バイクに乗り始めて、暖気運転はした方がいい、とか言われたことないですか?
なぜ暖気運転が必要なのか?きちんと説明できる人ってあんまりいない気がします
逆に、暖気運転しないとどうなるか?
果たして、でかい空冷バイクでも暖機運転は必要なのか?
そして2stの場合は?!
当記事の目次
バイクの暖気運転は基本的には必要ない
結論から先に言おう、暖気運転は必要ないです
キャブのチョーク引きっぱなしで数分放置する人、たまにいますがガソリン濃い状態で低回転続けていいことないですよ
※下手するとプラグがかぶって、エンジンかからなくなりますが。インジェクションはそういう問題ないんでしょうねえ・・
ワタクシのZ1-Rの場合、チョーク(引かなくてもかかりますが)引いて、エンジン始動したら、アクセル開度の調整でアイドリングさせつつ、走り出しちゃいます
※少し寒い時期は、始動時にアイドリングを高めに調整、走り出してから信号待ちとかでアイドリングを下げてます
走りながら温めるって感じでしょうか?
もちろん、エンジン始動から10分くらいはおとなしく走りますよー
バイクはいったんエンジンがかかると、エンジンが冷えてても余程無理をさせない限りアイドリング+1000回転もまわってればエンストしません
※調子が悪いエンジンは、暖気しようがしまいがアイドリングが不安定であることが多いです
2stはある程度温まらないとアイドリングしない
例外もあります
2stはチャンバー内まである程度温まらないとエンストします
※2stはいったん温まると、実はエンストしずらいんですよ、4stの倍点火してるので♪
2stはエンジンが冷えてるうちに、極低速とか使おうとすると如実にエンストします
2stはエアクリーナーからチャンバーまで全部エンジンの一部だと思っていいです!
※DT200WRも、KDX125SRも、KTM125EXCも全部同じです
チョーク引いてエンジンかかったら、二、三回アクセルをあおって、チョーク引いたまま、走り出しちゃいます
で、最初の信号でチョーク戻す、とかそんな感じです
ちなみに、
うちの2st軍団は全部標準でバッテリーレスのキック仕様なので、街中でエンストするとカッコ悪いんですよ(笑
もちろん、2stもチョーク戻し忘れるとあっという間にプラグがかぶって、エンジンかからなくなります
プラグかぶりの危険性は、ガソリンがキャブの中をザブザブ流れるので2stのほうがはるかに高いです
こういった神経質な点が、2stが嫌われる原因かと思いますが、こういうもんだと割り切ると2stの加速が病み付きになります
※燃え残りのオイルで汚れるというのも大きな嫌われ理由の一つではありますが。
絶対にライダーなら2stの加速感を経験してほしいなぁ・・と思うけどもう手に入らないよね・・
・・おお・・いつものように話がそれたな
意外に知らない暖気運転の意味
エンジン内部のオイルが冷えて性能が出てないのにぶん回したらエンジンにダメージが来る
です
そしてオイルは、適度な温度で性能を発揮します
なので、暖気運転して性能が出る温度までオイルを暖めてあげようというわけです
当然、エンジンの周りを水が回ってるので水冷はオイルが温まるのが遅くなります
※もちろんエンジンが冷えてる間は、冷却水が回らないようにサーモスタットで制御していますが。
エンジンの発熱量以上に高性能なラジエターなど付けちゃうとオーバークールというオーバーヒート並みにやばい状況に陥ります
※なので昔の水冷、例えばRZ250なんかはサーモスタット入ってないので、冬場はラジエターに目張りしたりする
古いバイクのエンジンには粘度が高めのオイルがオススメ
暖気とは直接関係ないですが、飲み屋で語れるマメ知識シリーズ
ノンオーバーホールの空冷エンジンとかオイル吹き出してませんかー
いたるところからオイルにじんでいませんかー
そういう場合は、マニュアルの指定よりも、ちょっと高めの粘度のオイルをチョイスするといいですよ
オイルは部品ごとの接触ポイントでは密閉という役割もあります
オイルは熱を持つと流動性が高くなるので、標準指定よりは少し硬いオイルで制御してやろうという発想です
例えば10W-40の粘度指定であれば、15W-xxとかそんな感じで
※ブレンドして、12.5W-xxとかにするんもも大いにあり♪
そもそもでかいバイク空冷はもちろん、水冷でもあっという間に油温が上がる
アイドリングつながりで話を展開しよう
空冷4気筒なんかは渋滞してるとアイドリングでもガンガン油温が上がります
水冷でもでかい排気量だと油温も水温も上がりまくりです
※真冬でも、ですよ
全開走行時で冷却しながら走ってるのと同じくらい停止してのアイドリングでは発熱している、とレース関係者が言ってました
のが結構笑えない話として残るくらい、熱持つんですよエンジンって
考えてみりゃ、そりゃそうですよねえ
特にでっかいバイクは、基本的に長距離を快適に走るもしくは、ものすごいスピードで走り続けるように設計されているわけです
放熱的な観点から見ればフルカウルとかもってのほかだし、アイドリングで長時間渋滞にはまるような設計にはできていません
それを日本の都会で渋滞とか真夏の高速で渋滞とかで日常使いできるのは技術力が向上したからなんでしょうねえ
バイクも車も冷却系は走ってナンボという設計
エンジン冷却は走ってエンジンやラジエターに風を当てることが冷却の基本です
走って風が当たらなきゃ、そりゃ冷えるわけないですわ
なので、あんまり動かない夏場の渋滞時などではワタクシは空冷エンジンを停止してますよ
※エンジン冷やさないと陽炎が見えてくるし、キャブ内部のガソリンが沸騰(パーコレーション)しますよ
まとめ
バイクの暖気運転につては、昔から諸説あります
とはいえ、ワタクシの意見が絶対ではなく、真冬などエンジンを暖めたい場合は、エンジンが安定するまで周りで自分も身体の準備運動したりするのもいいという方の意見も否定しません
※冬場は自分の暖気のほうが大事。体が細かく動かないほど怖いもんはない
ので、これもエンジンかかって少し安定したら戻しましょう
※2stは運用にコツがありますが
いづれにせよ、アイドリングして暖気をする場合は迷惑がかからないところに限りましょう
※意外とバイクの音っていうのは乗らない人にして見れば、気になるもんですよ
暖気運転、いろいろ自分のバイクで試行錯誤して癖をつかむことが大事です
※これがロールプレイングゲームでいうところの経験値ってやつです
今回の記事はあくまでもワタクシが実践している方法です
結構な種類のバイクに携わってきましたが
この方法で、暖気を意識し始めて30年位立ちますがまったくノートラブルです♪
まあ、そんなに悩むところじゃないですが参考まで!