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【信州穴場ツーリングスポット】木崎湖を見下ろす絶景!天空の林道「小熊黒沢林道」。長野県道324、325情報含む。

Z1-R。パラグライダー発着場にて。

Z1-R。パラグライダー発着場にて。

 

ワタクシ
長野県西部。
白馬の南には仁科三湖と呼ばれる湖があります。
谷に沿った湖でいずれもキャンプやSUP等が盛んです。
夏は大変楽しい場所です。
そして、ほとんど知られていませんが一番南にある木崎湖を1300mの高台から見下ろせる場所があるのです。
長野が誇るマイナーな絶景ポイントの一つです。

 

パラグライダーの発着所が「小熊黒沢林道」にはある

 

ワタクシ
R148と言えば長野県大町市から仁科三湖、佐野坂、白馬、小谷を抜け、糸魚川迄つながるツーリングコースとしても楽しめる国道です。
大町方面から来ると最初の湖「木崎湖。」
ここはパラグライダーがバンバン飛んでるので有名です。

 

春から秋まで、大抵天気のいい休日はR148から木崎湖上空にパラグライダーがたくさん飛んでるのを見ることができます。
当たり前ですが、
パラグライダーの皆さんが離陸する場所があるのですよ。
「小熊黒沢林道」という知る人ぞ知るポイントなのですが・・。

ここがまた♪
長野県が頬る超絶景ポイントです。

林道は基本眺望はない

大抵の林道は木が生い茂ってて、見晴らしはよくないのですよ。
※見晴らしが良いのは「土砂崩れの後で木がなぎ倒されてる。」「崖。」だからです。

「小熊黒沢林道」には、パラグライダーの発着点として整備された箇所があるのです。
パラグライダーが飛び立つのに木々は邪魔です。
なので、
その区間は木が ぶった切られている 整備されているので警官が非常によろしいのです。

本当は山はヒトが入らないとどんどん荒れるので適当に木を切ったほうが良いのです。
木を切って地面に日を当てることで森の生命のサイクルが回っています。
※山から薪を切り出す作業を手伝うとよくわかります。

ちなみに・・

「小熊黒沢林道」はマイナーな林道ですが一応舗装路です。

結構、交通量があるんですよ、こんな山の中でも。

元々はパラグライダー関係者が整備したのではないかと思われます。
ワンボックス車でパラグライダーの人を送迎しているようです。

そして現在は、
景観の良さから「いろんなアニメの聖地。」になってるようです。
※しらんがな。

さらにチャリの人たちにも人気があるようでして。
※チャリのツーリストたちには有名っぽいです。

 

非常にアクセスがわかりづらい

 

ワタクシ
この辺りのメインルートはR148と県道31号(長野大町線)です。
それさえ知ってれば地元民は困ることは無いのです。
なので、
「小熊黒沢林道」方面へのルートや看板は全然整備されていません。

 

ワタクシ達は長野市方面から

  • 「白馬有料道路(オリンピック道路)。」県道31号線」
  • 県道36号(美麻白馬線)
  • をかすめて

  • 長野県道324号(青具簗場(停車場)線)
  • を使って青木湖と中綱湖の間に出ました。

    長野県道324号線

    県道31号で西に向かうと「道の駅ぽかぽかランド美麻。」の先の「青具。」という信号で、

  • 左折すると大町方面
  • 直進すると白馬方面
  • に行けます。

    この信号を白馬方面に直進、最初の左折で「長野県道324号線。」に入れます。
    ※道案内なんかありませんよ。


    県道とは思えない荒れっぷりと狭さ♪
    マニアにはたまりませんな。

    この長野県道324は「酷道。」と呼ぶのにふさわしいです。
    何せ「小熊黒沢林道」以上に道が悪い。

  • 路面御荒れ
  • 細さ
  • 急こう配
  • のコンボ攻撃です。

    1.5車線あるかないか・・対向車出てきたら避けられません。
    ※事故しても救急車来ません。

    オフロードバイクなら楽しいです。
    荒れた路面御段差でフロントアップできますが調子に乗るとガードレールがないので沢に落ちます。

    Z系2台。県道324の沢の横で。

    Z系2台。県道324の沢の横で。


    長野の県道でも最下層レベルの整備度合です。

    2021年5月17日から9月迄、長野県道324号(青具簗場(停車場)線)は完全通行止めになるようです。
    5月4日時点で崩落工事の看板出てました。写真撮り忘れましたのでドラレコの 不鮮明な 画像で。
    ※まあ全体的に崩落しそうな道です。

