「バイク乗ってると尻が痛い。」
・・ってのがあります。
長時間バイクに乗ると尻部が、うっ血して血行が悪くなって痛くなるんですけどね・・。
それなら、シートを自分に合わせりゃいいじゃんっていう記事です。
当記事の目次
尻が痛くなるのはバイクのシートが固いのが原因
「シートが体に合わなくてお尻が痛い現象。」
です。
基本的にバイクは自分に合わせるものなんですが尻が痛いのは体質もあり困ったものなのです。
ツーリング中に「お尻が痛くなる。」というのは結構情けないもんがあるよね。
大体シートが固いバイクはお尻が痛くなる傾向があります。
※シートが柔らかくても乗り慣れないバイクだとお尻が痛くなることがありますが。
バイクに長時間乗るとお尻が痛くなるのは、
「お尻とシートの形状が合わずに血行が悪くなって痛くなる。」
と言われています。
※それ以外の「ぢ系」のことはよくわかりませんので、その場合は医者にGo!です。
結構耐えられないんですよね、ツーリング中のお尻の痛さってのが。
鈍痛というかジンワリ系の痛みなので地味にダメージが大きいのです。
※これが快感だったりする人は変態です。
それでも、一流バイクメーカーさんが一生懸命万人に向けて作ったシートです。
いろいろ考えて作ったはずななのですよ。
それほど悪かろうはずがない。
でも、実際にお尻は痛い。
結局、個人個人の問題ってことになる。
決してアナタが悪いわけではないのです。
なんだ私だけ、と思いながらお尻の痛さを我慢してバイクに乗るのは面白くない。
なら何とかしようじゃないですか。
バイクの性格と足つき性のいいとこどりするとシートは固く薄くなる
極端にシートの幅を狭くすることで対応しようとした車種もあったりするのですが。
特に、
バイクブーム時代のレーサーレプリカタイプのバイクには座布団と呼ばれ、
「ほぼゴム板みたいなシート。」
がテールカウルに張ってあるだけというものまでありました。
こんなの、シートですらないです。
座布団以下の座り心地です。
お尻が痛くなりそうなもんですが、意外に大丈夫だったりするのです。
レーサーは座らない
レプリカバイク全盛時代、バイクはレーサーマシンに近ければ近いほど偉かったのです。
それでも、
レプリカバイクが出始めた初期のシートは結構厚かったりします。
年代が進むに従い、エンジンやブレーキだけでなく、シートまでドンドンレーサーバイクそのものになっていきます。
そんなわけで、
まだ理性が残っている初期のレプリカバイクと最終時期のレプリカバイクではシートの形状が全然違います。
最終時期でもタンデムも一応考慮されてたけれど、最終時期のレプリカバイクのシートでタンデムするとすごく怖いです。
※あんなのでタンデムしながら高速乗るのは多分すごい恐怖です。
極論を言えば、
「レーサーってのはバイクのシートにどっしりに座らない。」ものなのですよ。
なのでシートなんかはチャチなものでもいいんですよ。
それにライディングポジションも前傾姿勢が強いので、尻に過重が集中しないのでお尻が痛くなりずらい。
その代わり、
肩と首がおかしくなりますが。
初期型のTZR250、今売ったら絶対売れると思うんだけれど。
ワタクシ的に「完成度の高さ。」と聞いて最初に思い浮かぶのがコレ。
最終型のTZR250Rのシートが極端。
タンデムする気にならないね。
シートの厚さがこれだけ違えば、そりゃ尻も痛くなりそうです。
※よくこんなバイクでツーリングしてたよな。
一回りして、
現代のスーパースポーツバイクはいろいろ考慮されてて、初期のレプリカマシン程度の厚さのシートにはなってるようです。
※もちろんシートの中のウレタンやスポンジなどの素材もどんどん高性能化しています。
ちなみに・・
オフロードの世界では、体重を前後にかけるという技が必要になります。
※前後の体重移動で曲がる、左右の体重移動で登る、という名言があるくらいです。
前後の体重移動するためには、シートは平らに近い方がいいわけです。
なので、意外にもオフロードレーサーはシートが厚いのです。
