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【木曽路ウォーキング3】赤沢自然休養林でトロッコ列車とともに歩く

赤沢自然休養林。

赤沢自然休養林。

 

ワタクシ
木曽路三日目。
メジャーな観光地を離れて山の中に行ってみることにしました。
昔、山の中から木材を切り出していたトロッコ列車が現在は観光用として稼働しているらしい。
なんだそれは?
せっかくなので行ってみました。

 

木曽の山奥にはまだ知らない観光スポットがあるのだ

 

ワタクシ
連休に木曽路を歩き回ったけれど、せっかく木曽路にいるんだし、
帰路にもう一個くらい寄っていこうということになりまして。

 

木曽路は当倶楽部のある長野市からは日帰りできるけれど結構遠いのです。
R361あたりまで伊那に行くときにたまに来るけれど、そこから先はほぼ用事がないし(笑)
来ても観光地が局地的で応用は効きません。
せっかく木曽路にいるんだし、もっとマニアックなところに行こうということになりました。

というわけで。

木曽路から長野に戻る途中にある観光地をリサーチしたところ、
「昔の木材運搬用列車が現代も観光用として動いているらしい。」
ということがわかりました。

それが「赤沢自然休養林。」だったわけですよ。
とんでもない山の中ですが(笑)

赤沢自然休養林とはなんだ?

 

ワタクシ
昔、木々を切り出して木曽の一大産業としていたらしいですよ。
まあ山ばっかりだからそれくらいしかやることないし。
赤沢自然休養林エリアには木々を山奥から切り出すためのトロッコ列車今も動いているらしいのだ。
これはいかねばなるまい。

 

赤沢自然休養林は、
 お相撲さんの御嶽海の出身地として有名な 上松町(あげまつ、と読む)にある森林公園で、
R19沿いの上松町の集落からは、だいぶ山奥に分け入ったエリアにあります。
※もはや人間の世界ではないレベルの山奥。

一応、近くまで長野県道473(上松三岳線)があるけれど、
県道から先は1.2車線程度の沢沿いの道があるだけで迂回路はないです。
県道との境には看板があるけれど「え。ここ?」っていうくらいの細い道です。
※ココをまたデカい車が入ってくるのよ。すれ違えないよ。

 

赤沢自然休養林

地図で見るとわかるけど、すんごい山の中です。

 

今回R19を北上しつつ、赤沢自然休養林に向かったのですが、
R19から長野県道473の十王橋交差点を曲がるはずが、R19には赤沢自然休養林の案内版がない(笑)
※R19を南下してくるとわかりやすい大きな看板があるのだけれど。

実は今回は曲がるべき交差点を行き過ぎてしまいまして。

道の駅木曽福島でルート確認をしたところ、
長野県道20号(開田三岳福島線)を経由する北周りのルートがあることが判明。
このルートで赤沢自然休養林に向かうことにします。

実はこの道が見通しが最悪、すれ違いも不可能級なとんでもない細い道が多く、予想外時間がかかりました。
※サッサとUターンすればよかった。

そんななのでバイク以外はR19から直接長野県道473に入るルートをおススメします。
今回は往路復路で結局長野県道473を完全走破してしまいましたが道中の写真撮ってないので県道散策記事としては無効。残念。
※バイクなら対向車に気を付ければ細い沢沿いのグネグネ道は多少楽しいはずです。

 

 

赤沢自然休養林の駐車場は有料です。
※おそらく運営団体は町なのでこの手の支払いをケチってはいけません。

AM9時半すぎに到着したのですがこの時点では他のお客さんの車は5台くらいしかありませんでした。
マイナーすぎて空いてるんじゃないかと思ったのですが、
お昼くらいになると駐車場が満車に近い状態になるくらいの人気スポットだったのでした。

とんでもない山の中なのに水遊びも森林浴も気軽にできるし、トイレも食事処も綺麗なのがあるのですよ。
一見さんにもハードルが低く木曽の山奥を堪能できる観光スポットと言えますな。
なので家族連れでピクニック的なグループが多かったです。
※その割には割とマナーがよかったです。

 

赤沢自然休養林。

赤沢自然休養林。


駐車場は結構広いです。

 

中には3台のバイクで来てた親子のグループがいて非常に微笑ましかったり。
お父さん、家族サービス頑張ったね。
お母さん、家族との時間を大事にしてるね。
息子さん、両親の最後尾をフォローする姿が頼もしかったね。
※帰路で木曽駒ケ岳がみえるコーナーの途中で家族写真撮ってるのを見てほんわかしましたわ。

