セロー225 バイク

バイクのシートの張替え手順。初心者がDIYで実施。オフロード車は難しい。セロー225Wのレストア

 

ワタクシ
セロー225Wをレストアしております。
シートの張り替えをやってみようと思ってシート表皮を調達したまでは良かったんですが、どうも張り方にイマイチ自信がない。

ので、大先輩にご指導いただきました。
いろんなノウハウをいただき、ついでにツールも借りたのでした。
※わざわざ200km以上も暇つぶしがてら走って来てくれました。感謝です。

素人でも初心者でもバイクの十分シート張替えは可能です♪


 

バイクのシートの張り替え自体は難しいもんではない

 

ワタクシ
要するにシートの表皮を剥がして、新しい表皮をつければよろしいんです。
とはいえこれがなかなかハードルが高いんです。
素人にはコツがわからないんですよ。

 

オフロードバイクのシート表皮!いろんな色があります。
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買ったのはこのシートの表皮です。
いろんな色があります。

 

バイクのシート貼りのコツ

バイクのシートを張る際は

  • 1に引っ張り
  • 2に引っ張り
  • 3,4が無くて5に引っ張り
  • でありますぜ、軍曹殿。

    これを何回かに分けて引っ張ってしわをなくすのが貧乏くさくならないコツです。

     

    ただこれだけなんですが、
    実はかなりコツがいるのです。

    20数年前、RZ250のシートを手芸屋さんの合成革で張り替えて大失敗・・
    余計出費するというひどい目に会ったことがあるのでちょっと自信がないんですよ。
    ※表皮にシワが寄りまくるし、安い合皮を使うと雨で使うとひび割れてきます。

    更に特にオフ車はシートの途中から角度が変わってるので、しわが寄りやすく難易度が高いのですよ。

  • 思いっきりシート表皮を引っ張りながら
  • シート自体の角度を変えながら
  • タッカー(でっかいホチキスの弾を発射する工具)を打ってシートベースに固定
  • わかってないと、これがまた至難の業です。
    ※ホチキスの針?芯?タマ?なんていうのが正しいのか、ここ何年も悩んでいるのだが誰か教えて欲しいです。

     

    ちなみに・・

    ネットで検索すると
    バイクのシート張替えには100円均一の300円タッカーを使用という記事を結構見かけました。

    ので試しに、
    以前、家を作ったときに購入したホームセンターで断熱材取付用に購入したタッカーを利用してみました。

    まるっきりダメでした。

    手動の安いタッカーだと針がシートベースに入っていきません。

    仮に歯が立ったとしても、手動だとかなりのタマを使うのでかなりの相当な握力が必要になります。
    恐らく捨て打ち分も含めたら100発以上打ちます。
    マジでタッカー打ち過ぎで腱鞘炎になりますよ。

     

    安物のタッカーが役に立たないことが分かったワタクシは、
    こういう時にしか役に立たない200km離れたところに住んでいるバイクメンテの師匠に泣きついたのです。
    先輩は快くからかいがてら紅葉ツーリングがてら行ってやると、ありがたいお言葉をくださいました♪
    ※大先輩が埼玉から遊びに来て手伝ってもらえてマジラッキーでした♪またそのうちフルーツもってご挨拶に行きます

     

    シート張替えには最低でもハンドタッカーが必要です。
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    バイク用とうたってる商品ならまだしも、
    ホームセンターの奴や100均のは効率どころか針が入っていかないです。

     

    バイクシート張替えに必要なのは二名以上の人力とエアタッカー

     

    ワタクシ
    バイクのシートを張り替える際には、シート表皮を引っ張りながらタッカーで固定します。
    ※素人がやるなら大人の男性二名が必要です。

     

    一番効率がいいのは

  • 一人がシート表皮を思いっきり引っ張り固定
  • もう一人がタッカーを打ってシート表皮をシートベースに止めていく
  • です。

    あっという間に終わりますよ。
    ※とはいえ、今回はワタクシがグダグダ行ってたので1時間くらいはかかってますが。

     

    張り替えたシートをセローに実装してみるとこんな感じ

    張り替えたシートをセローに実装してみるとこんな感じ


    おお!超カッコイイではないか。

     

