季節がら秋特有の事象があるからなんですよね。
さらに、長野はちょっと特殊な理由で秋は注意が必要なのです。
秋の長野ドライブやツーリングには、気を付けたほうがいいポイントがあるのでした。
まあ、田舎ってのはどこでも似たようなものかもしれませんが。
秋は本当に事故が多くなるらしい
車の衝突事故は年平均5.1%増加するようです。
なんでですかね?
長野はお盆を過ぎると一気に秋になります。
それまでの暑さが何だったのか、というくらい朝晩は冷え込みます。
※キャンプとか温泉ツーリングとかで一気に風邪をひくパターンです。
秋は一気にやってきます。
9月になると
ラジオではたこ焼き屋のCMが流れ、
テレビでは冬タイヤのCMが流れ始めるのが長野の秋です。
ということを頭に入れておかなければなりません。
車やバイクを運転するには危険が多い季節です。
事故を起こしてからでは遅いのです。
当たり前に思えることでも、こういう知識は改めて頭に入れておくだけでも全然違うのですよ。
ちなみに・・
長野は朝晩は9月初めでも結構寒いです。
寝るときに
それくらい寒いです。
都会はまだ夏の名残があったりして、10月くらいまでは余裕で過ごせても
キャンプブームとかで夏の装備+α程度の軽装で長野入りしたりすると後悔しますよ。
※標高によっては9月でも夜は寒くて冷たいビールが飲めない、ということもある。
そして、
都会ではありえないようなことは長野では起こりうるのです。
事故の原因となるべく事象
秋のなにが事故を誘発させるんですかね。
ザックリと原因をさらっておくことにします。
まずは気象の問題から。
結構いろいろあるのです。
秋は温度も風も夏とは全然違うんですよ。
あと自然も野生動物も。
秋の気候による事故の原因
これは全国的なものなのですが、長野では際立ってる場合も多いです。
気温が低い
標高とともに気温は下がります。
9月で平野部ではまだまだ最高気温30度。
暑い、と言っていても山の上では20度を切るなんてことはよくあるのです。
10月、11月ともなると山の上では5度を切ってきます。
気温が3度未満になるような場所に出向く場合、冬用タイヤの装着を考えましょう。
※バイクの場合はそんな時期にそういうことろに行かない。
なぜか牛丼屋さんに行くと写真を撮る。
いついってもメニューも見ずに「牛丼並み。」なのですが。
太陽が低い
特に西日。
これ結構きついです。
9月ともなると夕方は西日がかなりキツイ。
※9月くらいだとちょうど帰宅時間くらいに西日になる。
バイザーやサングラスで目を守る必要があります。
バイザーは視界を遮るので視野が狭くなりますな。
普段より慎重に速度を落として前のクルマとの車間距離を取りましょう。
都会のようにビルが西日を遮ってはくれません。
西に向かうと山に沈む夕日が超まぶしいので「目くらましを食らい続けるようになる。」のです。
上信越道で秋の夕方に関東方面から長野に向かうとまさにこれです。
※逆に午前中は東に向かうと視界がゼロになるくらいまぶしいのですが。
山に隠れちゃうのは早いんですが、そしたら今度は日暮れで視界が悪いのですな。
日が落ちるのが早い
日が落ちて少しでも視界が悪くなったらライトを付けましょう。
ライトは自分がモノを見るためだけでなく、周りから見つけてもらう被視認性を一気に上げてくれます。
※トンネルとかでライト付けない奴がいますが自殺行為です。
この際、テールランプやナンバー灯の切れもチェックしておきましょう。
こういう機会でもないとやらないですし。
※国産車って、テールランプの球切れ警告灯あんまりついてないよね。
旧車は行灯みたいなヘッドライトのものが多く、いまいち目立たない。
LEDとかだと明るくて省電力でよいのですが、旧車にはいまいち似合わないんですよねえ。
当倶楽部では視界の確保という意味で、
フロントウィンドウの内側を綺麗にマジッククロスで拭いています。
窓が綺麗だと結露もしないし、油膜で視野が歪んだりぼやけたりしないのですよ。
あと余計な窓の反射は、日が暮れた後の路面の白線が見えなくなったりするものですよ。
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雨と大雨
雨は視界を悪くしますな。
最近の夕立は真夏よりも秋に多い気がします。
長野県は、雨雲が集中するエリアがあるんですよ。
高速で言うと伊那北ICとか伊那ICの当たり。
この辺でよく豪雨に合いました。
それも車でも全く視界が無くなるようなスコール。
ワイパー効かないハリケーンですよ。
そんななか怖くて走れませんよ。
仕方ないので雨が収まる迄、止まってやり過ごしました。
※一度や二度じゃないです。
今どきの車は雨が降っても制動距離はあんまり変わらないかもしれません。
とはいえ、
前走車と距離を取るのは基本です。
※前の車が路面の水を跳ね上げるので視界が確保しづらいし。
