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ロータスヨーロッパ リア周りの異音ハブベアリング交換修理完結編

わかるだろうか?ホイールベアリングのボールが粉砕してるのが。

わかるだろうか?ホイールベアリングのボールが粉砕してるのが。

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ロータスヨーロッパでリアハブベアリングが大破するとどうなるか?
素人にハブベアリング交換作業ができるのか?
交換する部品はどれくらいあるのか?
部品代はいくらかかったのか?
作業するうえでのポイントは?

という、日本国民の質問に上から目線で偉そうに答えようと思う

余計なお世話コメント

ロータスヨーロッパのリアハブ周りの異音で困ってる人がいれば役に立つ内容だと思います
旧車は、整備できずに放置すると一気にボロくなります
※近くに腕の良いショップなんかそうそうあるわけもないし・・

旧車趣味は、日々勉強とチャレンジです
何でも自己責任で自分でやってみて、ダメなら次善の策を考える
ちょっぴり甘くて大体酸っぱい経験が人を育てます
※人生に似ていますね♪

ベアリング破損の状態で異音は変わってくる

どんな車でも、リアのハブベアリングがおかしくなってくると異音が発生するのは有名な話

ですが、
初期状態の軽傷時と末期症状では音が変わってきます

実際、かなり変わってきました
※マジで人柱ですわ

初期症状:ウォンウォンと静かに波打つような音

異音が多く車内がうるさいロータスヨーロッパですのでこの手の音に気が付かない人も多いです

ただでさえ、ラジオの音がまともに聞こえません♪
※背中のエンジンルームからのいろんな音&ロードノイズ&風切音でやたらと車内がうるさい

遠くで波打つようなウォンウォン、ゴンゴンという音が聞こえてきたらおそらくそれはベアリングが傷み始めています

気が付いた時点で、たとえば下り坂で、オーディオとか全部オフ、クラッチ切って惰性で走りながら足回りからの音を確認する必要があります
※おそらく、気が付いた時点でベアリング交換した方が後々安く上がります

末期症状:ゴワンゴワン・・バキ!と波打つような音に破断音が入る

初期症状のまま乗り続けると、明らかな破断音が混ざるようになる

ワタクシの場合、ブレーキ調性がまずいのかと思い両後ろ足のドラムブレーキの調整をしつつ、誤魔化して乗っていました
もちろん、自然に直るわけもなく・・

そしたら。

ウォンウォン音が、次第にゴワンゴワンと明らかに大きな音になり、バキという明らかに不調な音が混ざるようになりました

これで、ベアリングが死んだ、と確信したわけです
※この音になってから、自宅の整備できる場所までのドライブは生きた心地がしなかったっす

たぶん、この音は車外でも聞こえたであろうと思います
※それぐらい大きな音がしたってことです

とにかく車内での反響音で場所の特定が難しい

リア周りという事で左後ろ脚だと確信してましたが、診断ミスでした・・

ロータスヨーロッパはとにかく左後ろ脚が弱い、と思い込んでいた
ので、何の躊躇もなく左後ろ脚を分解しましたが、ベアリングには素人でわかる範囲の問題がなく、途方にくれます

  • 関連記事:-->左リアハブベアリングを好感したけど改善せず途方に暮れた記事
  • 左のリア周りを全部メンテしたうえで組み込んで試走するも、症状が全然変わらなくてさらに途方にくれます
    右リアベアリングだと考えを切り替えるまでに結構時間がかかっています

    というのも・・

    ジャッキアップしてタイヤのガタを確認してもベアリング破損はわからなかった

    一般的に、車体をジャッキアップしてタイヤをワッシとワシヅカミにして、上下左右前後奥前方向にガタを確認する方法が知られています

    が。

    まじめに、明らかなガタがないんですよ、ロータスヨーロッパのリアハブベアリングの場合・・
    バイクから車まで、各種のベアリングの交換をしたことはなどもありますし、ベアリングの異常の際の手ごたえというのは体で覚えています

    これは、ロータスヨーロッパのリアハブベアリングは片側に付きベアリングが二つ存在していることに起因するのではないかと推測します
    今回の様に、内側のベアリングが破損した場合、外側のベアリングで受けているタイヤから入力がわかりずらいのかもしれません
    ※それにしても、ワタクシが鈍いのか・・と本気で悩みました

