長らくオイル添加剤なんてのは眉唾物だよ、というワタクシでしたが何でも試してみるものです。
なんだか調子がいいのですよ。
エンジンオイルの色がすごいことになったけど。
オイル添加剤を試してみようと思ったわけ
何度もエンジンを分解・調整していますが走行距離は余裕で10万キロを超えています。
やっぱり多少音が出るんですよねえ。
エンジンというものは内部でいろんなパーツが摺動しています。
金属も樹脂もいろんな素材がそれぞれを摩耗しつつ、稼働しているのですよ。
そりゃ多少音が出ても当たり前だったりします。
特に古い空冷エンジンは各パーツのクリアランスが大きめです。
金属は稼働の熱で膨張してその隙間を埋めるような設計になっています。
特に昔のエンジンはコンピューターで設計してるわけではないので、多少人間味のある作りなのですよ。
※そこがいいんだけどね。
当倶楽部のZ1-Rもカムチェーンテンショナー破損以降、ちょっと音が出てまして。
何度もタペット音を消すような調整をしてたりします。
そんなわけで当倶楽部のガレージには大量のタペット調整用シムがあります。
※調整するのにヘッドガスケットを何枚も消費したぜ。コレだけで結構散財なので貧乏人にはつらいのだよ。
何度調整しても、やっぱりどこか音が出ているんですよ。
完全に音を消すのはもうあきらめた。
キリがない。
※それでも街で会うZ1系のエンジンの稼働音より静かなんですがね。
で、だ。
藁にもすがる思いで添加剤とやらに頼ってみようと思ったわけです。
空冷Porsche乗りにはオイル添加剤信者が非常に多いと聞くと興味も沸くというもの。
まあこういう数値化されない感覚的な効果をうたう商品というのはね、
失敗しても経験値が上がったということでヨシとするのですよ。
大昔、旧miniで今回とは別のモリブデン系添加剤を使った記憶はあるんだけれど色々忘れてますな。
※英国系の車屋さんに勧められたんだけれど一回しか使ったことないんで印象が薄い。思いっきり忘れてるけど効果なかったのかもしれない。
とにかく。
昔からある種類のオイル添加剤に絞って購入してみることにしました。
※新しいテクノロジーの添加剤は古い設計のエンジンには多分向かないと思うので。
ちなみに・・
昔からオイル添加剤というものは存在していまして。
昔から雑誌のメディアなどで宣伝されているものも多いんだけれど、
オイル添加剤は例外なく、非常に高価なので購入した人の「プラシーボ効果。」が非常に高いと思っている。
※売り方が上手いよね。
ワタクシが知ってるだけで数種類のオイル添加剤が話題に上って消えていったのだ。
それくらいオイル添加剤の効果のほどは眉唾物とされているものが多いのだ。
それでも。
確かな実績のある添加剤も存在するようで。
これにたどり着くまでに何度も高い授業料を払ってるバイク乗りは結構多いのだ。
※ちょっとでも効果があると騒ぐけれど失敗した時は黙るのがバイク乗り。
新しく走行距離の少ないバイクにはあんまり効果はないと思っていますが、
この度古い空冷エンジンには最新テクノロジーの添加剤ではなく、
真面目に作っているメーカーの旧来のエンジンによいとされている添加剤を使ってみようと思ったわけですよ。
こんな記事もあります▼
選んだのはモリブデン系のオイル添加剤
サラサラの添加剤はクリアランスの広い空冷エンジンには不向きだと思うし。
悩んだ結果、モリブデン系のオイル添加剤を使うことにしました。
水冷の最近の素晴らしいエンジンにはZoiLみたいな最新テクノロジーの添加剤もいいんだろうけれど、
カシャカシャという稼働音を消すにはどうかと思ったので、粘度の高そうなモリブデン系の物を選びました。
※本当はZoilが高すぎるので試すには勇気が足りなかった、とも言う。
モリブデン系のオイル添加剤は前出の空冷Porscheのオーナーが使っているというのも後押ししたのだ。
古いクリアランスが広めな空冷エンジンには粘度を下げるような添加剤は逆効果な気もするし、何といっても過走行だからねえ。
で。
選んだのはこの添加剤。
「丸山モリブデン エンジンオイル添加剤 ベースパワーEX-C サスペンション 250ml」
理由は売り口上がまともだったから。
※あと前述のPorsche乗りのアドバイスに寄る。
昔の設計のエンジンや過走行に寄るクリアランス増大に対処するようだ。
商品のインプレも概ね良好だし試してみる価値はあるかな、と。
この添加剤はオイルに対して5%添加するというもの。
Z1-Rのオイルは3700ccだから大体185cc。
まあオイルクーラー分もあるので200cc添加してみましょう。
オイルは春先に交換して2000kmくらいしか走ってないんだけれど、色的に多少やれているので思い切って交換してしまいます。
Z1-RやZ750D1のオイルは最近は10W-40をベースにして20W-50をブレンドしています。
