といわれることがありますが真夏のライダーは全員暑さと戦っているのです。
暑さ対策グッズすら役に立たない最近の夏に負けたのかハイシーズンである夏にバイク乗りは減ってる気がします。
でも最近は暑さ以外にも夏のライダーを阻害する要因があるのでした。
当記事の目次
今年も真夏のバイク乗りは少ない
例年、この時期は夏休み休暇を使って県外から多くのバイク乗りが長野にやってきます。
一年で一番多くのバイクを見かける季節なハズ・・なのですが。
長野県には一年で一番県外からの旅行者が増えるのが真夏です。
バイク乗りもたくさんやってきています。
が。
ここ最近は標高の高い一流有名観光道路以外ではバイクの数はそう多くないみたいなのです。
以前なら単体、団体を問わず、長野県には佃煮にするくらいのバイク乗りがやって来ていたのですが。
昨年も似たような傾向でしたが今年はより一層少ない気がします。
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2024年も夏に向けてバイク雑誌ではこぞって信州特集を組んでいましたな。
当倶楽部でも高価な信州ツーリング特集の雑誌を買っては見たものの、
知ってる情報 というか当ブログで取り上げた話 が多く新鮮味はなかったのですがこれも恒例の特集なので仕方なし。
こういう雑誌を見て長野県を訪れるライダーは少なくないハズですが、それほど盛り上がってない気がします。
居る所には居るんですが道中にバイクをそれほど見かけないのよ。
というのも、
例年ならお盆休み前後の夏休みというのは旅人ライダーを多く見かける時期なのです。
今年はその絶対数が少ないのです。
ちなみに・・
2024年の真夏はキャンプ道具を満載したバイクが確実に少ないです。
キャンプブームが去った、と言われますがどうなのよ?
最近のキャンプ場は連休や夏休み期間は特別料金設定になるのが一般的な様で、
「キャンプするよりネットカフェで寝泊まりする方が快適で安い。」
ということになっているようです。
※当倶楽部では2024年の夏は紀伊半島でキャンプしてきましたがそれなりに高かったし混んでました。
それとも。
真夏のバイクキャンプはキャンプツーリングが流行った結果、
「バイクでのキャンプは真夏にするもんじゃない。」
ということが分かったのか(笑)
理由の一つは猛暑すぎる夏
最近の夏は日本中が暑い。
長野県もものすごく暑い。
7月8月は気温が余裕で35℃を超えています。
※冬の最低気温は低くても夏の暑さは東京と変わらないのが長野県の市街地です。
そこに、
わざわざ長袖&長ズボン&ヘルメットにグローブにブーツといったバイクの格好フル装備で挑もうという人は減ってるように思います。
夏の海の近くへ行くツーリングは特に暑いのよ。
車なら半袖&半ズボン&ノーヘルでも運転OKですからな。
※オマケにクーラーも効くし、冷たい飲料も飲めるのです。
バイクはただでさえ我慢の乗り物なのですが夏の暑さはさらに我慢を助長するのです。
人間は暑さには意外と耐性がない生き物らしいのですよ。
人間は暑さに耐えられない
暑さに対する慣れは多少あるようですが、
普段冷房の効いている生活をしていると暑さに耐性が無くなるようです。
「バイクは涼しそうでいいな。」
というのはNotライダーのイメージです。
バイク乗りは真夏にバイクに乗る時の暑さ加減をイヤと言うほどを知っています。
真夏の炎天下でバイクに乗る場合、快適である状況はそれほど多くはないことをリアルなライダーは知っています。
走行中はまだしも、真夏のバイクで渋滞に合うとバイク自体の発熱がライダーを直撃するので地獄です。
発熱量の大きい大排気量のバイクだとこういう状況では意識が遠のくような感じすらしますな。
※実際に暑さで集中力が切れて、その手の事故が多発しているようですな。
そして。
現在、総バイク乗りの 8割 半数以上を占めている中高年ライダーほど真夏の暑さはヤバいらしいのです。
中高年は若者よりはるかに我慢と根性が美徳と思ってる節があります。
そういう人たちは精神力より先に体力というか身体がまいるらしく、
気が付いたら脱水状態になってるとか熱中症になってるらしいんですよ。
※中高年は自覚がなくても初期の熱中症になってるとか良く聞く話です。
熱中症も脱水症状も後遺症が怖いんですよねえ。
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真夏のツーリングでは自分がヤバいと自覚する前に、
等を積極的に行うべきなのですよ。
根性とか努力とか我慢で耐えてる場合じゃないんです。
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真夏対策グッズは星の数ほどあるけれど
「これさえあれば真夏のツーリングも快適♪」
