雑誌のオマケのカレンダー自体には文句はありませんが雑誌の内容が驚くほど面白くないのです。
記事は凄く暇なときに読もうと思いますが緊急性もないし、新しい知識も増えない。
何よりBuyer'sGuideと名乗ってもいいのかどうかすら危うい内容にがっかりします。
※毎年がっかりしてるのですがね・・。
ようやく来年のバイクカレンダーを入手した
それはこの時期のこの雑誌には来年のカレンダーがオマケで付くからなのだ。
カレンダーに乗るバイクは歴代の名車が多くて見てて楽しいのだ。
当倶楽部のトイレにはバイクのカレンダーが掲載されています。
それはここ数年、雑誌Mr.Bike BGのオマケのカレンダーなのですよ。
カレンダー自体の大きさが絶妙で掲載されるバイクはそれなりの名車ぞろい。
※とはいえ、マニア度はそれほど高くないので毎年似たような車種ばかりになるので少々飽きたのだけれど。
変なカレンダーを飾るより100マシなのでこの数年はMr.Bike BGのオマケのカレンダーをトイレに掲示するのが恒例となっているのでした。
※でも自衛隊の艦船一覧カレンダーとかも一応あるのだがトイレに貼ってあると威圧感がすごい。あとトイレ用だとサイズがでかい。
こんな記事もあります▼
ただし、
年々この雑誌が薄くなってきて内容も似たようなもんばかり。
その割に値段は高くなってお買い得感がかなり薄い。
昔は500円以下だった記憶があるのですが2025年1月号はなんと730円。
※手元にあるMr.Bike BGは2013年が480円、2016が530円、2020が650円、2021が650円、2022が680円です。厚さはむしろ薄くなってる。
スポンサーであるバイク屋さんの広告が激減してるので仕方ないとはいえ、
Buyer's Guideとしての情報誌として買う意味がないではないか。
全国のバイク屋さんの中古バイク情報があふれかえってた昔のMr.Bike BGが本当に懐かしいです。
※まあ既に10年以上前の2013年時点でも中古バイクの情報はすごく少ないのですが。
すでに中古バイクのBuyer's Guideの意味は全くない
大昔、この雑誌は主に中古バイクのBuyer's Guideだったのだよ。
バイクブームの頃はMr.Bike BGという雑誌は誌面のほとんどが中古バイクの情報でした。
お金持ちのバイク屋さんはカラーのページ、そうでもないバイク屋さんは白黒のページ。
規模の差は有れど、それこそ全国のバイク屋さんの中古バイクの在庫情報が得られたのですよ。
バイク小僧どもはこの雑誌を穴が開くまで読みつくして、自分の予算と照らし合わせて自分の相棒になるべく個体を探したものです。
昔はちょっとした街ならそれなりの規模のバイク屋さんがあって、
所狭しと中古バイクが並んでいたものですが今はもう見ませんね。
土地のない東京でも山の手を外れれば結構そういうお店はあったのです。
ワタクシも何度か電車に乗って割と遠くまでバイクを見に行ったものです。
※結局、予算が全然足りなくてがっくりして帰ってくるのが普通でしたが。
ちなみに・・
当時でもこの手の雑誌に載ってるショップの中古車情報は結構当てにならなかったのです。
というのも。
雑誌という媒体の特性上「雑誌が販売されたときには既に掲載されたバイクが売れてなかった。」なんてことはものすごくよくあったからです。
ただし。
昔は情報の伝達にはタイムラグがあるのが普通です。
これしか情報がないので仕方ありません。
昔の情報は、紙でタイムリーではなく、有料なのが当たり前だったのです。
※それでもいい加減な情報は少なくないのですがそれしかないので雑誌は絶対で皆騙されてた(笑)
中古バイクを買う場合、
買い手は事前にお店に連絡を入れてからお店に訪問して目当ての個体を確認する、という流れになるんですが、
ショップもいい加減なものでせっかくアポとってから訪問しても既に売っちゃってたりしたのです。
実際、ショップに見に行っても、
小僧の客なんてのは煩いだけで商売につながらないことも多かったと思うけれど、それはそれ。
こんな感じで客を舐め切ってるようなショップも凄く多かったのです。
※そういうお店から淘汰されたのは想像に難くないけれど。
昔からずっとこの雑誌に掲載を続けているショップもあるけど車両価格はものすごく高いよね。
※昔から相場より高かった記憶がある。ワタクシも何度か訪問したことあるけど高すぎて話にならなかった。
どうあれ。
どんな戦略でも数十年生き残って商売続けているのは大したものだと思います。
とはいえ。
そういうお店でも高値を付ける車種のストライクゾーンがものすごく広がってる気がしますな(笑)
今後は高値で売れる名車と呼ばれる個体はどんどん減るわけですからね。
それにしてもたかが中古のバイクなのに異常に高い感じはするのですが、
数十年前の中型バイクが普通車の新車くらいの値段で売られていますが買う人がいるからですよねえ。
薄利多売というより、暴利小売というのも お客がいれば 成り立つのですなぁ。
勉強になります!