    今回あっさりシートの表皮を張り替えられたのは強力なサポートがいたからに他なりません。

    先人たちの経験ってのはネットで検索してもまず詳細までは理解できません。
    コツや感覚まで直接目で見られて教えてもらえる・・質問もできる。
    これは動画では伝わりません。
    結局深いノウハウはリアルの直接伝承にはかないませんね♪

    しかも、
    シート張替えるって言ったら・・
    エアツールのタッカーの貸出(タマ300本提供いただきました)とまあ何ともありがたい申し出付き♪
    素人がやるバイクのシート張替えにはエアツールのタッカーの効果は絶大です。
    ※こういう普段使わないツールは同好の士で貸し借りするのは大いにありですな♪

    それにしても、
    エアツールのタッカーってスゲエです♪
    今回初めてエアツールのタッカー使いました。
    最初はエアーで強力に針が飛び出すのがちょっと怖かったです。
    でも、
    慣れるとこれが素晴らしく効率がいいんですよ。
    ちまちま手でタッカー打ってる場合じゃないです。
    ※作業に際して、メガネは必須ですぜよ。安全に勝る優先事項はありません。

     

    貸してもらったのか近衛アタッカーとレギュレータ

    貸してもらったのか近衛アタッカーとレギュレータ


    特殊工具の貸し借りは、マジで助かります。

     

    エアタッカーはシート張替えの際に使うと超効率的で速いしキレイ!
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    お借りしたエアタッカーは多分コレの前期型だと思われます。
    ちなみに針の足の長さは8mmを使用しましたが、6mmの方がいいかもしれません。
    ※理由は後記します。

    ついでに、
    シート張替えのノウハウもたっぷり教えていただきました。

    シワが寄りそうな個所は

  • 仮止めしてシートのシワを伸ばして再度固定
  • 更に引っ張ってシワをなくしてタッカーを叩きこむ
  • これを数十回、仮止めややり直しを含めると多分50回以上繰り返します。

  • これを手動のタッカーでやってたら
  • これを一人でやってたら
  • と思うと・・
    できる気がしないです。
    ※多分シートの表皮がボロボロになって自棄になって終わります。

     

    自分所有のホームセンターで買ったタッカーはほぼ役に立たなかった・・

    自分所有のホームセンターで買ったタッカーはほぼ役に立たなかった・・


    家を作るときの断熱材固定には超役に立ったのですが・・

     

    バイクのシート張替えの手順

     

    ワタクシ
    単純作業の繰り返しが一人だときついシート張替えの手順を記録しておきます。
    ※孤独な作業だとだんだんムキになる気がします。

     

    作業手順1

    元からついているシート表皮をシートから外す

  • 元からついてたシートの表皮をニッパーとラジオペンチ、細いマイナスドライバーでタッカーの針を外す
  • タッカーが入らず邪魔なのでシートとフレームを連結するL字型のステーを取り外す
  • ワタクシは今回このシートとフレームを連結するステーを固定するボルトを折りました(泣)
    ※あとでドリルでもんでシートに残ったネジ部分を力技で外しました。

    あんまり見ることがないシートのスポンジ

    あんまり見ることがないシートのスポンジ


    ひどいとカビてたりします。

     

    作業手順2

    シート表皮の固定(その1)

    シート前方を12時方向として、

  • 12時方向の中央部(シート先端)を仮止め
  • 6時方向をかなり引っ張った状態で仮止め
  • ※この時点ではシートの真ん中あたりはシートスポンジに接地すらしないくらい張っています。

  • 3時9時方向(シートの出っ張ってる部分)を引っ張って仮止め
  • 1時11時方向を思いっきり引っ張って本決め
  • 2時10時方向を思いっきり引っ張って本決め
  • 3時9時方向(シートの出っ張ってる部分)を引っ張って本止め
  • 12時方向の仮止めをいったん外す
  • 12時方向を思いっきり引っ張って本決め
  • 4時8時方向を思いっきり引っ張って本決め
  • 5時7時方向を思いっきり引っ張って本決め
  • 6時方向の仮止めをいったん外す
  • 6時方向を思いっきり引っ張って本決め
  • 12時方向、6時方向のあまり部分を綺麗に折りたたんでさらに止める
  • こんな感じに折りたたんで固定しました

    こんな感じに折りたたんで固定しました


    少し表皮が余り気味になりますが・・うまくやったと思います。

     

    作業手順3

    シート表皮の固定(その2)

