Z1-Rの市場評価はちょっと前までかなり低かったんですよ。
不人気といってもいいくらいです。
雑誌やネットのインプレ記事を読んでも嘘ばっかり♪です。
実際、どういう感じなわけ?!
と思ってる人もいると思うので
Z1-Rを購入検討している人や、買ったばかりの人は気になるであろうことを解決する記事を書こうと思います。
記事の内容
Z1-Rのハンドリングのひどさの度合い
どんな速度域でもカクっと切れ込むハンドリングには正直まいります。
これでスポーツ走行できるなんて、ただの命知らずか天才です。
途中からライダーの意思とは無関係に一気にハンドルが切れ込もうとします。
ついでに、
が、バンクの際のタイミングをイイ感じにズラしてくれます。
とにかく、とても怖い思いをします。
今時の良く出来たバイクのように、見た方向に自然に曲がってくれるとか大間違いです。

こういう走り方が普通にできないと嫌なんですよ
これって、ジムカーナでも峠でもまともに使えないハンドリングですぜ、兄貴。
※しかもブレーキのダイレクト感がまるでないと来てるので、より一層スポーツする気にはなりません
ワタクシは命が惜しいんで飛ばさないことにしました♪
ちなみに・・
約1万5千台弱が輸出されていったという記録があります。Z1R2(2型は)数千台程度で希少です。
※大ヒットと言っていい数字ですよ。
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Kawasaki Z1-R(1型)とZ1R(2型)の具体的な違いは何?
売れた割に1年でモデルチェンジされたのには世界中からいろんな問題を指摘されたから、という噂をワタクシは支持しています。
※付焼刃的に4本だしマフラー仕様もあったし、純正タンクだけで指向地によって3種類が確認されています。
Z1→Z2のように排気量を落として国内販売しなかったのは日本では認可が下りなかったという噂があります。
本当の理由は、絶対危なかったからです。
※当時のカミナリ族とやらが大暴走したら死者多数出るくらいのハンドリングの悪さです。
とにかく!
デザイン優先で作られたのは確実なKAWASAKIの駄作Z1-Rは走ることをほぼ全く考えていません。
ハンドリングの悪さに気が付いたKAWASAKIは、
おそらく設計の最終段階でリアサスを2段コイルスプリングにしたり、
18インチホイールにしたりしてハンドリング対策したっぽいけれど焼け石に水です。
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Z1-Rのハンドリングのひどさの原因
ハンドル周りが重すぎるのでママチャリのカゴに荷物満載で走ってるようなもんです。
慣性の法則を受けまくる一番重い物が載ってはいけない個所に重い物が詰まっています。
ハンドル周りの重さの原因は
です

純正だとこのカウルがすごく重いんですよ。
ついでに、
で、不安定な切れ込身に拍車をかけています。
ちなみに・・
確かに時代的には、Z1系が他社のライバル車たちに性能面で追い詰められてきていたのは確かです。
Z1系も新しい方向性、目新しさや話題性が欲しかったに違いありません
その方向性の一つのケーススタディとして、
「角ばったデザインにしちゃえば目立つしナイスじゃん♪」
「どうせなら豪華装備もつけちゃえば高く売れるじゃん♪」
と言ったかどうかわかりませんが、そんなノリだったんじゃなかろうかと思います。
デザイン最優先だったとしても、ハンドリングが犠牲になるようなバイクの設計はいかんでしょ?
そして、実はそんなに売れると思ってなかったでしょ?KAWASAKIさん。
ところが予想に反して(笑)世界中で大ヒットになります。
世界中からクレーム付いたというまことしやかな噂はたぶん本当です。
Z1-Rのハンドリングのひどさを解消する方法
ハンドル周辺の重いものを全部取り払えはよろしいです。
ただし、Z1-Rのアイデンティティであるいビキニカウルは外さない方向で行きたいですね。
ここからはZ1-Rとワタクシの長きにわたる戦いの歴史になります。
試行錯誤がかなりあったうえ、予算の都合もあり順次やっていったため完成までは10年近くかかっています。
ちなみに・・
Z1-R乗りは全員試すべきですが、カウル外して、メーター回りも極力外して走ってみましょう。
あら不思議♪
一気にハンドリングが素直になりますよ。
これが答えです!
やはりバイクは、ハンドル周りは軽くあるべきなんですよね。
フルカウルのスポーツバイクは、ハンドル周りに何もついていません。
ライトやメーターなどは全部フレームマウントのカウルについていますね?
これは、ハンドルの自然な動き(セルフステア)を極力邪魔しないためです。
カウルは「風よけのイメージ」が強いですがハンドル周りの軽量化のほうがスポーツバイクとしては大きい要因です。
ビキニカウル自体をを軽量化する
純正のビキニカウルは重すぎますので、リプロ品の軽いカウルに変えましょう。
世界初のメーカー純正ビキニカウルは、何があっても壊れん!というくらい頑丈な厚いFRPでできてます。
当然重いです。
※ワタクシの個体に限りますが裏から補修してあるっぽく、たぶん純正よりさらに重たいです。
Z1-R用のリプロ品ビキニカウルに変えるだけでかなり軽くなります。
ただし、白いゲルコート仕上げか、黒いゲルコート仕上げが多く車体と色が合いません。
ので、塗装する必要が出てきます。
ワタクシは、白ベースのを購入しました。
軽いビキニカウルの導入とともにバイク自体の全塗装に踏み切りました♪
完全自家塗装での缶スプレー塗りです。
勉強しながら丸々一か月かかりました。
※セルシオの白をベースにライン入れてウレタンのクリアで多層化してあります。
純正品からリプロ品にしたことでビキニカウル周りだけで、2kg近く軽量化できます。
メーター周りを軽量化する
余計なものは全部捨ててスッキリしたインナーカウルのないメーター回りにしました。
※インナーカウルを捨てたことでブレーキの改良にもつながりました。