中古バイク情報の少ないことったらない
個人売買は相場とか結構関係ないので割安な車体とかあったのですよ。
こういう情報を眺めるだけでも楽しかったんだけれど。
既にショップの中古バイク情報という体をなしていません。
中古車情報があまりにも少なすぎるので中古バイクの情報誌としては全く意味がない。
ショップの情報以外で中古を手に入れるためには、個人売買というのもありました。
以前はショップの在庫情報だけでなく、個人売買のコーナーも盛んだったのです。
すでに中古バイクパーツのコーナーは業者のみとなっていますね。
こういうのはネットオークションなどで検索した方がよほど効率よく探せるので誌面では難しい。
昔のように雑誌に穴が開くほど読み込む暇のある人なんていませんよ。
※雑誌情報を経由してパーツを買う手続きだって面倒くさいし。
ただし。
この雑誌に限ったことではありませんが、個人のガレージセール的な記事はほぼ見なくなりましたな。
雑誌経由での個人売買のコーナーは個人情報的な問題でダメなのでしょう。
昨今の個人情報保護を考えると問題があるのはわからないでもないですがねえ。
では中古バイクをもっと流通させるにはどうすればいいか?
Buyer's Guideを名乗る雑誌がバイクの売り買いに対して貢献できることは、
というような気もします。
ガレージセールとはいえ、パーツ売買だけでなく車体の売買も含みます。
オフ会的な集合をかけると馬鹿が集まるのでやめた方がいいとは思うけれど
地元の警察と連携して取り締まりも含めて本気で消費者目線で考えればなんかできそうな気もしますな。
ただし。
バイクショップのスポンサーは付きづらくなるので今よりさらに薄っぺらい雑誌になる可能性が高い。
それなら、
旧車イベントで盛り上げようとしている自治体をスポンサーにするとかね。
今日本中の自治体で旧車系のイベントが開催されていますし、
旧車でその地方を訪れるとかのツーリングレポートも行けると思うのですよ。
※各地のフォトジェニックスポットで絵になるバイクと写真撮るのもまたよかろう。
とはいえ。
最近の傾向としてあっという間に業者が占拠するんでしょうねえ。
かつて日本各所で盛んにおこなわれてたガレージセールとか部品交換会が軒並み無くなったのは業者の参加が一因です。
業者がガレージセールとか部品交換会に入るとしらけるんですよねえ。
ガレージセールや部品交換会は出品者との話をしながら値段やオマケの交渉をするのが楽しいんですよ。
業者が入るとあっという間に売り物の値段が高騰してお買い得感はゼロになるので盛り上がらないし。
それに。
今では転売目的とかネットオークションなどもあるので、
出品者は素人であっても中古バイクやパーツの相場を簡単に知ることができます。
相場を知っちゃうと部品を安く売ってはくれないしなぁ。
※程度の良し悪しで交渉することはできると思うので値引き交渉に応じない業者よりマシですが。
中古は一物一価なので対面式で実物を見ながらいろんな不具合を申し送りされたうえで納得して買うのが正しい気もします。
現在は中古のバイクやパーツの個人売買はネットを経由するのが一般的ですがネット経由だとどうしても細かいチェックができません。
意図的に悪い部分を隠して出品する悪徳出品者は後を絶たないのでネットオークションは以前の勢いは全くありませんな。
既に中古バイクやパーツのネットオークションは出品者は業者が多くてお買い得感は少ないので下火な感じがしますな。
盛り上げようとして運営側は一生懸命出品者の参加を集っているけれどどうなのかね?
