若いころバイクに乗ってたけど一時的に降りて再度バイク乗りになるというパターン。
こういう人たちが先細りになりるるあったバイク業界を牽引したのです。
それでは、いつまでリターンライダーって言われるのか?
っていう話です。
当記事の目次
リターンライダーという言葉ができたのはここ20年くらい
リターンライダーとは
という人が「リターンライダー。」と呼ばれるようです。
一般には男女を問わず子供が手を離れた40代後半から50代くらいの人が、
趣味探しの一環でバイクに行きついたというケースが多いんじゃないでしょうか。
バイクブームの頃はバイクに乗ってる人の圧倒的多数は若者で、
40歳を超えるライダーは今より全然少なかったのです。
※そのくらいの年になるとツアラー系とかBMWのバイクに走るのが定番でした。
なので。
当時はリターンライダーなんて言う概念自体がなかったのです。
※そりゃ当時でも多少はいたと思いますが。
リターンライダーの皆さんは、貧乏な小僧どもと違ってお金があるので何かと豪華です。
若いころは「限定解除。」の壁があって乗れなかったデカいバイクも、
現在は免許制度が昔とは変わっています。
教習所で大型免許を取ることで当時とは比べ物にならないくらい簡単に乗れるようになっています。
当時中型免許しか持っていなかった中高年のリターンライダーはお金があるので躊躇なく大型免許を取ります。
※すでに限定解除ライダーより教習所で大型免許取った人の方が多いハズです。
高いバイクに乗るのはもちろん、高価な高い装備も身に付けています。
貧乏そうな格好をしてボロイバイクに乗ってるリターンライダーは少ないのです。
※リターンしていきなり40万円もするパニアケースのフルセットとか生意気なのだ。
お金があるってのは羨ましいことですな。
リターンライダーは
「新しい装備で新しい高価なバイクに乗っている。」
そういう目立ついで立ちをしているのでやっかまれることもあるようです。
このやっかみが、
「中高年ライダーが事故を起こしやすい。」
と、リターンライダーを悪く言う一因ではないかと思います。
一概にそんなことはないと思うのですが。
リターンして2年も経てばベテラン
リターンして10年も経つのにリターンライダーと呼ぶのはなんか変な感じがします。
リターンライダーの定義はいまいち明確になっていないのですが何となく、
「リターンして2、3年くらいのあまりバイクに対して慣れてない人。」
というイメージがあります。
事実、事故を起こしたリターンライダーとメディアに騒ぎ立てられるのはこういう人たちじゃないかと思います。
ワタクシの感覚ではバイクに乗り始めて、
月一程度、400kmくらいの日帰りツーリングを2年も続ければ十分ベテランでいいと思うのです。
ずっと乗り続けているライダーの皆さんの若いころもそんなだったハズです。
18歳で免許取って20歳までバイク乗ってりゃそれなりに乗れる、といった具合です。
※もちろん、大人の分分別をもったライダー
バイク買ったのはいいけれどほとんど乗らないまま2年過ぎたというのは論外として、
2年も経てば少なくとも1万キロは走ってると思うんですよ。
1万キロという距離とそれに費やした時間があれば初心者だって中級になります。
初心者でも1万キロ走るくらいにはいろいろ経験するでしょう。
リターンライダーも忘れてたことを再び経験することで徐々に思い出して対処できるようになると思うのです。
10年単位でブランクがあったとしてもこれくらい走れば感覚は戻ると思うし。
バイクの経験値は、走行距離と乗ってる時間に比例して上がります。
その時注意することは、
ということが最大かつ最重要です。
逆にこれだけきちんとできれば普通に経験値が上がり、ベテランになるハズです。
こんな記事もあります▼
現状、
一般的に「リターンライダー。」は初心者よりはちょっとマシ、みたいな扱いを受けることが多い気がしています。
シッカリ走り込めばベテランライダーでいいと思うのですよ。
※自虐的に言ってるだけなら止めませんが。
ほんとにリターンライダーは事故を起こしがちなのか?
事故を起こすと派手なのでマスコミに取り上げられる機会も多いです。
ニュースというのは珍しいからニュースになるのであって。
「中高年ライダーの事故は割合的には多いですが絶対数はそれほど多くないのでは?」
と最近思うようになりました。
というのも、
全体的なバイク事故自体は ライダーの減少も手伝って 減少傾向にあるようなのです。
でも、
中高年が起こすバイク事故の比率は上がっているのです。
どういうことなのか?
