ただし、保安部品であるウインカーには明確な規定があるのです。
ウインカーに限らず、部品交換する前にちょっと調べたほうが良いです。
車検に通らないだけでなく、最悪路上で整備不良で捕まったらこれ以上ない位損です。
その基準をはっきりさせる記事です。
当記事の目次
旧車バイクの純正ウインカーのデザインは大きくて野暮ったい
昔のバイクの純正のウインカーは野暮ったいデザインのものが多いんです。
ただ、今見ると素晴らしく味があるのです。
「取り合えず、付けときゃいいだろ?」
みたいなトータルデザイン意識が薄い時代のバイクのウインカーは野暮ったいのです。
メーカーないの複数車種で同じものが使われることもあり、車格に合わない大きさだったり雰囲気だったりします。
ウインカーのデザインは時代に合わせてだんだんスタイリッシュになっていきます。
最近はLEDの細い存在感の無いウインカーが流行りなようです。
※引っかけて折ったりしないのかね?
ちなみに・・
YAMAHAのRZ250シリーズのウインカーの進化の歴史がわかりやすい。
はウインカーが丸くてデカいのです。
※これはこれで味があって好きですが。
ウインカーがでかくて丸い。
初期型RZ250と多分共通。
今ドノーマルで乗ってたら、超イカス。
その後、モデルチェンジしたオムスビテールのRZ-Rシリーズは一時期四角くなります。
※個人的にはこれが一番デザインに力入れてないと思うのですが。
最終的に、細長いスタイリッシュな形に収まります。
※この頃、YAMAHAはSRXシリーズなどをはじめ、細かいところまでデザインに力入れてた気がするのですよ。
もうRZシリーズは手が届かないくらいの価格で取引されていますね。
ああ、もったいなかったなー。
手元に置いておきたいバイクでした。
※新車で399,000円ですよ?
旧車のウインカーを小さいのに変更するのは定番カスタム
なら、改造してしまえばいいのです。
パーツ交換で何とでもなります。
バイクのウインカーの配線は基本的にプラスとマイナスの二本しか線がありません。
ウインカーステーさえ何とかすれば大抵のものが流用できます。
他社のバイクの純正流用でも余裕です。
※このウインカーステーを適当に作るからダサく見えるのですよ。
ポジション付
ウインカーにポジションランプが内蔵されている車種もあるのです。
これはこれで格好いいのですが、配線が3本になります。
元々、ウインカーにポジション機能が付いている車種同士の流用は簡単なのですが・・。
そうでない場合はちょっと面倒くさいのです。
※ポジションを殺しちゃうという手もありますが。
配線図とにらめっこする必要があります。
当然、ポジション付のウインカーバルブは、2本のフィラメントから成っています。
※間違えて買ってくる人が多いので、ちゃんと現物を確認してから買いましょう。
今ではバイクは「昼でもライトオン!」が普通になりました。
ライトスイッチがついてた頃のバイクでは、ポジション付のウインカーはちょっと高級な感じがしたもんです。
丸タンクのZ1系も後期からウインカーにポジション機能が付きます。
丸タンクのZ1系バイクは見た目は似ててもちょっとづつ進化してて面白いのです。
※Z750D1はその究極系です。
ちなみに・・
旧車にLEDウインカーをポン付けしちゃうと、不具合が起きることが知られています。
基本的にはウインカーの明滅が早すぎるハイフラッシャーになることが多いです。
※ウインカーの明滅が早すぎると規定違反になります。
アナログ式のウインカーリレーは、電球の抵抗を考えたうえでの明滅タイミングになってます。
なので、
圧倒的に抵抗の少ないLEDだと明滅が早くなっちゃうって言うことらしいです。
この場合、
LED対応のウインカーリレーをさらに増設するなどして対応する様です。
わざわざ抵抗を増やすのは気が向かないですな。
面倒くさいし。
知っておくべきバイクのウインカーの規定
この規定に合致してないと違反ですよ。
方向指示器規定
車検の場合、
ウインカーのレンズ部にひび割れや過度な汚れも不可になることがあります。
※昔は、ウインカーレンズ表面に擦り傷があっても通らなかったです。in練馬陸運。
すぐもげそうですが。
LEDウインカーの場合
LEDウインカーの場合、
2015年の細目変更により「E」マークがついていれば照明の面積が7平方cm以下でも通ります。
昔のフィラメント型では発光量不足とされていたのですが、
LEDの発光量なら十分とされ十分な明るさがあるものに関しては「E」マークで認定されるようです。
※一個前の型のMAZDAデミオの小さすぎリリアウインカーで通るのはこのためかな?
商品パッケージや説明に「E」マーク取得済みという記載があっても、
後付けのLEDウインカーは車検で落とされるという話は聞きますな。
ユーザー車検を受ける場合は商品に付属してると思われる証明書を携帯する等、ユーザー自身が検査官に説明できるようにしておくのが確実かもしれません。
※どんなにごねても駄目なのが車検と白バイの切符です。
旧車のカスタムには定番ウインカーがある
ウインカーまで含めて「バイク。」のデザインが成り立ってるのが旧車です。
ウインカーがスッキリ小型のものになっただけでバイクの印象が全然違ったものになります。
ただし、
「格好良くしたつもりでも純正のウインカーの方が様(サマ)になってる。」
ということもよくあります。
個人的に印象深いのは、CB750Fのウインカー。
純正はでっかい台形のウインカーです。
ウインカー単体で見ると「野暮ったい。」ことこの上ないんですよ。
ウインカー単体だと結構大きくて野暮ったいんですが、何故か綺麗なデザインのCB-Fにはよく似合う。
ところが。
コレが実にCB-F系のタンクからテール迄の流れるようなストリームラインデザインに似合うんですよ。
正面から見たら、どっちが良く似合うか?
