Z1-R

カワサキ Z1-Rにしつこく25年乗り続けたったインプレまとめ

更新日:

九蔵峠の展望エリアから。雲の下は御嶽山

Toos

Z1R1型(初期型)・・1型だからZ1-Rと表記すべきか

はっきり言うと、こんなハンドリング的に未完成のバイクが、なんでこんなに高額になっちゃったんだか・・
四半世紀前は70万とかでした♪

Z1-Rを乗って楽しいバイクに仕上げるまでには、相当な覚悟がいりますぜ

もうノーマル状態とは程遠いうちの個体のインプレ書いても仕方ないですが、四半世紀前に初めてこいつに乗った時の雰囲気だけでも伝わるといいなぁと思い、書いてみようと思った次第です

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Z1-Rまず見た目とまたがった感じ


Kawasaki Z1000 Z1-R (1978) / SG2012

この写真は欧州仕様ですね。リアウィンカーの位置がだいぶ後ろです。
ワタクシのは米国から持ってきたのでウィンカーはかなり前にあります。

細い・・イメージ以上に細い
そしてどこを見てもカクカクしている(笑

Z1Rのテールカウル

細い・・・テールカウルのボリューム250cc並みかそれ以下


今時のバイクと比べると異常にボリュームがない

今時のタンクがでっぷりしたバイクを見慣れていると新鮮なタンクとかシートの配置

二台並べてしっかり乗り比べてみると分かるのだだけど、丸タンクのZシリーズとライディングポジションはハンドルの低さ以外はそう変わらない

でも、角ばったタンクは内ももがタンクの角に当たるので、丸タンクのZよりはるかに車体との一体感がない
ビキニカウルにいろいろ詰まってる感じは、慣れないと閉塞感あるくらい
※この辺は徹底的に軽量化したほうがバイクとしては面白いけど、Z1-Rとしてはどうなんだろうね・・

ハンドルに手を伸ばすと腹の前の空いた空間が、いまどきバイクと全然違うので変に違和感を覚えるはず
そしてノーマル状態ではごちゃごちゃしたメーター周りと反してすっきりしたハンドル回りが目に入る

下半身はといえば・・
純正のステップは前に出すぎてて膝がエンジンにあたって熱い(泣

シリンダーヘッドのデザインはシリンダーヘッドの丸いカムカバーはこの時点で四角くできなかったのか?と思ったりもする
※2型はヘッドが角ばっててよく似合ってカッコいいのだ

これは、
Z1系のエンジン搭載車はすべてエンジンに膝が当たる
絶妙な位置に、シリンダヘッドがあるんですよ・・
※Z2もZ750FourA4もZ750D1も全部そうでした

原因は、ひとえに純正のステップが前すぎるためで、バックステップにすれば問題はあっさりと解決するのだ♪
その際は、リアブレーキスイッチを作り変える必要があるんですよ・・
ブレーキスイッチは長いブレーキペダルに開いた穴を使った機械式なので、ペダルを変えることでスイッチが機能しなくなるのだった
幸いなことにドラムブレーキのZ1と違って、Z1-Rはディスクブレーキなので油圧式スイッチを駆使すれば問題は簡単に解決する
※ただし、ブレーキの油圧スイッチってすごくよく壊れますので、オリジナルの機械式スイッチを設計・作成・装着して、現在に至っています

Z1-Rのシートは高さはともかく幅があるので足つきが最悪

全てがデザイン優先で設計されている感が半端ないがシートも当然そのコンセプトだ

ノーマルシートだとこんな感じ

ノーマルシートだとこんな感じ


走ってると身体が前後に動くくらいどこ座っていいんだかわからんシート

シートはタンクとほぼフラットなので、前後位置は何処に乗っていいかすらわからないのがノーマルシート

シートはシートベース自体に角がある感じでアンコ抜きしても多分ダメ
実際、シッティングポイントはかなり高めで重心はかなり高めに感じるくらい自分が高い位置に座ってる感じ
当然、足つき性は極めて悪い

