今年の秋は本当に林道がヤバいくらい整備されていません。
※無理ゲーに近い不可能級な林道も多数あります。
大抵、林道入り口には「災害発生」「通行止め」「路面崩落につき・・」みたいな看板が出ています。
バイクなら通れる場合もあるのですが・・
今年は行っても本当に通れない場所は少なくないです。
※そうなると戻ることもできないのですよ。
当記事の目次
ほとんど通り抜けられない長野県北信の林道
通常ならワタクシも大いに賛同いたします。
ところが。
昨年の秋の台風以降、ワタクシが良く行く長野県の林道は荒れ放題です。
ツーリングまっぷるにも記載がある結構知名度もあって、10km以上続く通り抜けできる林道ばかりなのですが、ほぼ全く補修されていません。
※あんまり補修されすぎても面白くないのですが。
この状態が昨年秋から続いています。
ついでに言うと、
梅雨時期の長雨でさらに危険個所は増えています。
全体的に道は荒れ放題ですので、車はまず通れません。
毎年、長野市周辺の山は松茸の利権を売ってるのでエンデューロレースのように木々の間にテープが張られて侵入禁止の警告があるのですが今年はあんまり見かけません。
※多分、ここまで来るまで入ってこれないからでしょうねえ。
今年に入ってから、林道はほぼ整備の手は入っていませんな。
無理すれば通れそうな林道もありますが一つの難所を抜けたとしても、その先にもまだ難所があると考えておいた方がいいですよ。
一つ難所を超えちゃったばっかりに、引き返すことすらできない状態になると最悪です。
※勇気ある撤退、という判断は非常に大事です。
ちなみに・・
ワタクシ、今年林道で2度ほど熊を目撃しています。
カモシカやサル、山鳥や鹿などはしょっちゅう見ますが、
熊をこれほどの頻度で見かけたのはワタクシが長野に移住してきてから初めてです。
しかも、林道への接続路(一応舗装路で、民家までそれほど距離がない)ところでも見かけています。
熊って実際見ると結構ビビります。
※子連れのイノシシにも結構ビビりますが。
道路で対峙した時、
ガン飛ばしあって一番ひるまないのはカモシカです。
※エンジン吹かしても、全然逃げていかないのですよ。2stだから?
2019年台風以来ほとんど補修されてない
地方自治体は林道補修にお金を割けません。
特に長野県は、台風、雪不足、コロナ、長雨という連続コンボ技でピヨっている状態が長く続いています。
※アクション格闘ゲームで敵の技を食らってフラフラしてレバー入力が効かない状態を「ピヨる」と言いませんか?言いませんか・・そうですか。
例年であれば
毎年、いつの間にか林道は適度な整備をされていました。
急にぬかるみの粘土質ゾーンに砂利がばっちり入ったりしたもんです。
※砂利が落ち着くまでは余計走りづらいのですが。
今年に限っては、
崩落個所の超応急処置はされているとはいえ、ほぼ一回も大規模補修された形跡がありません。
※2020年の春から秋まで長野市南部、菅平周辺などの林道をワタクシが徹底的に調べた結果です。
また走れる日が来るのかどうかすら不安になるくらい荒れています。
この辺りの林道群は、
通常なら関東圏からわざわざ泊りで走りに来るくらい非常に楽しく気軽に走れます。
が、
今年そのような気軽な林道散策ツーリングはほぼ100%無理です。
※デンジャーゾーンだらけです。
こんな記事もあります▼
はかなり厳しいです。
もちろん、下りルートの方がはるかに難易度は高いですよ。
恐らく今後しばらくは多くの林道の補修はされず、廃道化するかもしれません。
もともとほとんど交通量なんてないですし。
それほど長野県の財政状態は超悪いです。
※それでも、いつ行ってもオフロードバイクのタイヤ痕を確認しますが林道でオフロードバイクに出会うことは本当に稀ですな。
例外的に林業の業者さんが入っている林道もある
オフロードバイクで林道に入る際は、絶対林業邪魔にならないように遊ばせてもらわないと一気に締め出されます。
林道の枝道には強固に侵入を阻む丸太やチェーンが配置されていることは普通ですので突破しないようにお願いします。
