シートの張り替えをやってみようと思ってシート表皮を調達したまでは良かったんですが、どうも張り方にイマイチ自信がない。
ので、大先輩にご指導いただきました。
いろんなノウハウをいただき、ついでにツールも借りたのでした。
※わざわざ200km以上も暇つぶしがてら走って来てくれました。感謝です。
素人でも初心者でもバイクの十分シート張替えは可能です♪
当記事の目次
バイクのシートの張り替え自体は難しいもんではない
とはいえこれがなかなかハードルが高いんです。
素人にはコツがわからないんですよ。
買ったのはこのシートの表皮です。
いろんな色があります。
バイクのシート貼りのコツ
バイクのシートを張る際は
でありますぜ、軍曹殿。
これを何回かに分けて引っ張ってしわをなくすのが貧乏くさくならないコツです。
ただこれだけなんですが、
実はかなりコツがいるのです。
20数年前、RZ250のシートを手芸屋さんの合成革で張り替えて大失敗・・
余計出費するというひどい目に会ったことがあるのでちょっと自信がないんですよ。
※表皮にシワが寄りまくるし、安い合皮を使うと雨で使うとひび割れてきます。
更に特にオフ車はシートの途中から角度が変わってるので、しわが寄りやすく難易度が高いのですよ。
わかってないと、これがまた至難の業です。
※ホチキスの針?芯?タマ?なんていうのが正しいのか、ここ何年も悩んでいるのだが誰か教えて欲しいです。
ちなみに・・
ネットで検索すると
バイクのシート張替えには100円均一の300円タッカーを使用という記事を結構見かけました。
ので試しに、
以前、家を作ったときに購入したホームセンターで断熱材取付用に購入したタッカーを利用してみました。
まるっきりダメでした。
手動の安いタッカーだと針がシートベースに入っていきません。
仮に歯が立ったとしても、手動だとかなりのタマを使うのでかなりの相当な握力が必要になります。
恐らく捨て打ち分も含めたら100発以上打ちます。
※マジでタッカー打ち過ぎで腱鞘炎になりますよ。
安物のタッカーが役に立たないことが分かったワタクシは、
こういう時にしか役に立たない200km離れたところに住んでいるバイクメンテの師匠に泣きついたのです。
先輩は快くからかいがてら紅葉ツーリングがてら行ってやると、ありがたいお言葉をくださいました♪
※大先輩が埼玉から遊びに来て手伝ってもらえてマジラッキーでした♪またそのうちフルーツもってご挨拶に行きます
バイク用とうたってる商品ならまだしも、
ホームセンターの奴や100均のは効率どころか針が入っていかないです。
バイクシート張替えに必要なのは二名以上の人力とエアタッカー
※素人がやるなら大人の男性二名が必要です。
一番効率がいいのは
です。
あっという間に終わりますよ。
※とはいえ、今回はワタクシがグダグダ行ってたので1時間くらいはかかってますが。
おお!超カッコイイではないか。
今回あっさりシートの表皮を張り替えられたのは強力なサポートがいたからに他なりません。
先人たちの経験ってのはネットで検索してもまず詳細までは理解できません。
コツや感覚まで直接目で見られて教えてもらえる・・質問もできる。
これは動画では伝わりません。
結局深いノウハウはリアルの直接伝承にはかないませんね♪
しかも、
シート張替えるって言ったら・・
エアツールのタッカーの貸出(タマ300本提供いただきました)とまあ何ともありがたい申し出付き♪
素人がやるバイクのシート張替えにはエアツールのタッカーの効果は絶大です。
※こういう普段使わないツールは同好の士で貸し借りするのは大いにありですな♪
それにしても、
エアツールのタッカーってスゲエです♪
今回初めてエアツールのタッカー使いました。
最初はエアーで強力に針が飛び出すのがちょっと怖かったです。
でも、
慣れるとこれが素晴らしく効率がいいんですよ。
ちまちま手でタッカー打ってる場合じゃないです。
※作業に際して、メガネは必須ですぜよ。安全に勝る優先事項はありません。
特殊工具の貸し借りは、マジで助かります。
お借りしたエアタッカーは多分コレの前期型だと思われます。
ちなみに針の足の長さは8mmを使用しましたが、6mmの方がいいかもしれません。
※理由は後記します。
ついでに、
シート張替えのノウハウもたっぷり教えていただきました。
シワが寄りそうな個所は
これを数十回、仮止めややり直しを含めると多分50回以上繰り返します。
と思うと・・
できる気がしないです。
※多分シートの表皮がボロボロになって自棄になって終わります。
家を作るときの断熱材固定には超役に立ったのですが・・
バイクのシート張替えの手順
※孤独な作業だとだんだんムキになる気がします。
作業手順1
元からついているシート表皮をシートから外す
ワタクシは今回このシートとフレームを連結するステーを固定するボルトを折りました(泣)
※あとでドリルでもんでシートに残ったネジ部分を力技で外しました。
ひどいとカビてたりします。
作業手順2
シート表皮の固定(その1)
シート前方を12時方向として、
※この時点ではシートの真ん中あたりはシートスポンジに接地すらしないくらい張っています。
少し表皮が余り気味になりますが・・うまくやったと思います。
作業手順3
シート表皮の固定(その2)
※引っ張る時に必要なもの
表皮を長持ちさせる方法
シート表皮は思いっきり引っ張ってるのでタッカーを打った箇所の穴を起点にシート表皮は破れていきます。
補強として、タッカーで打った個所周辺に厚手の合革を短冊状に切ったものを上から止めていきます。
