
ヒーターの利きが悪いイマイチ旧車乗りにも有効です。
今回は後付けシートヒーターって簡単で安くていいですよというお話です。
もちろん腰痛持ちには必須のアイテムです♪
記事の内容
エアコンのヒーターは温まるまで時間がかかる

ヒータの風はエンジンの暖気が完全に終わるまでは冷たい風しか出てきません。

kaboompics / Pixabay
エアコンのヒーターはエンジンがあったまるまで温風が出ないのですよ。
長野の冬の朝は余裕で氷点下です。
朝の寒い時間帯に走りだしても普通に10分くらいはヒーターはききません。
雪国では、
真冬は車のエンジンの暖気に結構長い時間かかるんですよ。
※ワタクシは走りながら暖気する主義です。文字通り「暖気運転」ですし、水温が上がるまで回転をあまり上げないようにゆっくり走っています。
言っておきますが、
ウィンドウォッシャー液は寒冷地仕様の-30度まで凍らないやつを選択しないと吹いたそばから凍ります。
それくらい寒いのでエンジンはなかなか温まりません。
※「冷気が痛い」とリアルに思います。

そして塩カル撒きまくる道路を走ると、車がクソ汚れます。
流行りの電気自動車はエンジンが発熱しないので電熱式のストーブを焚いているようなもんです。
最初からヒーターが暖かいようですが「猛烈な勢いで電池が減っていく」と想像できますな♪
※そんな車で充電施設の乏しい田舎の雪山に行く気がしれません。
シートヒーターというアイテム
エンジンの熱を利用するエアコンのヒーターに対して、
「シートヒーターは電気で熱線を温める方式」
です。
暖かくなるまでの時間が比較的短いのですよ。
バッテリーに多少負荷はかかりますが、朝の忙しい時間帯に腰や太ももの裏、背中が局部的に暖かいのは助かります。
※特に、腰がピンポイントで温まるのは腰痛持ちには非常にうれしいのですよ♪
シートヒーターは、
「車のエアコンのヒーターよりも腰痛には効果が高い」
です。
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ちなみに・・
旧miniは冬はフロントグリルにゴムを挟んで走行中の冷気がエンジンに当たるのを防いでいました。
エンジンを冷やしたくないのですよ。
※旧miniはフロントグリルの裏にラジエターがないのでこういう技が使えるのです。
そこまでやっても、
冬の長野で旧miniを走らせると余裕で15分くらいはヒーター効きませんでした。
シートヒーターは局部的に直接温められる


※ロータスは冬は乗りません。スピンしまくる気がします。
シートヒータには関係ないけど、
ワタクシの場合腰痛にこのストレッチ効きました。
後付式シートヒーターは、冬には寒い旧車系や軽トラで大活躍です。
※通勤車両のラパンSSの4WDには純正でシートヒーターが標準装備です♪素晴らしいぞSUZUKI。


ちょっと着座位置が高くなるのが玉に瑕。
でも、非常に助かっています。
旧車は冬に乗る機会が減りますが、
春先や秋以降の出撃時(紅葉とか見に行く際)にはシートヒーターはほんとに重宝します。
※めちゃめちゃ隙間風が入ってきて寒いのです。
というわけで、
ワタクシはシートヒーター(夏は送風機能もついててエアコンのない車には重宝♪)を愛用しています。
都合、同じものを3セット買いました。
※使いまわす予定でしたがあまりに快適なので固定装備にしちゃっています。
腰痛持ちには必須
■冬季は腰痛持ちなどの人にはすごくいいです
腰痛持ちの人が腰を冷やすのは厳禁です。
経験上、身体が芯から冷えると腰の痛みがひどくなります。
なので、
腰痛持ちの人はひたすら腰を温めるのがポイントです♪
※多少の腰の痛みなら温めるだけで引くことすらあります。
ワタクシは、かつて重度のヘルニアで一時期障害者認定を受ける直前まで行きました。
地獄のリハビリを経て何とか復活しています。
腰痛がひどくても、旧miniにレカロのセミバケットシートつけて通勤してました。
※もちろん、後付けのシートヒーターつけてました♪これが非常に効果的でした。
車につけたシートヒーターがあまりに快適なので、
家庭用電源の100Vから車の12Vに変圧するコンバーターを経由させて当倶楽部のの書斎の椅子でも使っています。
※当ブログもそういう環境で書いています。
シートヒーターが椅子からずれるので結構難儀しましたが、ベルトを作成してきちんと括り付けると快適です♪
ちなみに・・
シートヒーターは軽トラにも使っています。
軽トラはエンジンが温まれば室内が狭い割に同系列の軽ワンボックスと同じヒーターコアを積んでいるので一度エンジンが温まればヒーターの風は猛烈に暖かいです。
当倶楽部所有の車で一番ヒーターが効くのは間違いなく軽トラのDAIHATU HIJETです。
※真冬でもエンジンが温まってれば、ヒーターを全開にすると15分もすると暑いくらいです。
とはいえ、
特殊な事態にあった時は一刻も早く体を温めたいです。
※軽トラは大抵過酷な環境で使われがちです。
例えば・・
など、おしり周辺が湿気っている場合にシートヒーターは絶大な効果があります。
※冬に車内に湿気が多いと猛烈に窓ガラスが曇るのですが、それは軽トラのデフロスタでやっつければよろしいです。
シートヒーターとひざ掛けと併用するとコタツのようだ




