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【バイクのカスタムは損】一生乗るつもりがないならカスタムは百害あって一利なし

Z1-RとZ750D1。

Z1-RとZ750D1。

 

ワタクシ
バイクを買ったら改造したい。
最近はカスタムとかいうようですがその割には汚い改造が多いように思えます。
※素人がいじったバイクは見ればすぐわかるもんです。
バイクいじりは確かに楽しいので完全に否定するものではないのですが、カスタムバイクは費用に比べてリターンが少ない気がするのです。
ちょっとしたパーツ交換くらいならまだしも高価で大きなパーツを交換しちゃうと元が取れないように思えます。
まあ個人の勝手なんですがね。

 

バイクのカスタムはライダーの性

 

ワタクシ
バイクを手に入れたら何かしら「改造。」して人と違うものにしたいのがライダーという生き物です。
これは昔っから変わりません。

 

「人と違うものが欲しい。」
そういう自己主張というか自分だけのマシンに憧れるのはわからないではないです。
※その割には、マニアックなマイナー車種を選ばず売れ筋のバイクを買ってる時点でだいぶダメな気がしますが。

純正でも目立つバイクはある

本当のキチガイはメジャーなバイクなんか絶対買いませんよ(笑)

性能的に2番目3番目みたいなちょっと個性的なデザインのバイクで、
主流となってるバイクを追い詰めることに喜びを感じてる人のことです。
※ワタクシもそういう部類に入るそうですが。

誰にも乗りこなせないと言われるバイクを極める方が長く遊べていいと思うのですが。

Z1-RもDT200WRもものすごく乗りづらいので、いずれも入手時はイマイチ人気がなく安かったのです♪
そうこう言ってるうちに時代が勝手に回っちゃったのです。

マイナーなバイクを買えとは言いません。
マイナーでみんなが選ばないバイクなら純正でも割と目立つんですよ。

話がそれました。

  • マフラー変更
  • ウインカー変更
  • ミラー変更
  • フェンダーレス
  • などなど、バイクブームの頃に比べればかわいいものとはいえ、今でもこういったパーツは普通に売られています。

    こういうパーツを使えば、割かし安価に純正とはちょっとだけ違うバイクにすることができます。
    ※市販品だと必ず同じパーツを使ってる人が存在するわけなんですが、それはこの際置いておきましょう。

    「自分のバイクを他の人のバイクと違うものにしたいという欲求。」
    「自分のバイクが目立って注目を浴びたいという欲求。」

    これは、ライダーの性なのかもしれません。

    ただし、
    カスタムとか改造ってのはいいことばかりではないのです。

    ちなみに・・

    Notライダーから言わせると、そんな間違い探しレベルの変更で満足感を得てるのが理解しがたいらしいです(笑)
    ※ワタクシもそう思います。

    色が変わればそれなりにわかるようですが、

  • マフラーが変更されても
  • ブレーキが変更されても
  • マスターシリンダが変更されてても
  • タイヤの銘柄が変更されてても
  •  下手すりゃ色が同じならバイクが変わっても 
  • 全く分からんらしいのですよ♪

    だからと言って、爆音で目立つとか最悪ですので大人はやってはいけません。
    ※珍走団のとして恥ずかしい人生の第一歩です。

    リセール時に文句が付きがちなカスタムポイント

     

    ワタクシ
    カスタムバイクは売るときに大幅に買いたたかれる傾向にあります。
    個人売買でカスタム内容を気に入ってくれれば儲けものですが、バイク買取業者は徹底的にカスタムポイントを点いて値下げ交渉をしてきます。
    カスタムバイクというものは総じて売りづらいものなのです。

     

    純正で使い勝手が最高になるようにセッティングされているバイクの各システムはちょっと素人がいじっただけで狂います。
    完全な純正が100点なのですよ。

    マフラーを変えて排気効率を良くした・・つもりが逆に調子を崩す、なんてこともあります。
    ※インジェクションのマップ書き換えなどもして全体を調整するならまだわかりますが。

  • ミラーを変えたために、振動はミラーに集中して後方が見えなくなった(笑)
  • フェンダーレスにしたために、雨天で走ると背中が真っ黒になった(笑)
  • マフラーを変更したためにマフラー内部の雨水が抜けず、中で錆びて腐ってもげた(笑)
  • ウインカーをLEDにしたら、余計なリレーが増えて配線が汚く複雑になった(笑)
  • こういう話は後を絶ちません。

    特に素人がいじったバイクというのは、
    とんでもないいじり方されてることが少なくないのでカスタムバイクは敬遠されるんですよ。

    カスタムバイクがひとたび調子を崩すと、マニュアル通りのメンテナンスでは元に戻りません。
    結局、一通り純正パーツを買いなおしてようやく元に戻せた、ということもあるのです。