マジで、足つきわっる!
※おそらく、ワタクシが今まで乗ったオフ車を含めたどのマシンよりも足着き性能は悪い

Z1Rシート

シートは社外品に変えています。が車検通らないのでノーマルもあります♪


これぐらいシート削ってもシートベースの幅があるので全然足つきよくないです

ノーマルシートと並べてみました

ノーマルシートと並べてみました

Z1-Rのセンタースタンドは不可能級なくらいかけずらい

普通のバイクの感覚でZ1-Rのセンタースタンドはかけられません

他のZとは異なり、サイドスタンドをただかけるだけでもくそ重い
感覚としては丸タンクのZより、腰高で重心が高いんだか支点がおかしいんだか・・・

力自慢の大柄な男性でさえ、コツを知らなきゃセンタースタンドかけられません
多分、ですが支点がおかしいんだと思います
とにかく、めちゃくちゃ重たい

  • ハンドルまっすぐにする
  • サイドバーに手をかける
  • 本気で全体重をセンタースタンドに乗せる
  • ※センタースタンドの踏みしろに乗っかる勢い

    コレで何とか、センスタがかけられる
    ※ふつうの人はセンスタかけられないくらい重い。

    Z1-Rが免許の試験車両だったら多分大型免許取得はかなり難しいのではないかとと思われます

    Z1-Rで実際に走り出してみる

    言っておきますが、すべてのZ系で一番乗りづらいのがZ1-Rだと断言します

    Z1-Rの純正メーター回りはこんなです。この無駄な豪華さが癌

    Z1-Rの純正メーター回りはこんなです。この無駄な豪華さが癌

    うちのZ1-Rは今現時点のメーター回りはこの仕様。ここに至るまで数パターン試した

    うちのZ1-Rは今現時点のメーター回りはこの仕様。ここに至るまで数パターン試した

    エンジンは、空冷Zそのもののクラシカルな良くも悪くも昔のバイクで意外に高回転型

    クラッチをつなぎ走り出すと、1000ccの割には低速トルクはないです

    意外かもしれませんが、極低速域は弱いです
    これは高速に振ったリアスプロケの小ささのせいもあると思う

    ■Z1-R(一型)
    F:15
    R:33

    ■他のZシリーズ
    F:15
    R:35

    だからっつって高速走行が得意か?といえばそうでもない
    ちなみにZ1R2では35丁に戻されている

    何がしたかったんだKAWASAKI
    ※多分実験機的扱い

    Z1-Rのエンジン音と純正集合マフラーの音

    何も対策してなければ、排気音よりエンジンノイズの方がうるさいくらい

    エンジンノイズではカムチェーンがジャラジャラ言ってる個体が多いけど、この辺はGPzシリーズのオートカムチェーンテンショナーなどを流用することでだいぶ抑えられのだ♪

    エンジンの大き目なノイズに対して、ノーマルマフラーの音は意外にも静か

  • サイレンサー部分が太い
  • すごく重い
  • バンク角が少ない
  • 1本出し
  • ※おそらく、純正集合マフラーとしてはほぼ世界初

    純正マフラーはまじめにこん棒みたいです。多分武器になります
    純正マフラーはきっちりと消音されているので、早朝や夜間の出撃でも大丈夫だと思う

    ただし、純正はバンク角が非常に少ないのだった・・
    エンジンの真下の集合部の両脇が、バンバン路面に接触して火花が散るのだった
    ※一応、軽めのプロテクタがついてますが、調子に乗ると路面とこすれて吹っ飛んで言います

    そして、マフラーもZ1R2では左右振り分けの二本出しになるのだった
    ※多分、Z1000Mk2などと同じものだと思う

    Z1-Rのクラッチは重いのか?

    クラッチはやや重めだけれど、苦痛を感じたことはないレベル

    普通のZよりもハンドルが低く、ビキニカウルで結構取り回しに制限があるワイヤーなので重いのはしかたがないとはいえ、改善できます

  • クラッチワイヤーをリプレイスの社外品ものにする
  • エンジン側のクラッチ可動部にグリスアップ
  • クラッチのプッシュロッドを新品にする
  • と、圧倒的にクラッチが軽くなります
    ※嫁のZ750D1には徹底的なクラッチ軽量加工をしていますので、この個体より軽いZを見たことないです。新車の250ccのオフ車並みに軽いです

    ただし、ワタクシの個体のように10万キロ以上乗られた個体はレバーホルダー自体が摩耗してきます
    レバーホルダーが摩耗してくるとある回転域でレバーが細かく振動して気になるのだった・・



    チェーンもハブダンパーもがネットですぐ手に入るとは・・いい時代だわ♪

    チェーンもハブダンパーもがネットですぐ手に入るとは・・いい時代だわ♪


    リプレイス品とはいえ、今は何でも手に入るのでZ系に乗るのには全然苦労はないよね

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    Z1-Rのハンドリングは他のZと全然違うのは本当

