現在、最近は全国的に林道が荒れ放題です。
初心者に安易に林道をススメすぎるのもどうかと思いまして、
林道はかなり危険だよロいうことをまとめてみようと思ったわけですよ、ええ。
当記事の目次
単独林道ツーリングは遭難の可能性があります
バイクの故障、転倒による破損・・
最悪、生きて帰れないですよ。
ひなびた田舎の舗装路と比べても林道の交通量は微々たるものです。
基本的に、地元の人でも好き好んで林道に入ることはしません。
※山菜やキノコの季節、根曲がり竹の季節は別としても。
林道で遊んでいると丸一日誰とも会わないなんてことは結構普通です。
メインの林道ですらこんな感じですので、枝道に入ればほぼ絶望的です。
※休日は林道業者さんもお休みですし。
と言った場合、誰も来ない山の中に取り残されることになります。
※林道では携帯電話がつながらないのは普通です。。

年に数度はたくさんでツーリングするのもいいもんですよねえ♪
複数人で出かければ、
遊びで死んだらシャレになりません。
ちなみに・・
地図では通れるように見えても日々状況が変わるのが林道です。
林道には、
のは結構普通です。
特に
は、何かしら通行の妨げになる障害があると思っていいです。
こういう情報は、あんまり公には出ません。
情報が出るとしてもちょっとタイムラグがあります。
※林道入り口で「通行止め」「通行困難」などの表示があればまだマシな方です。
単独林道ツーリングで死にかけた知り合いが何人もいる
無事だったのは、たまたま運が良かっただけです。
たまたまがなければと思うと結構ゾッとします。
ここからは、単独林道ツーリングでマジでやばかった系の実話です。
ケーススタディとしてください。
※実際、リアル遭難した人はまだいませんが、いずれも際どかったのは確かです。
人間、生きてるうちの運の総量は決まっていると言いますが、かなりこれで運を使っちゃってる気がします。

林道にはこんな路面が普通にあります。
この日はクレバス&倒木祭りでした・・
ケース1:かなり山深い林道の道中でパンクした
ワタクシの大先輩がいつも行く林道で突然のパンクに遭いました。
パンクは慣れたものと、路上でバイクを寝かせてタイヤを外して・・
慌ててパンク修理したので組付け時にチューブにさらに傷が入り修理不能に。
途方に暮れていたところ、偶然知り合いのオフロードバイク乗りが通りかかり、チューブを街のバイク屋まで調達に行ってくれたとのことです。
※こんな偶然はそんなにない。
結局、朝一で林道に入って脱出できたのは17時過ぎ(笑)
危うく夜になるところでした。
※秋口だったんので山の夜は冷えるしねえ・・
以降、大先輩はパンク修理キットのほかに新品チューブも持ち歩くようになったとのことです。
※基本的にベテランとはいえ単独で林道に行かないほうがいいと思うんですよ。
ケース2:下りのガレ場で転倒、足にダメージ
コレも10月の連休の前ですな。
夕方近くで帰りを焦ったらしく、距離的に近い難易度の高い林道を選択。
長い下りのガレ場が続く難しいセクションで激しく転倒、そのまま数十分動けず。
激痛が走り全く動けず。
マジで死ぬかと思ったそうです。

林道入り口にこういう看板があるところはかなり親切です。
引き返すのも手です。
そこにたまたま元気のいいオフロードバイクの集団が通りかかり・・
二人乗りで林道を走破、そのまま病院で即入院(笑)
バイクは、オフロードバイクの集団が往復して回収してくれました。
※その後、彼は家族の大反対に遭いバイクを取り上げられ、現在も復帰していません。
おそらく、彼は今後もバイクに復帰することはないと思います。
※当人も相当怖かったらしいので。
ケース3:深砂利で転倒、谷側に倒れて起こせず
これはワタクシが助けた例です。
割とメジャーな林道でコーナーで大きめの石に乗って転倒、そのままバイクは道から外れ谷に落ちそうになってました。
※ハンドルが土に刺さってました。
ライダーは何とか這いあがってきてたものの、どうしようもなく呆然としてました。
少しでも勾配の着いた斜面に変な風に落ちると足場も悪いので引き起こすこともできません。
たまたまワタクシたちが通りかかったので、みんなでバイクを引き上げました。
※ガソリン駄々洩れです。
ウェアは破けてましたが当人に大きなダメージはなかったようなので、落ち着かせて前後をワタクシ達でサポートしつつ街まで下りました。

