シッカリ荷物も積めるし、いい味出てるんですが、傷などはつけたくない。
こういう場合にはトランクマットが有効です。
専用品が売ってない?当たり前です。
作るんですよ、DIYで。
できるだけ100円均一ショップ利用で。
当記事の目次
旧車のトランクにはマットなんかない
ただし、メチャメチャ簡素だったりするのです。
例え古い車でも「トランクとしてのスペースが確保されている。」ものもあります。
※ないものもあります。
ただし、
メチャメチャ簡素なんですよ。
そんなのは当たり前です。
「荷物を積むスペースがあるというだけでもありがたいと思え。」
という 上から目線な 作りです。
※雨が入り込むのに、カーペットを敷いちゃったら、カビるわ、錆びるわ大変なことになりますし。
とはいえ、
極力雨の日に使わない旧車のトランクには中敷き程度の「トランクマット。」くらいは欲しいのですよ。
ロータスヨーロッパのフロントトランクは 旧車の割には 使い勝手がいいのですが、
中に入れた荷物がコーナーの度にゴロゴロ転がって気になるのです。
ちょっとすり傷が増えてきました。
真ん中の配線は増設したヒーターファンです。
衣服などを突っ込んで緩衝材にしてるのですが、それでもFRPに塗装しただけのトランク内は多少傷がついています。
コレを何とかしなければなりません。
長年の課題でもありました。
ちなみに・・
大抵の古い車のトランクルームの底面には穴が開いてまして。
「入り込んだ雨を積極的に排出する。」
という、鼻から雨の侵入が前提の作りです。
逆に、トランクルームの穴がゴミや錆で埋まったりするとトランクルーム内が水浸しになって錆びるのですよ。
旧miniはリアトランク内にスペアタイヤが鎮座するのですが、このスペアタイヤのスペースに金魚が飼えるほどの水が溜まってる個体もあったりします。
※リアワイパーの付け根からザブザブ水が入る仕様です(笑)
まあ、普通の旧miniはトランク内にボードがなく、鉄板とスペアタイヤがむき出しなので水がたまったらわかるんですが。
※底面をフラットにするため、「自作のトランクボード(ただの板)。」を作って入れると気が付きにくいのです。
なければDIYで作るのが「のりもの倶楽部」流
面倒くさいので、しばらく後回しにしていたのですが、冬の乗れない間に作ることにしました。
冬の車趣味は、こういう内職系作業が向いています。
なければ作ればいいのです。
当倶楽部では当たり前の考え方です。
その考え方で失敗することも多いですが、
「そのやり方ではだめだった。」
という経験が次に生きるのですよ。
※おかげでいろんなことを覚えたし、いろんなスキルが身に付いたので幸せなのです。
理想のトランクマットを作りにあたり、
の三点を重視しました。
実際トランクマットなんてのは 記事にするまでもないくらい 作るのが簡単なのですが、
「転がらない工夫の案。」
がイマイチまとまらんので、面倒くさくて後回しにしてた、というのが本当のことろです。
※結局、今回は転がり防止機能は構想で止まってるのですが。一応、絵は描いた。
ちなみに・・
ロータスヨーロッパのフロントトランクは、前のフード(ボンネット部)内にあります。
大きく分けて、
に分かれます。
※要するに車のボディの前全部がトランクみたいなもんです。
今回は後半部のトランクに対してマットを作ります。
前半部は、水がかかるのが前提な作りですのでこちらに衣料や食材などを詰める気にはなりません。
なので、
FRPの地が剥き出しでもいいのです。
後半部は、表面処理がしてあり、多少濡れにくくはなっているのですが、
「フロントのフロント部を経由した外気がフロントのリア部を経由してコックピットに導入される。」
という作りになっています。
この左の穴から社内に外気が導入されます。
※画像にはないですが反対側にもあります。
ので、
という素晴らしい作りになっています。
なんてことはない、消費電力の大きそうなモーターが固定してあるという作り。
一応、後半部にはファンが付いていまして、車が止まっててもコックピット内に外気導入が可能な作りになっています。
※すんごい無理やりな作りですが、結構風が来るのには驚きです。
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車のトランクマットの作り方
トランク底面がフラットなら、布切れをトランク底面の形に切り取って敷けばいいのです。
※フラットでない場合はベニヤなどで底面を作る必要があります。