    買取業者やバイク屋の下取りもバカじゃないので、素人カスタムが施されたバイクというのは徹底的に買い叩きます。
    ※まあ、バイク業者なんてもんは弄ってあろうがなかろうが、なんのかのと難癖付けて買い叩くんですが。

    というわけで、
    リセールや維持を考えたら大きなカスタムは割に合いません。

    言い換えれば、
    「リセールせずに乗りつぶす覚悟がなければバイクのカスタムは絶対に損。」
    だということです。

    ミラーとかの交換だけならまだかわいいですが、
    安易に純正パーツをぶった切ったり穴開けたりして、無理やりパーツを取り付けたりするのが素人カスタムの特徴ですな。
    両面テープとか、100円均一やホームセンターで売ってる汎用ステーとか使ってたりするとものすごい買いたたかれますよ。
    「高価なパーツを使っても取り付けがヘタでなんだか汚い。」
    というカスタムバイクは意外と多いのですよ。

    これも、個人の趣味の範囲ですがはっきり言うと大体ダサい。
    改造した箇所だけ浮いてたりするのです。

    それに、
    機能的には全く問題がなく、むしろ性能がいいパーツをしまい込んで迄、高価なパーツをつけても・・ねえ。
    余剰になったバイクのパーツって結構邪魔ですよ。

    余剰になった純正パーツをマメに売ったりすればいいんでしょうが、
    車検に通らない場合、純正パーツを買い戻すのも大変ですしねえ。
    ※新しいバイクの方が、車検の騒音とか排ガスとかの基準は厳しいですよ。

    さらに、
    特に年式が新しいほどバイクは純正で乗ることを前提に作られています。
    それぐらい電子制御されていて、精密に設計されています。

    というわけで、
    大メーカーがお金をかけて作った完成された製品に対して素人がいじることは百害あって一利なしなんですよ。
    ※古いバイクは、当時の技術で作くられてるので今の技術がマッチするパーツなら効果はないとは言いませんが。

    将来売るつもりが少しでもあるなら、改造費はガソリン代にあてて走った方が得な気がしますよ。

    ちなみに・・

    メーカー純正の完成度は有名な大手のショップでカスタムしてもなかなか超えることができません。

    過去の話ですが、
    バブル崩壊直後くらいまで雨後のタケノコのように乱立したバイクのカスタムショップなんか酷いもんでしたよ。

    「まともに走るのか?これ?」
    みたいな見た目だけのカスタム車両が毎月のように雑誌を賑わせていたものです。
    ※実際走ってるのをほとんど見ないということは、今でいう高額取引されてる車種がたくさん廃車になったということですな。

  • 高額なパーツ代にさらに乗せる販売法
  • 高額なパーツ交換の作業工賃
  • 実際にこんなやり方で荒稼ぎしたショップが山ほど存在していました。
    雑誌にでかでかと広告載せてる割に、こじんまりした雑貨屋の様なスペースでこそこそバイクをいじってるショップも多かったし。
    ※バイク屋さんてのはそういう規模のお店が本当に多いのです。

    そういう派手にやってたバイクショップはバブル崩壊とともにどんどん淘汰されていきましたな。
    ワタクシも50万円位勉強代として損したので未だにバイクショップは信用していません。
    まともな接客もできないようなショップに大金払いたくないし。

     

     

    「ノーマルに戻せる範囲でカスタムする。」という無駄

     

    ワタクシ
    「純正にいつもで戻せる範囲でカスタムしてる。」
    こういう人は多いです。
    でも、よく考えるとすごい無駄です。

     

    いつでも純正に戻せるカスタムをするくらいならノーマルで乗ればいいのです。
    カスタム費用はガソリン代や消耗品代にした方が上手くなりますよ。

    やむを得ず純正から外れる場合

    「純正パーツが入手できないので仕方なく純正以外に変える。」
    これは古いバイク乗りの中では非常に良くある話です。

    他車の純正流用やサードパーティのリプレイスパーツへの交換、という方法ですね。

    ワタクシも完全純正原理派ではなく、必要最低限は改造しています。

    これらは単純に交換すればいいというものではなく、ちゃんとした知識に基づいて理詰めで交換すべきです。

     

    新旧KERKERマフラーのトグロ管サイレンサー

    新旧KERKERマフラーのトグロ管サイレンサー


    古いリプレイスマフラーの内側なんて大抵こんなもんですよ。

    中古マフラーの内側なんて大抵こんなもんですよ。


    一般的にリプレイスパーツは純正パーツより、寿命が短く信頼性が低いです。
    ※その割には高いけど、無いよりマシです。

     