咄嗟の時に止まれる距離と自分の反応速度を考えましょう。
前の車が事故ってそれに突っ込むとか絶対嫌ですし。
またスコールみたいな雨だと、アンダーパスが水没したりします。
これに突っ込んでいく車がいますが止めたほうがいいですよ。
※こういう水は凄く汚いし。
軽い車だと水深50cmくらいでも浮くそうですよ。
浮いちゃったら、ハンドルもブレーキもアクセルも効きません。
※これはこれで怖いはず。雪道を夏タイヤで走るとこうなりますね♪
それに、
車の電気系統は、一応水をかぶっても大丈夫に作られているはずですが水没したらその限りではないです。
※電気自動車中感電するんじゃ・・。
川のようになってるアスファルトでは、対向車が起こす波で自分の車がハンドルを取られたりすることもあるようです。
とりあえず、
フロントガラスの下のワイパーの付け根あたり。
この辺にはスリット上に穴が開いて、水を逃がすような構造になっているはずです。
落ち葉などが溜まりやすい位置なのでマメに掃除してあげましょう。
※ワイパーに落ち葉が引っかかる時になってしょうがない。これを気にして事故になるとか情けないですし。
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霧
長野県は本当に霧が多い地域です。
「霧の川中島。」とはよく言ったものです。
川と陸地の気温差で朝夕はガンガン霧が発生します。
しかも、
霧は川沿いに発生するので谷部分から霧が抜けないのです。
※霧が出るのは風がない時なので余計。
ワタクシは、5m先が全く見えないような白い闇を経験したことがあります。
※これもある意味ホワイトアウトだと思うんですが。
霧はもっとも危険な気象条件のひとつです。
スコールのような雨もそうですが、視界が悪くなると本来なら単独事故で済むはずの事故も後から来た車が勢いそのままに追突するなど、二次災害の危険性は一気に上がります。
前の車のテールランプだけが頼り・・なんて時は要注意です。
※いやマジでシャレにならん時がある。
車間距離は大事ですな。
そして、
出来る限りヘッドライトとフォグランプを早めに遅くまで使うことです。
周りからの被視認性を高めることも重要です。
ワタクシは、視界が悪い時はゆっくり走るのはもちろん、ラジオのボリュームを下げ、窓を開け気味にして周囲の音を聞くようにしています。
※少しでも視覚の補完として聴覚も使いたいので。
強い風
朝とか日中は安定している気圧が夕方ごろから不安定になってきます。
気圧の変化があると結構強い風が吹くんですよ。
長野は内陸なので陸地が温まりやすく冷めやすい。
これで温度差が発生して風が吹く、というメカにズムらしいです。
※気球大会とか朝やるのは気温や気圧が安定してて風がないからです。
秋は特に気温差が激しいので風は良く吹くんですよ。
しかも強い風が。
結構ゴミや落ち葉が飛んでくるのですよ。
身体に当たると痛いレベルで。
※乾いてる時なんか河原の砂埃がもうもうと舞っています。
これも視界不良の原因になりますな。
それに、
長野県は、山があるので台風が避けていくと言われていますがそんなことはありません。
2019年10月には台風で千曲川の堤防が決壊したくらいですので油断なりません。
車高が高い車は特に風の影響を受けやすい。
しかも、空荷だとすごく大変。
※タイヤが小さい軽自動車のハイトワゴン系なんか大変。
強い風の時は、ハンドルをしっかりと握り、いつでも車線から逸れないように軌道修正する準備をしましょう。
スマホとか弄って和み入れてる場合じゃないのです。
長野ならではの秋の事故原因
都会で暮らしてた時にはほぼ考えなかったようなことが長野では問題になったりするのです。
秋はキノコだらけになるのも長野の特徴。
毒キノコも多いので素人は手を出してはいけない。
マジで年間何人かキノコで死ぬ。
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秋はタイヤがヤバい
長野の秋は車は冬タイヤへの交換前です。
なので、
今シーズンは何とか持たせようというかなりきわどい状態の夏タイヤで走ってる車も多いんですよ。
※ひび割れてたり、サイドに瘤が出来てたり。
要するに、
次の春に新品に交換するから、という理由で秋は夏タイヤを履きつぶす人が多い。
とりあえず、
自分のタイヤのトレッドの深さが十分であることを確認してください。
センター部でもサイド部でも溝の深さは3mm以上をお勧めします。
※ハンドルこじる癖がある人はサイドが凄い減り方してますよね。空気圧は正常なのに。
物理の法則から、タイヤの性能以上に走れる人は存在しませんよ。
タイヤは命を載せているのです。
ヤバい夏タイヤならまともな状態の冬タイヤにしちゃったほうがマシってことも多々あります。
※当倶楽部では11月の23日の祝日前後にタイヤ交換するようにしています。