※オフロードバイク乗りはこういうところを突破するのが大好きですが、大人として止めておきましょう。
林業やってる所以外は荒れ放題
林道作業をしている場所までは何とか通れる林道は確かにあります。
ただし、
その先は・・
だったりします。
※落ちたらたぶん救出は来ません。スマホも圏外ですし、たぶん1日に1人人が通ればいい方です。
結構有名な林道ですが具体的な林道名は書きません。
トラブルになったら嫌なので。
ちなみに・・
林道ツーリングは林業の邪魔にならないように遊ばせてもらうことです。
林業の皆さんの邪魔をするようならバイク乗りは一気に締め出されかねません。
林道の枝道には強固に侵入を阻む丸太やチェーンが配置されていることは普通です。
絶対に突破しないようにしましょう。
枝道の散策も良いですが、調子に乗って路面を掘り返してはいけませんよ。
レース用のタイヤの跡も見かけますが、あんまり感心出来ることではありません。
粘土ゾーンをゆっくり走るとしっかりタイヤの跡が残ります。
※接地面の間隔を見る人が見れば銘柄まで当てますよ。ワタクシは、その域まで至っていませんがレース用かどうか位は判別できます。
林道はあくまでも遊ばせていただく場所
※林業の皆さんが林道を整備するのは本業の木を切った後に運ぶための搬送路だからですよ。
遠路はるばる林道を楽しみに長野県に来るオフロードバイク乗りには申し訳ないけれど、しばらくは現状で楽しめる範囲で楽しむしかなさそうです。
長い未舗装路を走る林道ツーリングを期待しすぎるとちょっと残念なことになるかもしれません。
林道には複数で
基本的に、どんなに経験を積んでも林道ツーリングは少なくとも二名以上、出来れば団体で行くことが絶対条件です。
当ブログで何度も書いていますが、林道には一人で行ってはいけません。
特に、
最近の林道の荒れようを見ると、絶対一人で入ってはいけませんよ。
何かあったら即死につながります。
※ホラー映画の予告のように何度も言いますが、ほんとにヤバいくらい荒れています。
そして、
メンバーに初心者がいたら助けてあげつつ、無理だと思ったら引き返したほうが無難です。
※林道で転んで大けがされると本当に大変です。しかも普段以上に林道自体の難易度が上がっているのでけが人の搬送なんか至難の業ですよ。
DT200WRのヘッドライトがあまりに暗いのでデイライトを付けてみました。
というわけで、
オフロードバイクでもオンロードツーリング主体にして、ちょっと未舗装路に入ったところでコーヒー沸かしたりカップラーメン食べたりして、ゆっくりして帰ってくるくらいにとどめておきましょう。
それでも、
十分紅葉は楽しめますよ。
まとめ
長野県以外でも地方自治体の予算がなくて林道を整備するまで手が回らないのは同じみたいですね。
埼玉県ですら
先日、埼玉県の大先輩と林道の現状について情報交換したのですが・・
埼玉西部から長野県に抜ける酷道(国道ね)や県道は軒並み通行止めらしいですね。
R254の内山峠以南は、ほぼダメだと・・ぶどう峠や田口峠は寂しいけれど紅葉はキレイな山の中を通るいいルートですけどねえ。
当然、林道はさらにひどい状況だとのこと。
※長野県よりはるかに財政状態のよさそうな埼玉県ですらこの状態です。
御荷鉾林道も当然ダメですね・・
※オフロードバイクで走るところないじゃんねえ。
こうなると、
逆に林道はあくまでもオマケとして考えて、
オフロードバイクでもオンロードツーリングをメインにしてちょっと林道を散策・・
みたいなツーリングの方が後悔がなさそうです。
「社長マスカット」というくだらないギャグを聞いたが無視しておいた。
「リンゴやブドウをたくさん食べる」
という、いつも絶対やらないようなツーリングに切り替えたりするのも面白いかもしれません。
秋の信州ツーリングでは峠は落ち葉だらけで滑りますので慎重に怪我無く走りましょう。
※今シーズンは林道は走れたら儲けもん!くらいの感覚で!通行可否についてはあんまり期待しない方がよさそうですよ。
簡易舗装の上の落ち葉はホントに滑るのよ。