最近は猛暑なので余計そう思います。
そういう場合は、標高の高いところを狙うといいのですよ。
志賀高原やビーナスライン、麦草峠などは2000m級です。
ただし、真夏でもツーリング時には春秋用の装備も持っていくことをおススメします。
標高の高いところでキャンプするなら絶対です。
長野の高原地帯の夏は確かに涼しい
夏には日本全国から観光客が押し寄せます。
夏のツーリングでは海もいいのですが、何せ海の近くは海水浴混んでるし標高がゼロに近いので暑いです。
※潮風がベタベタするしね。
と言うことならと、涼を求めて山に向かうバイク乗りやツアラーが増えるのも頷けます。
確かに、平野部に比べて山は絶対的に涼しいです。
長野県内ですら平野部と高原部では10度くらいは軽く違います。
※長野の平野部は全部盆地なので結構暑いです。
天気が良くても風が超冷たい。
標高は1800m超え。
長野県内のツーリングはどこに行くにも峠を越えるイメージです。
地図で長野県を見ると主な街道以外はほぼ山です。
そんな地形なので、ちょっと走れば高原地帯や山に入れるのです。
ツーリング時にはGARMINのハンディGPSをハンドルマウントして使っていますが、長野ツーリングでは標高のアップダウンが激しいのがよくわかります。
そして多くの人は一度はのぞき込む。
GARMIN社のハンディGPSをもう10年以上愛用していますが、
「ナビじゃなくてGPS?!」
という目線をひしひしと感じてちょっと嬉しかったりするのです。
※スマホでナビするよりはるかに人間が考える余地があって「通。」とか「玄人。」っぽさがにじみ出る。
標高がわかるのは当たり前として、
ので必要にして十分です。
モードを変えれば、
おまけ程度の地図も入ってるので現在位置も分かります。
※キャンプ時には日の出日の入り時刻もわかるので、何時までにキャンプ場に入らないと日没後の設営になる、とか目安にもなる。
かもしだす通っぽさ。
そして素人には全く楽しみ方がわからないというマニアックさ。
ワタクシの使ってるのは既に型落ち。
真夏にバイクで高原に行くということ
2000m級の高原だと標高0mより12度下がる計算です。
個人的には数値以上の気温差があるように思えます。
それはバイクで走ってるからなんでしょうかね。
市街地で気温が30度だったとすると、
標高1000mでは24度。
標高2000mでは18度。
これを踏まえたうえで体感温度を試算してみましょう。
18度と聞くと割と快適♪と思うかもしれませんが、バイクの場合、時速50km前後の風にさらされ続けるのです。
2000m級になると涼しいを通り越して寒いですよ。
Tシャツ+薄手のジャケット、薄手のグローブでジーパン。
こういう夏装備ではちょっと寒い。
等は軒並み2000m級ですよ。
1000m級の峠なんてのは長野には馬に喰わせるほどあるのです。
夏でもスキー場くらいになると山に雪があったり。
実際の体感温度
では実際の体感温度はどれくらいかと言いますと。
風速(m/s)=時速(km/h)÷3.6
夏の湿度45から60%前後
※50%で試算
として、
以下のサイトで体感温度を計算できます。
体感温度を計算するツール
ケーススタディ1
■標高0mで30度の時、50km/hで走行した標高1000m&2000mの時の体感温度
標高 | 速度 | 外気温 | 体感温度 |
---|---|---|---|
0m | 50km/h | 30 | 22.6 |
1000m | 50km/h | 24 | 14.8 |
2000m | 50km/h | 18 | 7 |
大体軽く流す程度でも理屈ではこれくらいの気温にさらされ続けるということです。
ケーススタディ2
■標高0mで30度の時、80km/hで走行した標高1000m&2000mの時の体感温度
標高 | 速度 | 外気温 | 体感温度 |
---|---|---|---|
0m | 80km/h | 30 | 22.2 |
1000m | 80km/h | 24 | 14.2 |
2000m | 80km/h | 18 | 6.1 |
マジで結構寒くないですか?