みたいな新しいバイク用の装備が販売されますな。
そんなの全部嘘ですよ。
ワタクシの経験上、
値段なりの冷却効果があった売り文句通りの真夏のツーリングアイテムは一個も見たことがありません。
もはや信用する価値もないレベルで他人のインプレとか雑誌の新製品情報なんて嘘ばっかりですよ。
※特にネットの口コミ情報はもはやゴミレベル。
経験上、唯一ある程度効果があるのは「クールタオル。」くらいです。
水に濡らして首に巻いて走ると短時間ですが多少涼しいのは確かです。
※効果的過ぎて首回りが冷えて肩こりになる場合があるくらい。
とはいえ、
気化熱を利用して冷却効果を得るので走行風に当てなければあっという間に湿気はお湯になり、
ただのぬるい水に浸したタオルに成り下がるのですが。
※それでも首にタオルが巻いてあるとすぐに顔を洗えて便利♪
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それ以外のアイテムで、
そもそもバイクに乗るための肌を出さない装備が涼しいハズがないのです。
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よく考えればわかりますが、
肌を露出させないバイクウエアが真夏に快適なんてことはないのです。
着るだけで涼しくなるなんて言う発想がまず間違っています。
※ドライ素材のインナーとかならまだわかるのですが。
最近はファン付きのジャケットも一般的になりつつありますが、
別体式のバッテリーは意外と寿命が短いものですよ。
使用頻度にかかわらず、バッテリーは2シーズンも持てばいい方です。
今まで何回バッテリー関係で騙されてんですか。
※結局、バッテリー駆動のものをこれ以上増やさないのがエコです。
現実的なのはせいぜいメッシュジャケットです。
ゆえに。
真夏に走ってる多くのライダーはメッシュジャケットを着ていますな。
メッシュジャケットを着て走れば多少は涼しいのは確かです。
走行風に当たらなければ暑いんですが。
ジャケットと言えば、
メッシュであろうとなかろうと大きめのサイズのジャケットを選んで、
中に空気層を作って走行風をジャケット内に流せば涼しくはなります。
「走行風を入れてジャケット内の熱気を抜く。」
これがポイントです。
※トンネル効果というそうな。
かっこいいけどすっごく暑いのよ。
が。
大きめのサイズのジャケットは高速走行中にバタついて疲れるのも確かなのです。
※バイク用のジャケットに革製が多いのは走行中にバタつかないからですよ。
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ちなみに・・
今どきのペラペラの新素材は涼しいけれど転倒時の防御力は革に比べれば微々たるものです。
※それでも肌剥き出しよりは1000億倍マシです。
最近はプロテクタ内蔵型のジャケットも増えていますが、
内蔵ウレタンフォームのプロテクタの防御力は打撃的なダメージではほぼゼロですよ。
バイクのプロテクタは「衝撃を確実に受け流す。」という観点で選んだほうがいいのです。
転倒して路面を滑る際、一瞬だけ防御はしてくれるとは思いますが、
路面に叩き付けられれば間違いなく骨にダメージきますよ。
ゆえに。
一般のプロテクタ付きジャケットだからって安全なんてことはまずないのです。
とはいえ。
ジャケットなどにプラスしてプロテクタを装着するのはかなり鬱陶しいのです。
近いうちに当ブログで「バイクのプロテクタ論。」的な記事でも書こうかしら。
不景気もライダー減に影響してるのでは?
バイクはお金持ちの道楽になりつつあるのです。
そもそも、
ガソリン代がくそ高い。
※長野県は日本で一番ガソリンが高いと言われているほどガソリン価格が高いです。
ワタクシの記憶ではレギュラーで100円前後だった時代が有ったハズ。
それに比べると今は1.7倍。
車両の燃費が良くなってるとはいえ、国民は安かったころに比べて1.7倍もガソリン代にかけているのです。
※コレはマクドナルドのレギュラーバーガーの価格とレギュラーガソリンの値段と重なるのは偶然なのか?
隣接する県と20円くらい違う。
今後もガソリン代が下がる要素がほとんどありません。
※政府のトリガー条項発動はどうなってんだ?
スポーツ性を求めるバイクに燃費性能を求めてどうすんだと思っていましたが
バイクの燃費を気にする人が増えているのはこういうことか、と納得する事態になっているのですな。
高いと言えば高速道路料金。
バイクの高速道路代は4人乗れる軽自動車と同じです。
この時点でバイクはものすごく損した感が強い。
高速道路は使うたびに不条理を感じるのだ。
バイクを割安にする動きはあるようですが各種割引はETC装備が前提です。
バイク用のETCは装着するのもくそ高いのです。
※それでも装着率が高いんだってね?
