その中でも古くからこのような取り組みを行い、地元民や地元警察までが協賛してくれるイベントはそう多くはありません。
なかでも糸魚川クラッシックカーミーティングはかなり歴史のある旧車イベントです。
ワタクシ達も何度も観客として参加させていただいております。
GW恒例の旧車イベント
なかでも古くから旧車イベントを行っているのが新潟県糸魚川市の「糸魚川クラッシックカーミーティング。」です。
GWは陽気がちょうどいいのでエアコンのない旧車に優しい季節なのです。
真夏は暑すぎて乗ると熱中症になるし、
真冬は寒すぎて乗ると凍傷になるのです。
※それに真冬は融雪剤で錆まくるので乗らないのが得策です。
そんな時期なので日本中でこの時期には旧車のイベントが開かれまくります。
※GW期間中は毎日ネットニュースで旧車関係のイベント情報が配信されまくりですな。
そもそも、
旧車は気持ちよく走れる時期が限られる非常にコスパが悪い乗り物なのですよ。
※税金高いしね。
それでも皆砂を噛むような思いで旧車を維持しているのです。
維持費がそろそろきついのですが。
長野県と新潟県の境にある糸魚川市は長野県北部に住むドライブ・ツーリングを趣味としている人には縁が深い場所です。
海なし県の長野県の民は海が大好き。
海沿いの食事処や道の駅は「長野。」「松本。」ナンバーだらけです(笑)
カニも食べられるしね。
※長野県の北部在住のひとは真顔でこの辺りの海を「長野の海。」と呼んでいるのだ。
特に白馬からR148を北上するルートは山と海を堪能できるいいルートでとにかくいいところです。
ワタクシも毎年何度もこのルートで散歩しています。
※当倶楽部を起点にすると頑張れば午前中で行って帰ってこられるのです。
そんないい季節にいい場所で行われる旧車イベントが「糸魚川クラッシックカーミーティング。」なのですよ。
旧車イベントとしてはかなり歴史が古いイベントなので市民をあげて盛り上げています。
見に来る人は無料なので親子連れで散歩がてら見に来る人も多いのです。
冬が長いこの地方のGWのイベントは春を待ちかねた人たちのお祭りでもあります。
そして、
地元の警察も協力しているようで警察車両の展示もあったりします。
※MAZDAのFD3Sパトカーは恐らく現役ではないけれど、絵的にはカッコいいのでいつも大人気♪
市民権を得て自治体が応援して警察も参戦する車のイベントというのは意外と多くないのです。
※こういうイベント対応専門のお巡りさんになるにはどうすればいいんだろうか。
ちなみに・・
このイベントの数日前、ワタクシはロータスヨーロッパでこの辺りを流して糸魚川IC近くのGSで給油しました。
その際、スタッフの人たちに歓待を受けました(笑)
GSの職員さんが全員出てきて(笑)
「イベント参加するんですか?」
という質問されまくり。
旧車に対する給油方法も心得たもので左右にガソリンタンクがあるロータスにも驚くことなく対応してくれましたし、
等の細かいサポートまでしっかりしているのはさすが。
※どういうわけかセルフ以外のフルサービスのGSは長野では絶滅寸前です。
イベント当日は旧車ばかり来るのでココのGSスタッフも緊張するんだそうですよ(笑)
ワタクシは5月3日にイベントがあることを忘れていましたが、この時点で 観客として イベントに参加することが決定しました。
たくさん開催されている旧車イベントですが、市民権を得て家族ずれが参加できるイベントは意外と多くないのです。
※車やバイクのイベントというのは爆音を立てる馬鹿どもが集まりがちなのでいい顔する人だけではないんです。
参加台数がだいぶ少ない気が
第19回は諸事情で意外と旧車のエントラントが少なかったような気がします。
かつては駐車場のエリアまでエントラントの展示車両が埋め尽くした「糸魚川クラッシックカーミーティング。」ですが、
2024年の第19回は一部の広場のみに旧車がまとまって展示されていました。
思ったより参加車両の旧車が少ない・・。
噴水広場周辺のみで少し寂しい感じ。
パンフレットによるとエントリー台数は46台。
そこそこ多いとはいえ、かつて日本海側最大の旧車イベントだったことを思えば寂しい限り。
昨今、この手にイベントは、
