし次もワタクシが作業するとすれば、錆びた部分をグラインダーで除去して鉄板を張り付けてパテで埋める・・とかになるんだろうね。
重ね重ね言いますが当記事に画像が少ないのは手が汚れてスマホで写真を撮れない状況が続いたからです。
※ほんと、一人で作業しながら写真を撮影するのはかなり無理がある。みんなすげえと思うわ。

