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【木曽路ウォーキング2】馬籠宿から妻籠宿までの中山道を歩く

旧中山道。馬籠-妻籠間の看板。

旧中山道。馬籠-妻籠間の看板。

 

ワタクシ
インバウンド外国人が目指すのは東京や京都だけではありません。
なぜか木曽路の宿場を歩くのが流行ってるそうです。
なかでも馬籠宿-妻籠宿間は人気のルートというじゃないですか。
なんだそれは?
ワタクシたちも歩いてみることにしました。

 

木曽路の宿場をつなぐ中山道を歩く

 

ワタクシ
木曽川沿いに南北に通じる木曽路は全部山の中なのです。
木曽川にそって中山道の旧宿場町が残っています。

 

旧街道というのは川沿いなことが多いです。
昔の人も峠越えはやっぱり嫌だったみたいで平坦な道が続く川沿いをメインルートとしてたようですな。
川沿いなら道を間違うこともないし、道中の補水もできそうだしね。

中山道でも木曽路エリアは川沿い街道の色合いが非常に濃いように思います。
両脇が山なので自然と木曽川に沿った街道が整備されたのだと想像できます。
※実際、これより木曽路から南、馬籠宿から北はずっと山の中だし。

 

これより南、木曽路の碑。

これより南、木曽路の碑。


先日Z750D1で来た時も撮影したのだが、ケジメということで再度撮り直したの。

 

 

現在でもR19の木曽路エリアを走ると○○宿という看板を見ることができます。
R19を木曽路と呼んだりしますが、実は旧中山道はところどころR19から逸れた脇道にあったりします。
その旧街道には今でも宿場街の名残があったりします。

大規模に旧家屋が残ってる場所はそれ自体が観光地になってたりしますが、
ほとんどは現代の集落として人々が暮らしています。
※それでもよく見ると旧街道っぽい街の作りだったりします。

 

奈良井宿といえば橋。

奈良井宿といえば橋。


奈良井宿。

奈良井宿。


奈良井宿。

奈良井宿。


以前来た時の写真です。
木曽路にはこういう旧宿場が残ってるのだ。

 

こういいう場所を好き好んでドライブやツーリングのテーマにしてる人は結構いますね。
※変わり者のソロライダーが多い。

そして。

なんでかしりませんが、
外国人にとって木曽路の旧宿場街をつないで歩くのが日本旅行の楽しみ方の一つらしいのですよ。
※大して美味いもんとかないのにね。

今回はワタクシも外人の価値観に寄り添ってみることにしたのでした。

峠越えのメジャールート馬籠-妻籠

 

ワタクシ
木曽路にはたくさん宿場町が残っていますが、
現代の木曽路の宿場街をつなぐ最もメジャーな観光ルートと言えば馬籠宿から妻籠宿間です。
長野県の南の端にあって、岐阜県の県境の峠越えを含む片道約8キロの行程です。
外国人はこぞってここを踏破したがるようなのです。
両県の観光案内がしのぎを削っていますので外国語対応もばっちりですし(笑)

 

木曽路は旧中山道でも現存する宿場町の密集エリアと言えます。

日本人でも
「木曽路の宿場街を歩いてみる。」
こういう人は結構います。
※それなりに面白いし、景色は綺麗だし、そんなに混んでいないし。

木曽路の宿場町の間を歩くと言えば、馬籠宿から妻籠宿(逆でもいい)を踏破するのがメジャーです。
沢沿いの景観と昔の中山道を堪能できる峠越えルートですが片道8キロ前後とお手軽です。

どういうわけか十数年前からこのルートが外国人観光客に大人気とのことで。
※山の中の旧宿場街に外国人観光客がわんさかいます。老若男女問わずいます。

以前来た時も多くの外国人を見たので、
踏破する外国人がいるのは知ってはいたのですがまさかワタクシが踏破することになろうとは思いもよりませんでした。
※人生何があるかわかりませんな。

外人が面白いと思うのなら、日本の長野県在住のワタクシも一度くらいは面白がっておかねばなりません。
※ワタクシと仲のいい外人どもはワタクシが日本のことを知らないと「ふふっ!」と鼻で笑いやがるので悔しいのだ。

というわけで。

全開の記事、
【木曽路ウォーキング1】阿寺渓谷を歩く
に続いて木曽路二日目は馬籠宿から妻籠宿まで徒歩で踏破するということになりました。
※先日上り坂を7km(山道の遊歩道含む)下り坂を6km歩いてテント泊なので疲れは抜けてはいませんがね。