    ヘタな強化パーツを組んだために、他のパーツへ負荷がかかって芋づる式に不具合が出る、なんてこともあるので注意が必要です。
    ※こういう体験は、古いバイク乗りは一度はしてるハズ。ただし、こういう失敗が経験値をあげてその後に生きるんですが。

    他社の純正流用については、素晴らしいリサーチ能力や情報収集能力が必要です。
    電気系やプレーキ系などは複数車種で使いまわしてたりするので流用しやすい傾向にあります。

    バイクのカスタムパーツはよく調べて取り付けないと違法改造や整備不良で切符を切られる危険性を伴います。
    そんなびくびくしながらバイクに乗るのは精神衛生上よろしくないです。
    ストレス発散するためにバイクに乗るのにストレス貯めてどうすんですか。
    ※法的にダメなものでも結構普通に売っています。

    当然、
    カスタムバイクは車検にも通らないことがあります。

    なので、
    「簡単に純正に戻せる範囲で。」
    ということに意味があるんでしょうねえ。

    ですが、車検の度に「純正に戻す。」という作業は凄く無駄だと思うのです。
    ※その際に、外したカスタムパーツの一つ一つをきちんとチェックをする、というのであれば意味があると思いますが。

    カスタムバイクの車検はショップに丸投げしても追加料金取られたりしないんですか?
    ワタクシがショップなら、余計な手間がかかりそうだし、割に合わないんでカスタムバイクの車検依頼は絶対受けませんけど。

    カスタムバイクオーナーは車検どうしてるんでしょうか?
    ※2023年のZ1-RとZ750D1のユーザー車検の際、マフラー替えた新しめのバイクが落とされてましたしねえ・・。

    ちなみに・・

    もう30年近く前の話ですが、ワタクシもZ2に乗ってた時代は、
    「車検のために丸1日ノーマルに戻し、車検終了後、丸1日かけてカスタム状態に戻す。」
    という無駄なルーチンを繰り返していたわけです。
    ※当時は10年たったらバイクも1年車検だったんだぜ。もちろん陸運に持ち込むユーザー車検だぜ。

    当時の安いバックステップだとドラム式のリアブレーキの機械式スイッチが付かなくてねえ。
    泣く泣く純正のステップに戻したり。

    ダブルディスクにしてたのでシングルディスクに戻したり。
    ※練馬の陸運にはZに詳しい検査員がいて「この年式はダブルディスクではないはずだ!」とか言われてもめたりしてねえ。

    念入りに、フロントホイールのベアリングもチェックされたり。
    ※この場は何とかしのいだけれど、この直後に走行中にホイールベアリングが死んでワタクシが死ぬ目に遭ったのでした。

    今となっては全ていい思い出ですが、学生で暇だったからできたことです。
    こんな生産性のない作業を毎年やってたのかと思うと我ながらビックリです。

     

     

    カスタムバイクを買っちゃった場合

     

    ワタクシ
    自分で弄ったのであれば、不具合時に対応もできます。
    ちゃんと交換のプロセスなども分かっていますので。
    人がどう弄ったかわからないバイクは時として対応できなかったりするものです。

     

    中古でバイクを買う場合、よほどメンテナンスに自信がなければ純正に限りなく近い個体を選ぶことをおススメします。
    ただし、
    そういう個体は思いのほか少ないのです。

    個人売買でカスタム車両を買ったものの調子が出ずに、純正に戻すべく純正パーツを探しまくって結局高いものにつく、なんて話には糸目がありません。
    ※それでも純正パーツが出てくればマシな方です。

    超目利きでない限り、カスタムされていようがいまいがヤフオクなどの個人売買は考え物ですよ。
    ※手に負えなくなって手放すパターンが多いからです。

    中には素晴らしくいい出品者もいますが、転売でやってるような人から買うのは避けるべきです。

    少なくとも、
    出品車には何処をどう弄ってあるか?
    を支払い前に事細かに説明してほしいものです。

    例えば、
    ハンドルを交換した車体はハンドルを切るとエンジン回転数が上がったりします。
    これは、
    アクセルワイヤーの長さがあってない典型多岐なパターンです。

    一見、純正に見えるのもたちが悪い。
    こういった単純なトラブルの原因が判明するまで時間がかかったりするものです。

    当ブログで何度も書いていますが、
    「中古でバイクを買ったら絶対初期化すべき。」
    ですよ。
    ※特に個人売買で買った中古バイクなんておっかなくって乗れませんよ。