  • 右リアハブを分解して、
  • ベアリングを触診して、
  • 初めて破断箇所がわかったという感じです
    ※見つけた時は、あまりの嬉しさに壊れたベアリングをもって嫁に報告に行きましたが、無視されました

    左右同時に交換した方が面倒くさくなくていい

    作業的には、半日もあればリアハブベアリングの交換は素人でも全然可能です

    慣れてくれば、片側2時間くらいで交換可能です
    ※要作業場所&要専用工具&作業要領&経験(マニュアルはこの際あんまり役に立たない)

    片側のベアリングが逝ったということは、もう片側も寿命が近いと思っていいでしょう
    というか、絶対に左右同時にやった方が今後維持するうえで記録を残す際にも楽だと思う
    うちの個体の場合、左右のユニバーサルジョイントのクリップが異なっていたので、おそらくは過去に左右のリアハブ周りをメンテされた時期が異なると思われます

    ワタクシは、フロント側のベアリングの交換も視野に入れてお金を貯め始めているのだった
    ※ユニバーサルジョイントについても交換予定です

    ともあれ、
    どうせリジッドラック(ウマ)をかけて車体をあげちゃうのであれば、左右リアハブベアリングは同時交換をお勧めします
    ※工具やグリスなどを用意する手間も省けるし、左右のベアリングの状態を確認できるだけでもプラスになることは多いです

    ハブベアリング交換に必要なパーツについて

    ここからは、ロータスヨーロッパのハブベアリング交換に必要なパーツとそのインプレというか感想などを記録しておきます

    ★必須なもの

  • ベアリング内側
  • ベアリング外側
  • ★できれば交換したいもの

  • オイルシール
  • ベアリング間スペーサー
  • スプライン側スペーサー
  • ドライブシャフト側リブ付ワッシャー
  • ハブボルト緩み止めワッシャー
  • ★様子を見て交換したいもの

  • ユニバーサルジョイント(ベアリングが交換時期かどうか確認の上)
  • ベアリングハウジングを固定しているボルト(5/16のインチネジ、20mmと25mmが片側4本ずつ)
  • ベアリングそのものは国産のもので代用が可能

    ロータス純正というか専門店で買うベアリングは高すぎる

    実は国産のベアリングで余裕で代用が可能であり、値段は片側二個で3000円以下であることが判明
    ただし、ベアリングシールや回り止めワッシャー、スペーサーについては専用品しかないのこちらは相応の値段を覚悟する必要がある
    ※ほんっとに全部大した部品じゃないんだけれどねえ、何かで流用できると思うんですが・・

    信頼の国産ベアリング。しかも安い

    信頼の国産ベアリング。しかも安い

    ちなみにベアリングの型番は
    内側:NSK 6006DD
    外側:NSK 6206DD

    ベアリングハウジング自体の加工精度がひどい

    リアベアリングハウジング自体というか、ベアリングホルダー部分の加工精度がひどい

    アルミ製の結構しっかりしたパーツで、これでドライブシャフト、リアサス、ロアアームを支持しているんだけれど・・
    加工精度がひどい・・

    中空のアルミ製だけど、ベアリングが収まるさらに内側はバリだらけ
    ※重さ計っておけばよかったわ、おそらく左右でかなり重量差があると思われる


    これね、ハブベアリングハウジング

    これね、ハブベアリングハウジング

    右寄り中央部にあるアルミのごついのがこれね、ハブベアリングハウジング実物

    右寄り中央部にあるアルミのごついのがこれね、ハブベアリングハウジング実物


    しかも、ベアリングは固定箇所で動きこそしないけれど想像以上に軽くインストールできちゃってかなり不安(特に左側)
    ※いったんベアリングが死ぬとアルミが熱膨張して収まらなくなる、と主治医に脅かされたのだ

    このパーツ、実は結構高価(50000円オーバー)なくせに新品でもこの精度らしい・・
    ※英国人って結構いい加減なのは、mini時代で思い知らされた

    とりあえず、このまま様子見してみるつもりです

    ちなみに・・
    ベアリングハウジングは5/16のインチサイズボルト8本で、ラジアスアームに固定するのですが、前のオーナーにより全部のボルト穴がヘリサート加工してありました♪
    ※感謝なのか・・ほんとに加工精度が悪いのでワタクシでもそうするわ