 

 

馬籠に車を止めて妻籠へ

 

ワタクシ
マイナーなキャンプ場から出立してまずは岐阜側の馬籠宿に行きます。
ココに車を止めて妻籠宿を目指します。

 

別に長野県側の妻籠宿から入ってもよかったのですが、
今回馬籠宿から入ることにしたのはルート上で上り坂が少なそうだから(笑)
※逆方向だと登りゾーンが長い。

人生と同じで上り坂はいつだってキツいのです。
上り坂多めのルートだと達成感はあるかも知れませんが、
そんなものより完全踏破したということのほうが大事です。
※完璧より完遂が偉いのよ、社会に出ると。

そんなわけでベースキャンプから8時に出立して馬籠宿に到着しました。

 

馬籠宿。

馬籠宿。


馬籠宿。

馬籠宿。


まだ早い時間なのでそんなに人はいない。
※でも外人率は極めて高い。

 

馬籠宿はそれなりの観光地なので駐車場はあっという間に埋まります。
※馬籠宿は無料駐車場がいくつかあるけど8時半にはもう埋まる。

 

馬籠宿

 

何とか微妙な無料スペースにアバルトを止めることができました。
※こういう時に車両サイズが5ナンバー枠の車は楽でいいです。

早速、登山装備を身につけます。
観光地化されてる馬籠宿-妻籠宿間とはいえ、未舗装路も多いので登山装備が無難ですな。
※油断すると意外なところでケガするもんなのですよ。

馬籠宿には何度か来ているので知っていたのですが、馬籠宿は急坂に作られた宿場街です。
もう少し先まで行けば普通に平野部があるにもかかわらず、
集落自体が急坂に張り付くように作られています。
雪とか降ったら登れないレベルの急坂ですがお構いなしです。
こんなの全国的にも珍しいんじゃなかろうか。

そんな急坂ですがしっかり観光地化しています。
※ちょっと目を離した隙に嫁が観光テンションでツゲ傘を買ってしまいました。

 

馬籠宿の傘。

馬籠宿の傘。


買ったときは浮かれているので気になりませんが、帰宅後に見るとかさばるのでかなり邪魔です。

 

馬籠宿で一番栄えている場所にある観光協会で地図をもらって歩き始めます。
※ハンコももらいました。後で知ったのですが踏破証明とかももらえるらしい。

観光協会からいきなり急坂を上ります。

 

馬籠宿。

馬籠宿。


ボーリングのタマを転がしたくなるくらいの急坂です。

 

宿場街の坂を登り切ったところには展望エリアがあります。
ココから見えるのは岐阜側なので恵那山が良く見えました。
※中央道の恵那山トンネルはその下を貫通してるのだな。

 

馬籠宿展望台。

馬籠宿展望台。


馬籠宿は岐阜県なので全体的に岐阜県推しです。
展望台の先は旧中山道、といっても過言ではないのだ。

 

我々も以前来た時そうだったように大抵の観光客はココで引き返します。
今回は中山道の看板に従ってさらに細い道を北へ進みます。
※でもこの辺りは結構整備されてる石畳。

 

旧中山道。

旧中山道。


所々はきれいな石畳ですが林道レベルの未舗装ゾーンもしっかりあるので登山装備が無難。

 

ちらほらと踏破目的の日本人も見かけます。
日本人は真面目なので登山装備をしてる人が多いです。
※コンプレッションウェアとか着てる人もいます。

対して外国人勢は舐めた格好で臨む人が多い感じです。
リュックサックすらも装備してなかったりします。
※飲料は持っていったほうがいいと思うんですがね。

馬籠-妻籠間の道中には何か所か給水できるポイントはあるにはあるけど、
気温が35度もあるような真夏に飲料を持参せずに徒歩イベントとか自殺行為です。
我々はシグボトル2本にがっつり氷入れたものを持参しています。
※徒歩でもバイクでも車でも夏の旅では飲料持参は基本です。

馬籠宿-妻籠宿間は県道7号(中津川南木曾線)に沿った山道を縫うようにして、
山道や未舗装路の旧街道をたどるルートになっています。
何度か県道7号に出たり入ったりしますが、そのたびに案内板があるので迷うことはありません。