多くの中高年ライダーには一応分別はある、と思うのですよ。
※現実には分別のない酷い中高年ライダーはたくさんいて目に付きますが。
バイクの事故はライダーに起因する事故が多いように思います。
前にも書いたような気がしますが、
です。
そういう事故は派手なのでニュースになりがちなので、
「感覚の鈍くなった中高年には昔と違う最近の高性能すぎるバイクは扱えない。」
という結論で着地することが多いのですよ。
が。
ということを考えたら事故原因が「バイクが高性能すぎる。」というのはちょっと違う気がします。
また、
「体力がなくなった中高年にはバイクを乗りこなせない。」
とも言われますな。
「華奢な女の子が600ccくらいのバイクを振り回して乗ってる。」
バイク動画はいくらでもあります。
年齢や個人差にもよるとは思いますが、
中高年ライダーにもあれくらいの体力はあるんじゃなかろうか。
ということを考えたら事故原因が「体力がなさすぎる。」というのもちょっと違う気がします。
結局、どういうことなのか?
ワタクシが思うに、
「バイクで暴走する奴はいくつになってもガキのままの価値観。」
なので過激なスポーツバイクなんて与えちゃダメなのです。
リターンライダーに限らず中高年ライダーの事故が多いのは、
「バイクは速い方が偉いと若いころに擦りこまれた自制できない中高年ライダーがスピード出しすぎ。無理な追い越ししすぎ。」
ということじゃないかと思うんですよ、ワタクシは。
漫画「キリン。」みたいなもんですな。
※あの漫画、連載当時は読んでたけどマジでわけわかんねえ。 どこが面白いの?
リターンライダーの価値観
その世代がスライドしていつの世もバイク事故を起こしてるっぽいのですよ。
統計によると、
10代後半から20代までにバイクブームを迎えた世代がいつの世もバイク事故率が高いらしいのです。
2024年でいうと50歳以上60歳強ってところではないかと。
こんな記事もあります▼
バイク事故を起こす世代は、10年ごとに10歳ずつ高齢化しているのです。
ということは、
「いつの時代もこの世代の人たちがバイク事故を起こしてる。」
ということです。
※統計資料を調べてみるといいよ。
どういうことなのか?
この世代は1980年代中盤からずーっと 細々とはいえ バイク業界を牽引してきたのです。
バイクの購買年齢のボリュームゾーンは1980年代からずーっとこの世代です。
2020年代はバイクの購入年齢の平均が50歳を超え、2024年は55歳も超える見込みです。
※統計資料お調べてみるといいよ。
この世代が事故を起こしがち、というのはわからんではない。
こんな記事もあります▼
「三つ子の魂百まで。」
とはよく言ったもので。
この世代は、
「世界最速最高。」
「最大馬力最高。」
「最高速最高。」
という速い方が偉いというまさにレプリカ世代。
バイクを選ぶ基準が「最大馬力がある方。」「絶対的に速い方。」というわかりやすい価値観を徹底的に擦りこまれています。
若い多感な頃に擦りこまれた価値観というのはそう簡単に塗り替えられないようなのです。
※乗りやすいとかカッコいいとかは、選択基準のメインではなかったのでした。
そして、
若いころに擦りこまれた価値観というのは時間がたっても変わらないのです。
中高年ライダーの多くは困ったことに40年経ってもその価値観を持ち続けているようです。
ということで、
この世代のライダーは当時のレプリカに近いバイクを選ぶ傾向が強いのですよ。
こんな記事もあります▼
そして、
そういうライダーはどんなバイクに乗っても、
無駄にアクセル開け気味で走り、前を走ってるバイクや車を撃墜しないと気が済まないのですな。
そりゃ結果的に事故にも遭おうってもんです。
中高年のバイク事故が増えてる原因をバイクの性能とか体力とか抽象的な理由で結論付けせずに、
「どんなバイクの事故率が高いか?」
という観点から傾向を調べるともっと具体的でリアルな原因追及ができるかもしれませんな。
リターンライダーの引退
体力も精神力も。
それらが不足した時がバイクを降りる時だと思うのです。
リターンライダーというより、中高年ライダーの引退時期も考えておかねばなりません。
人にもよりますがバイクに乗れる体力があるのは良くても70歳くらいまでじゃないかと思うのです。
事実70代にもなるとバイクに乗り続けている人は激減します。
昨今、スーパースポーツ系のバイクの売れ行きが芳しくないのは、
速いのが大好きなレプリカ世代のバイク乗りがすでに減少し始めているからじゃないかと思うのですが。
話は変わりますが、
バイクにあと何年乗るつもりですか?
