特に調子が悪いわけでもなく、普通に佐渡が島一周などを成し遂げているのですが。
なんか排気煙が黒いのです。
そして燃費がよろしくない。
一旦、ジェット類を新品にしてみることに。
当記事の目次
ナンバーが排ガスで黒くなるセロー225シリーズ
「なんじゃこりゃぁぁあ!」
と叫ぼうかと思いましたが大人なので止めます。
排ガスが常にナンバープレートに当たり続けるので、パスパスパスっという音がします。
排ガスがナンバープレートに当たれば、ナンバーが黒ずむのは仕方ないですが4stエンジンとしてはいただけない。
それでも以前のセローはマフラーのセンターに排気の穴があってもっと酷かったらしいです。
※中期のセローから排ガスの穴がオフセットされていますが「大して変わりない。」です。
ふと、
サイドスタンド掛けた状態で、アイドリングで軽く暖気してアクセルをババッと開けてみたら。
「黒煙。」
断続的に黒煙が出ます。
黒煙は燃調が濃すぎる傾向よろしくない。
うむ、一応謎に迫ってみるか。
という事で今回重い腰を上げることにしました。
※コロナ禍で遠出もできないし。
現状では、どちらかというとキャブはマニュアルの標準よりも薄めのセッティングになってるはずなんですが。
サービスマニュアルの数値
MJ #122.5
SJ #42.5
JN 5GN-50-3
PS 2回転戻し
最近は限界性能の高さより、整備性が高い方がうれしい。
ワタクシのセッティング
MJ #120
SJ #37.5
JN 5GN-50-3
PS 1回転戻し
どこもかしこも傷んでる5万キロ走行のセロー225Wです。
しかも前のオーナーの大先輩が「林道で投げてた。」車両です。
まともにセッティングなんて出るわけがありません。
入手当初、中古ジェット類を使って一応純正設定にしてみました。
しかしですな。
逆に調子を崩したので、当時長野にできたばかりの「ライコランド長野。」にて小さめのジェットを発注した経緯があります。
始動も調子が良くアイドリングも安定
「セローはエンジンのかかりが悪い。」
とまことしやかに言われているのですが、当倶楽部のセロー225Wは、
「異様に起動が早い。」
のですよ。
真冬でもチョーク引いてセル2発くらいでストトトトッと起動します。
エンジン起動後もアイドリングも安定しています。
ふけ上りに引っ掛かりもありませんし、トルク感もあります。
高速域 って言っても80km/hくらい でも安定しています。
※たまにスカツという不整脈みたいな失速がありますが くたびれた 単気筒225ccエンジンですし。
セローじゃなきゃ、砂浜近くまで降りる気になりません。
何の痛痒もなく、佐渡一周も普通にこなしましたし。
セミレストア後、新品に交換したリアタイヤの減りが気になるくらいまで走り込んでいます。
※もちろん林道も何度も走破しております。
こんな感じで、
当倶楽部のセロー225Wは「普通にいい子。」なのです。
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プラグはD8EAの純正指定を使用しています。
多少くすぶり気味ではありますが、こんなもんな気もします。
※レースやるわけじゃないんだし、あんまり薄くし過ぎてオーバーヒートしても困るし、歳よりエンジンには少し濃いめ位でいいんですよ。
そういえば燃費が悪い
リッター20kmというツーリングではKDX125SRより悪いことも多々あるのです。
オーバーフロー気味?
フロートの高さをキャブの縁から13mmに合わせています。
※ノギスで測っています。
油面の実測もしましたが、油面はキャブの縁±1mmってとこです。
オーバーフローしてるとも思えません。
ここはマニュアル通り13mm。
チョークが悪さしてる?
