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ロータスヨーロッパの車検代金2020年秋。予算オーバーでも専門店に任せる理由

毎回車検証を手に入れるまでには結構大変なのですよ。

毎回車検証を手に入れるまでには結構大変なのですよ。

 

ワタクシ
ロータスヨーロッパの車検の時期になりました。
もう4度目ですねえ、歳取るわけですわ。
車検は毎回、主治医のところまで180kmのドライブ二往復になります。

紅葉のいい季節なのでドライブは非常に楽しいのですが・・
今回かなり予算をオーバーする結果になりました(´;ω;`)


 

すべての車に二年ごとに訪れる出費の儀式「車検」

 

ワタクシ
すでに納税システムと言っても過言ではない「車検」です。
日本に住んで車を所有している限り、この精度から逃れることはできません。

 

車検というと検査自体が主役っぽく見られがちです。

実際は、
車両の状態確認というのは大義名分で、実は納税逃れチェックシステムです
※この手の作業手間賃で車業界が回っていると言っても過言ではないのですが。

ロータスヨーロッパのエンジンルーム。

ロータスヨーロッパのエンジンルーム。


極力掃除してから主治医に見せるようにしております。

車検切れてると免停です

公道で走る限り、車検証とフロントウィンドウに貼るシールがないと一発免停になります。
※シールについては情状酌量の余地はあるらしいですが。

とりあえずお巡りさんに公道走行中に捕縛されると確実に
「車検証見せて」
と言われるのは

  • お巡りさんの成績が上がるのか
  • 重点的にチェックせよと指令を受けているのか
  • 車検切れだとその他の取り締まりに文句を付けられても絶対的に強いのか
  • 理由は知りませんが、ユーザーにとっては一切言い訳できない取り締まりですね。

    日本の国家は「納税していない人」は徹底的に見せしめとしていじめます。
    ※なら長く税金払っている旧車はもう少し税金を安くしてもらいたいのが本音です。

    ユーザー車検を実際にやってみればわかりますが車検自体は割と適当です。
    こんな検査で何がわかるんだろ?
    ってくらいの検査内容です。

    毎年毎年細かく車検場も車検のチェック内容も変化していっています。
    ※2年ごとのバイクの車検に行くたびに検査機器が増えています。排ガスとか排気音量とか。

    ただし、
    納税証明関係の手続きは以前より簡素化されたとはいえ、相変わらず面倒くさいです。

    それでも、時代の流れでまもなく車検証自体も電子文書化されるでしょうねえ。
    ※遅すぎるんだよね、役所の仕事は何でも。

    少しずつ変化する車検

    今回から納税証明が電子文書化されたみたいです。

    納税証明書を持っていくの忘れちゃったんですが、主治医のショップで対応してもらえました。
    ※もう少し詳しく聞いておけばよかった。

     

    2020年10月のロータスヨーロッパの車検代金

     

    ワタクシ
    この度のロータスヨーロッパの車検では267,675円という莫大な費用が掛かってしまいました。
    何も問題がなかった前回と比べるとザックリ10万円高いです。

     

    請求金額をLineで受け取った時、5分くらい無口になりました♪
    あまりに予想外の金額だったので。

    ロータスヨーロッパの車検プラス修理代の請求書。

    ロータスヨーロッパの車検プラス修理代の請求書。


    金額にはマジビビリです。
    ※手持ちでは全然足らず、コンビニでお金下ろしちゃいましたよ・・

    今回のもろもろの請求料金合計

    267,675円

    金額を聞いた時、

    どーん!ばりーん!

    と脳内で音がしたような気が逸します。

     

     

    高くなった原因1

    ■ハブ周りの締め付け不良

    当ブログでさんざん記事にした「リアホイールハブベアリングの破損」の関連です。
    ワタクシ自身が修理した箇所の締め付けが甘い!というチェック結果でした。
    ※出来る限り一生懸命締めたんですが。

    このでっかいボルトを回すのにでかいレンチが必要。工具も高い。

    このでっかいボルトを回すのにでかいレンチが必要。工具も高い。


    ワタクシ的に全力で締めたんですが。

    そのため、
    関連しているすべての箇所の締め付けトルクをチェックしてもらいました。
    ※ついでに各パーツの収まり具合というか取付に関するチェックもしてもらいました。

    作業工賃:46,000円
    細かいパーツ代:13,000円

     

     