ちょっと考えるとバイクに乗れる時間というのが非常に貴重に思えてきますな。
若い頃は無限にあったように思うのですが、現実を考えるとそんなに多い時間ではないのです。
中高年ほどバイクに乗る時間はしっかり楽しんだ方がいいのです。
スピードを求めて暴走している場合じゃありません。
年々低下していく体力を補うためトレーニングをしている人もいますが、
老化に任せてる中高年が多いのではないかと思います。
大きく重たいバイクは少しでも体力のある若いうちに乗り始めるべき、と思うのですがいろんな事情でそうも言ってられません。
乗り出してしまえば軽く感じるバイクですが、バランスを崩した時の重さは想像以上です。
年齢とともに排気量が小さく軽いバイクに乗り換えるというのが長くバイクに乗り続けるコツなのかもしれません。
ワタクシの周りのライダーたちはここ数年で一気に小排気量化が進みまして。
メインバイクを250ccクラスに変更した人が増えました。
※まだデカいアメリカンで頑張ってるジジイもいますが。
こんな記事もあります▼
バイクに乗れる貴重な時間はそう多くはありません。
分かってる人ほど無理しないのです。
ワタクシは後10年くらい頑張ってデカいバイクに乗り続けられるよう、体力維持を頑張ってみようと思います。
そのためには、
なのでした。
中高年こそ「無事これ名人。」でなければいけません。
どんな時でも自制できるのが大人のライダーですよ。
勝った負けたの価値観はどうでもよく、長くバイクに乗り続けられる体力と環境とマナーを持ってる方が偉いのです。
まとめ
とよく言われますが、一概にそうは言えないような気がしています。
事故は最悪の事態なわけです。
事故を想定して回避できる人生経験が中高年のリターンライダーにはあるハズなのです。
事故を起こすのは想像力不足に寄ることも多いと思うのです。
早く自体を想像できれば対処することもできます。
想像力は経験によって培われるのですが、
ずっと乗り続けているライダーに比べてリターンライダーは経験が一旦中断されています。
10年もブランクがあれば「昔乗ってた。」というのはあんまり意味がありません。
中断される前の経験はほぼゼロ、むしろ変なイメージがある分マイナスです。
バイク経験が少ないと危ないとか事故を起こすとか言われがちですが、
ソコはある程度大人の慎重さでカバーすればいいだけです。
普通の中高年はそういう分別があるハズなのです。
※普通は、ね。
でも、
バイクに乗るとテンション上がっちゃう。
群れで走るとつい暴走しちゃう。
こういうことすると「良い大人が。」と世間から冷たい目で見られがちです。
時間があるときは峠で遅い車に追いついたら無理に追い抜かずに自分から止まってクリアラップをつくる。
中高年ライダーは気持ちの余裕がが大事だと思うのですよ。
中高年のバイク乗りは目立ってるのですよ。
良くも悪くも。
なので、
事故に遭ったりするとすぐやり玉にあがりやすい。
※反感を買いがちってことです。
とにかく事故は損なので、
極力自分自身が事故に遭わないようなリスクヘッジをしながら走るしかありません。
そうなると必然的に余裕を持った慎重な走り方になるハズです。
それでも十分バイクは楽しいのですよ。
それに、
中高年ライダーには「世界最速。」みたいなバイクより、長く乗れるシンプルなバイクが似合うのです。
そういうのがカッコいいんですよ。
年齢なりに若者の見本になるような落ち着いたライディングで華麗に 加齢にではない 走り続けたいものですな。
ちなみに・・
最近のツーリングではバイクに集中力を削ぐようなアイテムを満載して走っていますな。
みたいな理由で集中力が途切れたため、想像力が働くのが遅れ、判断を間違い、事故に遭う。
こういう便利なはずのアイテムを使うことで引き起こされる事故は年齢を問わずに多いのではないかと見受けます。
※バイクに乗る時は運転に集中しろよって話です。
この手の事故が増えると、
バイクに便利グッズを満載すること自体が規制されそうな気もします。
こんな記事もあります▼