この使い方は無限に広がります。
常に広がり続けていると言っても過言ではありません。
バイクや車のメンテでも「そう来たか!」的な使い方をしてる人が居ると真似したくなりますな。
と言う記事です。
「タイラップ」「インシュロック」「結束バンド」いろんな呼び方がある
ワタクシは「タイラップ。」と呼んでいますが「結束バンド。」というのが一般的かな?
「インシュロック。」と呼ばれることがありますね。
※「クランプタイ。」「ナイロンバンド。」という表記の商品も当倶楽部にありました。
呼び名にこだわりはないのですが、セロハンテープとかホッチキスのような商標名なのかと思ってちょっと調べました。
やっぱり商標でしたが、一般的な名称は「結束バンド。」っぽい。
覚えて飲み屋で若者に語って嫌われてください。
インシュロック
「ヘラマンタイトン。」という会社が作っている結束バンドのブランド名みたいです。
当然、登録商標されています。
「ヘラマンタイトン。」は日本企業のタイトン株式会社として1970年に誕生後シンガポールや中国に進出したみたいですね。
※ちょっと調べたら大企業ですわ。
インシュロックのほうが、結束バンドの世界ではシェアは世界一みたいです。
※確かにタイラップの包装には「HellermannTyton」って書いてあるのがあるわ。
タイラップ
トーマス・アンド・ベッツと言う会社が作っている結束バンドのブランド名です。
1958年にこの形状のタイラップを発明し、製品化しました。
タイラップの方が元祖というか老舗なわけです。
現在は、スイスに本社がある多国籍企業「ABBグループ」に買収されています。
こちらも大企業です。
と言うことなんでしょうねえ。
まあ同じモノなので、呼び名なんてのはどっちでもいいんですが、当ブログではワタクシがルールなので当記事では「タイラップ。」として表記します。
※誰かが呼び方統一してくれないと、ホッチキスの針なのか芯なのか玉なのかという問題が再燃するぞ。。
多分、「結束バンド。」が一般的な呼び方だと思うのです。
100円均一やホームセンターのオリジナルブランドでは「結束バンド。」と表記されてることが多いですがたぶん商標の関係なのでしょうねえ。
※大型の100円均一のショップってたまに行くとすごいよね。 ディズニー〇ンドよりよほど夢の国っぽい。
いろんな種類があるタイラップ
用途によって屋内用、屋外用があったりします。
色もたくさんあります。
中には紫外線特性などの耐候性や耐摩耗性、耐油性、耐有機溶剤性をうたう商品もあります。
多少割高ですが、バイクや車の配線に使うなら少なくとも屋外用を使いたいところです。
※屋内用だと経年劣化で切れることもあります。
安いタイラップは使い勝手がいいですがキレることもあると思っておいたほうが良いです。
※硬化してぽっきり折れる感じで切れます。
タイラップは高いものではないので長さと使い道によって数種類を常時ストックしておくといいですよ。
タグ付きタイラップ
配線整理で超使えるのがこの手のタグ付きタイラップ。
油性ペンでタグに配線の行先とかを書いておくんですよ。
旧FIAT500の電装系フルレストアをする時に近所のホームセンターになかったのでネットで大量購入しました。
心の目で優しい気持ちで見ると見えるはず。
超使えます。
ロータスヨーロッパにもZ1-Rにも配線追加の際にはきちんとタグ付きタイラップを使っています。
※でもネットで買っただけに未だに特別感があって、けちけち使う貧乏性なワタクシです。
開放出来るタイラップ
「一度結束したら開放できない。」のもタイラップの特徴の一つだと思うんですが。
実は爪を押すことで開放できるタイプもあるのです。
あんまり小さいのはないですが。
これはこれでちょっと便利です。