※個人の趣味なので何やってもいいんですが。
ある意味、HONDAの究極のキレイ系デザインバイクのCB-Fです。
サイドからの美しさの反面、ウインカーを含めたデザインは正面から見ると迫力すら感じます。
※ダブルホーンの納め方も美しいですが。
ウインカーはバイクのデザインの一部なのですよ。
特にウインカーをビルトインするカウルが流行るまでの旧車はウインカーの存在感というか印象が大きいのです。
ちなみに・・
そのうち別記事にしますが、
丸タンクのZ1系のウインカーのデザインもすごく良く出来ています。
純正はホントに野暮ったくて重くって・・と思うのですが・・。
コレがまたZ1系の丸タンクデザインに非常によく似合うのです。
できるだけ、純正の姿で残してやろうと。
ワタクシもZ2に乗ってた頃、一度小さいウインカーに変更しましたが、わざわざ純正に戻したくらいです。
※Z1-Rには当時ワタクシがZ2に付けていたCB72タイプのアルミ削り出しウインカーそのものをまだ使っています。
丸Zには純正ウインカーのあの位置、あの大きさが良く似合いますな。
※オーナーの趣味なので何やってもいいとは思いますが。
市販のウインカーいろいろ
値段はピンキリですが、
アルミボディのウインカーは結構高いのです。
世の中には、数え切れないほどリプレイスウインカーが存在します。
LEDが一般的になってから爆発的に増えました。
そして、デザインもいろんなものがあるのです。
※当然、ウインカーの規定に合わないものも存在します。
ウインカーのボディ部分がプラなものは安くて軽いです。
※ただし経年劣化等でメッキが剥がれてきたり、色褪せたりします。
個人的には重くてもアルミボディの重厚な奴が好きです。
結局、長く使えるので元は取れるし、アルミは磨きがいがある♪
後付けウインカーを選ぶ際は、
の物をおススメします。
※安い奴はホントに安っぽいです。
昔からの定番を少しだけ紹介します。
CB72タイプ
当倶楽部のZ1-Rにもコレが付いています。
絶対高くても「アルミボディ。」を選ぶ方が満足度が高いです。
ワタクシは同じものを30年使い続けています。
30年前に一度プラメッキボディの物を買って後悔しています。
※今でもガレージにメッキがはがれたプラメッキボディのウインカーが転がっています。
既定の大きさ的にはギリギリ。
ですが、
今まで一度も車検でお咎めを受けたことはないです。
「スーパーバイクミニ」タイプ
こちらも昔から定番ですな。
何が「スーパーバイク。」なのか、と問われると難しいのですが。
空冷4発から、小排気量のいじくりまくりマシン迄幅広く使われてたりします。
「スーパーバイクミニ」タイプ
こちらも昔から定番ですな。
何が「スーパーバイク。」なのか、と問われると難しいのですが。
こちらも幅広いジャンルのバイクに使われてたりします。
※この形、今結構流行ってる?
ちなみに・・
「角タンクのZ系なら四角いウインカーだろ?」
というセオリーもありますが・・。
角いウインカーよりもポイントポイントで丸を使うのがシリンダーヘッドが丸いZ1-R1型のデザインに合ってる気がするので。
ウインカー単体で見ると野暮ったいんだけどねえ。
個人的に、
Z1-R純正の四角いウインカーは柄の細さが強調されててあんまり好きなデザインじゃないのです。
それに、
定番から少しズラすんですよ。
なんてのはワタクシはあんまり好きじゃないのです。
※なので、当倶楽部のZ1-Rはあんな風になってしまってるわけです。
まとめ
ウインカーは末端の電子装備の一つなので比較的素人でも手を出しやすいですし。
それでも、
きちんと規定を理解したうえで交換すべきでしょうね。
ミラーやリフレクターなどの保安部品の規定がある以上、いつ取締られてもおかしくないです。
※こういう調べればすぐわかるようなツマンナイ違反をする大人はちょっと情けない気がします。
とはいえ、
最近のバイクのウインカーを交換する必要はまずないと思います。
解体屋さんもないし。
そういう意味では今のライダーはかわいそうな気もします。
なので、みんな貼り付けウインカーにしたもんです。
※下手すると車検で落とされる。
それに、
旧車は「原形のまま残すべき。」という考え方も広まっています。
※これはこれで尊い考え方です。
古いバイクや車の部品は、例え欠損していても貴重です。
ゼロから作るより、足掛かりになるパーツがあったほうが再生しやすいのです。
※というわけで、マニアはますますパーツのストックを充実させてるので純正パーツは流通しなくなりつつありますな。
ちなみに・・
レプリカ時代にレプリカを買えなかった人たちは、その数世代前のバイクで遊んでたわけです。
そうなると、やっぱり古臭く思えるわけですよ。
性能が上がるわけでもないのですが、
自分の古臭いバイクの見てくれを少しでも良くしようと、若いライダーは みんな貧乏ながら 工夫してたのです。
※貧乏なので出来ることはそんなにないのですが。
解体屋さんに転がってるウインカーの山から4つ同じものを探してきて一個500円位で買うのです。
それを自分のバイクに組み付けるために「ああでもない、こうでもない。」と友人宅の前で日が暮れるまで手を真っ黒にしながら考えたもんです。
超楽しかった記憶があります。
※こういうのがワタクシのメカいじりの原点かもしれません。