※ネットオークションで高すぎたり売りずらい不人気の車種はずーっと売れ残ってるよね。
ちなみに・・
実はガレージセールとか部品交換会のシーズンは冬なのですよ(笑)
既に下火というかほとんど開催されていないように思いますが、
ツーリングシーズンを外した冬の時期にだだっ広い広場で行うことが多かった気がします。
地方の遊園地の駐車場とか大き目の公園の駐車場とか競馬や競輪などの場外売り場の駐車場とかで行われてた記憶があります。
これがスゲエ寒いのです。
真冬のこういう場所は凄く寒いので人を呼ぶイベントには不向きなのです。
購入品を持ち帰るために車で出かける人はまだマシで、
バイクで部品交換会に来て心から冷え切って風邪ひくやつとかすごく多かったのです。
※車ってヒーターとエアコンがあれば安い奴の方が使い勝手がいい気がするよね。
若者はそういうなかでも割と元気だったりする。
若いって素晴らしいね。
ワタクシも購入者として購入品の大物を運搬するために車で参加することが多かったのですが、
断熱性能のない底の薄いドライビングシューズとかで行って足先からガンガン冷えて弱った記憶があります。
そういう中で缶コーヒーで暖を取りながら出品者と値段交渉するのが部品交換会やガレージセールは楽しいのです♪
※値引きしてもらったお礼に温かい缶コーヒーを後から差し入れるのはワタクシ流。
最近でも旧車イベントなどでの横でこじんまりと部品交換会が行われることがありますが、
昔のようにカオスな空間には程遠く、業者の出品は素人が買うには高すぎるので見ても面白くないのでした。
※それでもやってれば一応は見るのですが。
旧車情報もイマイチ
※そもそも単一車種を特集しても既に数少なくなった読者に刺さるとは思えないし。
かつて個別の車種特集で読者をひきつけてたとはいえ、
もう何周もしちゃってて、切り口変えてもやりつくした感がありますな。
※Z1系だけでも何度も手を変え品を変え、特集していますな。Z1のカスタムネタとか飽きた。
それに今どきはよほどの深堀ネタでないと、
「ネットでタダで入手できる情報のほうが詳しい。」
という状態になっていますしねえ。
※いかに無料で手にはいるネットの情報が 不確かなことも多いけど 膨大なのかがわかりますな。
年に数度しかこの雑誌を買わないワタクシが言うのもなんですが 旧車イベントとか旧車レースの記事が増えた気もします。
基本的に旧車乗りとかレストア好きというのは社会的不適合者が多いので日の当たるところには出てこないのよ。
基本的に旧車乗りは普通の趣味趣向ではありません。
マトモなら旧車なんか そもそもバイクだって 乗りませんよ。
派手なイベントに興味がない在野の旧車乗りはもっとたくさんいるハズなのです。
かといって。
読者参加の旧車オーナーの体験記なんてので誌面を埋めようとしても、
既にネットで語りつくされている気もするし、人のバイクの話聞いても大多数は面白くないのですよ。
個別のレストアレポートを記事にするにはお金がかかるし、レストア対象が不人気車だと逆に読者の関心を得られないので難しい所。
※そういうのは錆び取り雑誌として有名な「オールドタイマー。」の足元にも及ばないと思うしね。あの雑誌に出てくる人は神に近い。
旧車で何日もかけて日本を一周する旅をしてトラブル記録を報告、とかだと余計金かかる気もする。
安くてお買い得な車種を雑誌がおススメするにしても、
スポンサーである中古バイク業者の意向を汲まなければならないので面白くない。
※スポンサーはその時点でダブついた在庫車両を売りたがるので読者目線ではまったくないし、価格高騰のきっかけにもなりかねない。
全国紙だからエリアを限定してコアなツーリングスポットなどを深堀りする記事は難しいだろうし。
メンテナンスの特集をしたところで旧車オーナーでも自分でメンテナンスする人はホントに一握りだし。
※そもそも自分に関係ないバイクのメンテナンス記事なんて読み飛ばすのが普通。
自棄になってメーカーの顔色窺う新車情報とかやったら他の雑誌と差別化できないし。
※そもそも自分が絶対買わない高価な新車には 基本的に貧乏な 旧車乗りは興味ないのよ。
客寄せの女子が旧車なんてのはそもそも無理があるし。
※何度かそういう企画があったようだけれどメカ音痴の女子には旧車で単独行のツーリングは無理ですよ。
素人であるワタクシがざっと考えても、
現代のように情報が溢れてる中古バイクの情報雑誌としては在り方も攻め方が難しい気がしますので新しい切り口を模索してもらいたい。
とはいえ。
実際に雑誌の取材で現地にいくのは大変なんでしょうねえ。
長野でも 歯向かったらただでは済まない 大手の新聞社ですら社員が集まらないのが紙媒体の現実ですからね。
