こうなったら行先をザックリ決めてツーリングに行くしかないのです。
うだうだ計画とかしてる時間があれば突き進むだけです。
「バイク乗りの性。」というのはそういうもんです。
夏の終わりの海沿いを走りたい。
それだけ決めて出立です。
またまた半日近く時間が取れる休日ができた
ワタクシだって生活しているので買い出しとか所用とか休日にしなければならないことが多いのです。
その隙をついていろんなことをやるのです。
とにかく、
ワタクシは一年を通して休日は平日より早く起きるようにしています。
限りある休日の時間をフルに活用するためです。
休日に遅くまで寝てるなんてもったいないのです。
というわけで、
普段の休日は早朝から掃除、洗濯をこなします。
シンク回りとレンジ回りの清掃を終え、ネットで買った様々なものを梱包してた段ボールを束ねて、ペットボトルのラベルを剥ぎ、空き缶を乾燥させてまとめます。
それに春から秋までは2週に一度は庭の草を草刈り機で払わねばなりません。
※田舎では放っておくとあっという間に雑草に覆われて、それを伝って山から野生の動物がマジで下りてきます。
というわけで、
ワタクシの休日は早朝から忙しいのです。
当ブログの記事は「大抵やることやった後に何かしたこと。」を書いています。
この日は嫁が接待ゴルフに行くことになったのでワタクシの時間が空きました。
※嫁は体力維持のために平時から仕事の後にゴルフの特訓に通っています。
ということは、
ワタクシのフリーな時間ができるわけです。
バイクで単独行ができますな。
いやッほう♪
さてどこにいこうか。
こういう少年の心を忘れない大人なのですよ、ワタクシは。
※電車を撮ろうとしたけど間に合わなかった写真は、キャプション次第で何とでもなることを今学んだ。
「夏の終わりの海を見にいこう。」
そういうことになった。
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今回は走るのがあまりに楽しくて、写真撮るのが面倒になったので画像が少なめです。
※ツーリングブログを書いてる皆さんは、バイクにカメラを固定して写真を撮ってるんですかねえ。誰か教えて♪
ちなみに・・
「一日300km程度をずんずん走るだけ。」
というのが最近楽しいのですよ、ええ。
それも250ccくらいのバイクでリアシートに工具とかの荷物を 汚く 括りつけてタンクバッグを装備して。
これって、
完全に30年位前のツアラーのスタイルです♪
VT250FHも35年前のバイクなのでそういうスタイルがサマになるのですよ。
※最近流行のパニアとかサイドバックとか超絶似合わないと思うし。
でも嫁には不評。
「それなら型崩れしないツーリングバッグを買ってくれ!」と当倶楽部の経費管理部門(嫁)と交渉中だ。
準備中からすっかり気分は20代の頃と同じです。
ワタクシは若い頃は ものすごいバカでしたが 昔はこういうツーリングを休日ごとにひたすら楽しんでいたのです。
もちろん、
いろんな仲間と走り回ったことも多いとはいえ、やっぱりバイク乗りは単独行ができんといけません。
バイクは基本的に一人で乗るもので、誰も助けてはくれませんが、その分自由です。
交通ルールとかの縛りはありますが、それくらいの自由の方がいいんですよ。
※完全な自由だと何して良いかわかんない気もしますし。
周りから「貧乏ツアラーのコスプレ。」と言われていますがやって見るとこういうのが超楽しいのです♪
道の駅とかで同年代のオッサンから「懐かしい!」と声かけられまくり(笑)
みんなやればいいと思うよ。
前回、山を走り回ったので海に行くことにする
今回は海を見いくルートを模索します。
いつもの白馬、糸魚川、上越ルートにチョイ足しして富山の県境まで行ってみます。
長野県から海に行くのは日本海が一般的です。
糸魚川市から上越市、柏崎あたりまでの海は「長野の海。」と長野県民は勝手に呼んでいます。
※FM長野にはそういうコーナーがあったりします。
このエリアは長野県民の海水浴場として利用されることが多く、
臨海学校などでもこのエリアを使ってたようで、季節を問わず長野・松本ナンバーの車を見かけることが多いのですよ。
実際、このエリアの道の駅には長野・松本ナンバーだらけです(笑)
道の駅「マリンドリーム能生。」でカニ食ってたら長野の知り合いにあったりするので、悪いことはでき無いのです。
※バイクでツーリング中にカニを食うとその後ずっとカニ臭くていけません。
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長野市からだと白馬、糸魚川、上越、妙高、黒姫、を経由する周回できるので一般的な散歩ツーリング&ドライブのルートにしやすいです。
このルートにチョイ足しして、富山県の県境迄行くことにしました。
途中の海沿いの断崖絶壁の上をスノーシェッドを縫うように走る「親不知子不知。」の辺りは爽快ですしねえ♪