もう何十年もこのパターンです。
ワタクシはエンジン音をごまかすには粘度の高いオイルを使うのがセオリーだと思ってる節があるのです。
経験上、空冷エンジンは10W-40指定でも20W-50くらいの粘度の高いオイルをブレンドすることで稼働音をマシにできたことがあるからです。
一概にどの個体も同じとは言えないのでブレンド具合は個体によって異なるんですが、
当倶楽部のバイクも車も古くて過走行車ばかりです。
そういうのには粘度の高いオイルがよく効くのですよ。
水冷も同じと思うのですが特にエンジンの稼働音が大きくないVT250FHは普通に10W-40をブレンドせずに入れています。
※VTのエンジンは素晴らしいよね。あのハイメカを積んでて 放置された期間が長く 35年経過しててもこの品質なんだもん、頭が下がるわ。
ちなみに・・
新しい車やバイクには柔らかいオイルしか使われないようで、
20W-50のオイルがなかなか手に入らなくなってるので貴重ではある。
昔はchevronの20W-50は1クォート(大体1L)で500円くらいだったのにいまは1000円くらいするのだ。
昔は安かったのに今は高価で品薄ですらある。
※リンクは昔の物を流用してるので安い!とか書いてますがね。
ホルムズ海峡の関係で油脂の類は全面的に値上がりしていますな。
少しでも安いうちに対策してしまおうという発想です。
当倶楽部ではオイルは20Lのペール缶で買ってるので割安ではあるんだけどね。
2stオイルなんてめちゃめちゃ値上がりしてて。
当倶楽部で長年愛用しているSUZUKIの2stオイルだって1500円以下では買えないんだよねえ。
※昔は600円くらいだった。
どうせ使うのでパーツクリーナーも箱買いしてるんだけれど、
2年前の倍になっててビビる。
でもどうせ必要なので買っておいた。
最近はこのように油脂類で細かく散財しているので本当にお小遣いがないのだった。
ここしばらくソロツーリングの際は外食しないようにしてるし、飲料も持参するという節約中なのだ。
※名物とか高いし並ぶし 意外とまずいし という出先での食事をしなくなった。経済回んないわけだよね。
添加するとオイルの色がすごいことになる
新品のオイルに添加しても劣化したオイルみたいな色になる。
ちょっと不安。
メスシリンダーで200ml計量してオイルジョッキに投入、オイルに混ぜてエンジンに投入となったのですが。
色がものすごいことに(笑)
ちょっと不安。
まあやってみようじゃありませんか。
世間の評判は割と良いようですし。
※オイル点検窓から見えるグレーの液体は見慣れないので心理的に結構ヤバイ。
この添加剤、樹脂の細かい傷にも浸透するようでして。
使い古したジョッキやメスシリンダー、漏斗にまで色が付いてなかなか落ちない。
これは浸透力があるということ、とプラシーボ効果ばっちりです。
※でも色的に不安はある。
オイルと添加剤を入れたら少しアイドリングしろ、とある。
まあ少しアイドリングして安定したら少し走行してエンジンを温めることにしました。
気温が20度もあればデカい空冷は5分もアイドリングしたらオーバーヒート並みに熱を持つのでね。
※真夏の渋滞ではエンジン止めて待つのがワタクシです。油温計なんて付けたら気が気じゃないので付けない。
添加剤の効果なんてアイドリングのような不可の低い状態ではなく、
適当に負荷かけて走ってみないとわかんないこともあるしね。
実走行してわかったエンジン音の変化
これで普段との差が明確になるハズ。
※厳密には気温も湿度も違うんだけれど。
このテストコースは
という、ワタクシが長野に移住した直後から利用している15kmほどの周回路になっています。
※たぶん通算100回くらい走ってるので路面の凹凸まで頭に入ってるのだ。VT250FHのエアサスの調整ではこのコースの凹凸が役に立ったのだ。
そしたら。
エンジン音がちょっと静かになってる。
具体的には、
という明らかな変化があった。
※シャカシャカというカムチェーンの音はこの間強化アイドラーにしたら違う音になったのだけれど。
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まあ空冷エンジンは水冷と違って冷却機構でエンジン音が消されることはないし、
金属同士が触れ合って動いている限り多少にぎやかでも仕方ないのではあるけれど、
タペット音 と思われる打刻音 はある回転数では聞こえるものの、
全体的におとなしくなった気がします。
実はタペットクリアランスはもう何十回も調整したのでもうやりたくないのだ。
※もしかしたらバルブがシリンダーヘッドに当たってる音かもしれない、と最近思い始めた。
添加剤を入れた後はちょっとアイドリングが上がった気もするけれど、
Z1系はエンジン暖気前と後ではアイドリングは多少変わるのは普通だからね。
※ メカ音痴にもほどがある うちの嫁でもアイドリング調整できるくらいZ乗りとしては普通のことですな。
