メッキ層を破るような点錆は何やっても無駄ですので再メッキに出すしかありません。
ただ、ちょっとしたくすみやまだらのようになったメッキ層を何とかしてみようという記事です。
当記事の目次
メッキは一度錆びたら元には戻らない
メッキは層をなして形成されるのでその層が破れると復活しないのです。
塗装で言うと、下地が出てそこが錆びてる状態なわけです。
錆びたメッキパーツはどんなに磨いても往年の輝きには戻りません。
点錆びなどは周りが綺麗なだけに余計ダメージが目立ちます。
気になるのは確かですが潔く諦めましょう。
Z750D1に元々ついてたフロントフェンダーの後端部。
こうなると素人作業ではちょっと難しい。
メッキとはどういうモノか、この際知っておくといいよ↓
wiki めっき
最終手段「再メッキ。」
簡単に言いますが「再メッキは難しい。」のです。
設備もそれなりに必要で素人でできるものではありません。
「再メッキ。」
はメッキ加工の業者さんを探すことから始めます。
ただし、
業者さんが旧車の中古パーツのメッキ加工を受けてくれるとは限りません。
等の理由で断られることが多いようです。
※メッキ面はある程度綺麗でも、裏面が錆びてるメッキパーツは少なくありませんよ。
結局、個人が出来るのは
しかないのです。
メッキ部を安いケミカルで磨きまくる
磨きのベースとなるパーツは「Z1のフロントフェンダー。」です。
※中古でも結構いい値段で売られています。
今回使用したのは「ピカールケアー(粘度が高い)。」です。
某輸入工具店で「メッキ磨きなら効果は微妙ですよ。」と言われましたが、ワタクシはやってみる主義なのです。
「東インド会社。」くらいインパクトがある会社名ですな。
採用してくれないかしら?
ピカールと100円均一で大昔に買って放置してある「メラミンスポンジ。」を使って磨きに入ります。
メラミンスポンジは水なしで使うのが前提なので効果はないかもしれませんが、一カ所を磨きすぎて剥げるよりはスポンジを介した方がいいかな、と。
ピカールの兄貴分。安い。
巣ごもりでパーツを磨きまくるのもいいかもしれません。
磨き手順
行程3から5を繰り返します。
くすみや油分っぽい汚れに関してはコレで結構綺麗になります。
ただし、
に関しては全然歯が立ちません。
薄くあばたになってる面も手で作業するには厳しいです。
※メッキ層って金属コーティングなので結構硬いのですよ。
ケミカルを使うよりも目の細かい耐水ペーパーを使ったほうが良いのかもしれませんが、安価でふんだんに手に入るパーツではないのでその度胸はないのです。
ガレージに一巻あるとホントに便利です。
コストコで大量に買ってみんなでシェアするのがベストです。
塗装や磨きの際、ケミカル拭き取ったり、余分なグリス拭き取ったりするのに重宝します。
※古いグリスを拭うのにはもったいない(それなら使い古した靴下がベストです♪)
ケミカルを洗い流してバリアスコート
やはり磨いて綺麗になった箇所はコーティングしても綺麗です。
※逆に言えば、手で磨いて綺麗にならなかった箇所はやはりそれなりってことです。
くすみと汚れはすっかり綺麗になりました♪
とはいえ、
購入当初よりはるかに綺麗になったので第一弾としてはこれくらいで許してやろうと思います。
※第二、第三の手段は既に考えているのです。
バリアスコートは値段が上がってちょっと悲しい。
昔は3000円ぽっきりだったのに・・。
値上がりしても洗車からヘルメットのシールドの撥水、部品保護迄使える便利さは変わらない。
バイクや車趣味のパーツやケミカルが軒並み値上がりしておりますなぁ。
洗車一回当たりのケミカル使用量をケチりたくはないのでコストも上がりますなぁ。
中古で出回ってるメッキパーツは大抵ダメ
某オークションなどは、写真のイメージよりはるかにひどい状態だと思いましょう。
期待を裏切られます。
「またやっちまった・・。」
と思いましたよ、梱包を解いたときに。
オークションの商品説明画像よりはるかに程度が悪いように思えます。
※そもそもメッキの状態をネットの画像で見る方が悪い、とも言えますが。
絶対新品買った方が間違いないし楽です。
「新品同様の中古メッキーパーツが流通してるはずがない。」
と思った方が良さそうです。
それでも、
「部品自体があるだけマシ。」
なので文句も言えませんけどね。
プラパーツなどのメッキっぽい加工は磨けるのか?
