もう少し使い勝手が良かったらと思ったことはありませんかね。
古くなったら思い切ってライディングウェアを改造してみるのも乙なもんですよ。
針と糸を必要としないレベルで正規品っぽく改造してみます。
このウェア、もうちょっとこうなれば・・
気にいっているのですが空気の抜けが悪い。
パンパンに膨らむので高速道路では裂けるかもしれない。
こういう悩みは結構あるハズなのだ。
当倶楽部のガレージのウェア置き場に「KISS Racing。」のウィンドブレーカー素材のブルゾンジャケットがありまして。
薄手で濃い青でかっこいいのです。
30年近く前、まだ東京在住のころに新宿のフリーマーケットで3000円で中国人から買いました。
※値切ったけれどダメだった。
ワタクシはよせばいいのにこのウェアを林道ツーリングで使っていました。
つるつるの素材が乾いた林道をp爆走するときの埃よけにぴったりだからです。
2stオフロードのDT200WRで林道を爆走すると背中にオイル染みができるんだけれど、
この素材だと染みが最小限で済むのも気に入ってるし。
「KISS Racing。」を知ってる人は中高年。
バイクブーム時にはメジャーなブランドの一つでしたな。
基本的にはオンロードバイクのウェアでした。
※当時はいろんなバイクウェアブランドがあったのだ。
とはいえ。
埃を寄せ付けないウィングブレーカー素材です。
逆に言うと汗が乾かないくらい風を通しません。
当然、60km/hで巡行する首周りから侵入した空気が背中と二の腕のあたりではらんでパンパンになります。
これが非常に不快。
でもかっこいいほうが優先なので、しつこく使っていました。
※林道で遊ぶと汗だくになるのだけれど。
最近の林道ツーリングでは上下オフロードウェア+プロテクタでジャケットは着ないのですがね。
※そんなに遠くまで行かないのでジャケットのような上着は不要なのだ。当倶楽部から最寄りの林道まで15分だし。
で、だ。
ガレージのウェアラックに吊るしっぱなしで使わないのはもったいない。
使い勝手が良ければもう少し着るかもしれない。
それなら改良すればよいのだ。
革加工を趣味とするワタクシですので加工用の道具は全部揃ってるし。
30年使ったので失敗しても惜しくないし。
※もう十分すぎるほど元は取った。
エンデューロレーサーに見るウェアの改造
オフジャージのズボンに穴をあけて風通しを良くしたものを着てる人をたまに見かけたものです。
エンデューロレースは過酷ですよ。
とにかく運動量が半端ないんですよ。
高速セクション以外ではスピードを出せないので風が当たりにくい。
しかも埃だらけで息を吸うたびに「汚れた空気吸ってる。」感が否めない。
人間というのは呼吸で冷気を吸って体温を下げる生き物だと実感します。
全身でバイクをコントロールするのでほとんどシートに座らないのだ。
そのため、1時間も走ると過呼吸になるくらい息が荒くなる。
※高速セクションでシートにどっかり座って適度なスピードで流して涼んでるのはワタクシくらいだ。
レース中はとにかく熱い。
身体に風を当てて汗の気化熱で少しでも体温を下げたいんですよ。
※最初の30分くらいだよ、楽しんで走ってるのは。単独で120分とかかなり苦しい。
そんななので、真夏のレースなんて参加するもんじゃありません。
※ワタクシは8月初旬のレースで脱水症状リーチになったことがある。パドック横で水かぶって復帰したものの6位まで順位が下がってorz。
この手のレースでは背中にキャメルバッグという携行水筒を背負って出るのですが、そんなもんじゃ足りません。
レギュレーションでキャメルバッグの着用を義務付けてたりしますな。
※キャメルバッグは林道ツーリングでも重宝しますが多少大袈裟です♪
キャメルバッグは消耗品。
すぐ加水分解するがいいものを買ったほうがよいよ。
※使った後はホース部を清掃しておくと長持ちする。
で。
オフロードウェアの上半身はただのジャージなので、
緩めなのを着てわずかな走行風でバサバサしてれば多少汗も乾くんですがズボンはとにかく丈夫にできています。
こけても大丈夫なように厚手の素材で作られていて風抜き穴なんかないのです。
※部分的にメッシュになってたりはします。
しかも。
下半身はオフロードズボンの下には疲労度を軽減するインナーウェアを着てたりします。
さらに、ひざ下まであるごついブーツを履いてたりします。
さらに、ひざにはプロテクタを仕込んでいます。
超暑いんですよ。
※走り出す前から汗だくになります。
風通しを少しでも良くしたいエンデューロライダーたちは、
オフジャージのズボンのあちらこちらに穴をあけて通気を試みているのです。
※オフジャージは高いけど古くなったやつは惜しみなく穴をあける、と言ってた。
これにヒントを得た。
ブルゾンジャケットを風通し良いように改造すればいいのだ。
何だ簡単なことじゃないか。
もっと早く気が付くべきだったな。
ちなみに・・
オフロードウェアは高いのだ。
加工の手間とかあるのでそれも致し方ないとは思うけれど。
高いわりに寿命はそんなに長くないのだ。
まず、
距離に関係なく林道を一回走れば洗濯せねば汚いので洗う頻度が高い。
樹脂の部品(なんていうんだろね)が縫い付けてあったりするけどそれがもげる。
色が派手なものが多いけど褪せる。
コケると穴が開くしすり切れる。
というわけで割とオフロードウェアの寿命は短いのです。
※ワタクシの試合着は痛みまくってるけどまだ使う。そんなにコケてないのでそんなに痛んでないし。
新しいウェアはプロテクターをつけることが前提の縫製だったり、いろいろな工夫があって快適なんだよね♪
というわけで。
オフジャージは古くなったら好き勝手に改造するというのは大いにありだと思う。
※防御性能が落ちなければ多少色が落ちても問題ないはずなのだ。
「はと目。」を効果的にウェアにつけてみる
これは大人としてダサいし貧乏くさい。
「いかにも最初から空いてたよ♪」という感じに仕立てたい。
革細工とかでよく使う「はと目。」という金具を追加すればいいのだ。
「はと目。」をご存じだろうか?
多くの人にイメージしやすいのはブルーシートのひもを通す穴についてる金属ではなかろうか。
※軽トラの荷台カバーのひもを通す穴にも使われているよ。
「はと目。」があるとひもを引っ張った時に力が一点に集中しないため、ベースの生地が破れにくくなるのだ。
革細工ではリングを通す穴の補強として使われたりする。
ワタクシも革細工で結構使うのでいろんなサイズを常備しているのだ。
今回は「はと目。」を空気抜きの穴として使う。
生地のほつれ防止にもなるし、何より「最初から空いてましたよ♪」という見た目になる。
そういえば「はと目。」のような金具がついたウェアも見たことあるような気もする。
※あれは空気抜きだったのか、デザインなのか。
最近のバイクウェアの空気抜きはファスナーで開閉可能になってるよね。
防寒と空気抜きを両立させるためにはいい作戦ですが、加工が面倒くさいので値段は高くなるのだよ。
※昔の安いジャケットは空気抜きなんてないので高速道路でジャケットが空気をはらんで裂けるのは良くあることだったのだ。

