それでも更なるベストがあるのではないか?と常々思っているワタクシです。
それなら流行りのAIに相談してみようじゃないか、ということになりまして。
やってみたわけですよ。
他車流用のキャブ搭載車の呪い
ずっとベストセッティングを模索し続けるという呪いに誓い定めです。
純正キャブが入手不可能とか調子が良くないとかいう場合、
キャブ自体を他車のものやレーシングキャブに変更しちゃうことがありますね。
純正至上主義者から言わせるととんでもなく怒られるのですが、
これはある意味、個体を生き残らせるために必要なことだと思っています。
※次世代に引き継ぐといっても不動で引き継がせるわけには行くまいて。
で。
そういう純正以外のキャブを選択するともれなく呪いにかかります。
「もしかしたらもっといいセッティングがあるのかもしれない。」
という
「いつまでたっても完成にならない。」
という定めです。
※キャブだけでなく、マフラーもサスも純正以外のパーツを組むということはこういうことです。
特に。
キャブのセッティングというのは純正でも難しい部類に入ります。
同じ個体でも何年も使っていれば調整や同調が必要になるのです。
10年も経過すれば同じ型式でも個々で微妙に違ってくるのが普通です。
特に改造車は吸気や排気の仕様で全然違ってくるものです。
※ポン付けでベストなんてのはまずありません。
純正以外のキャブを搭載した個体は実に様々で多種多様なセッティングで走っています。
レーシングキャブはばっちり合えば最強のパフォーマンスを引き出せますが、
などなど変更する要素がたくさんあるのです。
ツーリング先で標高が高い場所に行ったり、雨が降ったりしたら調子を崩すのも普通です。
こういうのに細かく合わせるパターンをプロのショップは知ってるのですよ。
※個体差があるので絶対ではないのですが。
それは基本的にショップ毎の秘伝のノウハウに近いので門外不出とされがちです。
※ただでノウハウ渡す奴はいませんよ。
他車の純正キャブを流用する場合も同じです。
純正キャブの他車流用にはメーカーの回答という正解がない世界です。
という「動かすこととトレードオフの呪いとともに生きる。」ことなのです。
※その覚悟がないならやめた方がいいです。
セッティングノウハウがほとんどないという意味では、
公道用のキャブの流用はサーキットに正解があるレーシングキャブの搭載より難しいこともあるのです。
※大体公道用はセッティングがいまいちでも走っちゃうけどね。
というわけで。
他車の純正キャブを流用するのは誰でも不安が付きまとうのです。
その前にやってる人はほとんどいませんけどね。
当ブログを読みまくればZ1系にCVKを搭載する方法がわかるはずですが、まとめて教えることはしません。
無料の情報なのですよ?何かあっても責任取れませんし。
※まず中古のCVKはまともなのがないので入手にすごく苦労すると思うけれど。
ちなみに・・
当倶楽部ではZ1-RとZ750D1にゼファーX当たりのキャブを搭載しています。
純正のキャブパーツがもう手に入らないからです。
既にこの仕様で20年以上運用していますので、ゼファーのキャブもだいぶくたびれてきました。
現時点でまともな中古のキャブが入手できなくなっていまして、代替品はありません。
この後どうしようか悩んでいますがそうなったらZ1-RやZ750D1は卒業になるかもしれません。
※とはいえ、最後までジタバタしますが。
KDX125SR1号機と2号機にはレース用のPWK28を搭載しています。
しょせん原付なので純正のキャブがモンキー系の88㏄で使われるようなコストダウン優先の能力的に不足なもんでして。
これを変えるだけで一気にパワーアップします。
1号機も2号機もこれを踏襲しています。
AIに聞いてみたら・・
なので、暇さえあれば今より良いセッティングを求めていたりします。
そこで流行りのAIですよ。
流行りのAIを使ってZ1-Rのゼファーのキャブを使うことについて聞いてみたところ、
「排気量が倍以上もあるバイクのキャブを使うなんて 正気の沙汰ではない 特殊な仕様。」
と一刀両断されてしまいまして。
セッティングの方法とかいろいろアドバイスをくれるんですが、
「すべて濃い方向で仕上げろ。」
というご指示です。
※スロージェットとか#40からスタートせよ、とか言いやがる。