「連休は混雑を避けるために料金割引をしない。」
「高速道路が渋滞して時間がかかっても同じ料金。」
こんな道路公団だけが儲かるシステムを平気で許容する日本人はおめでたいのです。
ワタクシはバイクの高速道路料金はETCなしで軽自動車の半額で良い、と思っています。
※高速のSA/PAのバイク駐車スペースの少なさと狭さ、設置場所などの扱いを考えたらそれくらいが妥当。
お金がかかると言えば出先での飲食代も急騰していますね。
高速道路のSAやPAで軽く食事しても1000円近くします。
※軽食コーナーの山菜蕎麦ですら900円とかします。
一般道でも庶民の味方だった牛丼屋さんも202408現在、並み盛りで500円ギリギリです。
※これも円安でどうなるか。
その他、
インフレで物価上昇の割に給料はほとんど変わらないので可処分所得が激減しています。
普段の生活も厳しいのにバイクで遊んでる場合ではないのです。
こういう傾向は、昨年くらいから顕著になってる気がするのです。
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バイクは基本的に一人しか楽しめない割に
バイク自体が超高く移動や運搬に対する費用対効果はメチャメチャ低いのです。
ゆえに、
もはやバイクは生活がギリギリの貧乏人が楽しめる趣味ではありません。
現在の日本では「バイクはお金持ちの特権的な趣味。」なんですよ。
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賢い金持ちは真夏の暑い時期に命を削ってまでバイクに乗ろうなんて思わないのかもしれません。
ゆえに真夏のバイク乗りは減りました。
賢くない貧乏人はそもそもバイクに乗れないのです。
お金がなさすぎるとバイクの乗ろうという発想すらないようです。
※ワタクシの仕事関係の若者は免許取ってもバイクのあまりの高さにドン引きして2年くらい検討中です。 多分もう飽きたね。
昔から中高年ライダーは真夏は乗ってなかったのかもしれません。
が。
真夏は若者がバイクに目覚めるにはいい季節だったのです。
こういう機会損失が何年も何十年も続いています。
夏に限らずバイク乗りは増えないのです。
ちなみに・・
最近は自販機の飲料の高い事ったらないです。
缶コーヒーでも500mlのペットボトルでも150円くらいはしますな。
真夏のツーリングでは水をたくさん飲むんですが休憩のたびに500mlの飲料を買うのももったいない。
そもそも毎回毎回は飲みきれません。
残してぬるくなった飲料は出来れば飲みたくないしねえ。
それに、
休憩のたびに冷たい水をがぶ飲みするとお腹に来るんですよねえ・・。
※部分的にしか冷えないので余計疲れるし。
こういう場合は、
ツーリングには冷たい飲み物と氷を入れたシグボトルを持ち歩くのが効率がいいです。
一口でも冷たいし、自販機やお店が無くても給水可能ですし。
既に2代目。
シグボトルは真夏の 貧乏 ライダーにとって脱水症状を押さえる効果が高いのです。
予め家で準備するのが多少手間ですが市販のレモンドリンクを薄めて入れています。
暑い日は濃い飲み物は飲みずらいのです。
※一人分で40円くらい。
当倶楽部ではシグボトルの中身は自家製梅ドリンクが流行ったこともありました。
※梅ドリンクは体によさそうだし、すんごく薄めないと飲みずらいので貧乏人にはさらにはありがたいのですよ。
というわけで、
当倶楽部では真夏のツーリングでは一人一本のシグボトルが必須アイテムになっています。
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まとめ
この暑さから逃げるすべなんてないのです。
気温35℃が普通になりつつある最近の真夏にバイクに乗る人が減るのも納得です。
命の危険すら感じます。
バイク乗りにとって快適な気温の目的地に着くまでの道中はずっと灼熱地獄です。
道中、熱中症になったり脱水症状になったりしたら命にかかわります。
いくら楽しくたって暑さで身体壊したら元も子もないのですよ。
※遊びで怪我したり病気になったり死んだりしたらかなわないのですよ。
当倶楽部のように、
「標高1000mを超える峠まで20分。」
という好立地です。
当倶楽部の標高はGARMINのGPSのよると350m強ですが真夏は平気で35度を超えますが、
バイクで出かけるまでのヘルメットやジャケットなどを装備してる最中にも汗をかくのです。
首都圏から涼しい高原迄数時間はかかるでしょう。
そう考えると真夏はバイクで出かける気はだいぶ失せるというものです。
※エアコン無しの車だと高原エリアに着くまでに熱中症になる可能性が極めて高いです。
旧宿場町は標高が低い川沿いにあることが多いのだ。
昨今の真夏の気温はかなりヤバいです。
ワタクシ達が長野に移住してきたころよりも確実に暑い。
※当時はまだ早朝はエアコン無しの車でも走れたし。
加えて、
バイクで遊びに行くランニングコストは年々高くなりつつあります。
こんな状態なのでちょっと考えると「バイクよりエアコン付きの車の方がいいや。」となるのも頷けるのですよ。
車なら季節を問わず移動は快適で家族サービスにもなるのです。
熱中症や脱水症状は命にかかわります。
我慢とか根性とか言ってる場合ではないのです。
少なくとも休憩と水分補給には気を使った方が良さそうですよ。
今後も夏は暑さがずっと続くのなら、
「真夏はバイクに乗るのは避けたほうがいい。」
と言われる時代が来ますよ。
そうなると、
長野では真夏も真冬もバイクに乗れなくなります。
乗れなくても税金や保険はかかるのです。
バイクのようにコスト的に極めて非効率な乗り物は淘汰される運命なのかもしれませんな。