ただ布を敷くだけでも良かったのですが、トランク内を外気が通り抜ける作りのロータスヨーロッパです。
「トランクマットがトランク内で風にあおられてぐちゃっとなる。」
ということが起こりうるのです。
ということは、
布切れ一枚ではいけないということです。
「車のフロアカーペットみたいなものをカットして乗せようか。」
とも思いましたがイマイチ安っぽく見えそうです。
※ロータスヨーロッパという車は、実はちょっとしたことで意識が下がる位、すんごい安っぽい作りです。
なので、
という基本理念が出来上がりました。
イメージスケッチをしながら、ザックリとした考えをまとめるのは超重要です。
いきなり現物合せで制作に取り掛かると、時間はかかるわ、雑になるわ、失敗するわでろくなことはありません。
※イメージスケッチ書いても、失敗するときはします。
型紙は必須
※もしくは試作として割り切って作り、感覚というか距離感みたいなものをつかんでおくのもセオリーです。
現在、楽天経済圏に所属している当倶楽部ですので、割とネットでの買い物が多く、段ボールが集まりがちです。
段ボールは型紙として極めて優秀なので使わない手はありません。
段ボールの使い道
段ボールは、ただまとめて捨てちゃうのはもったいないくらい便利です。
「段ボールを型紙として使う。」
のは使い方としては、まだ初級レベルですな。
などなど、すごく優秀なので助かるのです。
あ、あと当り前ですが「何かを梱包して発送するのに素晴らしく便利。」です♪
型紙はある程度フリーハンドで段ボールを成型した後、カッターと定規でスッパリ綺麗に整形すればよろしいです。
今回のトランクマットは左右対称なので、半分だけ作って反対側はひっくり返して複製すればオッケーです。
とはいえ、
最終的には、シッカリとした左右一体型の一枚の型紙を作っておいた方がいいです。
一枚になった型紙をもって、最終的な現物合せを行うためです。
※微妙な曲面があって引っかかったりすると、ずっと後悔することになります。
特に手芸系の手法で何かを作る際の型紙作成は、手間はかかりますが絶対やったほうがいい工程です。
ロータスヨーロッパの場合、FRPの整形の下手さと塗膜の厚さで微妙な曲面があったり左右の大きさが違ったりするのは普通です。
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材料は出来るだけ100円均一ショップで探す
出来る限り、室内で作業したいので丸ノコとか使いたくないし。
というわけで、100円均一で見つけた樹脂製の板を使います。
革細工の材料が100円均一で入手できることを知ったワタクシは、冬は何かの買い物のついでに100円均一ショップに行く機会が増えるのです。
※雪が降るとガレージでのメンテナンスは寒すぎて、部屋にこもる作業しかしたくないので。
そこで見つけた、いろいろな樹脂製品は何かと応用が利くのでした。
こういうのは、「試作品を作る際には無限にあっていい素材。」ですので、いつでも当倶楽部にストックしてあるのです。
鞄の中敷き
要するに鞄の型崩れを防止するため、底面に敷く樹脂製の板です。
カッターで切れるし軽いし丈夫だし、すんごい使い勝手がいい。
これが革細工にはもってこいでして。
として非常に使い勝手がよろしい。
何せ加工しやすい。
自作した革の車検証入れの表紙や裏表紙にも「カバンの下敷き。」を使っています。
以前は、0.5mm~1.0mmのアルミ板を加工して使っていましたが、
というデメリットがあるのでした。
今回も鞄の中敷きを使おうと思いましたが、 強度はないものの 大きさ的にPPシートの方が使い勝手が良さそうと判断しました。
※都合3枚で芯材が出来た♪330円なり。
これに、
職場で大量に廃棄されそうになってたのを査収した 梱包材のスポンジシートを両面に貼り付けて芯材としました。
両面に貼りました。
ちなみに・・
100円均一ショップには、「スタッズ。」と呼ばれる手芸などに使うリベットっぽい装飾品が売ってるお店があります。
これが革細工にはいいアクセントになるのでしょっちゅう使っています。
※普通にネットで買うと、5倍くらいの値段で流通しています。
ただし、
数年前はどこのお店でも買えましたが、現在は探さないとないレベルまで扱いが減っています。
ワタクシは出先で大きめの100円均一ショップがあると、とりあえず手芸やDIYのコーナーを偵察しています。