    でも・・どうせヘリサート加工するなら、できれば、mmサイズのネジにしてほしかった・・
    ※高強度のインチネジ、しかもショートピッチだと入手が難しいのよ・・

    ベアリングハウジング内の二個のベアリング間スペーサーは新しければいいというものではないようだ

    リアベアリングハウジング内のベアリングの間に挟まるスペーサー、マニュアル通りの値でもダメなものはダメらしい

    組み込み時に内外のベアリングで挟む円柱状のスペーサーがある
    これはマニュアルにも、特記事項っぽく、高さがきっちり指定されている・・のだが。

    規定値通りでも、

  • リアベアリングハウジング自体の加工精度が甘いため、
  • ベアリング同士の間隔に固体差があり、
  • スペーサー自体がリアベアリングハウジング内で遊びまくる個体が多いらしい
  • こうなると、ベアリング一本でドライブシャフトからの動力を支えることになり、一気にベアリングが傷むようです
    ベアリングでスペーサーを挟むことにより、二つに応力を分散するといった構成のようです
    ※このスペーサー、前期と後期では肉厚が全然違いますので、おそらくロータスも気が付いてた確信犯だ


    これがハブベアリングスペーサー

    これがハブベアリングスペーサー

    一応、数値的には細かく記載がある

    一応、数値的には細かく記載がある


    正解は、

  • スペーサーは内側外側のベアリング間にガタも隙間もなくぴったり収まり、
  • 片側のベアリングが回れば反対側が回るくらいが目途
  • ・・らしい

    新品購入したスペーサー、規定値どおりでしたが若干短いのでベアリングハウジング内で遊ぶんですよ・・
    なのでもともとついてたやつを付けておきました
    確かに、片方のベアリングが回ると反対側のベアリングがスペーサーを経由して回ります
    あああ、また銭失いだわ・・勉強にはなったけど。プラス思考。

    旧miniのハブベアリングもわずかな隙間がガタにつながり・・という構造でしたが英国人って、少し足りないのとちがいますかね?

    ベアリングシールは再利用可能

    ベアリングシールはそれほど痛んでいなければ特に交換しなくても大丈夫そう

    一応、新品取りましたが全然痛んでないのでストックしておきます

    シール自体を外す時に無理に力入れるとおそらく歪んじゃいますので、細心の注意とともに外しましょう

    スプラインにかぶせるハブ側のスペーサーについて

    旧型のスペーサーは、二段階になっているスプラインの二段目を乗り越えられない

    ゆえに、スプライン自体に噛んでしまい、次第にスペーサーが削れてガタが出る構造なのだった
    これについては、対策品も存在するようですが、今回購入した純正スペーサーは、これが解決されていました
    ※旧型より内径が広く幅がある(手が思いっきりグリスまみれで、デジカメ使えず画像がありません。しかも採寸し忘れました・・

    この中央付近にあるスペーサーね

    この中央付近にあるスペーサーね

    今回入手したスペーサーは、数ミリ幅広なのでホイールが数ミリ外に出てトレッドが広がる・・んですが、その分、勝手に緩むことで有名なハブボルトが浅くしか咬まず、これはどうしたものかと。

    一応、
    今回新品でとった部品で組んでいますが、前についてたスペーサーの内径を削って広げ、スプラインに噛まないように加工して再度取り付けようかと思案中です
    ※それほどまでにハブボルトのゆるみが怖いのだった

    各種プーラーは必須、自作工具は役に立たなかった

    ベアリングハウジング自体から、ドライブシャフトを抜くのにプーラーは必須です

    こういう組み合わせの部品は、この手の専用工具がないと、どうやっても抜けません
    適当な工具を自作してみましたが、強度不足で使い物にならず・・
    やはりそれなりの強度が必要であることがわかりました

    輸入工具は、こんな青や赤のプラボックスにアタッチメントと工具がぎっしり詰まってるのだ。

    輸入工具は、こんな青や赤のプラボックスにアタッチメントと工具がぎっしり詰まってるのだ。

    この手の工具は、輸入工具店のアストロプロダクツか、ストレートで購入するのがいいでしょう

    通販もできるので非常に片理ですが、直接お店に行くと店員さんからアドバイスをいただけますよ
    ※こんなもんめったに使うもんでもないし、加工精度もくそもないのでドラゴンツール(中国とかアジア生産の精度がイマイチな工具)で十分です

