バイクのカウル(フェアリングとか昔は言ったもんだけど)はかっこいいよね
デザイン的にも一気に別物になるし。
なにより風防効果がありそうだし・・
でも、意外に知られていないメリット・デメリットについて主観バリバリで書いてみました
ワタクシは、ハンドルマウントのビキニカウルが大好きですが。
当記事の目次
バイクのカウルはかっこいいいし、高速を長距離走ると疲れ方が全然違う
ツアラーモデルの大きいカウルはほんとに疲れない
最近のツアラーバイクはほんとによくできてる
高速を長時間走ると疲れ方が全然違うし。
レーサーライクな小ぶりのカウルもかっこいいけど、伏せなくても風が身体に当たらないというメリットは高速主体のツーリングではかなりでかい
ロングツーリングでは常に体を伏せてるわけではないので、低くて小さいカウルは使い勝手がよくない気がするし、リアに荷物積むとせっかくの空力が荷物で邪魔されて逆に不安定になるのではないかと思ったりするのだった。
※ただでさえ、設計上は一番重いものが乗っちゃいけない車体の端に場所に大荷物が積んであるわけだしね。
ほぼノンカウルのバイクで高速を走ってるワタクシの横を颯爽と走り去っていく大型カウル付のツアラーバイクが羨ましいときは正直ある
※走ってる限り多少の雨では濡れないというのはホント?
バイクのカウルにはカウルはハンドルマウント、フレームマウントがある
カウルとひとくくりにされることが多いけど、車体への装着方法は大きく分けて二種類ある
ハンドルマウント
ビキニカウルはほぼ100%ハンドルマウント
文字通り、ハンドル回りに直接取り付けるタイプで、ハンドル切るとカウルもそっちを向く
大きければ、風よけ、風防的な効果は高いがハンドル回りが重くなるデメリットがある
※大きいほど強度もいるのでプラが厚くなりがち&マウントキットも強度がないと危ないので。
フレームマウント
フレームを延長して、ステーを生やしそこにカウルをマウントする形式
フレームマウントなのでカウル自体が大きくできるし、車体全体をカバーすることも可能
転倒すると、カウルステーまでダメージが及ぶことがある(というか間違いなくダメージにはなる)
※立ちごけでもゆがみますよ
ステーがゆがむと、まっすぐカウルが付かない、カウルがゆがむなどの弊害が起きる
正面から見ると首傾げたみたいになる
カウルステーは大抵交換が効くけど、結構お高い
※カウル自体はもっと高いですよ、念のため
バイクのフレームマウントカウルは風よけだけじゃない
メーターやライトなどの重量物をフレームマウントできるというメリットがある
※ハンドルを重くするという事は、ママチャリの荷カゴに重量物満載しているイメージです
大昔のカウルは、ビキニカウルの様にハンドルマウントが大多数でしたが、レーサーレプリカ時代を経て次第にフレームマウントになり、そこに補機をつけるように進化してきました
例えば、
CB1100Rは極初期では、メーターはハンドルマウントでしたが、中期以降(CB1100RCから)フレームマウントになっています
※RZ250Rもビキニカウル時代は、ハンドルマウントでしたがRZ250RRのフルカウルではメーター類はフレームマウントになりました
ノンカウルでも、CBR400FやGSX400Xインパルス(東京タワー)などは、メーターやライトをフレームマウントとしていますが、これはハンドル回りの重量増を嫌ったためです
運動性を評価されるレーサーレプリカは、ほぼフレームマウントで補機類をカウル側にマウントしています
※ハンドルにはキーシリンダー位しかついてません
フルカウルのデメリット
熱気がこもるので渋滞がキツイ
走っていることが前提で設計された冷却装置、真夏の渋滞時は冷却が追いつかない
渋滞時はノンカウルでも同じくらい冷却は厳しいですが、フルカウルは放熱については余計不利です
電動ファンなどで強制的にラジエターに風を当ててはいますが、走行風を使えないと冷却はやはり厳しいものがありますな
※フルカウルでも比較的古い水冷は、長い間アイドリングしたりすると、実際にラジエター液が沸騰して噴出する車種もある。KAWASAKIの○○とかHONDAのV4の○○とか。
初期の水冷フルカウルバイクは、エンジンからの熱気が膝を直撃して火傷するという酷い設計もありました
※カウルとエンジンの隙間に「ゴム板」が入っているとかその場しのぎ。KAWASAKIの中型○○とか。
2気筒や2stなどエンジンが比較的意小さく、カウル内に結構スペースがあればまだ空気は流れるのでしょうが、4気筒の場合は夏は常にオーバーヒートに注意が必要です
※要するに、エンジン(ラジエター)に空気を当て続けるのが基本