ただでさえ少数派の限りある旧車を集めづらくなってるような気がしますな。
最近は80年代90年代の車が「旧車。」イベントに並ぶ時代です。
このように旧車の定義の枠を広げないと数を集められないのかもしれませんな。
その点糸魚川は徹底して古い車だけなので好感が持てます。
こうでなくてはいけません。
エントラントとして参加する場合、
展示車両は社外はもちろん室内も見られまくるのです。
うかつに車内に変なものを置いておけないのです。
※ワタクシはオーディオのセンスとかも見がち。
エンジンルームまで公開する人もいますが相当頑張らないとエンジンルームは綺麗になりません。
ポイントはエンジンフードのつっかえ棒です(笑)
昔のロータスにはエンジンフードの固定ロッドがありません。
※当倶楽部のロータスヨーロッパもそうですよ。
偏屈なマニアが増えているだけにオーナーは気が気じゃないハズ。
※ワタクシもかなり偏屈なマニアだと思いますが。
外車はまだしも国産旧車の維持はマジで大変っぽいですよねえ。
ライトカバーが泣かせる。
超貴重品なんじゃ・・。
それでも、
同好の氏同士でしかわからない会話もあるでしょうし、オーナー同士で部品の情報交換などもしているようでした。
こういうのがいいですよね。
オーナーズクラブで年一回の同窓会的なイベントとしてもいいかもしれませんな。
※ワタクシは一日中ニコニコしながら観客に対応するだけの度量はないのでもう何年も見る専門ですが。
極めてレアなロータスヨーロッパSPの右ハンドル車がいましたので、舐めるように全体と室内を眺め捲りました。
SPとTCの違いが分かる人は車のマニアでも多くはないのです。
左側のミラーはビタローニベビーターボ。
やっぱりそこまでオフセットして後ろにつけないと見えないよねえ・・。
ワタクシのTCとどう違うか、どういうポイントをいじってるかとかチェックばっちりです。
※出来れば車体の下側も見たかったけれどそれはさすがに失礼なのでやめた。
ちなみに・・
ワタクシも旧車オーナーの一員として人様のタイヤばかりチェックしてしまうのです(笑)
というのも、
「履けるサイズのタイヤがない。」
「春と秋しか乗れない車はどんなタイヤを履いているのか。」
「スポーツ走行なんてもったいなく出来ないので高級タイヤは必要ない。」
という旧車乗りにしかわからない共通の悩みがあるからです。
こんなタイヤ売ってるのかね?
その結果。
↑ワタクシはコレ。
という「やっぱりな♪」という現実があるのでした。
今回のイベントでは10年以上前のタイヤを履いている車も数台見かけたのでした(笑)
※旧車はあまり乗れないのでタイヤ減らないから交換しないんだよね・・。
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家族ぐるみのイベント
かつては、
みたいな車関係のイベントが多かったものです。
最近は公共イベント施設などを借り切ってそこで開催するパターンが増えてきました。
大掛かりなイベント会場を押さえると交通の便はよくても参加費用が高いものが多いのです。
家族連れやカップルが目立つ。
糸魚川は「フォッサマグナミュージアム。」をベースとして開催されるのでトイレや水道などは使えますし。
公共の施設なので設備も綺麗です。
基本的に古い車を見に来るだけなら無料です。
※ミュージアムの展示スペースにはいるには別料金が必要ですが一度は見ておくべき。
こういう所だと家族連れは参加しやすいのでしょうねえ。
自治体の協賛があるというのはこういうことですよ。
このようなイベントを通して旧車の立ち位置が良くなればいいのですが。
旧車の市民権は大事なのです。
この手のイベントに参加したらちょっとでもお金を落としてあげないといけません。
なんでも無料で手に入るわけではないのです。
ワタクシは施設の綺麗なトイレを借りたので「糸魚川クラッシックカーレビュー。」のピンバッジのガチャガチャ(300円)とフォッサマグナミュージアムの缶バッジ(100円。シール付き)を買ったりして少しだけ還元させてもらいました。
※あとドリンクはミュージアム前の自販機で調達しのだ。
歴代のイベントピンバッジがガチャになってる。
エランが欲しかった・・。
糸魚川のB級グルメで美味しいのですよ。