    ドラレコ画像は不鮮明だな。

    ドラレコ画像は不鮮明だな。

  • カメラの絶対的小ささ
  • 画質が最悪の容量重視で保存
  • ドラレコが5000円くらい
  • なので、仕方なし♪

    長野県道324号(青具簗場(停車場)線)は眺望はよくないですが、終盤の簗場スキー場のリフトの横で白馬連峰が一瞬綺麗に見えます♪

    R148に当たってもそのまま直進して、青木湖と中綱湖の間に出ます。
    全然案内はありませんが、国道を抜けたら左折が県道324です。
    ※実にわかりにくい。

  • 中綱湖を右手に見つつ
  • JR大糸線を左手に見ながら南下
  • JRの高架の手前を大きく右折
  • 「HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場。」を目指します。

    鹿島槍スキー場までの道も、崩落によるこぶし大の石がゴロゴロしています。

    そして、
    チャリが猛スピードで突っ込んできますので注意が必要です。
    ※こういう場所で飛ばすなよ、と強く思います。

    鹿島槍スキー場の駐車場の、ほんの少し手前を左折すると「小熊黒沢林道」です。
    ※鹿島槍スキー場の駐車場からも爺ケ岳や布引山がきれいに見えます。

    Z系2台。鹿島槍スキー場の駐車場にて。

    Z系2台。鹿島槍スキー場の駐車場にて。


    「もうここで引き返してもいいか。」
    というくらい景色で満足度が高いのです。

    林道の入り口付近は、ちょっと砂利が浮いてます。
    「小熊黒沢林道」は、ほぼ枝道はないので後は道なりに進むだけです。

    このわかりずらさが「普通の人の侵入を拒んでいる。」のです。
    ※よほど知らなきゃ「こんなとこ来ないよ。」ってくらい山深いとこです。

    波状攻撃で突っ込んでくるチャリの皆さん。

    波状攻撃で突っ込んでくるチャリの皆さん。


    ファミコンで言うところの「ジッピーレース。」です。
    ゲームと違うのは、チャリとぶつかるといろいろ痛いということです。

    地図で見ると近い気がしますが、

  • グネグネの細い道
  • 視界不良
  • 荒れ気味の舗装
  • 木の枝一杯落ちてる
  • チャリが突っ込んでくる
  • とまあ、スピードは出せないので距離は稼げません。

    楽しく走行しているうちに、ちょっとだけ開けた広場「小熊山パラグライダー場。」に到着します。


    ふつう来ねえよ、こんなところは。

    ちなみに・・

    HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場側から入ると、何か所か山が綺麗ポイントがあります。

    道幅も狭いので写真撮影は遠慮しましたが、雪が残る山が凄く近く見えて素晴らしい眺望です。
    バイク乗りとして、この道を知らないのはホントにもったいない気がします。

    この道をガンガン進んで登っていき、標高1300mを超えると「小熊山パラグライダー場。」に着きます。
    標高も高く、風もあるので多少寒いです。
    ※夏に行くのがベストですな。ただし雪山を見たいなら6月くらいまで。

     

    長野の絶景:「小熊山パラグライダー場。」からの景色

     

    ワタクシ
    木崎湖を北側から眺めつつ大町市外まで見えます。
    休日はパラグライダーの皆さんがバンバン飛んでいます。
    ※パラグライダーの発着はちょっと感動的です。

     

    Z750D1。パラグライダー発着場にて。

    Z750D1。パラグライダー発着場にて。


    初めてこの景色を見ると「うお!」と驚くこと間違いなし。

    木崎湖を見下ろしつつ、脇を走るR148の流れも全部見えます。
    天気がいいとかなり遠くの山まで見えます。
    ※もしかすると富士山も見える?方向的には見えそうです。