こうなると一番信用できなくなるのは自分自身のセッティングです。
※頑張れワタクシ。believe自分。
調べるほど不安になりまして。
その日のうちにネットで#40と#42のスロージェットを手配してしまったのです。
この時は、のちにこれがとんでもない作業量になるとは思いもしませんでした。
頑張れワタクシ。
ちなみに・・
CVKをZ1-Rに流用することは誰かが教えてくれたわけではないのですよ。
たまたまキャブの間隔が同じようなもんだった、というだけで。
それからはジェット番手とか手探りでより良い組み合わせを模索してきました。
現在のセッティングは全部ワタクシが実走ベースで試行錯誤の上、練り上げてきたものです。
それこそ今までに50回くらい4連キャブをつけ外ししていますしねえ。
※出先でもやったことあるし。
これでいいか、というセッティングが出たのはすでに早20年前の話です。
他車流用のキャブの場合、
誰かが100点満点の正解を教えてくれるわけではないので、
もっと詰めればいい結果が出る、という思いは今でもあるのですよ。
※面倒くさいし金かかるのよ、4連キャブは。
そこに自分よりはるかに信用できそうな万能で有能なAIの登場ですよ。
より良い結果を求めてAI信じてみたくなるってもんじゃないですか。
世間はAIブームで相当使えるって話だし。
・・完全にネットで詐欺にあう精神状態になっていますな。
そっか。
こういう精神状態で何かに頼りたいときに人は騙されるんだなぁ。
基本的に雑な欲がある人は詐欺にあいやすいです。
結局楽して欲を満たそうとする人が騙されます。
※ワタクシも何度か騙されています。人って怖いよね。
なので。
ワタクシはキャブのセッティングについては一切アドバイスしません。
こういうのは自分で何とかしないと納得しないんですよ。
以前、いろいろレクチャーしたこともあるんだけれど、
というありさまではどうしようもないのですよ。
当倶楽部にはセッティングパーツが大量にあるので、
頼まれれば30万円くらいでセッティング出すお手伝いをしてあげてもいいですが、
バイクの状態によってはどうしようもないことだってあるんですよ。
そもそも。
見たこともないバイクのセッティングを 会ったことも無くどこの誰かも知らない人が発信する ネットの情報だけで無料で何とかしようというのは虫が良すぎます。
※そういうノウハウをタダで提供してくれるサイトもあるんだろうけど責任とれるのかしら?
AIに従ってセッティング
※それまでは#38でした。
当倶楽部のZ1-Rのキャブを外すのは慣れたものです。
※最も効率的にキャブのつけ外しできるような加工をしてあります。
ガソリンコックをOFFにした状態で、最初に4個キャブの各ドレンからガソリンをフィーラーに排出します。
CVKの純正はドレンボルトはマイナスボルトと6角のキャップボルトが存在するようですな。
キャブ内のガソリンを抜くのにロングネックのドライバーがあるとすごく楽です。
ドレンからガソリンを抜いた後にガソリンタンクを外します。
でないと、ホースからガソリンを振りまくことになります。
続いてインシュレーターのバンド固定を緩め、4連キャブを引っ張り出すのですが、
エアクリーナー側のインシュレーターを10年に一度くらい交換していれば簡単に外せます。
※10年くらいするとゴム(樹脂)が硬化する。2026年時点で4個で1万円くらいするけれど買えるうちに買う価値は十分ある。
こういうパーツがないと苦労するのだ。
中古品は100%硬化してるのでつけ外しで敗れたりします。
※作業効率最悪だし、とっとと変えちゃうのが吉。
そのあと、スロットルワイヤーをキャブから外します。
これでキャブは単体になりますね。
当倶楽部ではこんなのは朝飯前です。
※ここまで10分くらいです。
キャブをひっくり返して、フロート室を固定している16本のボルトを外します。
アイドリングスクリューの固定があるので外し方には順番があります。
※地味に16本のボルトを外すのが面倒です。
これで各ジェットにアクセスできるようになります。
スロージェットを交換して、外したのとは逆の手順でキャブを組み込みます。
一瞬でエンジンはかかりました。
試走しようと思いましたがなんか低回転でモゴモゴ言って濃い感じが否めません。