そして、
出店でイカのメンチカツとかエビ串とか「糸魚川名物ブラック焼きそば。」などで散財したのでした。
※どれも美味しい。最近のお祭りの屋台よりだいぶ安いのが素晴らしい。
2024年5月3日は天気が最高でしたので終始たくさんの子供たちがキャーキャーと超音波系の声を出しまくって騒いでおりました。
爆音が響く車イベントとはだいぶ違う印象ですな。
それでも駐車場には爆音立ててるバイクの集団がいたり、勢いだけの原付小僧どもがギャーギャー騒いでたりしたのですが。
※心底情けない。
車やバイクの文化は中高年が率先して手本にならねばなりません。
暴走したり爆音立てたりしている場合ではないのです。
ちなみに・・
自動車税は地方税なのでこういう地域を盛り上げる自治体が運営に噛んでいる旧車イベントに参加したら減税してもいいんじゃなかろうか。
集客できるし、キッチンカーとかの収益もあるわけだし。
何より名前が売れるのは地方自治体のメリットですよ。
そもそも、
旧車のオーナーはエントリー費を払ってエントリーして、一日拘束されるだけでも結構つらいのですよ。
ほぼボランティアです。
「旧車は自動車税は増税されるけどこの手の社会貢献をしたら減税される。」
となれば、
旧車維持のモチベーションは上がるし、なんとか動かそうと努力するので個体維持にも役立つし。
なかなかいいシステムだと思うのですが。
名前の売れた度量の大きい自治体は人口増える感もしれませんよ。
自治体のイベント係と税関係のかかりが連携して日本初の取り組みとしたらどうですかね?
今地方自治体はどこも人口減で持続が危ぶまれていますので住民増やすにはこれくらいのことやらんと。
色んなしがらみがあるとは思うんで大変でしょうけど。
まとめ
糸魚川は相変わらずいいイベントでした。
派手な車のエントリーはなかったですが、炭火の様な温かさがあるイベントだと思うのですよ。
糸魚川はドライブやツーリングルートとしてとてもいい場所です。
前乗りの泊りでエントリーしてくる人も結構多いんじゃないかと思います。
そうなれば街も潤うし。
海に近いからと言って真夏に海に近い街を走ると暑いし混むしベタベタするので、旧車は大変なのです。
※海風は錆びるしね。
でもGWならまだ多少はマシです。
すべてのエントラントカーの写真を撮りましたがブログに乗せると大変なので載せません。
この手の旧車イベントはもっと盛んになればいいと思っていますが、
バイク文化がどんどん衰退しているように旧車文化も日本には根付かない気がしています。
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そして、
旧車オーナーも歳をとるのです。
この後20年もすれば現旧車のオーナーは相応の年になり、維持することも難しくなるでしょうしねえ。
旧車は増えることはありません。
旧車は乗れる時期が限られるのです。
現在は旧車を個人個人が趣味で孤立無援状態で大変な苦労をして維持しています。
旧車イベントにエントリーするのに、
というのはそろそろ無理があるのです。
※今回は好天で良かったですが。
「田舎の町の街おこしに旧車を集める。」
いいアイデアかもしれませんが今後は旧車乗りが市民権を得ず、
多少の優遇措置もないならこの手のイベントは成り立たなくなるでしょう。
都市部では広い会場は限られるけれど旧車ファンの人口も多いわけで集客には苦労しないような気もします。
とはいえ。
都会の旧車乗りは駐車場の確保すら大変なので維持の苦労はより一層増すハズなのですが・・。
都会の旧車イベントにはエントラントは多いんでしょうか?
それとも遠くからエントリーするんですかね?
そういう場所には爆音立てて集まるような馬鹿どもが多いんでしょうか?
多くのエントラントを集められるこの手のイベントは今後生き残るのは大変かもしれませんな。
というわけでこの手のイベントも将来的に淘汰されていくんでしょうねえ。
今後は、
「旧車に優しい都市作り。」
みたいなコンセプトの街ができたら注目を浴びるかもしれませんな。
※地方自治体はそういう他所と違ったコンセプトで街づくりをしていかんと。
旧車に理解のある街である糸魚川はその先鋒都市になってほしいものです。