こんな感じの人たちが来てる赤沢自然休養林は、
知名度はかなり低いかもしれませんが、知ってる人は知ってるかくれたスポットなのかもしれません。

ワタクシは全く知りませんでしたが。

 

 

ポイントはトロッコ列車

 

ワタクシ
駐車場でお金を払う際にトロッコは10時からだ、と伝えられました。
ワタクシは鉄道には全く興味がないのですが、
軽く鉄入っている嫁がトロッコ列車に乗りたがったので、
仕方なく付き合うことにしました。

 

発車までちょっと時間があったので停車駅に隣接されている森林鉄道記念館へ。
トロッコ列車の歴史や文化だけでなく、車両の整備設備とかまで気前よく公開してくれています。
※日本てちょっと前までどこでも林業が盛んだったんだねえ。

トロッコ列車に乗るには往復で1000円かかります。

 

トロッコ列車の切符。

トロッコ列車の切符。


トロッコ列車の切符はヒノキの板です。

トロッコ列車の切符。

トロッコ列車の切符。


裏面にハンコが押せるようになってます。
ハンコは自分で押すのですよ。

 

切符が渋い。
これだけでお土産ですよ。

往復で1000円というのは、乗って終点まで行ってそのまま帰ってきても1000円。
終点で降りて歩いて帰ってきても1000円ということでした(笑)
※前述のバイクの家族グループもトロッコ列車に乗って往復してました。

トロッコはディズニーランドの汽車のようで、
窓がなくサイドオープン型の客車で椅子はベンチシートがついています。
あいにく最前列には座れませんでしたが、まあいい場所に陣取って出発を待ちます。

しばらくして景気よく汽笛が鳴ってディーゼルの機関音と匂いとともに動き出します。
※鉄はこういうのが好きらしいけれど、ワタクシはレールの敷かれた人生は嫌いなので鉄道には興味なしなのですが。

 

遊歩道がまた渋い。

遊歩道がまた渋い。


トロッコ列車から見えるのは、
超綺麗な森と渓谷、そこにある超整備された沢沿いの遊歩道でした。

 

徒歩よりちょっと早いくらいのスピードで10分強くらい沢沿いの線路を進みます。

あっという間なので片道でも往復でも1000円ならキロも乗らないと損・・な気もします。
※一回終点で降りちゃったら次の列車には乗れない。終点では切符は買えないというルール付き。

が。

遠目にも超整備されてる遊歩道を歩かないのはもったいない。
誰も歩いてないので貸し切りっぽいし。

というわけで。

終点で降りたのはワタクシたちを含めて4人でしたが(笑)

トロッコ列車の終点からの帰路は素晴らしく綺麗な遊歩道を歩くことができました。
想像通り、ほぼ貸し切りです。

 

遊歩道からトロッコ列車が超近い。

遊歩道からトロッコ列車が超近い。


ついでに走行中のトロッコ列車を撮影することも可能です。

 

いろんな散策ルートがあるようですが今回は線路に沿った一番簡単なルートを戻るだけにしました。

 

 

森林浴と山歩き、沢遊びが気軽にできる

 

ワタクシ
赤沢自然休養林は遊歩道を散策するのも非常に楽しいですが、
そのほかにも自然と触れ合ういろんな遊びが可能です。

 

とにかく遊歩道の整備状況が素晴らしい。
さすがに木材の街っぽく木道が綺麗です。
※強度もしっかりある。

 

木製の橋がかっこいいのよ。

木製の橋がかっこいいのよ。


途中で何度も曲がる橋も木製。

 

木材の加工技術と設計が 一切手抜きなしで 素晴らしい。
職人技ですな。

一部の路面にはウッドチップがウォーキングポールの先が埋まるくらいふんだんに使われています。
山の中ならではの贅沢です。
※奥多摩周遊の入り口にある都民の森の遊歩道も昔はこれくらいウッドチップが使われてたんですがね。

 

赤沢自然休養林。

赤沢自然休養林。


赤沢自然休養林

赤沢自然休養林


木曽はとにかく川がキレイでした。
材木を流すため、尖った石がカットされてるのかね?