この辺りから見る日本海は超きれい。
※途中で止まれないので画像はないです。
そうと決まれば、早朝からやることをやってしまいます。
この日は、
というハードスケジュールです。
それを、
早朝から出立までの間に全部こなします。
※前倒しできるものは前日の夜にやっておきました。
おかげさまで、
9時半には全ての必須作業はめでたく終了しました。
※草刈はちょっと手を抜きましたが。
この日の天気は快晴、日が差してくると気温が急上昇します。
出立時には既に30度を超えていたはずです。
※草刈り機使うのに作業ツナギを着てたんですが、もう汗だくで。
とはいえ、
夕方から所により雷雨予報でしたので、もたもたしてるわけにはいきません。
とはいえ、
「慌てる小僧はもらい事故。」
と先人たちも言っています。
事故らないように気を引き締めてまいりましょう♪
海沿いを走る時の鉄則
快走できるツーリングルートです。
海に出ちゃえばあとは大動脈のR8を西に向かえば間もなく富山県です。
当倶楽部から糸魚川のR8迄は大体2時間の距離です。
この間はいつ文走り慣れたコースなので淡々と進むだけであんまりドラマはありません。
※最高のツーリング日和だったのでバイクも多かったです。
休憩は単独行の時はあんまりしないので距離が稼げるし時間節約にもなります。
夏のツーリング時には冷たいレモンドリンクを入れたシグボトルを持参しているので、
飲料補給のためにコンビニや道の駅に止まることもありません。
道端のチェーン脱着場とか気が向いたところで、日陰を探して休憩するくらいです。
休憩時に人に話しかけられると盛り上がっちゃって時間を食うので、
時間がないときは人の少ない場所で休憩してなるべく目立たないように心がけてます。
タバコを吸わなくなった今となっては、
止まってヘルメット脱いで一口飲んで出立、時間にして5分、みたいな感じの休息が多いです。
※軽くストレッチして血行を改善するのも忘れない。「ワタクシも年取ったな。」と思いますわ。
一人だとツーリングは金かからなくてよいですな♪
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糸魚川からはR8をいったん西に向かいます。
このルートは海沿いを走る快走路でワタクシが若いころ、東京在住時から関西方面に向かう時によく使っていました。
一桁国道だけに交通量が結構多いですが、たまにぱったり車がいなくなったりする不思議な国道です。
※当時、新潟は超長い。京都には海がある。鳥取は意外と近い。とかそういうことを思いながら走っていました。
富山県に入る。
快走を続けて、富山との県境の境川を渡ったところで証拠写真を一枚♪
これでこの日の目標はとりあえずコンプリートです。
時間にしてちょうどお昼時です。
なんとなく、
もっと海岸線迄行ってみようと思い立ったのでグリグリと細い道を海に向かって行ってみることにしました。
これは、
デカくて重いバイクではなかなかやりづらいのですよ。
250ccくらいの軽いバイクなら行ってみようという気になりますな。
何せ、VT250FHはZ1-Rより120kg軽いのです♪
※オフ車だともっと気楽ですので寄り道したいツアラーにはオフ車をおススメします。
ちなみに・・
海沿いをツーリングやドライブする時にはポイントがあるのです。
「海沿いを走る時は反時計回りで走ると良い。」
これを無理のない範囲で忘れないほうがいいですよ。
反時計回りだと、自分の車やバイクは1車線分海が近くを走ることができます。
海に近い方が気持ちいいに決まっているのですよ。
※天候にもよるのですがね。
佐渡などの島を一周するとかそういう時もこの法則を上手く使うと爽快さがちょっと違います。
かつて四国もこの法則で回りましたが、
四万十源流とか内部に切り込んでいったので途中から一周がうやむやになったりしたこともありますが♪
※のちに「四国一周のリターンマッチツーリング。」で四国外周完全走破に成功しています。
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海沿い50kmでお腹いっぱい
突然訪ねて行くと迷惑なので止めます。
というわけで、
富山の名もない、誰もいない海岸から引き返すことにします。
せっかくなので富山県と新潟県の県境に一番近い海まで行くことにしました。
VT250FHで行けるところまでですが。
「あいの風とやま鉄道。」の線路を超え、海沿いを目指します。
※一車両だけの電車が通っていきました♪写真は撮れませんでしたが。
ここで一枚撮影。
しっかし、いい天気ですな。
ここから帰路に入ります。
R8を東に戻ることにします。
帰路は反時計回りなので海沿いばっちりです♪
R8は親不知子不知のスノーシェッド内で片側交互通行になってた箇所がありましたが概ね快調に流れていました。