    カスタムバイクの場合、この初期化にスゲエ手間がかかる場合がある、ということです。

    そして、
    「ヘタすると初期化すらできないようなカスタムを施されている可能性もある。」
    ということをお忘れなく。

    ちなみに・・

    走行性能面の改良ではありませんが、積載力を上げるためにナンバー周りに荷掛けフックを増設するなどの実用性重視の改造もあります。

    比較的純正に戻しやすいのでやってる人が多いです。
    でもこれ、最近法改正で違反となる場合がありますよ。

    Z750D1にも荷掛けポイントは追加してありますよ。

    Z750D1にも荷掛けポイントは追加してありますよ。


    Z1-RにもVT250FHにも追加しました。

    ワタクシ、ずーっと使ってたナンバーのアイボルトが違法になったことを知って、法に適合するものに交換しました。
    30年くらい使ってたアイボルトだったんですが違反に当たると関東圏の多くのライダーが知ってる某有名ライダーから教わったので。
    当倶楽部には荷掛けフックがつかないようなバイクが多いのでアイボルトの装着率が高かったので出費は大きかったのですが、びくびくするよりマシです。
    ※白バイに追尾されて難癖付けられてもツマランしね。

     

     

    まとめ

     

    ワタクシ
    ワタクシ個人としては、バイクのカスタムにほぼメリットなんかないと思っています。
    純正が一番です。
    それでも個性を主張したい人はいるでしょう。
    それなら、乗りつぶす気でやったほうがいいです。

     

    「自分だけのバイクにしたい。」
    それはよくわかりますよ。

    ただし、
    高い金かけて見てくれだけ何とかしてもデメリットの方が多いです。

  • 替えなくてもいいはずの純正のパーツのストックをかかえる
  • 支払わなくてもいいはずの高額なパーツ代を支払う
  • 車検に通らないことにビクビクする
  • 違反切符を切られないかビクビクする
  • 売るときには買い叩かれる
  • 交換する前より調子が悪くなるリスクを負う
  • 調子を崩すと手間ばかりかかる
  • それでも、
    カスタムしたいというなら止めはしません。

    まあ、バイク乗りは みんなバカなので すぐに高価なマフラーに交換したがるんですよねえ。
    当倶楽部のZ1-Rのように純正マフラーに穴があいて、純正マフラーが入手できないというなら理解もできるんですが。
    ※バンクさせすぎると集合部分のサイドに穴が開くのがZ1-R純正マフラー。そのせいで2型は二本出しになるのです。

    バイクのマフラー交換って超無駄です。
    ※そして外した純正マフラーがかさ張って邪魔になることったらない。

    こういう無駄なポイントは、すぐに家族に追及されるのです。
    家族の理解を得てない趣味は、長続きはしないのです。

    バイクや車なんてのは、家族から真っ先に槍玉に上がる無駄の塊なので火種は無いに越したことはありません。
    ※物価高、燃料費高騰、給料上がらずの世の中でバイクに乗れるだけでも幸せなのですな。

    ちなみに・・

    ワタクシはもう基本的にバイクは売りません。

    今当倶楽部に存在するバイクは当倶楽部で乗りつぶすつもりで動く状態を維持しています。
    既に純正部品が入手できないものが多く、厳密には純正とは言い切れませんが純正に準ずるレベルで汎用性高く作っています。
    もちろん、車検もそのまんま通りますし道路交通法にも一切引っかかりません。

    そして、
    「カスタムをするなら乗りつぶすつもりで。」
    というスタンスです。

    まあ、当倶楽部保有のバイクや車はワタクシの葬式代になればいいと思っています。
    ※「バイクや車は年金だからねえ♪」みたいな話は仲間内でよくしますよ。

    餃子パーティ。

    餃子パーティ。


    地味なネタで画像が少ない記事なので恒例の食い物画像です。
    最近仲間内で餃子パーティをしました♪

    それでも、
    昔は何回かバイクを売ったことはあります。

    売った先で、どうしようもなくなって放置されてる元自分のバイクを見るのはつらいものです。
    知り合いに懇願されて売ったけど、適当に扱われた上、庭先に放置され、あっという間に痛んで廃車になったバイクを見た時は涙が出ました。
    「うちに居たら、こんな目に合わなかったのに。」
    という後悔しか残りませんでした。

    今まで乗ってやむなく売ったバイクは全部買い戻したいと思ってるくらい後悔しています。

    というわけで、
    売った先で乗らなくなったKDX125SR2号機は買い戻したわけですが、直す暇がない。
    そして、
    とか言ってるうちに既にメーカーには純正パーツが全然なくなっているのでした・・。
    困った。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

    もちょっと詳しいプロフはこちら↓
    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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