英国車乗りはこういう小物も英国っぽい柄を選びがちです。
ヒーターの効きが悪い車をお持ちの方はぜひブランケットとの併用をお試しあれ。
ロータスヨーロッパでは
の状態なら晩秋のドライブでも嫁は助手席で寝ます(笑
※きわめて快適だそうです(外からの視線が痛くなければ)
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ちなみに・・
ひざ掛けを併用する場合は、
当たり前ですがペダルやハンドル、シフトレバーの操作に支障がないようにしましょう。
こんなので、事故ったらシャレになりません。
※普段から車内(足元)はきれいしにしておくことを強くおススメします。
シートヒーターは頭がボーっとしないので眠くならない


車の標準装備のヒーターで車内全体を温めると一層眠くなりますね。
特に頭部が温まると眠くなるのが人間です。
ドライブで出かけて昼食をとった後、天気が良くて暖かいとなおさら眠くなりますね。
※血液が消化器官に集まるのがよくわかります。
血液が少なくなった頭部が温まるとボーっとして危ないです。
通常の車のヒーターだと、どうしても車内全体を暖めることになるので眠くなりがちです。
こういう場合も、シートヒーターは有効です。
ワタクシは車の運転中に睡魔が来たら冬でもガンガン窓を開ける主義です。
※ワタクシは、バイク乗りはみんなそうだと思っている節があります。
少しだけ窓を開けて
「腰や背中が暖かく頭は冷気を浴びる状態」
だと意識は割とはっきりします。
※助手席の搭乗者には窓を開ける際にきちんと説明しておかないと怒られます。
それでも眠い場合は、どこかに停車させて素直に寝ることをおススメします。
ちなみに・・
雪国で真冬に走行中の車の窓を全開にすると数秒で身体の芯から冷えちゃいます。
長野の冬の外気温をなめてはいけません。
東京では経験がない「凍える」「がたがた震える」「歯の根が合わない」というのをリアルに実感できます。
※もはや冷気が痛いです。
真冬の夜なんか死を覚悟するくらいの風&空気の冷たさ&寒さです。
※車から外に出ると一気に目が覚めます。
シートヒーターにはデメリットもある


デメリット
後付けシートヒーターについては
この三点の改善余地はあります。
着座位置が高くなるったって、そんなに変わるもんか?
と使用前は思っていましたが、
思いっきり着座位置は変わります♪
特に、シートが硬い上に平ったい軽トラではてきめんに着座位置が変わったのがわかります。
着座位置ってミラーの角度や視界が結構変わるので結構気になりますよ。
要するに座高が上がるってことですよ。
※アバルト595や新FIAT500系は着座位置がただでさえ高いのにさらに高くなります


自分で車のキャラに合うように好き勝手に作るのも手です。
ちなみに・・
意外にもロータスヨーロッパでの後付けシートヒーターの運用はしっくりきます。
ので着座位置はあんまり気にはなりません。
シートヒーターが横方向に持ずれないので意外に見た目はすっきりしています。
※その代り、前にずれていくのが気になりますが。
見た目のカッコ悪さは、シートヒーターの形状を切った張ったしてロータスのシートに合わせるように改造する予定です。
※得意の革細工でカッコよく仕上げる予定です。
というわけで、市販のシートヒーターを改造してみました。
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まとめ


ヒーターの弱い寒い旧車は装着方法を工夫することで快適装備が簡単に追加できるかもしれません。
※要発電量と相談ですが。
シートヒーターは旧車や軽トラに限らずとも素晴らしく快適です。
自然で違和感のない後付けシートヒーターがあると旧車乗りには嬉しいんですが。
とにかく暖かくなるのが早いので寒い地方の冬に車を使う場合は特に有効です。
あまりに快適なので、今後はメーカーがヒーターをビルドインする純正のシートが増えていくでしょうねえ。
※安い車はオプション扱いかも・・ですが。
普段から、
「今時の電子制御のおもてなし装備はあんまり必要ないので、その分安くしてくれや」
と思っているワタクシでさえ、
実際にシートヒーターとミラーヒーターはいいなぁ、と思いますもん。
※一番年式の新しいアバルト595にはシートヒーターもミラーヒーターも装備がないので、余計15年前のラパンSSのおもてなしが身に染みます。国産車っていいよねえ。
年取ると、体が冷えるのは大敵です。
腰痛持ちはもちろん、女性にも喜ばれるはずです。
旧車やシートヒーターの設定がない車で寒い時期も運用する人はシートヒーターの導入を検討してみたらいいですよ。
ちなみに・・
アバルトのディーラーからシートヒーター5万円くらいでつけますよ、というダイレクトメールが来ました。
※高い、高いよディーラーさん!とカイ・シデン伍長のように突っ込んでしまいましたよ。


このかっこいいシートにディーラーさんはどんなヒーターをつけようというのか
サベルトのかっこいいシートにどのようにシートヒーター組み込むのか興味はあります。
まさか後付けのシートヒーターキットじゃないよね?
と、アバルトのシートヒーターの謎は謎のまま、今日の記事を終える。
後日談
後日、実際にアバルトのディーラーに行ってみました。
やっぱり、
アバルト595コンペの純正サベルトシートにはヒーターはつかないんだってさ・・
ディーラーでつけてくれるシートヒーターは、
「フィアット500やアバルトでも固くないシートの装備車にしか追加できない」
んだってよ!
いったんシートの縫製をはがして、シート内側に仕込むそうですよ。
そういうこともできるのね、今時は・・
※ちょっと期待してただけに、まさにぬか喜びでした。
長野のアバルトディーラーさん独自のサービスらしいです。
以上、現場からお送りしました。