昔は大名とかも通ったんだよねえ、中山道。
それを今は日本の山の中の未舗装路をノースリーブの外人のお姉さんとか普通に歩いてるのが不思議です。

道中、大量の外人とすれ違いますが割とみんな挨拶してくれますな。
※多分、世界の歩き方みたいな本にすれ違ったら挨拶するのがマナーとか書いてあるんだろうねえ。

昨日の阿寺渓谷に続き、旧中山道の脇を流れる渓流の水がめちゃめちゃ綺麗です。

峠のてっぺんにある馬籠峠のお茶屋さんを過ぎると下り行程に入ります。
この辺りはちょうど県道7号とクロスしていて、
タイミングよく通りかかったバイクが軽快に走り抜けて涼しそうです。
※こちらは徒歩でめちゃめちゃ汗かいていますがここから下り行程なので気が楽です。

 

馬籠峠。

馬籠峠。


県道7号の交通量は多めです。
馬籠峠の看板。

馬籠峠の看板。


石に刻まれた指の矢印が素敵。

 

山道の途中には途中でリニア新幹線の水質調査の機器があったりします。
大部分は山の中の道なので割と頻繁にクマよけのベルが置いてあります。

結構デカい音がしますがベルを見つけるたびに気にせず鳴らします。
※ワタクシたちはクマ鈴を装備していますが沢の音でかき消されれてあんまり意味がないです。阿寺渓谷でもそうでした。

 

男滝。

男滝。


外人の女子軍団に囲まれての滝撮影。
なかなかどいてくれないのだった。

 

道中にある男滝は滝つぼ付近まで近寄れて大迫力。
水しぶきが自然のミスとになってて超涼しいです。
こういうのをマイナスイオン、って昔行ってたけど最近言わなくなったね。
実際どうなんだろうね?

 

旧中山道。

旧中山道。


こういう所が点在してる。
直射日光を遮ることができるので暑い時期の休憩にはもってこい。

 

手ぬぐいを水に浸して頭からかぶって気化熱で体を冷却します。

途中で外人に写真撮ってくれと頼まれたりしつつ、
快調に歩は進み、お昼過ぎには妻籠宿に入りました。

 

妻籠宿。

妻籠宿。


ここでも外人のツーリストに写真撮ってくれとせがまれる

 。

この行程は速い人だと片道2時間程度で踏破しちゃうらしいですが、
我々はちんたら歩いたので妻籠宿までは3時間弱かかりましたな。

観光ルートとはいえ、8km弱あるので踏破するとそれなりに達成感はあります。

 

妻籠宿

 

復路はバスであっさり戻れる

 

ワタクシ
さて。
妻籠宿から馬籠宿まで車を取りに戻らねばなりません。
でも安心ですよ、バスがあるので♪

 

妻籠宿から馬籠宿までの公共バスがあります。
※2時間に一本くらいのペースなので乗り遅れると大変なことになります。

妻籠宿は以前も来たことがあるので特に観光しなくてもよろしい。
いくら旧宿場街といっても太陽がガンガン照ってる真昼間で、
気温が35度あって照り返しが激しい舗装路を歩くのはキツイのです。
※馬籠-妻籠間の林間部分は未舗装路と石畳ですので日陰は涼しいし、沢沿いは風が気持ちいいのでそれほど暑さは感じないです。

 

妻籠宿。

妻籠宿。


もうカンカン照り。
暑すぎてソフトクリームとかも食う気になれない。

 

宿場町を観光したければもう少し涼しい時期がいいように思いますな。
古い建物はエアコンがなかったりするので逃げがないんですよ。

一応、観光センター的なところに寄って妻籠宿のハンコはもらいました。
ココでバスのチケットを買っておきます。
※バスの時間が迫ってたので踏破証明もらい忘れ。失態。

というわけで。

10分ほどバス停で待ってさっさとバスに乗り込みます。

妻籠宿-馬籠宿間のバスに乗ったのは8割が外人(笑)
聞こえてくる会話はほぼ日本語じゃありません。
※日本じゃないのか、ここは。

バスは踏破中に何度も出入りした県道7号をバリバリ進んでいきます。
ああ、ここ通ったなーという場所を巡りながら戻ってくれてるようでちょっとうれしいです。

3時間弱かかった徒歩でのルートもバスに乗ればあっという間ですな。
バス代600円払えば20分くらいであっさり戻れるのだねえ。
往復で1200円かぁ。
それなら一切歩かずにバスを利用して両宿を観光するのもありですなぁ。

バスすげえ。

ちなみに・・

長野県道7号は結構な勾配のある峠道です。
ヘアピンも多いし、道幅も場所によっては狭い箇所がある。
まあ普通の長野の峠道なのですが・・。

対向してくる観光客の車のへたくそなことったらないです。

バイクもへたくそ。
ヘアピンをオーバーランしそうになったバイクがバスと正面衝突するかと思った。
※それも複数回。ここ数年、ライダーの運転スキルレベルが著しく下がった気がしますな。