この手の取材をしたり記事にしたりするのは若手かフリーランスだと思うのですがそれも大変そうですなぁ。
ブラックな労働状況じゃなきゃいいのですが。
※そもそも趣味の雑誌の記事なんて取材する側が楽しんでないと読み手は全然面白くないのよ。
ちなみに・・
ワタクシは 某有名一流雑誌に 何度か取材を受けて数ページに渡って掲載されたことがあります。
その時のカメラマン兼記者さんは「夜行バス移動が基本。」と言ってましたから予算もかつかつなのでしょうねえ。
その時の記事が なんの許可もなく 別の雑誌に使いまわされたことがあったのですが、
後に使いまわした雑誌を一冊送ってきたのでまあいいかということにしたのだけれど面白くはありません。
その前後も何の連絡もなかったのが少し腹立たしかったけれど雑誌の取材なてそんなもんですよ。
※以降、取材は一切お断りしています。顔が売れても何の得もないことが分かったし。
まとめ
恐らく多くの若者の給料の2か月分以上でしょう。
そんなの買うのは無理なのですよ。
だからこそ、歴史ある雑誌には中古バイクの良さとかを伝えてもらいたい。
昔もバイクは高かったので中古バイクという割安な乗り物に走ったのですが、今は中古バイクですらすさまじく高いのです。
今回、久々にMr.Bike BGを買ってみて、わずかに掲載された中古バイクの値段見て中古のバイクってこんなに高いのかと再確認しましたわ。
10代のワタクシが今の中古バイクの価格を見たらまずバイクには乗ってません。
生きるのが優先ですので スゲエ馬鹿なワタクシでも 遊びにしか使えないバイクに金をかけるのは無駄だという判断くらいはできます。
安いバイクってのはもうないのかね?
125クラスで50万円ですからね。
いい大人なら頑張れば出せる金額とはいえ、
普段使いしずらくえらくコスパの悪いバイクにお金をかけられるいい大人はそんなにいないのです。
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エアコンもドアも屋根もない上、2名しか乗れないのがバイクです。
昔から走ることしかできないのは変わらないのに新車が無駄に高くなってるのも納得いかないですが、
20年前の中古バイクが新車時の倍の値段とかまったくわけわかんないです。
そもそもそんな高価なおもちゃを買う奴まだ日本にいるのかね?
中古バイクなんて10万円くらいで買えないといけません。
どんなに頑張ったって生活費を削って遊びに出せるのはそれくらいでしょう。
※免許も装備も一通り必要だしね。
既にバイクには興味があっても乗り出す迄お金をかける若者は絶滅に瀕している気がします。
これからの雑誌媒体は安いバイクの入手の仕方とか安いバイクで楽しむ方法とかを提供できなければ、
中古バイク雑誌とかバイクのBuyer's Guideとしては生き残るのは難しいのではないかと思うのですよ。
まあワタクシのような年一でカレンダー目的で購入する奴に言われる筋合いはないというのも確かですが。
バイク雑誌という存在自体がほとんどコンビニに置かれなくなってる現状を見ると、
「ホントにバイク文化って下火なんだな。」
と実感してしまう次第です。
昔はどこのコンビニ行っても数冊のバイク雑誌があったもんですが寂しいですな。
車の雑誌だってコンビニにはほとんど置かなくなったしねえ。
バイク文化と同じように雑誌文化の衰退も想像以上に激しいのかもしれませんな。
今後、中古バイクの購買情報はどうなっていくんですかね。
ネット中心になるでしょうねえ。
そもそもバイクのメイン購買層の人たちががどんどんバイクから降りてるしねえ。
※そういう層に旧車レースの話したって響かないのよ。
当倶楽部の所在地はそもそも雑誌を買うために車で20分以上走らないと本屋さんもないので基本的には雑誌は買わないのですがね。
※一応、長野市なんですが。
本屋さんに行っても1000円を優に超える高価なバイク雑誌しかないのでやっぱり買わないのですが。
※写真は綺麗だけれど読んで知識になることが少ないし。
本文とは関係ないですが時事的な画像を載せます。
当倶楽部では大みそかに蕎麦打ちをするのでこれがなきゃ年が越せないようになってるのだ。
※いい値段になるけど正月なので仕方なし。
長い歴史のあるバイク雑誌だけにどんどんダメな方向というか、
大衆が雑誌を買わない方向に進んでいるような気がしていて残念な気持ちになるのでした。
とにかく読んで楽しい雑誌にしてもらいたいものです。
※今のMr.Bike BGは一生懸命作ってるのかもしれませんがワタクシにとって有用な記事がほぼないのです。
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