シート表皮の余剰部分はこの工程が終わった後でカッターなどで切り取ります。
補強を入れる前にシート表皮の余剰部分をカットするより強度があるようです。
※大先輩に教わった必殺技ですが、一生懸命やってたので画像がないです。
オフ車のシートはシート自体がリアフェンダーの一部になってるので、特に6時方向の最終処理は慎重に行きましょう。
シート表皮の余剰部分に泥が噛む危険性が高いです。
余剰部分は綺麗にカットしてアルミテープなどででシート表皮の端部分を隠す等の工夫が必要かも、です。
※シリコンコーキングで埋めちまえ、と大先輩は言ってましたが美しくないので、ちょっと考えます。
ビニールレザーはバイクシート専用品を使う方が安上がり
痛むのが早すぎてコスパが悪いです。
もちろん丁寧に作業すれば、手芸屋さんで売ってるようなビニールレザーでも綺麗に仕上げることは出来るとは思います。
やはりあくまでも薄手の手芸用のモノは寿命が短いです。
※革細工をやるようになってその辺がよくわかるようになってきました。
手芸屋さんで安く手に入るビニールレザーは、
※あくまでも手芸用なのでバイクに使うとあんまりいいことないですよ。
今回使ったシート表皮は階段状のリブが入ってる凝った作りなので横方向に引っ張るのに苦労しました。
その分カッコイイですがモトクロス走りをするような前後移動を激しくするとそこから破けそうです。
※まあツーリングペースなら問題ないっしょ?もしレースに出るならなんか中古を探します。
ちなみに・・
今回のオレンジ色のリブ付きシートは個人輸入の汎用品で2千円くらいでした。
楽天やアマゾンでも売ってますね。
9時3時方向の長さに全然余裕がなく、思いっきり引っ張らないと使えませんでした。
※一人だと作業自体が不可能級です。
おとなしくセロー用のシート表皮が国産で格安で売っています。
性能に保証のない汎用品を使うよりは、純正表皮を使う方が長持ちしてお得かもしれません。
ワタクシが今回使ったようなリブ付きのカラーシート表皮が欲しい人は連絡ください。
相談に乗ります。
※売り切れました。
手芸店でNot専用品を買うより安いと思います。
何せ型がついてるのでシートの角度が変わってもしわになりにくいです。
タッカーの針はシート表面から触って少しでも当たったら打ち直し
絶対そこから穴が開いて破れてきます!!
作業完了したと思ったら、結構な数の針の先が表面から確認できました・・
全部やり直しです。
シート張っていくと、どうしても表皮を端の方で止めたい気持ちが先行します。
端の方はシートベース&シートスポンジが薄いんですよ。
薄い個所にタッカーの針を叩きこむと・・シート表面から触ってみると針の先端がわかります。
こうなってると
一瞬見た目はきれいでも裏側からタッカーの針によるダメージがシート表皮に蓄積してそこから穴が開くのは明白です。
今回は8mmのタッカー針を使いましたが、6mmの方がいいと思います
※これもノウハウですなぁ・・
表面に触れない様にタッカーを叩きこむコツは・・
シートの裏側の入隅を狙ってタッカーを打つ、です。
20本位やり直しました・・すべてワタクシが慌てて打った個所でございます。
※エアタッカーはごついので入隅をねらって打つのが結構難しいんですよ。
タッカーで空いたシート表皮の穴は合成革での補強を追加するのが大事
そりゃもう大の大人
これは本当に盲点でした。
っていうか、やってみなきゃわかんないよね・・
この情報を世界に発信できるだけでもワタクシはこの記事に意義があると思います。
6時方向は結構シワになりやすいのよ、最終的に生地が集約するし。
まとめ
これが出来ればプロ並みとはいかなくてもかなり丈夫にバイクのシート張替えができるはずです。
※シート張替え自体はコツさえわかれば難しくないです。
今回わかったこと
バイクのシートの張替は、とにかくヒッパレ!夜はヒッパレ!
初心者がやりがちな、表皮が浮いてテント状シート(笑)にもならず、綺麗に仕上がりました。
※6時方向のエンド部に少しシワがよりましたが、素人作業では十分♪
こういう工具はあると超効率がいいです。
※めったに使わない工具はみんなでシェア!が基本ですね。ワタクシもよく貸したりするのでお互いさまってことで♪
※長持ちさせたければ、必須です。
シート張りの最大のコツは
「シート張替えをやったことある人に協力を頼む!」
です。
■あんこ抜きのコツ
※大先輩からの受け売りです。
シートのアンコ抜きを個人でする際は、
「シートスポンジの下側(シーtベース側)を削れ!」
と大先輩からありがたい助言を賜りました。
上側を均等に削るのは相当なテクニックと感覚が必要だそうですよ。
※今回はアンコ抜きしないので聞き流しておきましたが♪
ちなみに・・
シート張替えに自信がない場合は・・
シート屋さんに頼むと低反発スポンジやアンコ抜きもしてもらえます。
全部プロが解決してくれます!!
自分でやって失敗すると精神的に大ダメージですしシートが無いとバイク乗れないし。
※大体1万円くらいで何とかなるなら安いもんです。
シートがボロイとバイクはすさまじくぼろく見えます。
自分で張ったシートがたるんでシワ寄ってるとすごく貧相に見えるんですよねえ・・
※愛着は沸くと思いますがRZ250でシート張り替えて失敗した経験があります。カッコ悪いバイクは乗ってて気持ちいいもんじゃないです。
ほぼ初心者なのにうまく出来て、
「こりゃバイクのシート屋にでもなるかな!?」
と調子に乗ったりしつつゆったりとした感じでセロー225Wのレストアは進行しております。