この草木がまた見通し悪い原因になるんですわ。特に秋のススキ。
ケース4:簡易舗装上の濡れ落ち葉で転倒して走行不能
走行不能に。
惰性で何とか林道を抜けたものの自走は不可能と判断、なんとか携帯がつながったので知り合いのワンボックスに迎えに来てもらい回収。
TT-R250はこの後廃車になりました。
外見はピンシャンしてるんですけどねえ・・
※ワタクシなら直しますが♪
非常にラッキーと言えます。
ケース5:凍った舗装路で転倒して走行不能
一緒に行った先輩に抱えられながらも林道を降りきり、ふもとのコンビニで救急車呼んでもらった・・
・・ワタクシです・・
そのまま入院、手術しました。
※その後、丸々1ケ月入院で社会的にかなりヤバかったです。
ちなみに・・
オフロードではプロテクタはしてても骨折することがあるんですよ。
ワタクシに場合も、プロテクタがなければさらにひどい状態になっていたでしょう。
プロテクタは保険ですが、絶対の保障にはなりません。
オフロードではプロテクタはするのが当たり前です。
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現在、日本の多くの林道が走行困難状態
林道を管轄する「市」「県」「国」の財政にそんな余裕はないらしく、交通量の少ない林道は後回しにされがちです。
数年前に長野市周辺の林道は数年前にだいぶ整備されました。
この整備された林道が軒並み「通行困難」になっています。
※普通の車はまず通れません。

こういう林道が多いです。
大人としての判断が求められます。
林道は舗装されていないので、一般公道よりも簡単に造れそうに思いますが、実際は大抵は山を削って平坦にして通すのが精一杯です。
※路面の補強工事がされている場所のほうが少ないです。

木漏れ日も林道だと路面を把握の邪魔になる。一段と路面状況隊がわからなくなる。
整備も大変です。
林道は、立地条件から自然災害にが多発します。
脆い地形崩落、がけ崩れや倒木、などの舗装道路ならニュースになるレベルの被害が常時発生すると思っていいです。
林道は被害が発生すると修復が非常に難しいです。
一度落ちた道を復旧させるには、土壌改良や鉄骨などでの補強等の大規模な工事が必要となりますが重機が入れるとは限らないのでまず重機を通す道の整備から始まります。
※重機でエッチラオッチラ林道を上っていきます。

林道の路肩はかなり脆いんですよ。
こういうところは再崩落する可能性があるので写真とか撮ってないでさっさと通過した方がいいです。
そして、
次にいつ崩れるか分からない場所での作業です。
こんな理由で、
全国的にも有名な林道はかなりの割合で現在も通行止めになっているようです。
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2019年秋の台風19号以降さらに悪化
一般車のみならず林業関係者の車両すら通れない林道が多くなっています。
当倶楽部周辺の林道は、まだ何とかバイクであれば通れるレベルですが、車はジムニークラスでも厳しい状況です。
※バイクでもまったく初心者だと刃が立たない難易度です。
が割とそのままになっています。

セロー225Wで初ゴケ。こういうことになりかねません。
倒木越えは直角に当たれと言ったではないか。
林道ツーリングでは、こういう個所でのトラブルが発生するとバイクの技術云々ではなく、その場所から脱出するスキルが必要になります。
単独行の場合は、すべて自分で脱出できる知識と体力が必要です。
複数人なら、まだ何とかなる可能性もあります。
ちなみに・・
そんな林道でも山菜取りに入ってくる車がいるのには驚きます。
しかも、普通の軽自動車とかです。
車の腹は擦りまくるだろうし、無事では済まないよねえ(笑)
マフラーとか丸ごともげてもおかしくないです。
※クレバスに突っ込んだらまず間違いなく脱出不可能です。
とはいえ、
道幅的にUターンもできないのでどうやって帰ってるんだか見てみたいもんです。
なので、どんなに荒れてて誰もいないだろうと思っても林道走行時は気を抜いてはいけません。
対向車とぶつかっても救急車は来ませんよ。
林道では無理だと思ったら引き返すのが正しい
無理だと思ったら躊躇なく引き返しましょう。
無駄な武勇はカッコ悪いです。
難しい障害に遭ったら、複数人のツーリングでも引き返したほうが無難です。
いつまでも障害箇所の前でどうするか悩むのも危険ですよ。
崖崩れや崩落は再発する可能性が高いです。
もたもた悩むよりはさっさと行くか戻るか決めましょう。
※基本的には戻ることをおススメします。