やっぱり峠道は対向車が一番怖いです。
スポーツ走行という名の暴走は命知らずがやることですな。
※左ヘアピンをイン下手でなるべく小さく走れないと危ないレベルです。

観光シーズンの観光地は特に車に不慣れなへたくそソライバーやライダーが来るのでさらに危ない。
ドライバーは車の大きさを全くわかってないし、
物理法則を無視したハンドルさばきとかアクセル&ブレーキワークとかするから車の挙動が不審です。

車でもバイクでも最近はおっかなくって峠で飛ばす気にもならんのですよ。

 

 

まとめ

 

ワタクシ
木曽路二日目の馬籠宿-妻籠宿間の踏破は無事完遂しました。
写真もたくさん撮ったし、何より面白かった。
以前からやってみたかったので出来てよかったです。
ニュースで知ってたけれど外人率の高さには驚きです。

 

馬籠宿-妻籠宿間はたかが8キロ弱の行程でしたが達成感はありますな。
一応、観光地ですが各宿場町の間はそれほど混んでいません。
※それでも適当に人がいる。これくらいの観光地がいいよ。

お土産屋さんや食事できるところの値段はやっぱり高め。
これもインバウンド高価なのかもしれません。
※牛串とか1000円超え。それなら里に下りて普通に飯食うわ。

この日の木曽地方の最高気温は32度だったようですが散策路はそれなりに涼しく、
楽しく歩くことができます。
※もちろん日向や上り坂はそれなりに汗をかきますので補水や休憩は必須ですが。

 

旧中山道。

旧中山道。


旧中山道。

旧中山道。


未舗装路でもいいところはこんな感じ。

 

沢沿いの未舗装路をてくてく歩きながら、
「大名も通ったのかねえ。」とか言いながら昔の旅人に思いをはせてみたりして、
いろんなことを考えてました。
※そういえば「るろうに剣心。」の左之助は木曽で按針和尚(開示違うかも)にあって「二重の極み。」を習得すんだよね。

とりあえず、
無事に馬籠宿-妻籠宿間を踏破したわけです。
これで当倶楽部に遊びに来る外人どもに馬鹿にされずに済むというものです。
※日本に来るような外人は大抵ものすごくアクティブなので世界中回ってたりするのだ。

 

旧中山道のお茶屋さんにて。

旧中山道のお茶屋さんにて。


外人たちがどこから来たか書くメッセージボードがあった。
多種多様な外人が来てるのだった。

 

次回は木曽踏破シリーズの最後になります。
【木曽路ウォーキング3】赤沢自然休養林でトロッコ列車とともに歩く
です。
※とんでもない山奥でマイナーにもほどがあるけれど非常に木曽っぽい場所でした。

 

 

ちなみに・・

たまには歩くのもいいよ。
気持ちがいいです。

当倶楽部では 長野では バイクや車のオフシーズンである冬はひたすら歩くのです。
真夏はバイクや車で出かけちゃうので意図して歩いてきませんでした。

一応運動してるとは思うけれど、バイクとか車とかだとレースでもしない限りそれほど体力使わないからね。
補水と休憩に気を付ければ真夏でも歩くといいよ。
ジョギングよりはるかに緩いけれど、確実に運動にはなってる気がします。

ワタクシは、夏は普段歩かないので無理やりイベント的に無理のない範囲で強制的に歩いたほうが良いと思っています。
もちろん、熱中症にならない範囲で。
滝のように汗をかくのでデトックスにもなってると思っています。
※こういう日はビールが旨い。普段ビール飲まないんだけれど動いた後は冷たいビールがマジで美味い。

世の中便利になって自分で動かなくても何とかなっちゃったりするのですが、
人間は適度に動いたほうが自然界の生き物っぽい気がします。
※自然界では自分で動かないと食事もできないわけだしね。

10年後の自分の体力や運動能力は今の自分の運動量に比例するそうですよ。

なので。

暑くても面倒くさがらずにちゃんと動くのは結構大事なのではないかと。
ワタクシと同年代でも10㎞も歩けない人はたくさんいますよね。
※歩ける!と豪語するひとでも割と簡単にへばるし。

プロやアスリートのように体力向上とまではいかなくとも、
現状を維持するくらいなら凡人でもできそうですよ。

 

 

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Z1-Rに乗り続けて30年
東京から長野に移住して15年
ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
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