KissRacingのジャケット。
結果から言うとこういうことです。
今回の場合、
防寒は考えないので空気抜きの穴は閉じなくてもいいのだ。
どうせこんなペラペラの素材で防寒もくそもないし。
強いて言えば雨を多少ガードしてくれるとありがたいけれど、雨天を30分もバイクで走ればずぶ濡れになるので気にしない。
走行中に空気が抜けさえすればよいのだ。
それ以外の機能は埃除けだから。
「はと目。」の取り付け方。
まずは取り付け道具「はと目。」を用意するのだけれど、
四の五の言わずに「はと目。」の取り付けセットを買うのがよろしい。
※個別で買うと面倒。
最初は打ち具とセットのやつを買った方がいい。
安いので。
※いろんなサイズがセットになってるやつは使い道がない限り無駄になる。経験談。
作業工程は、
という単純なものです。
上記のセットに絶対必要な木づちと油性ペン以外は入っています。
ポンチで穴をあける際に台座が必要だけれど100円均一のカッターマットで十分。段ボールを重ねてもとりあえずはできるはずだが自己責任だ。
※「はと目。」をつける位置は正確に計測した方が製品感が高まるため「指金。」があるとさらによし。

KissRacingのジャケット。
最初の一撃はちょっと勇気がいるけれど、一線を越えて後に引けなくなったら人間は強くなるものなのだ。
今回は
の5か所にセットしてみました。
作業の留意点は
「木づちで打ち具をたたくととんでもない音が出る。」
くらいです。
※集合住宅で夜やらない方がいいよ。
とはいえ、高いウェアを改造するのは腰が引ける
2万とか3万とか普通にする。
失敗したらおじゃんになると思うと改造するのはビビる金額ではある。
今どきのライディングウェアは よくわからない機能が満載で 高価である。
使ってみなきゃ効果がわからないのに要不要を確認せずに標準装備だったりする。
「ライディングウェアなんてユニクロでいいのだ。」
とワタクシのオフロードの師匠の一人でもある拝島のI氏がそう言ってた。
※こけても汚れても惜しくないらしい。オフロードツーリングで集合写真を撮ると一人だけ浮いてるが気にしないらしい。
屋外で風雨にさらして使うしこけたら一発で傷がつくウェアにそんな高級なものは要らんのだよ。
※前述のI氏は汚れにくい冬のオンロードツーリングでは山道具のウェアを着てた。山道具は機能が子供だましじゃないから、だそうだ。
高価でもウェア類は使っているうちに確実に劣化する。
こうなって惜しくなくなった時に気に入らなかった点を改造してみればいいのだ。
何も最新のウェアを改造しろとは言っていない。
新しいのを買う前に惜しげもなく古いウェアで試しまくって次のウェアの購入基準にすればいいのだ。
※ただ捨てるのはもったいないじゃん。
こういうのも資源を大事に使うことになるのではなかろうか。
バイクだけでなくウェアも加工することはできるのだよ。
加工した結果、満足度が上がるかもしれない。
こういうのが自己満足を高める手段の一つかもしれない。
自己満足を高める手法としては、
変な爆音マフラーを搭載するよりよほど大人の嗜みだとワタクシは思う。
※わかる人だけがわかればいいのだ。わかる人もなかなか気が付かないのが歯がゆいけれど。
ちなみに・・
この「KISS Racing。」のジャケット、もう一つ気に入らない箇所がありまして。
襟を立てた状態で左右を固定できるのですが、ベルクロというかマジックテープ止めなんですよ。
このマジックテープの堅い方がヘルメットの下部分に擦れると、ヘルメットの内装が毛羽だってくるのです。
これもこの機会に何とかしました。
マジックテープ止めからボタン止めに変更してみました。
マジックテープを縫い付けてある糸を丁寧に切って取り外します。
100円均一で買った樹脂製のボタンを取り付けます。
それだけです。