ああこりゃ駄目だと、潔く引き返すのも手です。
「無事これ名人!」が何よりも優先です。
ちなみに・・
行ったが最後、その次にもっと何度の高い障害がある場合があります。
こうなると、戻ってこなければなりません。
その際は、最初に乗り越えた障害を逆方向から乗り越えてこなければなりません。
※登り勾配ではなんとか行けたけれど、下り勾配では難易度が上がる、またはその逆はとてもよくあることですよ。
景色がいい場所はがけ崩れの後かもしれない
こういう場所は、雪崩や崖崩れの後のことが多いです。
確かに見晴らしがよい場所では止まって写真撮りたくなるのも分かります。
その個所だけ、木々が途切れてるということは何かしらになぎ倒されたと思っていいでしょう。
二次災害、三次災害が起こる危険性が高いですよ。

こういう林道開通の碑があるところは比較的安心です。
大自然の山の中で景色がいい方が不自然です。
そういう場所は山側を確認すると崩れた跡があったりするもんです。
そんな場所で水飲んで一服したり・・・怖くないですか?
ちなみに・・
ワタクシが良く行く林道でそういう景色のいい崖崩れポイントがあります。
まさにその場所の路肩で荷物広げて三脚立ててカメラ構えてるオフロードバイク乗りに遭遇したことがあります。
そのままにしておくわけにもいかず、仕方なく崖崩れポイントを過ぎてからバイクを停止して、ライダーのおじさんに「この場所、危険だよ」と一言いいました。
状況を理解したとたん、青くなって急いで荷物を撤収していました。
※知らないって怖いです。
林道に一緒に行く先輩からいろいろ吸収しましょう
自分で開拓すると時間はかかるは大変だわ。
地図に乗ってる林道の入り口すらわからないことすらあるんですよ。
初心者が一人で行っても迷うだけで非効率です。
先輩から生きた林道の情報をいろいろ教えてもらいましょう。
※マナーやテクニックなども真似することをおススメします。
ちなみに・・
ベテランライダーさんいろんな豆知識を知ってます。
現在の林道は昔のメイン街道であった場合も多いです。
国道や県道を整備する際に舗装化を見送られ、そのまま旧街道の未舗装路として残ってたりします。
特にメインルートのトンネルの両脇など旧道としての未舗装路が残っていたりします。
※伊豆の天城トンネルとか有名です。
こういうところを知ってるベテランのオフロード乗りは多いです。
こういうところには歴史を感じさせる石碑が立ってたりするので、古を思いつつ休憩とかもまた一興ですね。
※こういう雑学が多い人は話してても楽しいんですよねえ♪
ああこれが昔の甲州街道だったのか!とか感慨にふけるのも楽しみの一つです。
ベテラン林道ライダーはこういう場所をよく知っていますのでいろいろ教えてもらうのもいいでしょう♪
いつもワーワー言いながら走るだけのツーリングに知識的な深みが付加されますよ。
まとめ
林道ツアラーの間では「近い将来、林道が走れなくなるのでは?」というリアルな噂も出初めています。
ここで、単独行のオフロードバイク乗りが遭難でもしたら、お役所は間髪入れずに「通行止め」にするでしょう。
※現在、「通行困難」で茶を濁してくれている場所も漏れなく通れなくなるはずです。
林道の整備事業費が年々削減される中、毎年のように想定外の自然災害が発生しています。
この状況が続けば、
日本中の林道が「通行禁止」になる可能性も皆無ではないです。
かつてから、車やバイクで林道を走ることについてはネット上で決して良く言われていません.
オフロードを走ることが「悪」とされかねません。

ほんの数年前まで一番走りやすかった初心者向けの林道ですらこれです。
看板は「通行困難」でしたが(笑)
ワタクシ達は、林道ツーリングを長い間楽しみたいのです。
そのためにも、問題は絶対に起こしてはいけません。
という基本的なことを徹底するのはもちろん、
ワタクシ達走る側の林道への理解を深めて極力単独行はしないという安全確保の保険をかけておくべきでしょう。