冷却が厳しい夏には気になるアイテムであるのも確かです。
あんなに目立つもん、車検で大丈夫なの?
本当に効果はあるの?
実際に付けて25年経過したワタクシの見解などをまとめました。
当記事の目次
後付けのオイルクーラーはユーザー車検で指摘されない
少なくとも、長野に移住してきてからは一度も指摘されていません。
結局は、後付けのオイルクーラーとはいえ、全幅以内に収まっていて危険がないように取り付けられていれば問題ないようです。
もちろん、
という場合には車検時に指摘されることになるでしょう。
ちなみに・・
オイルクーラーのホースの取り回しには気を付けましょう。
オイルクーラーのホースが、エンジンのクランクケースの上部に接触し続けるとエンジン番号を削ってしまうことがあります。
当倶楽部のZ1-Rでも、指摘されかけたことがあります。
※ちょっとエンジン番号が削れ気味でした。
練馬でも長野でもこのまんま車検通っています。
なので、
ホースにゴムを巻き付けて、エンジンと接触しないようにしてあります。
※これ以降、この件については指摘されなくなりました。
後にも先にも、車検時にオイルクーラーで指定されそうになったのはこの一件だけです。
ユーザー車検は昔に比べてかなり緩くなりました
しかも、
自賠責が当時の半額以下になってるのでトータルで車検費用が格段に安くなっています。
バイクのユーザー車検に対するハードルは極めて低いです。
なので、
車検があるバイクでも、そんなに維持費は変わりません。
※車検場に持ち込む時間と手間はかかりますが、2年に一度全体をちゃんとチェックすると思えば仕方ない負担と言えます。
車検の大義名分は、点検やメンテナンスです。
でも、
実際は「車検は税金徴収のためのシステム」なんですよねえ・・
ちなみに・・
大昔は、初年度登録から10年たったバイクは「1年車検」だったんですよ。
これで、旧車がかなり廃車になったのは確かです。
現存する70年代の旧車バイクは、海外から持ってこられた個体を除いて全部この1年車検を経験しているはずです。
※そんなわけで国内モノというだけで結構なプレミアがつくのも分かります。
今は何年たっても2年車検が取れるいい時代です。
しかも、以前のユーザー車検は極めて厳しく、ほぼ純正でなければ通らないものばかりでした。
※純正部品がメーカーから出なくても、です。
ワタクシも、Z2に乗ってた時代はバックステップやオイルクーラーは全部純正に戻して、車検を受けるということをやっていました。
※整備含めて車検の準備には丸一日かけていました。
ウィンカーレンズに傷があったり、少しでもヒビが入ってたりするだけでアウトでした。
とにかく、
年に一度のユーザー車検はかなり緊張した覚えがあります。
後付けのオイルクーラーは必要なのか?
東京在住時代は、どこに行くにも渋滞を抜けねばなりませんでした。
渋滞すると明らかにエンジンオイルの温度が上昇します。
※結構あっという間に油温は上昇しますよ。
渋滞を抜けて、エンジンに走行風を当てれば一気に冷えるとはいえ、オイルクーラーは必需品だと思っていました。
昔のエンジンはでかいので冷却効率がいいのかもしれません。
当倶楽部のZ750D1は、オーナーである嫁がかたくなに拒むのでオイルクーラーは取り付けていません。
※デザイン上、格好悪い!と言い放ちました。
都会では、あれほど重要だと思っていたオイルクーラーでしたが、
渋滞がほとんどない長野県ではそれほど重要なアイテムではない気もします。
※真夏の海岸沿いを延々と走るようなツーリング(R8で行く能登半島とか)では必要だと思いますが限定的です。
なにせ、
田舎では渋滞してるよりもはるかに走る続けている時間が長いです。
信号待ちでタンクの上に陽炎が見えるほどエンジンが熱くなることがほとんどありません。
エンジンの冷却を担っているオイルの劣化スピードは都会より遅い気すらします。
渋滞がない世界があるなんて、東京在住時代には信じられませんでした♪
ゆえに、
渋滞路の少ない田舎では、オイルクーラーはそれほど重要なアイテムではないと思っています。
もちろん、
使い方にもよるでしょうが普通にツーリングするくらいならまったく問題ありません。
田舎に住んでいるのであれば、公道で普段使いする程度なら「オイルクーラーはあってもいいよ」くらいの位置づけで、決して必需品ではないというのがワタクシの意見です。
※それよりもオイル管理のほうが大事です。
オイルクーラーについての考察
水冷でいうラジエターのオイル版だと思えばほぼ間違いないです。
空冷エンジンを冷やすには、走行風を当てるのが基本です。
それ以上に冷却を促進させるためには、
があげられます。
※エンジンのオイル量を増やすのは、空冷の車では基本的な冷却対策です。
排気量が大きいほど発熱量も多いです。
大きなオイルパンを付けられないバイクの場合、オイルクーラーを装着することでオイルクーラー内部分としてのオイル量を少し増やせます。
※ワタクシは、Z1系エンジンの規定量より300ccほど多めに入れています。
陸運局の認可が下りなかったCBX400Fは、オイルクーラーをオイルリザーバータンクとして陸運の認可を受けたのは有名な話です。
※この後、一気に陸運が緩くなったのはなぜですかね?フルカウルとか。
中古車が高い代表車、CBX400F。周りで乗ってる人いなかったのであんまり思い入れないです・・
Z1系では、フレームの首根っこ部、シリンダーヘッドの前あたりにオイルクーラーを取り付けるのが一般的です。
この位置、格好は良いんですがシリンダーヘッドへの風を阻害しかねない位置だなぁと昔から思っています。
※真正面に対して、だいぶ下向きに傾斜付いちゃうし・・
ちなみに・・
オイルクーラーの取付位置の理想はヘッドライト下あたりだと思います。
CBR400Fのように、ライト下にフレームマウントで固定するのが理にかなってるように思えます。
※見た目がイマイチ格好悪いですが、理屈ではあの位置がベストではないかと思います。
デザイン的にはレプリカの流れですねえ。
古い空冷エンジンの耐久レーサーはライト付近にオイルクーラーを設置してる車両が多いのもうなづけます。
※そういう観点で古いレーサーを見るのもまた楽しいです♪
まとめ
※危険のないようにきちんと固定されてれば、です。
都会在住などで渋滞路を走ることが多い空冷バイクはオイルクーラーがあると多少心理的に楽です。
オイルクーラーがないと空冷のエンジンは渋滞時にあっという間に油温が上がっていきます。
大きい空冷バイクの発熱量は普通に「天ぷらが揚がる」温度になります。
※油温計をつけると心臓に悪いです。オイルの痛みもすごく早いです。
少なくともこれで車検で指摘されてことはありませんし、熱ダレした記憶もないです。
古い空冷バイクに後付けのオイルクーラーは確かに格好いいです。
ただし、
一部のパーツだけ新しいと全体の雰囲気がぶち壊しになったりします。
この辺はオーナーのセンスで格好良く決めましょう♪
そういえば、当倶楽部の近所に在住のZ1R2乗りは上回しのオイルクーラー付けてたな・・
というわけで、
夏には空冷バイクに乗ってる人、全員が気になるオイルクーラーの話でした。
※田舎に住めばほぼ全部解決しますが。