旧車とはいえ「タイヤがない!」と言う状況には当分なりません♪
※車の世界では旧車のタイヤは手に入りにくくなっています。
とはいえ。
Z1系のバイクのタイヤについてちょっと学んで置こうじゃないですか。
バイクのタイヤの知識についてまとめました。
当記事の目次
旧車のタイヤ選びは難しそうだけど簡単
公道をタラタラ走ってる一般人のワタクシには違いはあんまり判りません。
※とはいえ、新品タイヤと古タイヤの差ぐらいはわかるぞ。
タイヤ選びでそんなに神経質になる必要はないです。
バイクや車はタイヤの性能以上には走れません。
だからと言って、
やみくもに旧車にハイグリップタイヤなんか履かせちゃダメです。
古いバイクは、ろくにグリップしないようなタイヤと路面を走るようにできています。
※ハイグリップタイヤを履かせたり、ブレーキを強化しすぎたりしたZ2のフレームの首根っこのところの溶接が取れたのを実際見たことがあります。錆もあったんでしょうが、怖いですね。
Z1系バイクのタイヤサイズ
■フロント
インチ表記 | 3.25-19 |
メトリック表記 | 100/90-19 |
■リア
インチ表記 | 4.00-18 |
メトリック表記 | 120/90-18 |
以下のZ1系エンジンを積んでいるバイクは全部同じタイヤサイズです。
Z2(750RS) |
Z2A |
Z750A4 |
Z750A5 |
Z750D1 |
Z750FX1 |
Z1(900SuperFour) |
Z1A |
Z1B |
Z900A4(KZ900A4) |
Z1000A1 |
Z1-R1 |
Z1000Mk2 |
Z1R2 |
少なくともZ1からZ1000Mk2までは少なくともこのサイズでいいはずです。
指向地によって違う場合もありますが、そこまで知りません。
※Z1000Jはリアだけ4.25-18とワンサイズ太さがアップします。
ワンサイズ太くする人もいるようですが「もっさりしたハンドリング」になります。
※あと、リムからタイヤが外れそうで怖い。
キャストホイール装備でもチューブタイヤにすべきですよ。
タイヤ買うとき
という表記があってもなくてもいいです。
※どうせチューブ入れます。
しいて言えば、
チューブレス用タイヤはリムが固いのでタイヤ組むときにちょっとてこずるくらいです。
半位置くらいかかりますので結構体力消耗します。
タイヤ選び結論
Z1タイヤの選択について結論を言います。
Z1のタイヤは
のであれば何でもいい。
ぶっちゃけ、タイヤのパターン(溝のデザイン)の好みと値段で選んでいいでしょう。
要するに、
「40年前のタイヤより劣ってる現行タイヤなんてない。」
ってことです。
サーキットを走るわけでもなくレースをするわけでもないので
と言うことであれば安いです。
※前後で25,000円位、高くても3万円台ですかね。
と言うわけで、
以降、2021年時点の各社のタイヤを紹介します。
その前に、
を知っておくとタイヤ選びが面白くなります。
※飲み屋で語って ワタクシのように 迷惑がられてください。
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意外と知らないタイヤの規格
メトリック方式とインチ方式がありますね。
それ以外にも重要なタイヤ選びのポイントがあります。
Z1のような旧車に履かせる今どきのタイヤを選ぶ際、
訳知り顔でバイクのタイヤについて語る人もいますが感覚的な話が多くて全く参考にならないことが多いです。
訳知り顔で語る人に
「タイヤの性能はどうやって見るの?」
って聞いてみてください。
語りたがる人ほど半分もわかってません。
※ラジアルとバイアスが性能的にどう違うかをワタクシが納得できるレベルで説明できた人はタイヤ屋さん以外見たことないです。
タイヤの性能の見方
タイヤのカタログからは、
これを見てタイヤを選ぶわけです。
タイヤ実物の側面の刻印からは
が読み取れます。
※タイヤの側面からもタイヤの想定最大速度もタイヤの耐荷重値も読み取れます。
タイヤの想定最大速度
メーカーがそのタイヤの運用を想定する速度があります。
「このくらいの速度までだよね?」
というメーカーの想定の下、タイヤの強度とか細かく分類されています。
SpeedSymbol(スピードシンボル)として規格があります。
アルファベット一文字でタイヤが想定する最大速度を表します。
SpeedSymbol | |
表記 | 速度(km/h) |
L | 120 |
M | 130 |
N | 140 |
O | 0と間違いやすいので使わない |
P | 150 |
Q | 160 |
R | 170 |
S | 180 |
H | 210 |
V | 240 |
W | 270 |
Y | 300 |
Z | Over 240 |
大雑把にこういう区分けになっています。
※120km以下もあるけど面倒なので。
SpeedSymbolは車のタイヤの規格も同じです。
車のタイヤをよく見てみるといいですよ。
当然、想定速度域が上がるほど見た目が同じでも値段は上がります。
タイヤ自体の強度が違うようです。
※複数規格を用意しているメーカーはあんまりないですが。ちょっと前、MICHELINはS、V、Hを販売していました。
想定速度以上でもいきなり破綻することはないハズですが、そんなに旧車で無茶しなくてもいいんですよ。