※アイドルのチョイ上くらいでもごもご言うので乗りにくい。
で。
プラグを外したら真っ黒。
パイロットスクリューの戻し量を限界戻し量である1回転にしてみたけれどやっぱり濃さは否めない。

BR8ES。
新品プラグを使ったんだけれどこれでも多少マシになった状態。
もっと煤っぽかった。
プラグは安いのをバンバン交換する主義です。
※このプラグは廃棄予定。
同じようにZ1-Rのスロージェットを#42にしてみた。
こちらはアイドリングすらしない状態に。
※一瞬かかったけれどすぐに消沈してその後沈黙。
当たり前だけれど、こちらも明らかに濃い。
そのあと、Z1-Rにも#40のスロージェットを組んでみたけれどやっぱり濃い。
#42は試す前から明らかに濃いのは明白なので試す価値なし。
※新品のまま当ガレージの「キャブ整備ボックス。」に格納されることになりました。
どうなってんだAI。
世間の評判とは違って全然使えねえじゃねえか。
ちなみに・・
KDX125SRの純正キャブは明らかに性能不足です。
KDX125SRのように「純正がアレ。」というしょぼいバイクは国産でも実在します。
※それ以外にもたくさんどうしてそうなった?という突込みどころが箇所があるバイクがKDX125SRの良いところ(笑)
とりあえず。
キャブとエアフィルターの加工だけで+5馬力いけます。
※ブレーキがアレなので止まれませんが。
エンジン壊してもいいなら+10馬力にできます。
※ワタクシは目に見えてパワーが上がるのが面白くて調子に乗ってKDX125SRのエンジンを一回壊してます。
91年とかであの完成度の低さはたまげます。
※同年代のDT200WRと完成度を比べると雲泥の差です。
逆に言えば。
KDX125SRはキャブに限らず「純正が未完成品。」なので素人がいじれる最終期のバイクだと思っています。
ものすごいポジティブな思考♪
もしかするとメーカー純正を素人が超えることができる最後の車種なんじゃなかろうか。
※KAWASAKIは結構そういうのが多いんだけれど。
・・もうまともな車体も部品もないけどね。
こんな記事もあります▼
結局、元に戻した
「明らかにエンジン始動の時点で濃いのは明白なので試走の意味なし。」
ということで元に戻します。
結局、スロージェットを#38に戻してようやくまともにアイドリングするようになりました。
紆余曲折あったけれど、ここまで何回もキャブを下ろして分解してとかやってたら半日程度かかったのだよ。
※柔らかいインシュレーターだから作業が早かったけれど、劣化して固くなったインシュレーターだったら、たぶん作業中に切れてた。
結論:どうやらワタクシはAIに騙されていたようだ。

Z750D1。
春先の桜が満開な陽気で試走の楽しいことったらない。
AIを信じたくなったワタクシもいたのだけれど、
「AIよりワタクシの実体験とリアルな現実を信じた方がよい。」
という結果です。

BR8ES。
これくらいが調子いい。
きつね色とか言われるけれど2st以外でそんな色になったプラグは見たことない。
その結果、購入したスロージェットでの実走距離ほぼ0キロ(笑)。
今回新たに購入した#40と#42のスロージェットは無駄になったのでした。
※エアフィルターを吸気効率のいい薄い奴にするというのも考えたけれどやめた。
数千円とはいえ、もったいないお金の使い方を思うと激しくクヨクヨしたかったのでけれど旧車乗りにはこういうこともあるのよ。
春先は一年を通して最もお金が要り様な時期なので出費は控えていたのですがね。
結局、AIにやられたわけです。
こういうのを無駄というのだな。
ちなみに・・
やっぱり仮想現実より実体験の方が強いんだねえ。
ネットの世界から出てこられないAIには実体験できないからね。
どっちを優先するかって話です。
まあ両方のいいところを寄せ合って、
さらに良い結果を目指すのが理想なのかもしれません。
検索しかしない人たちは効率的だけれど、
そういう人たちは正解を安直に求めるので自分で試行錯誤する楽しさと上手くいったときの充実感は知らないわんだろうね。
※世間にはそういうコタツに入りながら楽してより良い結果を得たい人が多い、ということですな。
そして。
良いか悪いかは別として、
AIを頼りに物事を判断する人がメジャーになりつつあるのは怖い気がするよね。