    高くなった原因2

    ■燃料計の異常修理

    実は先日の「浅間サンデーミーティング」時からちょっと燃料計の動きがおかしかったのですよ。
    250kmくらいしか走ってないのに、4分の1も減っています。

    燃料漏れのチェックをしましたが、特に漏れている箇所はありませんでした。

    自分でやれば燃料計の修理なんて割と簡単なのですが、車検の際についでにやってもらうことにしました。

    作業工賃:36,000円
    細かいパーツ代:16,800円

     

     

    つまり、
    車検代とは別に

    111,800円

    の修理代がかかったという事です。

    で、あれば納得の金額かな?って感じです。
    ※ワタクシが行ってる主治医のところでは、支払い時には納得いくように徹底的にヒアリングとレクチャーをしてくれます。

     

    変な車の場合は専門店に任せることも大事

     

    ワタクシ
    普通の車であれば、素人でもユーザー車検をクリアするのはそれほど難しい事ではありません。
    とにかく車検代を安く上げたいという人はそれもいいでしょう。
    ただし、
    変な車や旧車の場合は2年に一度くらいは専門店にしっかりチェックしてもらう方が安心です。

     

    基本的にちょっと変わった車を扱っているショップであれば、古い車の車検を通すくらいは余裕でしょう。
    ※ぼったくられる危険性は高いですが。

    逆に、その程度の作業がすんなりできないようなショップには出入りしないほうがいいです。
    ※ぼったくられて、さらに壊される危険性も高いです。

    他のお客さんのエランですがこういう加工も余裕でやってくれます。

    他のお客さんのエランですがこういう加工も余裕でやってくれます。


    写真撮影は許可をいただいております。

    専門店でのチェック

    旧車や特定の車種の専門店には専門の知識と技術があります。

    これはワタクシのような素人が追いつくことができない領域です。

    ワタクシは主治医を絶対的に信用しています。
    それは実際に彼らの素晴らしい仕事ぶりを見ているし、実力を知っているからです。
    ※10年前に「この人たちを信用したほうが得だ」とワタクシの本能が負けを認めました。

    主治医は

  • ロータス系の販売修理では日本有数のショップである
  • 持ち込むたびにこちらの状態を把握しつつ調整してもらっている
  • 細かいアドバイスをもらえる
  • パーツの手配が早いし、ストックも持ってる
  • パーツの取付要領を教えてもらえる
  • などなど、対価に値しうるたくさんの技術と在庫を持っています。

    どんな旧車でも信頼できる専門のショップと仲良くしておくことはメリットだらけです。

    なんでも完全独学でやってきたワタクシですが、
    常識が通用しない作りなロータスヨーロッパに関しては主治医のご意見とアドバイスに従っています。

    もちろん、
    不具合があった時は自分なりに全部調査して原因追及します。
    丸投げだと自分の力になりません。
    ※破損状態の考察や出来る箇所は全部じぶんでやりますが、大物に限っては最後のチェックは主治医にやってもらった方が無難だという結論に至っています。

    ロータスヨーロッパのウィンドウのゴムの処理がきれいです。

    ロータスヨーロッパのウィンドウのゴムの処理がきれいです。


    ロータスヨーロッパはウィンドウがどこもかしこも狭いのでゴムパーツの取り付けが超大変です。
    こういう細かい処理の仕上げはノウハウがモノを言います。

    こんな理由で、
    たかだか車検ごときでワタクシは180km以上離れている主治医のショップまで足しげく通うのですよ。
    ※車検以上のメリットがあるのです。

     

    専門店のメリット1:ユーザーが修理した箇所の再チェック

     

    ワタクシ
    リアハブベアリング破損の修理を自己解決したまではよかったのですが、やはり早めに取付についてはチェックしてもらうべきでした。
    ※よく修理してある、というお褒めの言葉はいただきましたが。

     

    ハブの締め付けトルク

    ロータスヨーロッパのハブベアリングの交換の際、ハブナットを締め付ける必要があります。

    これって、

  • 高トルクをかけると車体の方が逃げちゃうので
  • クロスジョイント部にバールを噛ませて
  • 地面につっかえさせて
  • 思いっきりトルクをかけて締める
  • ということをやらないと規定のトルクでは締まらないとのことです。
    普通のショップではまずやらないとのことです。
    ※勉強になりました。

    やはり餅は餅屋ですね・・
    こんなの普通の車屋さんではわかりませんよ(笑)
    旧車一般に強いショップでもこういう車種に特化したノウハウは、なかなかわからないんだろうと思います。