帰宅後にプラグの焼けをチェックしたけれど結構いい感じだから、
キャブも調整問題なし、ということでよろしいな。
まあ概ねヨシ。
エンジンの稼働音が減っただけでもヨシとしましょう。
ちなみに・・
Z1-Rに添加剤入れた後、日を改めて半日ツーリングで150kmほど走って見ました。
峠も市街地もあり でも渋滞はゼロ のコースでしたが燃費は18km/Lという感じ。
※当然高速は無し。長野で高速なんてほとんど乗らないよ。
当倶楽部のZ1-Rは普段からこれくらいは普通に走るので、
燃費的にはあんまり改善されてないのは添加剤でオイル粘度が多少上がったからかもしれないね。
そもそも燃費なんてのは運転の仕方で1割くらいは普通に変わるので、
「添加剤のおかげだ!うぇーい。」
とか簡単に言わない方がいいと思っているワタクシです。
※これこそプラシーボ効果。
まとめ
それなりの効果はあった、というありきたりの着地となりました。
満足度は5段階でいえば4番目くらい。
大満足ではないけれど満足、といったところ。
※オイルに比べて高すぎるのが減点の理由。
まあ当倶楽部のZ1-Rではそれなりに効果があったといってもよさそうです。
明らかにエンジンの稼働音が静かになりました。
添加剤入れただけなので根本的な稼働音の削減にはなってないけれど、これはこれで気休めになっていい(笑)
もう少し安ければZ750D1にも入れてみようと思うんだけどね。
とはいえ。
古いエンジンというのは個々でダメージの受け方が全然違うわけで。
一概に全部の古い空冷エンジンに効果があるかといえば、微妙なところではあります。
当倶楽部のZ1-Rはトータルで10万キロは優に超えている過走行車です。
何度も腰上オーバーホールしてるし、
オイル管理には気を使ってるとはいえ、ご老体といってもいいでしょう。
※仲間内からは「そろそろ引退させてやれよ。」という意見もいただくが無視だ。
今回はたまたまモリブデン系の添加剤と相性が良く、
効果がわかりやすかっただけかもしれません。
とにかく。
添加剤のインプレは昔から眉唾物が非常に多いのです。
ガセ記事を書くサクラも多いと聞きます。
※オイル交換の頻度が減るとかその時点で結構眉唾。そんなのあるわけなかろう。
昔のバイク雑誌に載ってた 子供だましの 添加剤なんて、現在まで生き残ってるものはほぼありませんよ(笑)
※いいものなら今でも生き残っててもいいハズだしね。
ま、高価なくせに個人個人でウケる印象が思いっきり違う官能検査的な評価しかないのが添加剤のすごいところ。
人というのは自分が選んだものを否定されるのが非常に嫌いな生き物でして。
高価なものを買った時ほど、その効果効能や性能を信じたくなる性があるんですよ。
添加剤は軒並み値段が高いのでプラシーボ効果も少なからずある、という事実は確実にあるだろうし。
でも。
なんでもそうですが実際にやってみないと効果はわからないもんですな。
壊れる方向にならなきゃ、何でも試してみればいいのです。
それで当人が満足できれば全部オッケーじゃないかと思います。
ワタクシはどちらかといえば添加剤は否定派です。
最新の添加剤とか高すぎて鼻から使う気にならないし、
そもそも古い過走行の空冷エンジンに最新の添加剤なんか入れたら余計壊れそうだし。
※クリアランスがスラッジでかろうじて埋まってたのを添加剤が洗い流しちゃった、なんてこともありそうだしね。
今後はオイル自体の値段が上がってるので添加剤迄予算が回らない、という可能性は極めて高い。
それでも、1年くらい運用してみて効果が続くようならリピート&他社への展開をするかどうか考えます。
※添加材メーカーの人、スポンサーになってくれませんかね(笑)いやマジで。
ちなみに・・
購入した添加剤は250ml入りなので50ml余ったのでした。
これまた過走行で荒く使い倒しているセロー225Wに突っ込んでみました。
※こちらはオイル交換せずに添加剤だけ入れてみた。
ら。
明らかにアイドリングからエンジンの稼働音が静かになった♪
Z1-Rより確実に効果がわかりやすい気がする。
※こいつも使い倒してる過走行車だからね。セロー225系は現存車はほぼ過走行だし(笑)
それなりに効果はあるのではないかと思っています。
セロー225Wは添加剤投入後、まだツーリングに使ってないのだけれど、
何か変化があればまた記事にしようと思います。
※メーター変わってるので正確な走行距離はわからないけれど、アタックで使われてた上、7万キロは優に走ってるエンジンだしね。
古い空冷エンジンにはモリブデン系の添加剤はいい仕事するのかもしれませんな。
古い空冷エンジンで稼働音が耳障りなら試してみる価値はあると思う。
高めだけれどシリンダーヘッド開けると何倍もお金かかるから、
オーバーホールするかしないかの判断するために使うのもありだと思う。