AIって検索する人間が喜ぶような結果を出す傾向があるらしいし。
ということは。
既に人間はAIに乗っ取られてるんじゃなかろうか。
人間はもっと考えないといけないと思うよ。
なんでも楽して効率よく結果が出ればいいってもんじゃなかろうよ。
※AI頼りだと間違った方向に突き進む可能性もあるってことですよ。
ワタクシとしましては、
「考えるためにはデジタル化する前の古いバイクを自分で走らせてるのが最高の教材。」
なのではないか?と思っています。
まとめ
でも当記事ではAIを信じすぎてはいけない、という教訓になりました。
今回の一件はそもそも400ccのキャブをその倍以上ある排気量のバイクで使うには何となく薄い・・のかもしれないというワタクシの不安が原因な気がします。
ワタクシの不安とその手の不安を解消するためにAIを頼ったわけですが、
結果としてAIの情報に右往左往してしまったというわけです。
※Z1-Rのキャブは純正で口径26。純正で口径30もあるゼファー400用で十分。CRキャブだって適合は29だし。
自分で20年以上前に出したセッティングを信じればよかったのだね。
そのセッティングで8万キロくらい走ってるくせに、
「まだベストがあるかもしれない。」
という不安と欲に負けたワタクシが悪いのです。
アイドリングすらしない#40以上のスロージェットは無駄。
高効率のエアクリーナーにしたら違ったのかもしれませんが競技をするつもりはないので街中で使いやすいほうが優先です。
※ゼファーの純正スロージェットの#35でもZ1-Rはアイドリングするよ。薄い症状は出るけれど走れないわけではないです。
もちろん、
世間一般的なZ1-RやZ750D1では#40のジェットでも動く個体もあるのでしょうが、
「当倶楽部の個体にはワタクシのセッティングが正解でAIのアドバイスは全く合わなかった。」
ということです。

Z1-R。
実はこの写真を撮った直後、ココで自分で加工した出先でパイロットジェット調整するためのドライバーをなくしたのだ(´;ω;`)
※ものすごいクヨクヨした。ウェストポーチに入れたつもりだったんだが(´;ω;`)
というわけで。
今回のワタクシは完全に時間もお金も精神力も損したわけですが、
逆に言えば経験値が一つ上がった、という見方もできるわけでもあり。
※物事は見方次第でポジティブにもネガティブにもなるのだね。
実は今回の件で一番凹んだのは損したということではなく、
ガレージのキャブ調整ボックスには、
「#40も#42もストックがあったのを忘れて新品を購入してしまった。」
というワタクシの凡ミスだったのでした。
20年前に試してたはずなんだけれど、完全に忘れてた。
※ガレージ整理しないといけないんだけれど、後回しにしすぎ。ガレージ整理をAIにやってもらいたい。
確かにAIは実体験ではなく、ネットに散らばってる情報をまとめて一般的な情報とするのはうまいとは思う。
※それだって結構嘘ばっかり言うけど。
やっぱり最後に信じるべきは、
「自分の積み上げた実体験からくるリアルな現実。」
なんだねえ。
なんでもそうだけれど、
「リアルに敵うものなし。」
ということか。
ちなみに・・
自分が出した結論が信じられない時に頼れそうな何かを信じちゃうことってあるのです。
※中高年でもよくあるのですよ、若者よ。
そういう場合、
途中で間違ってる感があったとしても、
「自分が選んだものを信じたい。」
という勢いに伴う行動って止まらないんだよね。
※プライドとか信念とか見栄とかが邪魔して信じている自分を否定できなくなるのだ。
「自信がない自分の判断について誰かのアドバイスをやみくもに信じちゃう。」
という思いが詐欺とか悪徳宗教とかの典型パターンですな。
おかしいな、と思ったら
行きつくところまで行く前に早めにあきらめて逃げることです。
その後は、自分がやった誤りをさっさと元に戻すことは結構大事なんですよ。
最近の米国の偉いさんであるトランプ氏のわけわかんない行動は「AIに頼った判断。」と言われていますな。
眉唾もんっぽい話ですが、彼のことだから案外そうなのかもしれません。
彼は彼なりに引き返せない強いプライドもってそうだし。
そんな下らんもののために何千万人が頭抱えてるんですけどね。
※2026年4月現在、世界的な不況や世界的な戦争が起きかねないレベルの混乱になり始めているね。