  • 全周囲を3cm位の間隔で引っ張ってシワを消しながら更に止める
  • シートの固定金具を取り付ける
  • 引っ張る時に必要なもの

  • 気合
  • 手の握力
  • 強気
  •  

    表皮を長持ちさせる方法

    シート表皮は思いっきり引っ張ってるのでタッカーを打った箇所の穴を起点にシート表皮は破れていきます。

    補強として、タッカーで打った個所周辺に厚手の合革を短冊状に切ったものを上から止めていきます。

    シート表皮の余剰部分はこの工程が終わった後でカッターなどで切り取ります。
    補強を入れる前にシート表皮の余剰部分をカットするより強度があるようです。
    ※大先輩に教わった必殺技ですが、一生懸命やってたので画像がないです。

    オフ車のシートはシート自体がリアフェンダーの一部になってるので、特に6時方向の最終処理は慎重に行きましょう

    シート表皮の余剰部分に泥が噛む危険性が高いです。
    余剰部分は綺麗にカットしてアルミテープなどででシート表皮の端部分を隠す等の工夫が必要かも、です。
    シリコンコーキングで埋めちまえ、と大先輩は言ってましたが美しくないので、ちょっと考えます

     

    ビニールレザーはバイクシート専用品を使う方が安上がり

     

    ワタクシ
    手芸店などで入手できる合成革は・・はっきり言うとバイクのシートの表皮には向きません。

  • 伸びない
  • 薄い
  • 雨天にも弱い
  • 紫外線にも弱い
  • 痛むのが早すぎてコスパが悪いです。


     

    もちろん丁寧に作業すれば、手芸屋さんで売ってるようなビニールレザーでも綺麗に仕上げることは出来るとは思います。
    やはりあくまでも薄手の手芸用のモノは寿命が短いです。
    ※革細工をやるようになってその辺がよくわかるようになってきました。

    手芸屋さんで安く手に入るビニールレザーは、

  • 絶対的な強度がない
  • 雨などの水には強いとはいえない
  • 紫外線で変色する
  • すぐ伸びて表皮にしわが寄る
  • 逆に縮んで裂けて来る
  • ※あくまでも手芸用なのでバイクに使うとあんまりいいことないですよ。

    今回使ったシート表皮は階段状のリブが入ってる凝った作りなので横方向に引っ張るのに苦労しました。
    その分カッコイイですがモトクロス走りをするような前後移動を激しくするとそこから破けそうです。
    ※まあツーリングペースなら問題ないっしょ?もしレースに出るならなんか中古を探します。

     

    ちなみに・・

    今回のオレンジ色のリブ付きシートは個人輸入の汎用品で2千円くらいでした。

    オフロードバイクのシート表皮!いろんな色があります。
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    楽天やアマゾンでも売ってますね。

    9時3時方向の長さに全然余裕がなく、思いっきり引っ張らないと使えませんでした。
    ※一人だと作業自体が不可能級です。

    おとなしくセロー用のシート表皮が国産で格安で売っています。
    性能に保証のない汎用品を使うよりは、純正表皮を使う方が長持ちしてお得かもしれません。

    ワタクシが今回使ったようなリブ付きのカラーシート表皮が欲しい人は連絡ください。
    相談に乗ります。

    ※売り切れました。

    ヤマハ セロー225 4JGのシートカバー。結構いろんな車種のシートカバーがあるみたい。
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    手芸店でNot専用品を買うより安いと思います。
    何せ型がついてるのでシートの角度が変わってもしわになりにくいです。

     

    タッカーの針はシート表面から触って少しでも当たったら打ち直し

     

    ワタクシ
    シートの座る側、表面側からタッカー打った部分を触って針の先が少しでも触れるようなら打ち直しです。
    絶対そこから穴が開いて破れてきます!!