    Z1-Rのハンドリングの悪さに関するうわさは本当です

    Z2時代にはそこそこ気持ちよく走れていたのでそんなに違うわきゃないだろ、って思いで走り出してみたものの・・

  • とにかくガクッと切れ込む感じがぬぐえないので怖い
  • 低速で落ち着きなくふらつく
  • バイク任せではうまく曲がれん
  • ジムカーナ的な走りが全然できない
  • ギャップで一瞬制御不能になる
  • 直進性能ですら高速では浮き上がってくる感じがする
  • とにかく普通に走ってても怖いので、コーナーでは無意識に押さえ込もうとしてハンドルに力が入ります
    ※オフ車で未舗装路のコーナーに勢いよく入る前の力の入り方に似ています

    結局、それだと前過重が抜けきらず、リアサスをうまく沈めることができずに、ギクシャクした走りになってしまう
    思い通りに動かないと、バイクはとたんに面白くなくなるんですよねえ・・

    ゆったりと流すのであればそれほど気にはならないのかもしれませんが、ちょっとスポーツ走行しようかな?と思うと、やはり怖いです

    このめちゃめちゃなハンドリングは、どこか壊れてるんじゃないか?と思うほどです

    このZ1-Rのハンドリングに対応するために自分があわせちゃうと、ほかのバイクに乗れなくなります
    それほど個性的なハンドリングです
    峠などを実際に走ればわかりますが、とにかくおっかなくて丸タンクのZより全然遅いです
    ※断言しますが峠を楽しく走るには、Zは750ccがベストです

    実はワタクシも丸タンクのZ2で楽しく乗れていたのに、Z1-Rに乗ってこの異常なハンドリングの原因がわかるまでは全く面白くなかったんですよ

    Z1-Rに比べれば、

  • Z1系丸タンク
  • Z750FX
  • 多分Z1000Mk2も
  • の方がハンドリングに癖がないので楽しく乗るのにハードルが低いです!

    その辺のネガティブな部分を泣きながら一つづつつぶしたので今は楽しく乗れるようになりました♪
    はっきりいうとZ1-Rのハンドリングを怖くなく、峠で面白くするには結構時間もお金もかかるというのが正直なところです
    ※ノーマルのZ1-Rでガンガン峠を走ってる人がいたら尊敬します



    Z1-Rは高速道路ではどうか

    純正で高速よりに振られたセッティングのZ1-Rですが、結構高速道路が苦手です

    ツーリングから散歩、キャンプまで普段使い可能です

    ツーリングから散歩、キャンプまで普段使い可能です


    ポイント押さえれば燃費もいいし、今でも普通に使えます

    もちろん普通に走れますよ、ええ
    法定速度の巡行であればほぼ全く問題ないです
    ※どノーマルだとギャップとか怖いですけどね

    ビキニカウルの恩恵も結構あります
    タンクの上ががら空きなので、上体を伏せちゃえば十分風除けにはなります

    ただし、
    ぬえわkm/h位から前側が浮くような感覚に襲われます
    フロント周りの過重が抜けていくような、フロントタイヤの接地感が希薄になる感覚です

    カッコはいいんだけど性能はいまいちなビキニカウル

    カッコはいいんだけど性能はいまいちなビキニカウル

    ずっと不思議だったんですが、この過重が抜けていくような感覚の原因はどうやらビキニカウルの形状の悪さにあるようです
    ビキニカウルのあご下に入る空気の流れがハンドル周りを持ち上げるのではないか?と推測しますが、定かではありません
    GS1000S(クーリーレプリカ)のカウルのあご部分にスポイラーがついているのは、この浮き上がり防止のように思えて仕方ありません

    なので、全然飛ばさなくなります♪
    ぬふわkm/hも出れば十分です
    ※燃費もいいし、疲れないし♪



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    Z1-Rのブレーキはどうだ?

    晴れてれば普通に聞きますが、たとえディスクに穴が開いてても雨天のブレーキは制動距離が倍以上

    純正のフロントブレーキは、マスターシリンダが一瞬どこにあるかわからない謎の凝った作り

  • ブレーキレバー
  • レバーで引っ張るワイヤー(笑)
  • カウル右内側のマスターシリンダー
  • ブレーキホース
  • キャリパー
  • というダイレクト感の全然ない構成のブレーキシステムを採用
    どうしてこんな金かけてまで、わけわかんなくしちゃったのか?とKAWASAKIに激しく問いたい
    多分、デザイン的にハンドル回りをすっきりさせたかったのではないか?と好意的に考えることにします

    時代が変わってきて、Zの優位性が薄らいできている中で、デザインも含めて
    Z1-Rでなんでもやってみるという実験機的な扱いも大きかったのかなぁと推測してます
    PDCA回してるなぁ、KAWASAKI