メッキというより塗装に近いんだろうと思われます。
プラパーツのメッキ風加工は軽くて安くて見た目もよろしいです。
車両の軽量化を図るのであれば、使っていきたいパーツではあります。
が。
メッキ加工の樹脂パーツは、結構安っぽいのが難点です。
樹脂のメッキは安っぽい
メッキっぽい樹脂パーツは後付けのウインカーなどでよく見られます。
取り付けるためのボルトで締めつけた個所のメッキ塗装が剥げちゃったとすると・・。
そこから、ぱりぱりと経年劣化で割れて捲れてきます。
こうなると非常にダサい。
下地の樹脂もお世辞にも綺麗とはいえない状態なので非常に安っぽい。
※劣化したら基本的に新品交換です。
結局、アルミ削り出しのウインカーを買った方が安かった、なんてことはよくあることです。
※ワタクシのZ1-Rの後付けウインカーがまさにソレでした。
それでも 貧乏性なので
「全部メッキ部を剥がして真っ黒に塗ってなんかに使おう!」
と思うので捨てられない。
後付けウインカーは素材で選べ!
メッキではないにせよ、高くてもアルミ削り出しは一生もんです。
メッキ風加工がされた樹脂パーツでも綺麗なうちは磨けますが、剥がれてきたメッキ対してはどうしようもありません。
多分、樹脂が熱膨張してもメッキ塗装部が伸縮できずに割れるのではないかと推測します。
メッキ風加工された樹脂のパーツは生産コストが安く軽量なのですが、
「旧車の金属メッキパーツは樹脂に乗せた塗料のメッキとは本気度が違う。」
のです。
残念ながら、
ここ最近の車もバイクも「メッキ風。」が大流行り。
※重くてコストが高い本来の金属メッキが施されたパーツを採用する車両は皆無です。
経年劣化と共に「文字通りメッキが剥がれる。」車両が増えるような気もします。
※上手いこと言えた気がして満足だ。
まとめ
ただし、
深い傷やあばた状、強いケミカルに侵された箇所は難しい。
そして点錆は何やっても無駄。
旧車の旧車たる一番の特徴は金属パーツのメッキです。
昔は「金属を錆びさせない!」と言うのがメッキの主な使用目的だったんでしょうが、今見るとメッキ加工された金属は素晴らしく手の込んだパーツです。
当倶楽部のZ750D1は運よくメッキリアフェンダー新品(リプロ品)を入手できたのですが、これがまためっぽう綺麗でカッコいいのです。
どうやっても中古パーツの磨き程度ではこの綺麗さにはかないません。
※もっと早く買えばよかった・・。こんなに値上がりするとは(´;ω;`)
このレベルまで行かなくても、近づけたい。
マジでリプロ品買えるなら買っておけ!
多分10年持つ。
必要にかられてから探すと外装パーツは特に足元見られます。
メッキは普段から磨いておけば本当に美しいまま保つことができます。
点錆になる迄放置しておく方が悪いのですな。
※Z750D1は当倶楽部に来る前に、既にフェンダーには点錆がありました。
メッキの深い傷などもまだあきらめません。
メッキのフェンダーの存在感を再確認しました。
駄菓子菓子、
まだまだ第一歩です。
金属のメッキパーツに関しては第二段、第三段の案があります。
いつになるかわかりませんが。
実は最近くそ忙しくて金も暇もないのです。
マジでブログ書いてる場合ではないのですが。
※みんな不景気が悪い。