太目&長めなのでその用途で何度も開放、締付を繰り返すような箇所に重宝します。
例えば、
バイクのタンク下、フレームにそわせてワイヤーを取回す際なんか非常に便利♪
※まあなきゃ使い捨て作戦で行くだけなんですが。
電源のマルチタップのケーブルや、業務用掃除機のケーブルを縛っておくのにもちょうどいいです。
当倶楽部では煙突掃除用のロッドを束ねるのにも使っています。
※針金にビニールコーティングしたものよりちょっと安心できます。
固定用タグつきタイラップ
タグ部に穴が開いてて、壁面などに固定できるタイプ。
当倶楽部のガレージと自分の家作った時に電気配線を取り廻すのに重宝しました。
配線を壁に沿わせて釘で固定すると、あらスッキリ。
バイクや車だとそれなりの大きさのボルトが入る穴付きタグが必要ですが多分そのサイズもあるでしょう。
結束バンド用固定ベース
これさえあれば、とっかかりがない面にもタイラップが使えるのです。
ボルトを壁にしっかり固定できるベースはない物か・・。
両面テープで平面に固定、タイラップを穴に通して使います。
あんまり見えるところに多用したくはないですが結構便利です。
ちなみに・・
車やバイクの配線の整理をする際に一番短く細いタイラップは大量に使います。
仮止めの段階からバンバンタイラップで固定してダメならやり直し。
※一発でいい位置に配線出来ると思ったら大間違いだ。
何度ロータスヨーロッパのダッシュボード裏の作業したことか。
とりあえず暫定でもいいので固定したい。
その後じっくり考えてから再配置して本固定。
この方が結果早いのです。
大量消費、というとSDGs的にはよろしくないのですがね。
タイラップの使い方いろいろ
コレだけです。
ただ使い方は多種多様です。
余剰分を切断するには小さいニッパーがあると便利ですよ。
大量にタイラップで固定した後、一気に余剰分を切断していくと効率がいいです。
※スプリングリターンの奴が絶対的に便利です。
プラも作る人なら絶対スプリングリターン式を選ぶと思う。
とにかく効率がいい。
余剰分を切断する際は、切り口が斜めにならない様にするのがコツです。
理由は、
「後で何かの折に自分の手先に刺さるから。」
です。
コレが結構地味に痛い。
指の皮が削れて、出血することも良くあります。
短ければ複数本つなげ
「短ければ複数本つなぐ。」
のはタイラップの割と有名な使い方です。
それ以外にも工夫して使ってる人は多いです。
まあ、複数本つなぐよりは適合したサイズの物を使うのがベストっちゃベストです。
※タイラップは太さに応じて締め付けられる力が違います。
でも出先でなんかあって手持ちが短いのしかない場合、この手法は有効なのです。
こういう当たり前っぽい事でも知ってると知らないでは全然ちがうのです。
ちなみに・・
タイラップの袋の開け方、知ってますか?
現場の職人さんから聞いたのですが、
「ビニール袋の真ん中をつまんでそこをニッパーで切る。」
のが正しいらしいですよ。
なるほど、確かに袋ごと落としても中身が出ません♪
それ以降、当倶楽部ではタイラップの袋はビニール袋の真ん中を切って使っています。
そう来たか、と言うタイラップの使い方
中には「そう来たか!」と言うような使い方もたくさんあるのです。
タイラップの使い方を色々調べるだけでも数時間立つのは確実です。
昔はバイクの割れたカウルに穴をあけて「タイラップ止め。」は基本でしたねえ。
フランケンシュタインの様にタイラップで縫い付けてあるイメージです。
非常に貧乏くさいんですが 転倒して割れたカウルを修理するお金もないのでみんなこうしていましたな。
※ミラーにガムテ引っかけて走ってる奴もいたくらいです。
最近全然見かけませんが、そのころのバイクは今どこにあるんだろ?