100円均一の樹脂ボタン。
引っ越すなら100円均一が近くにある場所をおススメするよ。
はと目と似たようなカシメ式のボタンでもいいし、縫い付け型のボタンでもいい。
多分いろんなボタンが100円均一で売ってるはずです。

KissRacingのジャケット。
こういうことです。
これでヘルメットの内装が痛まなくなるはずです。
襟を閉めない時に風でばたばた言わないように、
襟部を固定するためのボタンもつけておきました。
※こういう細かいシーンの想定は使ってきたからこそイメージできるのだ。
ついでに袖のマジックテープもボタンに改造しました。
※袖側のボタンはきつい位置と緩い位置の二か所としました。

KissRacingのジャケット。
こういうことです。
ウェアの改造、奥が深い。
まとめ
背中や腕に入った風がある程度抜けるのでジャケットが膨らまない♪
バイクは本体の改造だけでなく、ウェアも改造することができるんだよ、という話でした。
以前、当ブログに革ジャンのファスナー部の修理方法を乗せたことがあります。
革ジャンのファスナーの交換はちょっと大変なのですが、素人にもできるという記事でした。
結構な人気記事で閲覧数も高いので、関心があることなのでしょう。
※春先に閲覧数が上がる。
高価な革ジャンを大事に使う。
壊れたら直せばいい。
D.I.Yの精神が根付き始めている証拠かもしれません。
※金がないとか、修理に出すショップがわからないとかかもしれませんが。
こんな記事もあります▼
今回のようなちょっとしたウェアの改造というか改良は、革ジャンと違い、素人でも余裕でできます。
針と糸は使わないし、ミシンが使えなくても全く問題ありません。
※言っておきますがワタクシはミシン使えますよ。軽トラのシートカバーを普通に縫ったりしています。
着る機会が減ったウェアで、
「ここがもう少しこうなってたら・・。」
という箇所はあるでしょう。
既製品なのでどうしてもそれはあるのです。

30年物のマジックテープには何も期待できない。
着る機会が減ったウェアで、
「ここのクオリティがイマイチでダサいんだよな・・。」
という箇所はあるでしょう。
量産型ですのでそれも仕方ありません。
着る機会が減ったウェアで、
「ここのマジックテープの張り付き力がダメになってきたな・・。」
という箇所はあるでしょう。
安価なマジックテープの寿命なんてそんなもんです。
これくらいの改良なら針も糸も不要です。
そういう箇所をリニューアルして仕立て直してやればいいのです。
まだ使えるのに捨てたり、倉庫にしまっておくのはもったいない。
昔、着るものが貴重だった時代はそうやって仕立て直して再利用してたはずなんです。
何でも新しいものに丸ごと更新しちゃいけません。
頭からつま先まで新しいウェアやグッズ満載の人もいいですが、
逆に年季の入ったウェアを使い倒してるライダーは「出来る・・。」と思われるんですよ。
※汚い、ではないので要注意。汚いバイク乗りは一般人以外からもイメージが悪い。
使い込んだウェアを改良してバージョンアップする。
長く使ってるからこそ、自分に合わせて改良するポイントがわかるってもんです。
これは旧車に長く乗ることに近い気もします。
※旧車乗りはその当時もののグッズやウェアが大好き。
これからの貧乏になっていく日本ではなんでもできる人は重宝がられていくはずです。
ウェアの仕立て直しノウハウやスキルを覚えておいても損はないのではなかろうか。
敗れた個所にワッペン追加して隠したりするのもありかもしれません。
やってみりゃ意外と簡単だったりします。
ま、なんでもそうですが改造は自己責任です。
そして、改造したものはリセール価格が大幅に下がります。
改造は基本的に損ですが、自分が使い倒す覚悟があればいいだけです。
※まあ所有者の自由なので好きにやればいいんですがリセールは一切期待できなくなるという覚悟が必要です。。
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