    わかるだろうか?ホイールベアリングのボールが粉砕してるのが。

    わかるだろうか?ホイールベアリングのボールが粉砕してるのが。


    コレを直せたときは自信になったもんですが。

    ワタクシ的には

  • 破損したベアリングを交換
  • 異音がなくなった
  • 特に問題なく普通に走れてる
  • ので修理完了!ばっちりOK!くらいに思っていましたし。
    規定トルク以下のまま走ってるとまたいろんな箇所に影響が出るのは明白です。
    ※一応、関係する箇所は全部見てもらいました。ガタがなかったので特に大きな損傷はなかったとのことですが。

     

    専門店のメリット2:レアパーツの対応が早い

     

    ワタクシ
    燃料計の不具合を直してもらうにしても、普通ロータスヨーロッパの燃料計のフロート(浮き)なんてストックしてるショップはそうそう多くありません。
    ※ネットだとロータスのパーツってだけで無駄に高いことが予想されます。

     

    パーツ探しも楽しい♪
    なんてのは旧車乗りの中ではよく言われる「強がりの一つ」です。

    旧車のパーツはamazonでも売ってないのが普通です(笑)
    ヤフオクでは中古パーツでさえ、とんでもない価格で売られてたりしますね。

    旧車のパーツは消耗品も含めてネットで買うのは馬鹿らしいです。
    特に外車の場合は新品パーツが中古パーツより安い場合が珍しくないです。
    ※英国車はその傾向が高いです。

    専門のショップには壊れるパーツをストックしてあることが結構あります。
    ※ノウハウがあるので何をストックしておけばいいか知り尽くしてるんですよ。

     

     

    燃料計の不具合の原因

    燃料計の不具合が発生する場合は、

  • フロート部へのガソリンが侵入
  • フロート部のセンダユニットの異常
  • メーター自体の破損
  • メーターへの電力供給の不備
  • が原因であることが多いです。
    ※「フロート部の破損ではないか?」と預ける際にワタクシの診断を申し送りしておきました。

    実は、
    ワタクシは半分くらい燃料計の不具合を自分で直そうと思っていました。
    ※どうせなかなか手に入らないであろう純正のウキについてはZ1-Rのモノを流用するつもりでいました。

    ロータスヨーロッパの燃料計のタンク内のウキ。

    ロータスヨーロッパの燃料計のタンク内のウキ。


    普通のお店でははストックしていません。
    パーツ取り寄せに2週間・・とか言われるのが普通。

    でも、
    車検で預ける際にいろいろ話した結果、主治医のところには、

  • 燃料計のウキ
  • 燃料計のセンダユニット
  • 燃料計関係のパッキン、ガスケット類
  • 等のパーツのストックがあるのですよ♪
    なので、
    思い切って燃料計の不具合対応もお願いすることにしました。

    ロータスのタンクは錆びる

    当倶楽部のロータスヨーロッパには錆対策として「社外品のステンレスタンク」が装着されています。

    コレのおかげで燃料計の修理対応が結構大変だったようでして。
    すんなりつかずに結構加工が必要だったようです。
    そもそも、
    ロータスヨーロッパの純正部品は新品でも無加工で付くとは思わない方がいい品質です。
    英国車は皆そうです。

    本当に満足いく作業と仕上がりです。
    ※やってもらってよかった♪

    よく見るとウキの中にガソリンが入ってます。

    よく見るとウキの中にガソリンが入ってます。


    こうなると部品交換しかないです。
    ※もっと古い車のフロート(ウキ)は真鍮製でハンダで穴埋めて対応出来たりもしますが。

    でも、
    旧車のメカニズムを自分で理解しつつ、攻略していく楽しさというのもあるんですよ。
    ああ、作業工程が見たかったなぁ。

    ちなみに・・

    車の燃料計は動かないと実に不安です。

    特に旧車の場合は、

  • 燃料漏れ
  • 何かの異常
  • で燃費が劇的に悪化することも考えられます。

    そうなると、
    ガス欠でレッカー呼ぶことにもなりかねません。
    ※目立つ車だけにレッカーは情けないのですよ。

    普段、満タンで500km以上は軽く走る当倶楽部のロータスヨーロッパです。

    燃料計がずっと「E」を指している状態だと150kmくらいしか走っていなくても不安で仕方ありません。
    ※ほんとにガソリン漏れてたらどうしよう‥みたいな不安は常にあるのが旧車です。

     

    専門店のメリット3:修理ノウハウががあるので問題解決が早い

     

    ワタクシ
    通常ロータスヨーロッパの車検は主治医に1週間預けるようにしています。

  • 何もなくても、
  • 今回のように何かあっても、
  • その期間で納めてくれます。


     