     

    作業完了したと思ったら、結構な数の針の先が表面から確認できました・・
    全部やり直しです。

    シート張っていくと、どうしても表皮を端の方で止めたい気持ちが先行します。
    端の方はシートベース&シートスポンジが薄いんですよ。
    薄い個所にタッカーの針を叩きこむと・・シート表面から触ってみると針の先端がわかります。

    こうなってると
    一瞬見た目はきれいでも裏側からタッカーの針によるダメージがシート表皮に蓄積してそこから穴が開くのは明白です。
    今回は8mmのタッカー針を使いましたが、6mmの方がいいと思います
    ※これもノウハウですなぁ・・

    表面に触れない様にタッカーを叩きこむコツは・・
    シートの裏側の入隅を狙ってタッカーを打つ、です。
    20本位やり直しました・・すべてワタクシが慌てて打った個所でございます。
    ※エアタッカーはごついので入隅をねらって打つのが結構難しいんですよ。

     

    タッカーで空いたシート表皮の穴は合成革での補強を追加するのが大事

     

    ワタクシ
    シート張りの工程で表皮を引っ張ってるうちにタッカーの穴が広がっていきます。
    そりゃもう大の大人オッサンとはいえが全力で引っ張ってるんだから無理もありません。

     

    これは本当に盲点でした。
    っていうか、やってみなきゃわかんないよね・・
    この情報を世界に発信できるだけでもワタクシはこの記事に意義があると思います。

     

    シートの後ろ部分はフェンダーを兼ねてるので泥をかぶるよ

    シートの後ろ部分はフェンダーを兼ねてるので泥をかぶるよ


    6時方向は結構シワになりやすいのよ、最終的に生地が集約するし。

     

    まとめ

     

    ワタクシ
    DIYでバイクのシートを張り替えたい人にはぜひ真似してもらいたいです。
    これが出来ればプロ並みとはいかなくてもかなり丈夫にバイクのシート張替えができるはずです。
    ※シート張替え自体はコツさえわかれば難しくないです。

     

    今回わかったこと

  • 特にオフロードバイクのシートは難しい!
  • 二名で協力して張り替えれば全く問題なし!
  • バイクのシートの張替は、とにかくヒッパレ!夜はヒッパレ!
    初心者がやりがちな、表皮が浮いてテント状シート(笑)にもならず、綺麗に仕上がりました。
    ※6時方向のエンド部に少しシワがよりましたが、素人作業では十分♪

     

    セローのシート、元々はこんな風に適当に補修されてた

    セローのシート、元々はこんな風に適当に補修されてた

     

  • オフ車のシートはリアフェンダーも兼ねていることが多いのでフェンダーになる部分の余ったシート表皮の処理は一工夫を!
  • エアタッカーのシート表皮張替え時の能力は素晴らしい
  • こういう工具はあると超効率がいいです。
    ※めったに使わない工具はみんなでシェア!が基本ですね。ワタクシもよく貸したりするのでお互いさまってことで♪

  • シート表皮の端からの裂け防止は裏に合成側の短冊で補強!
  • ※長持ちさせたければ、必須です。

     

    写真だとちょっと補強部分がわかりづらいな

    写真だとちょっと補強部分がわかりづらいな

     

    シート張りの最大のコツは
    「シート張替えをやったことある人に協力を頼む!」
    です。

     

    ■あんこ抜きのコツ

    今回全くやってませんが、シートをアンコ抜きのコツというかポイントです。
    ※大先輩からの受け売りです。

    シートのアンコ抜きを個人でする際は、
    シートスポンジの下側(シーtベース側)を削れ!
    と大先輩からありがたい助言を賜りました。

    上側を均等に削るのは相当なテクニックと感覚が必要だそうですよ。
    ※今回はアンコ抜きしないので聞き流しておきましたが♪

    ちなみに・・

    シート張替えに自信がない場合は・・
    シート屋さんに頼むと低反発スポンジやアンコ抜きもしてもらえます

  • シートの表皮もいろんなタイプが選べる
  • シートの表皮のカラーが細かく選べる
  • シートの足つき改善
  • シートの尻が痛くなる問題解決
  • 全部プロが解決してくれます!!
    自分でやって失敗すると精神的に大ダメージですしシートが無いとバイク乗れないし。
    ※大体1万円くらいで何とかなるなら安いもんです。

    シートがボロイとバイクはすさまじくぼろく見えます。
    自分で張ったシートがたるんでシワ寄ってるとすごく貧相に見えるんですよねえ・・
    ※愛着は沸くと思いますがRZ250でシート張り替えて失敗した経験があります。カッコ悪いバイクは乗ってて気持ちいいもんじゃないです。

    ほぼ初心者なのにうまく出来て、
    こりゃバイクのシート屋にでもなるかな!?
    と調子に乗ったりしつつゆったりとした感じでセロー225Wのレストアは進行しております

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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