    離陸する崖ギリギリからの眺め。

    離陸する崖ギリギリからの眺め。


    荷物が転がるので手放さない様に。
    荷物が崖から落ちたら回収はまず無理です。
    ※ヘルメットとか不用意に置かないことをおススメします。

    パラグライダーの離陸がしやすいように木崎湖方面の木は切ってあります。
    下り坂の先は崖になってるので、ヘルメットとか落とすと回収できません。
    ここで休憩する際は、パラグライダーの人の迷惑にならないように端っこに陣取るのが正解でしょう。

    天気のいい休日だったので上にも下にも様々な色のパラグライダーがくるくる飛んでいます。
    ※上昇気流を探して、くるくる回っています。ワンフライトするまで大変そうなので、すぐ降りるのはもったいないんでしょうねえ。

    パラグライダーは上手い人が乗ると滞空時間が長い。

    パラグライダーは上手い人が乗ると滞空時間が長い。


    ワタクシは昔タンデムで八方尾根から飛びました♪

    駐車スペース

    一応、「小熊山パラグライダー場。」には小さな駐車スペースがありますが車なら5~6台くらい止められます。

    当たり前ですが「小熊山パラグライダー場。」ではキャンプやBBQなど一切禁止です。
    水道もトイレも何もありません。

    結構厳しめに看板に利用のルールの注意書きがあります。
    それでも、やるやつは居るようで。
    ※こういうのが情けないのですよ。

    最近、何処に行ってもキャンプとBBQ、車中泊の禁止事項が多い気がします。

    大町市のメジャーな展望台としては以前、記事にした「鷹狩山。」があります。
    より道のりは険しいですが絶景感は「小熊山パラグライダー場。」の方がはるかに上です。
    ※到着難易度も高いし、時間もかかりますがバイク乗りなら是非。

     

     

    木崎湖まで一気に下る

    「小熊山パラグライダー場。」から「小熊黒沢林道」を南に下ると木崎湖の西南側に出ます。
    ※街や国道が近くに見えますが、距離的には近くとも道のりでは全然遠いのです。

    木崎湖までは30分くらいかかると見たほうが良いです。
    その間に一気に500m以上標高が下がります。

    細い木がたくさん生えている見通しが悪い舗装林道です。
    ちょっと砂も浮いててスリッピーだったりするので気を付けましょう。
    ※この日はサルの親子を見かけました。

     

    チャリのマナーの悪さが目に余る

     

    ワタクシ
    道路から柵を超えて「小熊山パラグライダー場。」への車両の乗り入れも禁止されています。
    ※ちゃんと看板に書いてある。

     

    でもバンバンチャリが柵を超えて入ってきていました。
    何台かチャリを寝かせて休憩していました。
    車両がいるとパラグライダーがフライトするのに迷惑ですしねえ。

    その時。
    一基のパラグライダーが下降してきて、
    「自転車は柵から出なさい!」
    という天からのお叱りが(笑)

    チャリの人たちは、そそくさと撤収しておりました。

    パラグライダー発着場の看板。ここからもタンデムで飛べるんだねえ。

    パラグライダー発着場の看板。ここからもタンデムで飛べるんだねえ。


    パラグライダーで空飛ぶの楽しいです。
    足先に何もない感覚と、落ちたらただじゃすまない感覚が半端ないです。

    ちなみに・・

    最近、チャリの無謀さというか危なさ、マナーの悪さが目につきます。

    志賀草津高原道路でも渋滞の先頭にはチャリが居たりします。
    同じ二輪同士、
    「まあ、頑張れ。」
    と思わないでもないですが・・

    チャリが徒党を組んで上り坂やコーナーを走ってると車が全然抜けないので大渋滞になりがちです。
    観光道路や山道で後ろにびっしり車を従えた渋滞の先頭のチャリ・・。
    そういうチャリダーの気分はイマイチ理解できません。
    ※山道では抜きどころもなく フラフラ 一生懸命ペダルをこいで勾配を上ってるので危ないのですよ。