※トライアルは別ですよ。
シートがフラットで足つき悪そう。
レプリカ全盛時代、レーサーレプリカの価値観はオフロード車にも容赦なく適用されたわけです。
が。
そのまんま、レーサーと同じシートを付けちゃうと、
「足つきが悪すぎ!」
と、乗り手を選ぶマシンとしての評価が下され、商品価値が下がってしまいます。
そんなわけで、
オフロードのレーサーレプリカ車は足つき性能を上げるために極限近くまでシートを削ってるものが多いのです。
大多数のレースをしないけど買ってくれる人たちに寄り添った形で商品化したわけですよ。
※本来の性能より足つき性を取っています。
販売サイドは、
「性能は落としちゃいかん。でも足つき性をもっとよくしろよ!」
メーカーの技術サイドは、
「サスペンションを短くするとかプライドが許さん!」
って感じだったのではないかと想像します。
しかも、
当時のバイクの開発サイクルの短いことったらない。
まさに、プロジェクトXですね。
♪かぜのなかのすーばるー♪
結局、
折衷案でシートの厚みを削ることになった、というわけです。
その結果、
メーカーを問わず、当時のオフロードバイクを横から見ると、
「シートの着座部が大きくくぼんだデザイン。」
という共通点があります。
オフロードバイクの薄いシートは結構グラマラスでスタイリッシュな感じで見た目的にはカッコいいのです。
とはいえ、
本気でオフロードコース走るとシートが低いので余計身体を移動しなきゃならず、疲れるのですよ。
※走行しながら立ったり座ったりするので、特に太ももが。
しかし更なる弊害もあるのです。
この手の削られたシートがまた・・
「薄くてえらいこっちゃ固い。」
のです。
こうなると、
人によってはお尻の痛さが慣れとかそういう次元でなく、耐えるのが不可能級なくらいになるらしいです。
シートは薄くてクソ固いんですが、ワタクシはなぜか痛くならんのですよ。
体質なのかしら?
ちなみに・・
ワタクシのDT200WRの純正シートは固くて数値以上に高くて拷問器具とか三角木馬とか言われてます。
さらに、
純正でも、当時のバイクではシートの高さが最高値だったはずです。
※DT200WRは「最高のお尻が痛くなるバイク。」という噂もあるくらいです。
足つきを考えてここまでシートを削ったにも拘らず、このザマです。
レース向けには「RC菅生のレース用シート。」が販売されていました。
見た目は当時のレーシングマシン「YZ。」になります。
コレが、とんでもなく厚みがあって足つき性なんかは全く考えてません(今は超貴重品です。)
「レースする人はこういう別売りのキットを買ってね♪」
という割り切りだったのかもしれません。
いつの時代も「足つき性はバイクの重要な評価の一つ。」なんですよねえ。
※サス縮めたり、リンクを延長したりすれば少しは良くなるんですが。
こんな記事もあります▼
バイクのシートはお尻が痛くならない改造ができる
絶大な効果があります。
シート加工っていうとシートのスポンジを抜く足つき性改善「アンコ抜き。」が有名です。
「アンコ抜き。」すると結構見た目も変わります。
※足つきはポイントを押さえて加工すれば、劇的に変わる場合があります。
こんな記事もあります▼
シートの外観を変えずに、
ことも可能なのです。
※もちろん「アンコ抜き。」の際に内部の素材を変えることもアリです。
ワタクシはノーマルシートを保管しつつ、中古のシートを入手してこちらを思いっきり加工する主義です。
ヤフオクなどでは、表皮が破れたシートは比較的安いのです。
※どうせ表皮は張り替えるので不要だし思い切った加工ができます。
シートの加工はプロに
シートの加工については素人がDIYでも出来ないことはないです。
でも絶対プロに頼んだ方が楽で得です。
※自分で革細工するようになると、こういうことがよくわかるようになるのです♪
バイクのシート用のビニールレザーを各色持ってて、皺なく貼ってくれる。
自分でやるより、間違いなく満足度が高い。