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落ち葉で路面が滑る
長野県はすぐに山があります。
というか山だらけです。
街より山の方がはるかに面積が広い。
大自然に囲まれているのは素敵なことなのですが、落ち葉が凄い。
また、夏の間やりたい放題だった 1mくらいは余裕で育ちまくった 雑草が枯れて路面に倒れたりもしています。
これがね。
湿ると猛烈に滑るのです。
路面一面に落ち葉が散乱している道も珍しくありません。
※カラマツの葉とかすごいよ。道が埋まる位の落ち葉が落ちる。
アスファルトの上のぬれ落ち葉は下手な林道の未舗装路よりもグリップ力無いです。
乾いた落ち葉の下に濡れ落ち葉の層がある、なんて最悪のトラップです。
ハンドル切ってもブレーキ踏んでもアクセル踏んでも、まったくコントロールできなくなります。
どうせ落ち葉が多いなら、むしろ最初からぼこぼこしてる林道のほうが走りやすい気がする。
また、落ち葉が舗装路のギャップや障害物を覆い隠すこともあるんですよ。
これが意外に怖いのです。
落ち葉が多い峠は本当に注意して走るべきですよ。
※バイクはよく落ち葉を踏んでコケますので一層注意が必要です。
凍って路面が滑る
長野では朝の冷え込みで霧が凍結して氷の薄い膜を作ることがあります。
特に、道路の日陰部分や橋の上はヤバい。
11月中旬くらいから橋は凍ります。
霧の朝はマジで注意しないと橋で結露した霧が凍るのですな。
とくに右左折して橋を渡るような場合は要注意。
※軽トラで空荷&2駆モードだったりすると、スパーンとケツ振りますよ。対向車に当たらなくてよかった♪冷や汗もんです。
その様子を見てた同僚から、
「朝から逆ハン切って登場!」
とか冷やかされたりもします。
鹿が出てくる
秋は鹿の繁殖期ですな。
当倶楽部の近くの山でも鳴き声をよく聞きます。
特に鹿がもっとも活発な日の出と日没の間は、山間部や森林地帯を走る際は慎重に運転すべきです。
まあ昼間でも普通にいますが(笑)
しかも群れで。
動物飛び出し注意の標識があってもなくても鹿は出てきますよ。
しかも結構デカい。
そんなデカい図体で普段どこに居るんだ?っていうくらいデカいです。
真昼間にワタクシの前を走ってた車が鹿に激突したのをマジで見たことがあります。
車はベッコリ凹んでドライバーのおば様がパニックになってた。
今の車は脆いですなぁ♪
※鹿は逃げた。
そして、
鹿は意外に都市部の近くにも生息しているのでした。
※ほんと民家のすぐ裏までくる。
あと、サルも熊もカモシカもイノシシも普通にいます。
地獄谷だけじゃないのよ、長野のサルは。
柿が路面に落ちてる
これも長野あるあるです。
夏季が庭先や道路沿いに植えられてる場所が多いのです。
この柿、誰も収穫しないもんだから落ちまくるのですよ。
それが汚い。
1車線分くらい余裕で汚れています。
この柿は、野生動物が食い散らかすのでさらに汚くなる。
柿ってタイヤで踏むと跳ね上げて車のボディに付くんですよねえ・・。
※靴で踏むとなかなか取れない。
これを避けようとして事故るとか・・ねえ。
飯田市のIC付近にはリンゴの木が街路樹として植えてあって。
このリンゴも誰も取らない。
ので、
落ちたリンゴが転がりまくって危ないのです。
天竜川までずっと坂なので落ちたリンゴがゴロゴロ転がるんですわ(笑)
最近モモは盗まれるらしいけどリンゴはこんなに無防備で大丈夫なのか。
そして路側帯とかリンゴだらけ。
※出稼ぎ中国人が拾ってるのを見たことがある。
実のなる街路樹も考え物ですなぁ。
このリンゴも野生のムクドリやヒヨドリのエサになるのでした。
※数年前の飯田IC付近は夕方になるとムクドリの大コロニーが出来て怖かったくらいですが今はどうなんですかね?
まとめ
まあこんなものは、季節に関わらず日ごろから気をつけておくべきことばかりです。
当ブログに来ていただいている賢い読者様は「そんなことは百も承知だ、べらんめい!」という方ばかりなので安心しております。
一応、再確認をしておいた方がよかろうということで。
秋は、一年を通して一気にいろいろ変る季節です。
特に日照時間が急激に減って、気温が急激に下がる。
コレだけで結構車やバイクの運転に支障が出るものです。
行楽の季節で県外から不慣れなドライバーがデカい車で大挙してやってきますので、より一層危険だったりします。
※最近はナビ頼りで、そんあデカい車で来るなよ、という細い県道にまでへたくそドライバーが入り込んでくるので始末が悪いです。
10月に入るとかなり寒い。
ともあれ、
事故は最も損ですので、起こさないに限ります。
精神的にも、金銭的にも、時間的にも無駄以外のの何物でもありません。
事故をおこしてから、
「事故起こすくらいなら、いいタイヤ買えたのに!」
とか思っても 後の祭りでどんひゃらら 遅いのです。