Z1系でいえば普通ならS規格(180km/h)でも十分です。
※ワタクシのZ1-RではQ規格でも十分ですが売ってません。
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タイヤの耐荷重値
LoadIndex(ロードインデックス)という規格があります。
ロードは、道ではなく荷重の方のLoadです。
※サスペンションのプリロードのロードと同じ。
大体SpeedSymbolと一緒に表記されます。
「57H」とかいう具合です。
この場合、前半の57がLoadIndexです。
※タイヤ一本当たりの耐荷重なのでバイクの場合、前後で単純に二倍と思ってればいいです。
LoadIndex | |
表記 | 重量(Kg) |
42 | 150 |
43 | 155 |
44 | 160 |
45 | 165 |
46 | 170 |
47 | 175 |
48 | 180 |
49 | 185 |
50 | 190 |
51 | 195 |
52 | 200 |
53 | 206 |
54 | 212 |
55 | 218 |
56 | 224 |
57 | 230 |
58 | 236 |
59 | 243 |
60 | 250 |
夜中にガレージでとってっきた写真です。
映りが多少悪くても、ありがたがってください。
59Pの「59」部分がLoadIndexです。
Z1系の場合、装備重量が250kgなので人間やフルパッキングの荷物を入れて約300kg。
そう考えると、
耐荷重を超えたからと言っていきなりバーストするとも思えませんが、タイヤ一本当たりの耐荷重が150kg以下の規格のタイヤは選ばないほうが無難ですね。
※大体、調べてみると普通に流通しているZ1サイズのタイヤは54から57規格が多いです。
当然、コレも車でも同じです。
ただし、
車はタイヤが4本あるのでザックリ4倍の重さ迄耐えられるということです。
タイヤの製造年月日
タイヤの実物を見なければわからないのがこの製造年月日です。
タイヤのサイドウォール部に一か所だけ、メーカー名やサイズや銘柄などの型押しされた文字ではなく、刻印の表記があります。
大抵、いくつかのアルファベット(これはメーカーごとの製造工場だったりします)の後に4桁の数値が入っています。
0720の部分がそれです。
2020年の07週(2月)ってことですね。
コレで大まかな何年の何月ごろ、そこの向上で作られたというトレーサビリティになってたりします。
※お菓子とかの袋にも似たような表記がありますよ。すべて何かあった時に追跡調査するためです。
あんまり古いタイヤはちょっと遠慮したいもんです。
※完全にガレージ保管のバイクで溝が十分あったとしても6年も経てば本来の性能は出ませんしね。
中古のバイクを買う際、ついてるタイヤの賞味期限をチェックして5年以上たってれば交換するのは割とセオリーですよ♪
とりあえず、
これくらいを覚えておくと人生が豊かになります。
Z1系については、バイアスしか履けないのでラジアルの説明は長くなるので省きます。
メーカーごとのZ1用タイヤのラインナップ
というのも、
昔から多くの車種がこのサイズを採用してきたからです。
※逆に80年代に一世を風靡したけれど今では絶滅しかけている16インチのタイヤの方が少ないです。
フロント:3.25-19や100/90-19と言うサイズは、バイクの世界では割とメジャーなサイズです。
Z1系の他にも
例えば、
※現行だと250ccクラスモタード系がこのサイズ(´;ω;`)
あまりに多種多様なので
について各社のタイヤラインアップを調べて見ました。
※「前輪がラインナップされてりゃ後輪もラインアップされてるだろ?」と言う基準です。
外国タイヤ以外はかなり安い。
※外国タイヤがいいとは限らんのですよ、乗り方次第で。
がわかるようにしました。
それぞれamazonとか楽天とかYahooで検索できるようにしておきます。
※クッソ疲れた・・
DUNLOP
かつてワタクシの後輩が務めていたDUNLOP。
※業販価格で買えたので 当倶楽部ではオフ車のタイヤの基準がD60Xシリーズなのです。
TT100GPは古臭いパターンで旧車 っぽい車両も含め のスタンダードっぽいです。
一度このタイヤを履いて基準にしてみてもいいと思います。
ただし、
ワタクシの乗り方に合わないのかリアタイヤがすぐ減る印象があります。
■3.25-19
■100/90-19
IRC
エンデューロタイヤではちょっとゆるぎない位置を確立しつつあるIRC。
※当倶楽部の本気系オフ車にはIRCのタイヤを使っています。
エンデューロ会場などでの出店なども頑張ってるメーカーなので応援しています。
■3.25-19
■100/90-19
なんとなくアメリカンっぽいタイヤパターン。
でもZ1はアメリカ向けに作られた戦略機。
アメリカンっぽく仕上げるのもカッコいいのだった。
モタードとかアドベンチャーバイク系のタイヤです。
外し技として面白いかもしれません。
速度域も耐荷重も十分です。
古臭いパターンが旧車っぽいです。
これまた古臭い(笑)
IRC旧車タイプのタイヤに力入れてますね。
BRIDGESTONE
取り合えず間違いないと言われるのがブリジストンのタイヤ。
スタッドレスでは絶対の評価です。
BATTLAXシリーズはかなり昔からある歴史のある銘柄です。
EXEDRAは旧車ブームに乗ったか?