セローシリーズの盲腸というか癌というか。
「チョークは悪さするよー。」
と各方面からご忠告をいただいています。
確かに、ワイヤーの途中でジョイント噛ませてハンドル脇迄取り廻しています。
「チョークが戻りきらない。」
という現象は多発しそうです。
当倶楽部のセローは、チョークノブの下端を2mmほど削って、強引にワイヤーを押し戻すようにしてます。
環境対応でセローのキャブは年々ヘンテコになっていきます。
とはいえ、
チョークが原因、という気配も濃厚ですな。
まあ、酷道でぶん回してリッターバイク突っついたりしてるのである程度は仕方ないんですが。
サービスマニュアル通りに再設定
一旦、マニュアル通りのセッティングにしてみようと思います。
基本的に、ワタクシのセッティングでも痛痒はないのです。
一応上記したように好調ですし。
ただし、
4st単気筒で20km/lという燃費は面白くない。
黒煙が出るという事で、燃調を薄くしたらいいと思うのですが・・。
現状セッティングより薄くするとマニュアル値との乖離がさらに激しくなりすぎます。
※プロが作ってるマニュアルの値はそれなりに尊重すべきなんですよね。
とりあえず、
全域の燃調を薄くするにはパイロットスクリューを締め込むのがセオリーです。
パイロットスクリューでの調整と言っても、すでに当俱楽部のセロー225Wはマニュアルの値の半分にまで絞っています。
パイロットスクリューは構造上、1回転以下まで締めこむとガソリン流量が少なくなりすぎます。
※最低でも1回転以上、出来れば2回転前後で合わせるのがセオリー、と思ってたらKAWASAKIのシェルパは3回転以上戻すのね・・。
キャブ自体がだいぶくたびれているのでヤフオクで中古を探したら。
「クソ高い。」
ので止めました。
※画像を見ても程度がいいとは思えないものが普通に1万5千円くらいで流通している。馬鹿らしい。
「弱ったな・・。」
と思っていると。
あるじゃないですか、車種毎のキャブOHキットなるものが。
購入したのは市販のキャブオーバーホールキット
個別に買うと高いし。
特にYAMAHAの古いバイクの部品はメーカー小売価格の時点で当時の数倍することもあります。
キャブOHキットとはいえ、適当なものも結構流通しています。
多少高くても、一応名の通ったところ、実績がある所から買うのがセオリーです。
※わずかな金をケチったばかりに、すべてのパーツに信用が置けないものが来ることもあるのです。
オーダーメイドでセット作ってくれないかな。
ジェット5番下げて、とか。
いろんな車種、年式に対応したキットがあるので上記リンクで飛んで絞り込んでくださいね。
K&F キャブOHキット
今回手配したキットは以下の通り
などがセットになったもの。
出来れば、
フロートもセットにして欲しかった。
※でも3000円くらいだから仕方なし。
実は当倶楽部のセロー225Wはピストン自体にも結構ひどい傷がついてて交換したいのですが・・。
キャブボディ自体も多分摩耗してると思われますし。
※最近、カードの引き落とし額が怖いくらい使ってしまったのでちょっと様子見。
交換作業は、小一時間程度で済みます。
※セロー225Wのキャブ下ろしなんて、XR250のキャブ下ろしに比べりゃ屁みたいなもんです。
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今回のセッティング
MJ #122.5
SJ #42.5
JN Y205(これは純正設定ではないね。でもキットに入ってたんで組んでみます。)
PS 2回転戻し
プラグ D7EA
※煤が焼き切れてないならプラグん番手を下げてみようという試みです。
全体的に、
ワタクシのセッティングより「論理的には濃い。」状態と思われます。
※でも力はあるのでバルブが閉じてない、とかではない気もします。
まとめ
どうしても気に入らなければ、
とまあ何パターンか選択肢があるので慌てずに行きます。
※古いバイクは選択肢が限られることが多いです。
でも綺麗に吹け上がります。
※もともとついてたのは番号が削れるくらい傷んでた。
理想は、
「エンジンもキャブももう少しまともな個体からもいでくる。」
のが一番いいのですが・・。
昨今の中古バイク市場やパーツ試乗を鑑みると・・。
・・ワタクシのお小遣いでは入手不可能な気もしてきます。
※まあ、いつまでもバカみたいな中古流通価格が続くと思えないし、ほかにも乗るバイクはあるしゆっくり直せばいいや。
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