太陽が照ってて日が当たるとジリジリ熱いですが、走ってる限り暑さはほとんど感じません。
たまに吹いてくる海風が気持ちいいです。
景色が凄く良いし、たまにすれ違う大荷物のバイク乗りと「ヤエー。」的な挨拶したりしてるので退屈しません。
夏の盛りが過ぎた海水浴場は閑散として人も少なく、前後に車もバイクもいないなんて時間もありました。
※一桁国道の休日のお昼過ぎです。
真っすぐに近い道なので暇です。
暇つぶしがてら点々とある漁港でちょっと休憩がてら撮影したりしてダラダラと進みます。
今回こんな写真ばっかりです。
トリップメーターが140kmを超えたので糸魚川市の街で給油しました。
長野よりリッター当たり14円も安い(´;ω;`)
※近いうちに記事にします。
富山のはずれから海沿いのR8を延々と50Kmほど東に向かい走り続けて上越市に入るころには海の景色もお腹いっぱいです。
まあこの辺りはよく来るし、特筆することもないんですが。
ここから上越市街のR18の終点を右折して長野を目指します。
海抜0メートル地帯から一気に標高をあげていきます。
ちなみに・・
新潟県はお金があって平野部が多いので海岸線はともかく、多くの街でバイパスの整備が進んでいて速度超過になりがちです。
一般道でもあっという間に80km/hとか出ますし、そのスピードでみんな巡行しています。
もちろん速度超過違反ですので、立体交差の陰で白バイが潜んでいたりします。
こういう場合は、どんなに余裕があっても一台以上の速そうな車を先行させることが大事です。
当倶楽部では「露払い。」と呼んでいます。
ちょっとバイクで加速すると、ついてこようとする車がいますね?
こういうのを先に行かせて格好の「露払い役。」にします。
出来れば自分は走行車線に居ることが望ましいです。
大きな荷物を積んだ県外ナンバーのツアラーは地元所轄の白バイにとっては格好の餌食です。
大荷物積んだバイクは機動性が低く、おとなしい性格の人が多く、
地元民との軋轢がないので取り締まり成績が悪い白バイ隊員には良い鴨になりがちなのです。
ゆえに、
ワタクシは日本中で白バイにストーキングされたことがあります。
ツーリング中に白バイに追尾されて撃墜されるのも情けないし、
立体交差の陰から飛び出してきた白バイに止められるのも面白くありません。
とにかく、
バイパスは要注意ポイントなのですよ。
スピードが出せるからと言ってアホみたいに加速していく人がいますが、
車の流れに乗って巡行しているワタクシを凄い勢いで抜いて行ったバイクが白バイに捕まってるのを見たのは一度や二度ではありません。
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またまた雷雨との競争に
R18沿いの有名な飲食店と言えば「ミサ。」と「ニューミサ。」の味噌ラーメンかな、と。
時間も14時を過ぎているので、それほど混んでいないだろうということでアクセルを開けるのでした。
そういえば腹減った・・様な気がします。
ワタクシは単独行でバイクに乗ると幸せ過ぎてほとんど腹が減らないのです♪
知識として、食べないとヤバいな、という時は食べるようにしていますが。
※くそ暑い時とかくそ寒い時とか、食べておかないと体力持たないという場合ね。
新潟県のお店なのですが、美味しい味噌ラーメンとして長野県民の認知度が異常に高いお店です。
姉妹店も何店かありますが、いつも大抵混んでいます。
14時過ぎだというのに・・。
お店の外でお客さんが待っていました。
ついでに駐車場には10数台のグループでマスツーリングしていると思われるバイクの群れがいます。
こりゃ駄目ですわ(笑)
ということで、華麗にスルーしていきます。
この旅では飯を食わないことにほぼ決定です。
先を急ぎます。
と言いますのも、
進行方向の山に雨雲がかかっていて所々で稲光が見えるからです。
雨が降ってるのが遠くからも見える感じです。
風向き的にギリギリ?アウト?というような感じです。
こりゃ土砂降り覚悟ですなぁ。
幸いVT250FHは Z1-Rと違い 雨天でも良く効くブレーキを装備していますので安心ですがね。
夏のツーリングなんてのは土砂降りでも仕方ないところがあるのです。
※雨天ツーリングの後は帰宅後にしっかりチェーン等にグリスアップしておく必要がありますが。
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R18を延々と走り長野市に入ると大粒の雨がポツポツと来ました。
路面が濡れていますので、ワタクシが来るちょっと前には降っていたのでしょうねえ。
乾き始めてる箇所もあるので少し前に降ったっぽいです。
当倶楽部の最寄りのガソリンスタンドで給油したところ、130km走って4lしか入りません。
なんと、燃費が30km/l越えです。
近いうちに記事にします。
震えて待て!