Z1-Rの純正メーター回りはこんなです。この無駄な豪華さが癌
インナーカウルの裏にはみっしりヘンテコメカが埋まっている
くそ重いんですよねえ、この頃のバイクって。
何せ鉄ですよ、鉄。
これを徹底的に軽量化してみます。

今現時点のメーター回りはこの仕様
すっきりしてて気に入っています♪
Z1のメーター回りを移植しました。
ハンドルがマウントされているトップブリッジもZ1用に変更しなければなりません。
でもさ。
Z1のメーター回りってあんまり好きじゃないんですよね・・
やはり、Z1000Mk2やZ750D1の縦に並んだインジケータと左右別体のウィンカーインジケーターに憧れました。
Z1000Mk2のメーター回りを移植しました。
これで見栄えはかなり気に入りました。
でもさ。
せっかくタンクに燃料センサーが内蔵されてるので、燃料計つけたくなってきました。
燃料計だけ飛び出してるのも格好悪いよなぁ‥と思うこと数年。
タコメーター内に燃料計が装備されているゼファーのメーターに変えました。
これで、電気式タコメーターになったし軽量化にも貢献しています。
※ついでに、タコメーターワイヤーもなくなってすっきりです♪

うちのZ1-Rは今現時点のメーター回りはこの仕様。ここに至るまで数パターン試してます
全然ハンドリングが変わりました。
その後、
正確に測ってませんが、増減含めてメーター回りだけで1kg以上の軽量化になってるハズです。
ホイールを19インチ化して落ち着きのあるハンドリングにする
勢いに乗ってZ1のハンドリングにさらに近づけましょう。
それほどZ1のハンドリングは素晴らしくワタクシに合っています。
目指すのはZ1のハンドリングを持ったZ1-Rです。

今はこの仕様に落ち着きましたが大変でした・・
18インチのホイールを19インチにする・・
文字にすると似たようなもんですが、これがまた色々調整が必要でした。
ホイールを19インチにする場合、Z1-R(1型)のフロントフェンダーが付かなくなります(汗
フェンダーとタイヤが接触しちゃいます・・
※フロントフェンダーもせっかく全塗装したのに・・お蔵入りです。
ワタクシの場合、
PMCさんが出しているZ1用の強化フロントフォークを導入しました。
これがまた非常に調子がいいです。
純正フロントフォークはスライドメタルがないので寿命が短い上、オイル漏れします。
Z1用のフロントフォークはブレーキキャリパーの取り付けピッチが違いますので純正のキャリパーも付きません。
キャリパーはZ2時代に使っていたパフォーマンスマシンのアメリカンなキャリパーをステーを介してつけることで解消しました。
フロントフェンダーは、何用かわかりませんが角ばったメッキのフェンダーを部品交換会で入手してあったものを使っています。
※Z1000LTD用かな?と思いますが詳細は不明です。
セオリーとか常識とか定番は積極的に外していくタイプです。
ちなみに・・
Z1-Rの純正フロントフェンダーは取り付ける際にどうやってもフォークと接触して削れます。
「なんかいい方法はないのか?」
と常々思っていましたが、メッキフェンダーになったら色が削れることもなくなりました。
Z1-Rのフロントフェンダーは凝った作りで鉄板が厚く、支柱がリベットのようなもので止まってて重いです。
これもメッキのフェンダーに変えたことで多少軽くなってるはずです。
純正カウルステーを軽量化・・したい
こうなったらゴツイ純正カウルステーを軽量化したいもんだけれど・・予算的に踏み切れません!
一瞬、ほんの一瞬だけ自作しようかと思いましたが複雑な形状のため見合わせています。
を兼ねているので形状がかなり複雑です。
いずれカウルステーも軽量化してやろうともくろんでおりますがどういう手を使えばいいのか見当もつきません。
割ると高いのよ、これも。
軽量化されてるっぽいリプロ品は良いお値段です。
しかもステムも変わるし、フォークも太い41φ用・・踏み切れないっす。
とりあえず、様子見というか・・
「もうこれでいいや♪」
というところに落ち着いています。
ちなみに・・
純正タイプのカウルステーはゴツイ割には結構もろく、激しめの立ちごけでも割れます。
※Z1-Rの現存する個体は割れてるものも少なくないです。
Z1-Rがワタクシの手元に来た時には、カウルステーは割れておりパテで補修してありました。
※このパーツを探しまくってやっと入手できた時は感無量でしたが、ありがたいことに現在はこれもリプロ品があります。
まとめ
Z1-Rの設計思想は、ハンドル周りを軽くするというバイク設計のセオリーを無視しています。
そりゃハンドリングも悪くなるってもんです。
なので、
Z1-Rをまともに走るバイクにするためには、ハンドル周りの徹底した軽量化が必要です。

それでもZ750D1のハンドリングにはまだまだ及ばないのが悔しくもある。
を軽いものに変更する
※こだわりがなければビキニカウル取っ払っちゃった方が絶対楽です。
これも効果がありました。
当倶楽部のZ1-Rはこの状態で運用しておりますが純正とはまったく別物のハンドリングになっています♪
※それでもUターン時は低速がないのでちょっと緊張しますが。
Z1-Rを楽しく振り回して乗りたい人のためだけの記事になりましたが、そういうもんでいいと思っています♪
っていうか、これくらいまでやらないとおっかなくって乗れないですよ、Z1-Rは。
※純正のままで頑張ってるZ1-R乗りの皆様には頭が下がります。