そこで「スタッズ。」を見つけると大人買いしています。
※大人なので、お店側に最低1個は残すようにしています♪
あと、革細工に使えるボンドもたぶん100円均一が最安値です。
こういう材料は、躊躇なく使えないと失敗を恐れて何も出来なくなるので安いに越したことは無いのです。
男たるもの、ミシンくらいは使えないと
ビニールレザーは以前ロータスヨーロッパの内装を作る際、10m単位で買いました。
ダークブルーと黒を買いましたが、ダークブルーは全然手付かずです。
ビニールレザーの裏面に型紙を写し取ります。
こんなのは鼻歌レベルの作業です。
大枠が出きたら、縫い代分を多少つけて切りだします。
縫い代は、ミシンの性能に合わせて2cmとしました。
※だいぶ余裕がある縫い代ですが余ったら縫ったあと、切ればいいのです。経験上、こういう所でケチると後で泣くのです。
後はミシンで縫いあげていきます。
ミシンってすごい楽。
手縫いで作る革細工の100倍楽。
産業革命スゲエと思う瞬間です。
これで、5千円位しかしないなんて魔法の道具です。
こんな便利な道具、男性でも使えた方がいいに決まっています。
今回のポイント
今回は、ビニールレザーで左右に袋を作りそこに芯材を突っ込む作りにしました。
ただ二枚の布を張り合わせるだけよりはるかに手間がかかります。
作業しながら写真取るなんて器用な真似は出来ないのです。
という大義名分ですが、やってみたかっただけです。
ただ2枚のビニールレザーを縫い合わせるだけだと、ひっくり返して芯材を入れるのが大変そうだし。
また、蓋っぽい部分を作ることにより、手作りっぽい あか抜けない 作りがなんとなく昔の英国製品っぽいのです。
蓋になる部分は飾りネジを使って固定しました。
はじめはボタン止めにしようかと思ってましたが、何となく。
飾りネジ取り付けにはポンチで位置合わせして穴を開けたのですが何回か失敗しました。
※そのうちアルミ板で「LOTUS」とかつくってスタッズ止めすれば穴が見えなくなるので完璧。じつは誠意製作中ですのでそのうち記事にします。
まとめ
構想5年、制作1日でした(笑)
芯材が頼りないだけにトランクマットの強度なんかないだろうと思っていましたが、強度的にも機能的にも結構いい感じに仕上がりました。
※厚さ1cmくらいありますので、軽いですがちょっとやそっとでは飛びそうもないです。
いきなり重厚感があるトランクルームになりました♪
こうなるように作ったのですが、サイズ感はピッタリです。
仕上がりがいいと嬉しいですな。
どんどん形になっていく作業は楽しいのです。
旧車のトランクマットを考えてる人は少なくないと思います。
意外と簡単ですので、やってみればいいのです♪
※ミシンさえ使えれば、割とあっという間にできます。
トランクボードはべニア板を使えばミシンもいりません。
ビニールレザーをタッカーで張っていくだけ。
やり直しも容易です。
※ロータスヨーロッパの場合、トランクが塗装したFRP剥き出しなのでべニアは使いたくなかったのです。
雨天時のことは、雨天時に乗らないのでとりあえずはこれでいいかと思っています。
※その前にコックピットに雨漏りするので、出先での雨はトランクの心配してる場合じゃないのですが。
もしご近所でトランクボードやトランクマットの加工を考えている人がいれば、
「ビニールレザー(ダークブルー)を安価でお分けします。」
※要相談。切り売り可。
多分、そのうち今回作ったマットを加工して「荷物の転がり防止ギミック。」を追加する予定です。
取り合えず、今回のはバージョン1.0ってことで。
いいんですよ、何でも一発で決めなくても。
使ううちに問題点や改良点思い浮かぶかもしれませんし。
何でも長く楽しんだ方が得なのです♪
ちなみに・・
車のカスタマイズというと、メカメカしいイメージがありますが内装というかちょっとした小物を作るのも楽しい作業です。
ワタクシは、
革細工で浅瀬にハマりました。
オフ車で世話になってる友人夫妻にあげた。
さらに、
ミシンで深い沼にハマりました。
手芸的な作業は、印象として男らしくない作業かもしれませんが、
「できないより出来たほうがいい。」
です。
そして、
「商品として売れるモノを生み出せる可能性。」
のかけらが潜んでいます。
今の世の中、カッコいいデザインさえできれば、キーホルダー的なモノを量産してネットで売ることもできます。
※実際やってる人いるし。
「好きなことを副業とするきっかけ。」
は意外とこんなところにあるのかもしれません。