オーバーヒートすると、エンジンがゆがむのでオーバーホールには多額の費用が必要になります
※余裕で天ぷら揚がる温度になりますので油温計は付かないほうが心臓にいいです
夏場のツーリングは特に、出来るだけ高速移動できる場所や時間を選んだ方がよさそうです
※渋滞しそうなところには行かない、とか。
昔のレプリカ時代は夏はフルカウルの下半分(アンダー部)外して・・とかやってる人いましたが、外したカウルが部屋の中で邪魔くさいのだった
今時のバイクは、アンダー部分までもデザインに含まれちゃってるので、下だけ外すと結構かっこ悪かったり。
こういう点では、ハーフカウルというのが一番現実的かもしれません
カウルの重量分、取り回しが重くなる
そりゃあれだけのカウル装備を積んでるので、バイク自体が大きく重くなる
小柄な人はちょっときつかろうというレベル。
しかも、荷物満載だったりすると更に嫌になるレベルだよね
※荷物積んでたりすると結構きついです
高速を流す分には無敵でも、それ以外のシュチュエーションでは必ずしもカウルは有利ではないです
※前面の面積が広いほど、風防効果はあるけど嵩張るのは確かです
最近のバイクは、補機類については電子多機能メーター装備で軽量なので少しはマシなのかもしれません
古くて、アナログメーター多連装のバイクは補機とマウントだけでも結構重かったんですよ、ええ。
※多機能メーターは壊れたら高そうですが。
ハンドル切れ角に制限ができる
フレームマウントのバイクの場合、ハンドル切れ角に制限ができる
物理的に、ハンドル切れ角が小さくなるのは仕方ない
という事は、小回りが利きづらい
※特にレプリカ系、スーパースポーツ系の低く小さいフルカウルはハンドル切れ角が小さくても仕方ない
サーキットならÙターンとか、小回りとかそういうの関係なんだろうけど、街中ではハンドル切れ角は重要
※車体をできるだけ立てて、ハンドルフルロックでUターンできないバイクは疲れると思ってるのだ
ちなみに・・
ワタクシはSUZUKIのGSX1100SカタナでUターンできなかったし。
ハンドル切れない+ハンドル低くて狭い+車体が長い+タイヤが19インチ+極低速からトルクフル過ぎだ。
ハンドル切れ角が小さいという事は、駐停車での方向転換が面倒くさいという事なのだ
※最近のツアラーモデルは、ハンドル切れ角も確保できてるっぽいけど、どうなんだろうね?
カウルは極めて高価な部品であることを忘れるな
RGγのフルカウルでジェンマが買える。BanditLimitedのカウルでセピアが買える
SUZUKIに限ったことではないですが、とにかくカウルは高価です
転んで割るともう目も当てられない(泣
基本的には、割れたり削れたりすると交換することになりますが、とにかく高価ですよ
しかも、外装系は欠品が早いので、古めのカウルは割れちゃうとデッドストック探しになりがちです
※傷が入っててもとりあえず確保しておく方がいいです
しかも、今時のカウルは複雑な有機的なデザインが多いので素人技での補修は難易度が高いです
※割れた部品を全部拾って、FRPで裏打ちして強度を確保したうえで、表面の割れをパテ埋め、表面処理して再塗装・・って結構大変です
今時の完成されたデザインのフルカウルは、割れたり傷が入ったりすると非常に貧乏くさい
熱気が上がってくるのを防ぐインナーカウルなどは比較的割れずらいポリ素材でできていますが、いったん割れるとFPRがくっつかないので補修はまた困難です
※しかもカウルの内側はライディング中は常に目につくので気になる
とにかく、カウルは破損すると大変ですよ、という事です
いったんカウルが割れちゃったらフルカウル車をノンカウル仕様にする、という手もありますが、そうなるとメーターやライトの固定に工夫が要る上、車検時に撥ねられる恐怖との戦いになります
それなら、最初からノンカウルを選べばいいんじゃないかと思ったりもします
※車検のないバイクは適当でいいので好きにできるところが超魅力。徹底的に好きに作っちゃう♪
まとめ
ロングツーリングで高速を主体に使うならカウルは絶大な効果がある
とはいえ、
といったデメリットもあるのは確か
機能的にどうあれ、デザインでかっこいい!っていうのも趣味では重要な要素
※ステッカー張る場所も増えるしね♪
ワタクシの様に、ほぼ全く高速を使わない(年間1000kmも使えばかなり多い方)であれば、カウルは不要かなぁ、と思ったりします
カウル外してメンテや掃除が面倒くさいしなぁ・・
と、強がってみるも、ハンドルマウントの超思いビキニカウルとメーター類が実装されてヘンテコハンドリングのZ1-R乗りからしてみれば、フレームマウントのカウルはハンドルに変な重量がかからない素直なハンドリングで超羨ましい