なんだこのエンジン。
結構ぶん回したのに。
HONDAは35年前にこれほどの低燃費エンジンを作ることができていた、ということですな。
※最近の世界GPではHONDAは末席が定位置になりつつありますが、大丈夫?HONDA。
本降りになる前になんとか当倶楽部へ帰着。
総走行距離はオール下道で274km(GARMINのGPSログより)。
時間は6時間強ってところです。
まあそんなもんか。
ちなみに・・
嫁はこの日に飯綱町(まさにこの辺りで見た雨雲がかかった辺り)でゴルフをしていたので土砂降りにやられたそうです(笑)
あーあの雨雲の中に居たのね・・。
すんごい雨でゴルフどころではなかったらしいのですが、幸い18ラウンド終わった直後に土砂降りになったそうです。
一歩間違えばワタクシが直撃を受けたかもしれません。
夏のツーリングというのはいつだって、雨が降ることを想定しておかねばなりません。
ポツポツ降られたとはいえ、VT250FHで単独行をして土砂降りに合わなかったのは初めてです(笑)
どんな雨マシンだ、貴様。
でも夏なら日帰り程度のツーリングではカッパは持って行かない主義なのです。
※一流バイク漫画「バリバリ伝説。」でもグンちゃんが「かえって濡れちゃった方がいい。」とか言ってましたし。
まとめ
なーんにもストレスありません。
誰と競うわけでもなく、何の違反も事故もなく、ガソリン代だけ出費でこの満足感。
楽しすぎて腹も減りませんでした。
バイクってホントに楽しいよね♪
とりあえず、
※この日はツーリング後にラパンSSのオイル交換とオイルフィルター交換をしました。
ああ、いい休日であったな♪
ガレージの前でVT250FHを眺めつつ、缶ビール(キリン一番搾り350ml)を飲みながら一日を顧みましたが超満足です♪
「沖縄ツーリングに行ってきました♪」
とか適当なキャプションつけても通用しそうな空の青さ。
※富山県です。
汗かいたのでジャケットも洗って、そろそろヘルメットも洗わねばな。
とか思ってVT250FHを見たら。
車体の下にガソリンが漏れてる・・。
うわマジか。
「バイクや車から垂れてる液体を躊躇なく触って匂いを嗅ぐ。」というのはもう条件反射になってるな。
オーバーフローしてるわけでも、コックがおかしくなったわけでも無いようです。
これは、
このバイクのタンクの構造とタンクキャップの作りにあるっぽい。
いい休日にもちゃんとオチが付くのが当ブロブなのです。
ちなみに・・
VT250FHのタンクは目一杯給油してはいけないということを思い知りました。
そもそも、
ガソリンタンクの給油口から真下に5cmくらい円筒が伸びていて、目一杯ガソリンを入れられないような構造になっています。
これをバイクを揺さぶりながら目一杯までガソリンを入れると、
膨張したガソリンがタンクキャップからあふれ出て、パイプを伝って車体の下に漏れだします。
詳しくは別記事にしますが、どうも最初からそういう設計っぽいのです。
確かに初期の頃のエアプレーンタイプのフラットタンクキャップなのでいろいろ工夫があるっぽいです。
運用でカバーしてね、ということなのでしょう。
さすが、当時のHONDAの変態設計です。
凝った形状のタンクも試行錯誤の末決まったのではないかと思います。
エンジンとかタンク周りとかは凄く凝った作りですよ、VT250FG、Hって。
※無駄な造形がやたらと多い。
目一杯に給油してはいけないとすると、
「満タンでの実タンク容量ってどれくらいなんだろ?」
マニュアルによればタンク容量は13lとありますが、
実際はもう少し少ないのか、それとも満タンにしない状態で13lなのかはわからないですな。
まあ30km/lも走れば10lも入れば300km走れるってことで、十分合格ではあるので細かいことは気にしません。
※Z1-Rと同じ容量ですし、これだけ走れれば文句はありません。
不思議なバイクだわ、VT250FH。
なんで人気ないのか ちょっとわかった気もしますが 総合的に「すごくいいバイクだと思う。」のですよ、ワタクシは。
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