話がそれたのでタイラップの話に戻します。
カーテンレールの代わりに使う
カーテンを引っかけるプラパーツは結構折れるんですよね。
これをタイラップで代用します。
要するにカーテンが吊れていればいいわけです。
※一個だけカーテン吊るプラパーツは入手しずらいし。
トイレの窓のカーテンなんか100円均一のツッパリ棒とタイラップを組み合わせればそのまま使えます。
色のついたタイラップを使えば、やりようによってはオシャレですが下手すると安っぽいので注意が必要です。
※こういうのはガレージの付属のトイレとかでやるとウケます。
靴ひもとして使う
ワタクシが聞いたのはマラソンマンから。
レース中に靴紐が途中でほどけるくらいなら・・と試しにタイラップで固定したら仲間内で大流行りになったそうで(笑)
たしかに。
これを教えてくれたM氏はマラソンの練習しすぎて現在足の裏の筋肉がおかしくなって走れてないらしいですが。
※タイラップのせい?まさかね。
ワタクシはタイラップを靴紐代わりにするのはダサいのでやりませんが。
バッテリーのボルトの固定として
バイクのバッテリーのターミナルボルトが動いてつけづらい。
ここでもタイラップが登場します。
バッテリーのターミナルに固定用のボルトが逃げないように固定するんですよ。
作業効率が一気にアップします。
お試しあれ。
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虫コナーズの吊り下げヒモとして
当倶楽部のガレージのシャッターの裏に吊り下げている虫コナーズ。
シャッターを開けた状態でちょうど防虫範囲が広がる位置につけております。
引っかける紐がない場合、タイラップをどこかしらにくぐらせる箇所があれば何でも吊れます。
何もないところに何かを引っ掛ける箇所を増設したい場合、タイラップを活用するのが便利で簡単です。
サスのボトムライン確認用として
フロントフォークに巻いておくとフロントサスが一番沈んだ位置がわかります♪
常にインナーが一番沈んだ位置までタイラップがボトムケースに押し上げられるのですよ。
意味はないけどカッコいい。
十分意義がある。
だから何だってわけでもないのですが、なんとなくカッコいいので大昔から気分でやっています。
峠で激しい走りをしたときと、街中流してるときではこんなにサスの動きが違うんだ!とわかるだけでもちょっとエンスーっぽくていいのです。
折れた枝の修復
当倶楽部の端っこには古い梅の木があります。
老木なのですが毎年自分の枝が支えきれないほどの小梅が実ります。
この木、梅の実の自重と大風で折れたことがあるのです。
幸い折れた枝の一部がかろうじてつながっていたので、ダメ元でタイラップで固定してみました。
そしたら。
無事に折れた枝先に次の年の春にはしっかり実が付きました(笑)
※また折れそうなくらい実がなる。
この梅の木から大量に落ちる梅の実のせいで気の周囲が超アルカリ性になってしまい雑草しか生えない土壌が形成されて困っているんですが。
※芝も生えない。梅の実が落ちるまでは元気だった芝が、みるみる元気がなくなっていくのには参った。
このように園芸とも相性がいいのですよ、タイラップは。
トマトの蔓を固定するのにも使えるし♪
などなど、タイラップには無限の可能性があるんですよ、ええ。
極めるつもりはないけれど、絶対奥深くて面白い世界が待ってるはず。
ちなみに・・
「仮止めなどで無駄になったタイラップやタイラップの余分な切った部分をハンダごてで溶かして、PP製品の補修をする。」
と言う匠の技もあるようです。
匂いが凄そうです。
既にタイラップの使い方ではなく、廃材利用っぽいですが。
補修品と同じ素材のタイラップなら溶かして補修材料にする方法は有効みたいです。
※上手くやれば下手なボンドよりよほど密着するとのこと。
ワタクシはまだやったことはないのですが、
そのうちこの方法でDT200WRの穴の開いたオイルタンクの補修でもしてみようかと思っています。
まとめ
特に電装を自分でやる人なら「タイラップ。」を使った配線の整理術は絶対必要なスキルです。
タイラップは一度使うとやめられなくなる 麻薬的な 使い勝手の良さと綺麗な仕上がりを期待できます。
とはいえ、
何でもかんでも「タイラップ。」に頼ればいいってもんじゃないのですが、とにかく便利なのです。
修理に使うというよりは、あくまでも応急処置なんですけどね。
※外装にタイラップがあるとなんだか貧乏くさい。
ワタクシの知らないタイラップ技、まだまだいろいろあると思うのでよろしければ教えてくださいな。
というわけで、
当倶楽部には常時いろんな種類のタイラップが大量にストックしてあるのです。
※なんかついでに買っちゃうんですよ、某輸入工具店とか行くと。