プロん頼んだ方が結局安上がりだと思います。
専用のバイクのシート表皮を入手できたとして、
素人が綺麗に張り替える場合、
がないと結構きついです。
※やってみたからわかるのですよ。
引っ張りながらタッカー打つなんて無理です。
こんな記事もあります▼
ちなみに・・
もう一度言いますが、素人ほどバイクのシート加工はおとなしくプロに任せるのがおススメです。
※モノによりますが費用は大抵1万円から2万円程度。表皮のリフレッシュと思えば安いくらいです。
そして自分でやるより
自宅の部屋で削るとスポンジのカスがすごいことになるのです。
特に、
「表皮の張替えに合わせて、シートのスポンジ削る。」
なんて絶対にやめた方が良いですよ。
自宅がスポンジの粉だらけになって気が狂いそうになります。
※それに左右対称に削るのは素人では至難の業です。
目指すはレーサーよりもツーリング仕様のシート
とはいえ、
レーサーマシンのような極端なシートはカッコいいかもしれませんが街乗りには向きません。
実際に乗るならツーリング時のシートの性能を樹脂すべきなんですよ。
※お尻の痛さを解消するなら絶対です。
シートがお尻に合わずに痛くなるのを解消するための加工に出す場合、
「シートのお尻痛解消のための加工のついでに、どうしても薄っぺらくしたくなる。」
のも何となくわかります。
本来の目的は、
「ツーリング時にお尻がいたくないシート。」
なわけなんですが、
「バイク乗りとしてかっこよさも捨てられません。」
※バイクはカッコよさを徹底的に追及してもいい乗り物です♪
そんな場合は、
シート加工のプロに相談すれば、
シートが薄くてもある程度お尻にやさしいスポンジや新素材を提案してくれますよ。
※シート加工屋さんでは、大抵個別の相談に乗ってくれるはずです。
ちなみに・・
KDX125SRのシートはプロに加工を頼みました。
125ccとはいえフルサイズに近い車格のKDX125SRです。
嫁がメインで乗ることを考えると車高を落とす必要があったんです。
10年経ってもすごくいい感じです。
プロにオーダーした際、
出来るだけシートの角を落として足つき確保したうえで、
「低反発スポンジを内蔵して、お尻の痛さを軽減してくれ!」
というトレードオフ的な注文をしましたが見事にこたえてくれました。
仕上がりもきれいで、さすがにプロです。
結果、身長160cmの嫁でも足はべったりつく仕様に仕上がりました。
もちろんシート以外もサスなどは細かく修正してバランスとってます。
※これ以上車高が低く走破性も犠牲にしてないKDX125SRは見たことないです。
シートの加工は余程自身がある場合以外は、プロに任せた方が楽です♪
※嫁用のマシンはKTM125EXCもZ750D1もシートは加工しています。DT200WRは表皮張替えだけですが。
まとめ
って、さらりと言うのは通っぽいです(笑)
※それが実際はお尻が痛いのを解消するためだったとしても。
「バイクに乗るとお尻が痛くなる。」
というネガな部分から始まるシートの加工ですが、着地点がかっこ良くなればそれはそれでいいじゃないですか♪
それも、
「見た目も乗り心地も狙った通りのドンピシャ!」
っていうのがカッコいいのです。
※カラーリングやモールドなどの視覚効果は、プロに任せてオリジナリティを追求するのもありです。
自分で加工するのもありですが、
とまあ、実際やってみれば
「プロに任せちゃった方が楽♪」
と思うはずです。
絶対素人が一人では上手くいきません。
どうしてもシート加工を自分でやりたい場合は、
できれば純正シートは取っておいて中古シートを入手・加工することをお勧めしますよ。
※失敗時の保険にもなるしね。
「お尻が痛くてツーリングがツライ。」
そんなつまらんことで、バイクから遠ざかるのはもったいないです。
バイクのシート加工はマジでびっくりするくらい満足度が高いです♪
お尻が痛い人はぜひネットで「バイク シート 加工」で検索です。
シートの加工をしてくれる業者は全国にたくさんあるのです。