    ユニバーサルジョイント内のローラーベアリングも状態チェックが必要

    ミッションから生えているドライブシャフトは、二か所のユニバーサルジョイントを経てタイヤに伝わります
    ※クロスジョイント、ともいうようです

    このジョイント部、結構強度はあるようなんですが、いかんせんここもベアリング支持です
    一応、グリスニップルが付いているので、最低でも年に一度くらいはグリスアップしていますがそれでも40年も経ってればベアリングは傷みそうです

    ユニバーサルジョイントと、シャフトの接合部、固着して全然取れないこともあるようです
    位置的に、素晴らしく熱とホコリと水がかかる場所だけに、錆びて固着すると全然取れませんよ、きっと。
    正しくメンテされていれば、クリップを外せばすんなり外れるようです
    ※うちのも、ちょっと固着が危ない個所があったものの、何とか気長にゆすって外しました

    画像の左下あたりがユニバーサルジョイントね

    画像の左下あたりがユニバーサルジョイントね

    力押しで外そうとすると、ユニバーサルジョイントを支持しているローラーベアリングがバラバラになりますので注意が必要です
    ※組み込むときも、金づちで叩いて入れるとかは、止めたほうがよさそうです。ベアリング並みにクリアランスがないので、変形しちゃうとシャフトごと交換となって多大な費用が掛かります

    ついでにリアサスもチェックしてあげよう

    ラジアスアーム付近がフリーになるので、周辺に付帯している部品は全部メンテしてあげましょう

    特にサスの取付箇所が固着してる個体が多いです
    ※バイクも結構そういう車両が多いんですが、ここをメンテするだけでリアサスがまともに動くようになり、動きがシャキッとします

    スパックスのリアサスが付いているのですが、いろいろと作りがアレなので・・
    ダンパーの調整機構も動いてるんだか・・
    スプリングが硬いのか、路面の段差を超える度にゴツゴツいうのもベアリングに負荷がかかってる気がします
    ※柔らかい短いスプリングと二段構えで対策してみようと思ってます

    手がグリスだらけで写真撮る気にもならん

    手がグリスだらけで写真撮る気にもならん

    リアサスはできる限り、分解して、清掃と取付け部のグリスアップを行います
    うちの個体だけと信じたいですが、ベアリングハウジングとサスの下側の接合部、厚手のワッシャー複数枚でクリアランス確保されておりました
    半笑いで採寸してスペーサー探しの旅に出かけようと思います
    ※この辺が大衆のスーパーカーっぽくてホンワカするところですが、これを黙認出来ないとロータスに乗り続けるのは結構きついのだった

    まとめ

    ロータスヨーロッパのリアハブベアリングは素人でも十分交換可能です

    ロータスヨーロッパはハブベアリングの損傷が速いモデルであるといえます

    原因は、

  • ベアリングハウジング自体の加工精度がひどい
  • ベアリングがボールベアリング
  • スプライン側のスペーサーの加工精度がひどいのでガタが出やすい
  • ベアリング間のスペーサーは固体差により思いっきり変動するので、これが動くとベアリングに均等にかかる荷重が単体で受けることになる
  • 走りが激しすぎる
  • など、ベアリングが傷む条件がたくさんあります

    ベアリング自体は国産品で高精度で安いものがありますので、こちらを使えば片側の内外ベアリング二個3000円でおつりがきます
    ※再利用できるものはすべて再利用、ほかに不具合ナシなら、工具があれば、ベアリング代金とグリス代だけで行けます


    分解するとわかるけど、ロータスヨーロッパってフレームの鉄板ペラペラ。

    分解するとわかるけど、ロータスヨーロッパってフレームの鉄板ペラペラ。


    なので、
    音が出始めたら軽傷なうちに、さっさと交換しちゃいましょう
    ベアリングが壊れるだけならまだしも、その他に影響が出る方が絶対に高くつきます

    ワタクシは愚かなので、

  • 音がしても、
  • タイヤ側にガタが感じられなかったばかりに、
  • ベアリングの損傷ではないと思い込み、
  • しばらく様子見で運用続けた結果、
  • ベアリング粉砕という事態になったわけです
  • 幸い、今回は大事には至らなかったものの、
    このまま乗ってたらベアリングの破損から派生して何らかの部品がもげて人様に迷惑かけるとか、シャレにならない事態になりそうです

    ただでさえ、異音とか異臭とか変な挙動とかが出がちな車なので、気が付いたら直すに限りますよねえ

    という自分の反省と忘備録的な記事でした♪

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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