    そして、
    チャリと言えども下りは超速い。
    車線をいっぱいに使ったライン取りで結構なスピードで駆け下りてきます。
    あんなスピード出してもチャリのブレーキで減速できるのかね?
    ※ブレーキランプもないし。

    事故や問題、トラブルが多発してチャリが規制されなければいいと思うのですが。
    ※かつてバイクは 先輩方の無謀行為で いろいろ規制されましたので、チャリには同じ轍を踏んでほしくはないですな。

     

    「小熊黒沢林道」付近は熊が出まくる

     

    ワタクシ
    「小熊黒沢林道」というくらいですので、クマが出まくります。
    ワタクシは、この林道付近で何度もリアル:ツキノワグマを目撃しています。

     

    この辺から、鹿島槍スキー場、中綱湖畔くらいまでで何度か熊を見ています。
    結構な頻度です。

    現に、
    昨年の夏もココで大きな個体の熊を見かけています。
    去年の夏のツーリングの後に、この辺の県道情報を記事に書きかけたんだけれど・・。
    記事的にハイライトがないのでお蔵入りしております。
    ※こういう下書きがすでに100本を超えていますがもう見直したり修正したり思い出すのも面倒くさい。

    鹿島槍スキー場の先には、爺ケ岳スキー場があり、JNCCなどの際には何度か通っています。
    ※長野県道325は交通量も少なく、松本の西側を迂回する山麓線(県道25号、県道306号)で北上する際にアクセスがいいのですよ。

    長野県道325で人が居るのは春から秋までの鹿島槍フィッシングガーデン(釣り堀)の辺りだけです。
    コロナ禍の去年の夏は鹿島槍スキー場の駐車場が大車中泊エリアになってましたが(笑)
    ※クマを見たのは舗装路の上ですよ。車中泊組のいるあたりから1kmも離れていません。

    鹿島槍スキー場なんてクッソ山の中です。
    当然、もともとはクマの生息ゾーンです。
    人間様は、お邪魔させていただく感じで。

    長野の適当な道の脇で休憩がてら飯食ったりするのは止めた方が良さそうですよ。
    単独キャンプや車中泊なんかはいつクマに襲われても知りません。
    ※ここ数年、何処へ行ってもホントに熊をよく見ます。

    あと、サルも結構どこに行ってもたくさんいます♪

     

    まとめ

     

    ワタクシ
    「小熊黒沢林道」は林道と名がついていますが、とりあえず完全舗装なのでオンロードバイクでも行けます。
    でも、250ccくらいのバイクでトコトコ行く方が楽しいかもしれません。
    大馬力のバイクでも飛ばせるような場所ではないです。
    この絶景はちょっと実際に見たほうが良いです。
    感動しますよ。

     

    「小熊黒沢林道」に行くなら特に夏をおススメします。
    白馬や仁科三湖、大町周辺にツーリングする際には寄ってみるといいです。

    ずっと、1.5車線あるかないかという舗装路が続きますが、デカいオンロードバイクでも一応行けます。
    ※枝がたくさん落ちてたりするので気を付けたほうが良いですが。

    結構車も走ってるぜよ!

    結構車も走ってるぜよ!


    いい景色と無事故の前では飛ばすのが馬鹿らしくなる。

    当然、途中には

  • コンビニも
  • トイレも
  • 自販機も
  • ガソリンスタンドも
  • ありません。

    そして、
    思ってる以上に時間を食うので、余裕をもって。
    スピード出しても無駄です。
    事故ると救急車は来ません♪

    麓でサンドイッチとかおにぎりなどのお弁当を買って、
    景色を見ながらのんびり食事して「来た時よりも美しく。」でゴミは完全い持って帰るのが大人のツーリングってもんです。

    天気が良ければ、マジでバイクライフが豊かになる景色を堪能できます♪
    メジャーなツーリングルートに飽きたら、こういう知られざる場所をツーリングスポットの開拓をすると一生楽しめます。
    ※長野に移住して本当に良かった♪

     

     

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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