一度試してみる価値はあるかもしれません。
■3.25-19
■100/90-19
AVON
昔、ヤフオクで買ったZ1系ホイールについてたAVONはブラジル製でした♪
古くてカッチカチでしたのでタイヤを外すのが大変だった記憶があります。
それくらいしか接点がないです。
■3.25-19
これまたトンデモなく古臭いパターン。
何故か楽天でしか扱いがない。
これ履いてたらZ系イベントなどでは一番珍しいかも!
MICHELIN
■3.25-19
■100/90-19
当倶楽部のZ1-RとZ750D1が好んで使っているのがこの銘柄です。
値段も性能も可もなく不可もなくと言う所なんでしょうが、 接地面の端っこにいる小さいビバンダム君がだんだん削れて行く様が 気に入っています。
何故か、amazonではMichelinのPILOT ACTIVEシリーズは取扱店がない・・昔あったと思うんだけど。
METZELER
ちょっと高め。
METZELERって、BMW以外で履いてる人見たことないような気がします。
あんまり縁がない・・
※独逸人のことだから、質実剛健な良いタイヤなんでしょうねえ。
■3.25-19
いかにもMETZELERというパターンが素敵。
Z1についてたら欧州仕様!とか言い張るな。
■100/90-19
高いけどめっちゃ評価高いのがすごい。
PIRELLI
伊太利車に乗るなら押さえたいピレリです。
タイヤだけじゃなく細かいゴム製品も作ってます。
ただ、
30年位前のピレリのチューブレスラジアルはリムから空気が漏れてナチュラルにスローパンクチャーになったことをしつこく覚えています。
※当倶楽部の置物になってる旧FIAT500のタイヤチューブはピレリです♪
■100/90-19
タイヤ買うときには一緒に買うといいアイテム
このためだけに送料をとられるのはもったいない。
送料無ければ直接ショップで買うよりネットの方が絶対安いです。
ハードチューブは空気が漏れがちです。
スタンダードで十分です。
ツーリングには予備を持参するのは基本ですよ!
※後輪用もお忘れなく。
安いのでタイヤ交換ごとに変えてもいい位
ケチってボロボロのままだとリムと擦れてチューブに穴が開きます。
この際、自分でタイヤ交換してみることをおススメします。
出先でパンクしても対応できるように。
チューブタイヤのタイヤ交換とパンク修理くらいはできた方がいいです。
まとめ
等は実際に自分で試してみることです。
乗り方は人それぞれです。
人の評価なんか気にしないほうがいいですよ。
※当記事では湧くまでもワタクシの意見を知ってるタイヤに関しては書いてみました。
参考までに。
ワタクシはさんざん迷走した挙句、この10年くらいはMICHELIN PILOT ACTIVEを愛用しています。
タイヤパターンが新しい感じこそしますが、
で適当にちんたら走るワタクシ達には十分なグリップ力と耐摩耗性能です。
※国産の柔らかい系タイヤはあっという間にリアがなくなるのでコスパが悪い。
コスパがよすぎてなかなか減らない♪
とはいえ。
「自分の考えと乗り方に合ってるタイヤが優先。」
です。
ワタクシがおススメ!って言っても
「俺の評価基準と違う!」
と言うことは多々あります。
人それぞれ違うので当たり前です。
※例えば、当方は冬の間は危なくて乗れないので路面が冷たい時の性能はわかりませんし。
なので。
バイクに限らずインプレ記事が流行っていますが「話3割程度に聞いておく。」と言うのが正解です。
ワタクシに「おススメ!これ!絶対!」と適当なこと言ってなんでも売れる能力があれば、
今頃山買ってみんなでガレージ作ったり、耕したり、林道作ったり、キャンプしたりしてたはずなんですが。
と言うわけで。
Z1系のタイヤ選びの話からタイヤの基本性能の見方をまとめた話でした。
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