※6.1度って東京の真冬の最高気温くらいですよ。
実際、やってみればわかりますが麓では暑くて仕方ないので汗だくになっても、
標高が上がるにつれどんどん汗が引いていくはずです。
夏だからといって舐めてTシャツ一枚でバイクで高原ツーリングに挑むのは無謀というものです。
※高原道路の入り口で凄く軽装でバイクに乗って登っていく人を見かけますが超心配です。
さらに、
標高が高いところでキリが発生してたりすると身体がうっすら湿るのでさらに寒く感じるはずです。
しかも、
山の天気は変わりやすい。
突然の雷雨なんかにあってごらんなさい。
真夏でも奥歯がガタガタいうくらい寒くなります。
この後、土砂降りに合うのだった。
雨宿りついでに、
寒いからと言って高原で温泉なんか入ってごらんなさい。
濡れた装備をそのまま着て帰る帰路では確実に湯冷めします。
こんな記事もあります▼
昔の人は良く言ったものです。
「山を舐めてはいけない。」
そう、
バイク乗りも標高が高いところを舐めてはいけないのです。
特に軽装で出かけがちな夏の高原ツーリングはホントに意外にも寒さに気を付けたほうがいいのです。
ちなみに・・
長野市街地は大抵標高300mから400mくらいです。
海抜0mから2000m級の高原に上がっていくよりは気温差がないとはいえ、寒いっちゃ寒いのです。
なので、
ワタクシ達は夏のツーリングでも必ずジャケットは装備します。
※麓では暑くて汗だくでも我慢です。
最近の夏は長野市でも40度近くまで気温が上がります。
※盆地なので熱気が抜けないのですわ。
でも夜は標高300mクラスでも結構涼しいのです。
東京の夏よりはるかに楽♪
夜にクーラーを使うのは年に一回か二回くらいです。
ということは、
「夜の高原はもっと寒い。」
と言うことなのですよ。
夏のツーリングは気温差に注意!
どういう対策をすればいいのか?という話に移行しましょう。
極端な話、海抜0m近い新潟側から数時間で2000m級の志賀草津高原道路につけちゃいます。
日帰りツーリングだと暑い⇒涼しい(寒い)⇒暑いの繰り返しになります。
身体は外気にさらされ、短時間で激しい気温差に向き合うことになります。
これが意外と疲れるんですよ。
関東圏から関越道で長野入りする場合も似たようなもんです。
関越道から上信越道に入るまでは海抜100mくらいしかないんですよ。
※ハンディGPS見てると一気に標高が上がるのが楽しいです。
それが軽井沢あたりで一気に標高が1000mを超えます。
※軽井沢を超えるとその先はまた標高は下がるんですが。
ハンディGPSがあるとホントに標高と気温は関連してるんだなぁ、と頭と体で理解することができます。
帰宅後に走行ログ&標高の変化ログを見るとすごい。
関東平野ではありえないほどの高低差。
普通にスカイツリーの上くらいにいる。
実際に多くの人たちが住んでいる平野部の暑いのです。
関東圏なんて思いっきり暑い。
そして、
夏の高原は思ってる以上に寒い。
ビーナスラインの有名な休憩ポイントですが、いつ行っても寒い。
この気温差を踏まえたうえで、装備を考えねばなりません。
標高の高い場所へのツーリングに行く場合、住んでいる場所の温度に合わせた装備だけでは対応しきれない場合があるんですよ。
中高年は耐性が落ちてるし体力ないので余裕で風邪ひきますよ。
ちなみに・・
真夏のツーリングでも絶対に上着を装備(最悪でも持参)します。
出来ればタオルと長袖のTシャツの予備があると心強いです。
タオルは水分を拭き取るだけでなく首に巻くと寒さ対策になります。
ワタクシは、ステンレスの洗濯ばさみでタオルの先を束ねて使ったりします。
真夏のツーリングでは市街地でクールタオルを濡らして冷却として使いますが、標高が上がると冷えすぎて肩が凝る位になるので外します。
それとは別にドライのタオルを持っていく、と言うことです。
何事も保険ですよ。
※こういうグッズは一度痛い目に合うと学習して次回以降持ち物に加わるようになるんですが。
予備のTシャツは、突然の夕立などでずぶ濡れになったとき、Tシャツだけでも着替えると暖かくて気分がいいからです。
※まあもう一回降られちゃったらやっぱり寒いのですが気分の問題です。
タオルは足湯とかに浸かる際にも有効ですしねえ。
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キャンプするなら保険として厚手のウエアを持参
内陸部の夜は、標高が高いところはもちろん、それほどでもない場所でも思ってるより寒いのです。
流行のキャンプツーリングですが、人気のある所は夜景が見えたりするところですな。
そういう所はね、
「もれなく標高が高い。」
のですよ。
※キャンプ場使用料金も高めですし。
夏でも場所によっては、夜から朝まで最悪一桁の気温になる場合すらあります。
陸地は海と違って、
「熱しやすく冷めやすい。」
んですよ。
昔学校で習いませんでしたかね。
日没直後くらいは、クワガタとか見つけてワーワー言う元気もあるでしょう。
次第に、飯食ったり酒のんだリしてるうちに、
「もしかして寒くないか?」
とか思い始めるハズです。
日中暑かったので勢いで多めに買ったビールの消費スピードが、気温が低くなるにつれみるみる減っていきます。
もしかして寒くないか?