    専門店だからできるこの対応の速さ。

  • ノウハウ
  • ストックパーツ
  • スタッフの能力
  • どれ一つ欠けても上手く行きません。

    そして、
    作業後は交換したパーツを燃せてくれたうえでしっかり説明があります。
    こういう正しい車屋さんの当り前、がきちんとできていないショップがなんと多いことか・・

    ロータスヨーロッパのリアタイヤハウスから燃料タンクのセンダユニットにアクセスする。

    ロータスヨーロッパのリアタイヤハウスから燃料タンクのセンダユニットにアクセスする。


    この蓋部分は毎回作り直しした方がいいらしいです。

    ちなみに・・

    経験上、いいショップ、ノウハウのあるショップというのは作業が早いもんです。

    口先ばかりで手が動いていないスタッフを抱えているショップも多いです。
    こういうのはきちんと見極めたうえで信頼できるショップを選びたいもんです。

    大体、納期を守れないような作業見積もりを出す時点で問題ありです。

    パーツの確保に時間がかかるのは理解しています。
    何らかの理由で納期が遅れても、連絡一つない平気なショップが多いのには驚きます。
    車の専門ショップは連絡無精なことが多いですが、
    「こういう点を改善していかないと生き残れない世の中ですよ」
    とワタクシは言いたいのです。
    ※まあ、お客側にも悪い点はたくさんあるとは思うんですが。

     

    まとめ

     

    ワタクシ
    旧車乗りの最後の砦はやはり専門ショップです。
    素人では太刀打ちできないノウハウやパーツストック、設計のクセを全部押さえてくれています。

     

    確かに今回の費用は車検としては高いかもしれません。
    ワタクシの不徳のいたるところ
    経年劣化パーツの対応とその取付ノウハウ
    を考えたらすごくリーズナブルじゃないですか?

    車検だけクリアできればいい「ユーザー車検代行」に任せたらたぶん半額以下でしょうねえ。
    ※ロータスを引き受けてくれるかどうかはまた別ですが。

    ロータスヨーロッパは普通ではない車です。

    ロータスヨーロッパは普通ではない車です。


    大抵のショップでは作業を

  • 引き受けてくれないか
  • 長時間預けっぱなしになるか
  • ぼったくりの上直ってないか
  • のどれかです。

    たとえ、
    お金がかかっても専門店に任せた後の安心感は非常に高いものがあります。
    知らないまま運用を続けて、ホイール取れちゃうような事故につながることを考えたら安いもんです。
    納品請求書には事細かにそういうコメントが記載されています。

    やはり、
    商売の基本は対価に合った満足感との等価交換ですね。
    今回、予算を思いっきりオーバーしましたが・・
    いちいち気にしてたら、こういう車なんか乗れない
    という開き直りに近いものがワタクシの中に居座ってることを実感しました。

    当倶楽部のスタンス

    ロータスヨーロッパに不具合が発生したら

  • 極力自分で何とかしてみて
  • 出来なかったらアドバイスをもらって
  • また自分で何とかしてみて
  • 出来たらチェックしてもらう
  • 出来なかったら引取に来てもらう
  • という体制で臨もうと思います。

    というわけで、
    ワタクシは今後もロータスヨーロッパに何かあったら主治医のところに顔出していく予定です。
    ※もう10年近くの付き合いになりますね、社長♪長野産の季節のフルーツ、また持っていきます。

    それに、
    主治医のところに行くといろんな不思議な車を見られる♪
    イベント以外でこんな変な車が見られる夢の国はなかなかないぜよ。
    ※土佐弁。

    ルノードーフィン。ロータスヨーロッパとミッションが同じなんだぜ♪

    ルノードーフィン。ロータスヨーロッパとミッションが同じなんだぜ♪


    じっくり見るのは初めてな車がたくさんいる。

    ちなみに・・

    旧車に乗る以上、最初から細かい修理まで全部専門店に任せる、というのには抵抗があります。

    そりゃ、全部任せられたらいいんでしょうけど・・
    お金がいくらあっても足りません。

    当倶楽部は非常に貧乏なので、全部のメンテナンスを人に任せるような真似はできません。
    ※すでに全部自分でやろうとも思いませんが。

    なので、
    旧車乗りは、少しずつでも自分で直せる範囲を広げていく努力はすべきですよ。
    その方が愛車に対して何倍も愛着がわきますし、維持費も変わってきます。

    壊れるのは楽しいわけではないのですが、少しでも自分で直せた満足感は仕事上の達成感の何倍も高いです♪
    ※自分には手に負えなそうなら早めに白旗上げるのをお忘れなく。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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