 

遊歩道はトロッコ列車の終点からだとほぼ下りなので超楽です。
※上級者向けコースはそれなりにハードなルートっぽいですが今回は早めに帰らねばならないのでオミットしました。

これくらいの距離と時間と難易度ならみんな歩いたほうがいいよ。
※よく読んだら車椅子でもはいれるように整備されてる遊歩道だそうです。

駐車場や食事ができる施設などがあるエリアの沢は一般に解放されているようで大人から子供まで水遊びしていました。

 

赤沢自然休養林。

赤沢自然休養林。


散策しなくても、これはこれで楽しそうです。

 

地元に住んでいたら通うレベルですな。
※でも河原は意外と日に焼けるのよ。

 

 

まとめ

 

ワタクシ
赤沢自然休養林は公園として素晴らしくクオリティが高いです。
トロッコ列車は面白かったし、散策路はきれいで気持ちが良かったです。
もっと流行ってもいいかもしれませんが、いつまでも知る人ぞ知るエリアでもいいような気もします。

 

ワタクシたちにとって、
「昔、木を切り出してたトロッコ列車が稼働する公園が今でも木曽の山の中にはあるという。」
というくらい秘境っぽくて謎な場所でした。
実際に到着するまではどんなところやねん、と思っていたのですよ。

実際にって見ると赤沢自然休養林は予想に反して自然はもちろん、
管理が素晴らしくて快適な気持ちの良い公園でした。
※今回の木曽路ツアーで訪れた箇所では最も外人率が低かったです。さすがに外人も知らんと見える。

最近の自然公園はキャンプ場を併設してたりしますがココにはそんなのはありません。
基本的に宿泊はできないと思われます。

それでもしっかり運営されてるようで各施設はきれいです。
トイレもきれいだしね。

 

木曽ヒノキの板。

木曽ヒノキの板。


お土産ゾーンにあった「ええ、マジか?」という安値の木曽ヒノキのテーブル板。
コレ転売したら3倍くらいの値段つくんじゃないのかね?

 

普段の平日でもお客さんはそれなりに来るんかね?
平日はもちろん、連休でない週末も空いているような気がしますな。
もったいないけれど、これはこれでよいのかもしれません。

一応、公共交通機関としてのバスがあるみたいですが、本数は少ないハズですし。
※帰りのバスに乗り遅れたらどうなるんだろうねえ。

いろいろ思いはありますが。

当ブログの読者様にはちょっとだけ赤沢自然休養林をおススメしておきます。
多分、秋もきれいなはずです。
今回の旅で訪れた3か所の中では自然を最も手軽に楽しめる場所でした。
※GoogleMapでどんだけ山の中かを確認してみましょう♪

 

 

これで今回の木曽路ウォークの集中記事企画は終わりの予定です。
※記事になってないことも結構あるのですがそれはまた別の記事にまとめます。

 

トロッコ列車の格納庫も見れる。

トロッコ列車の格納庫も見れる。


鉄にはたまらん・・のか?

 

街道から一歩入った山の中はどこ行っても超キレイ。
SNS映えする写真取れること間違いなし。

長野市よりだいぶ涼しいので夏におススメ。
※どこ行ってもものすごい山の中なので秋は紅葉がきれいなハズ。

ちなみに・・

木曽路は長野の中ではイマイチメジャーではないエリアです。
ビーナスラインや志賀草津道路、上高地みたいな有名スポットがないため、通過しがちだからです。

だがしかし。

木曽路は一歩踏み込んでみると非常に深いのですよ。

こんな山の中なのに中山道という昔のメイン街道の一つでした。
そのため、古い宿場や歴史がそれなりにあるのです。
近代ではヒノキの産地として林業で栄えたという一面もある。
※チェーンソーを日本で初めて実験的に使ったのは木曽だそうですよ。

実に面白い。
※面白がる沸点を下げると幸せになるハードルが下がります。

今までは木曽路を走る時はいつもR19がメインでたまに道の駅で休憩する、みたいなツーリングやドライブばかりでした。
もったいなかったと反省してみますが、
若いうちはそういう渋いポイントには興味ないしたいして感動しないんですよねえ。
 今も貧乏ですが 若いうちは貧乏なのでお金がかかりそうなら余計よらないしね。

木曽路、結構スゲエぜ。

そうそう。

長野県を北信、中信、南信、東信と4つに分けた場合、
木曽エリアは中信になるという分類法には激しく抵抗があるワタクシです。
※どう見ても南信じゃない?

 

 

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Z1-Rに乗り続けて30年
東京から長野に移住して15年
ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
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