    肝心のブレーキの制動能力ですが・・
    普通に効きますよ、ダイレクト感はないですが晴れていれば
    一方、雨天では、すべてのZ系は壊れてんじゃないか?と思うくらい制動距離が伸びます(Z系は穴あきディスクでもダメ)

    Z1-Rを現代社会で普段使いしたいと思うなら、オリジナルにこだわらず、真っ先に変えるべきはこのフロントブレーキシステムですなぁ
    ※他にもたくさんあるんですけどね、直したいところは。

    ちなみに・・

    Z1-Rのブレーキを何とかしよう試行錯誤し続けた話は別の記事で詳しく書きましたのでそちらを参照してください

    とりあえずやったのは、

  • マスターシリンダを現代風する
  • ブレーキホースをメッシュホースに変更する
  • キャリパーを4Podに変更する
  • 車検もこのまんま通ります♪

    車検もこのまんま通ります♪


    やっぱ車検通らないバイクはダメでと思うわけですよ、大人として

    ここまでやっても、やはり雨天は止まりません♪
    ブレーキディスクをサンスターさんが作ってるやつに変えようと思うんだけれど・・お金ないのよ

    ここまでやっても雨天で止まらないブレーキ

    ここまでやっても雨天で止まらないブレーキ


    雨降ったら車間距離撮ったほうがいいよ♪
    雨天ではブレーキレバー思いっきり握ってもロックしないよ♪
    ABSか!



    Z1-Rのサスペンションはどうだ?

    純正リアサスはZ系では珍しい、2段スプリングを採用してる

    フロントサスはともかく(カウルのないZ1000系と大して変わらないセッティングではないか?)、リア側はスプリングが2段式になっているという金のかかってる作り

    おそらくは、1G時の沈み込みとコーナーでの粘りを両立させたかったのだろうけど、ハンドリングの悪さのせいでコーナーで粘るまで頑張れません
    ※っていうか、KAWASAKIもハンドリングの悪さに気が付いてたと思うんだよね・・ごまかそうといろいろやってるけど・・

    ガンガン普段使いできます

    ガンガン普段使いできます


    雪さえなきゃどこでも行く♪

    Z1-Rのインプレまとめ

    純正のZ1-Rはまともに乗れたもんじゃないくらい乗りずらいです

    恐らく、KAWASAKIもハンドリングの悪さは知ってた確信犯ではないかと思っています

    デザイン最優先でビキニカウルをつけて悪化したハンドリングの悪さをごまかすために

  • サスを二段にしたり
  • 18インチホイールにしたり
  • いろいろごまかしてますなぁ・・

    とはいえ、
    各所に専用設計の部品を使いまくっています
    ものすごく凝った作りで金がかかってる感がありありです
    Rという文字を使った名前になっていますが、全然レースを見越した設計ではなく、豪華なデザイン優先のZって感じです

    そして、Z1-Rは次世代のZだけでなく、国内外のバイクメーカーに影響を与えていますねえ
    そういう意味では、かなり重要なポジションにいるバイクだと思います

    余談ですが・・

    これだけ太古のバイクがびっくりするぐらい高価で取引されている現在において
    オリジナルを残そう」という人も多いと思います
    もちろんその価値観も尊重します

    ただ、ワタクシ的にはオリジナルのZ1-Rでは正直楽しく遊べないので、普段使いできるZ1-Rに改良しています

    そして、Z1-Rに乗ったら乗ったで上手く乗れなくて
    こんなはずじゃなかった」と思ってる人も多いはずです

    ので、僭越ながら少しでも楽しく普段使いで乗れるようなマシンにするアドバイスすることは可能です
    ※どノーマルに戻すことも可能な範囲で行けますよ、ワタクシのは元には戻りませんが。

    Z1-Rに長く乗って、改良し続けた経験から言えることってやっぱりあると思うので本気で打開策を探しているなら、少しでもお役に立てればいいな、と思った次第です
    雑誌のインプレは結構嘘が多いので鵜呑みにして乗り始めたけど、いまいち面白く乗れてない人も多いのではないかと思うので。
    ※もしくは同類が傷をなめあえればいいかな、と(泣



    ちなみに・・


    四半世紀前の純正然としていた時のうちのZ1-Rの記憶を頼りに書き始めましたが、
    どんどん改良の歴史を書きたくなってきて何度も「いかんいかん」と思い直し、あくまでもノーマル時の印象をメインに書き連ねてみました
    いやぁ、よく覚えてるもんだわ
    ※一個ずつネガな点をつぶしていった歴史があるので余計覚えている

    ちょっと気を許すと話がガンガンわき道にそれるので、すごく読みずらい記事になっております(笑
    このわき道をいちいち別の記事として書いてみようと思います

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