と思うまであと数時間。
そんなとき。
薄手のシャツ一枚+短パン&サンダルみたいな装備だと凍えます。
できれば、
キャンプ時はトレーナーとかパーカー フーディとか言うもんか があると動きやすくて便利です。
スウェットのズボン(パンツとか言うもんか)もあるとより寒さ対策になります。
※オシャレよりも防寒優先。
厚手のウエアはかさ張って邪魔なのですが、一晩中寒いよりはマシなのです。
まあ、寒い時は早めに寝袋(シュラフとか言うもんか)にくるまって寝ちゃうのもおありなんですがせっかくキャンプなんだしねえ。
※何泊もキャンプでツーリングするライダーは体力温存派が多くてそんなに夜更かししないよね。
ちなみに・・
最近のキャンプグッズは高機能になっていてマイナス何度まで大丈夫♪みたいな寝袋もあったりします。
素晴らしくコンパクトになるものもあるし、耐寒温度も雪山使用だったりしてバイク乗りにはありがたいのですが・・。
いかんせんお高い。
そんなもん、どうせ消耗品なので適当な安売りのものを使うのがおススメです。
いいんですよ、人と比べなくても。
キャンプは道具の品評会ではないのです。
寒けりゃたくさん着こめばいいのです♪
キャンプ場はグッズの品評会ではないのです。
※高価なアイテム買うより、キャンプ場の近くのスーパーで旨いもの買って食った方がいい
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まとめ
寒い場合は切れば対処できる。
ツーリングライダーの間ではよく言われる言葉ですが、
「寒くても着るものがないとできることは何もない。」
のです。
中高年ライダーは比較的 形から入る人が多いので 結構しっかりした装備でツーリングに臨んでいるように思えます。
そういう人は心配ないのです。
でも、
若者は本当に バカなのか金がないのかたぶん両方なんでしょうが 軽装で高原地帯へのツーリングに挑みますな。
標高の高い場所でガタガタ震えているライダーは未だに減りません。
勢いとか若さとかっていうのは時として無謀でもあります。
まあ次から、もう一枚上着を用意しよう!とかいう気持ちになるのが普通ですが、貧乏と勢いはそれを軽く凌駕するものです。
※かくいうワタクシも大昔は、Tシャツ+トレーナーで走りまくって、雨にやられてもへらへらしてましたが。
寒いときはとりあえず、ラーメンを食うのです。
ただし、濡れてるとお店に入りづらい。
今のライダーの多くはジャケットを着ているように思えます。
それなら、
真夏の長野、信州ツーリングの際はぜひ一枚余計に着るものを持参することをおススメします。
真夏のツーリングとはいえ、長野の高原を舐めてはいけませんよ。
着る物を持ってないと着替えることも重ね着することも出来ないのです。
備えあれば憂いはないのです♪
ちなみに・・
「寒くないこと、お腹が空いてないこと。」
このどちらかが満たされていないと人間は幸せではないのです。
せっかく幸せになるため、楽しむためにバイクに乗って遊びに行ってるのにガタガタ震えるとかできれば避けたい。
それなら、
ウエアの一枚余計に持っていくだけで幸せに近づくならその方がいいに決まってるじゃないですか。
大抵は、一度ひどい目に合うと学習するんですが バイク乗りはバカなので 何度も同じ目に合っても、へらへらしてる生き物なんですよねえ。