古いセロー225Wをレストアしております。
その際、フロントブレーキマスターシリンダの窓、曇りガラスくらい見えなくなっておりまして。
ちょっとつついたら・・割れましたよ♪
マスターシリンダの点検窓、中古バイクを手に入れたらぜひチェックしたいポイントです。
当記事の目次
古いバイクのブレーキ関係、ちゃんとメンテしてますか?
プラ製のブレーキフルード液点検・確認窓は細かいクラックが入ってきたら割れます。
曇りガラス状態になると、プラ自体が膨らみ気味でふにゃっとしてきます。
点検窓が白濁化して強度がなくなってる古めのバイクは結構多いように思います。
非常に貧乏くさい上にちょっとつつくだけで割れます♪
ワタクシがレストアしているセロー225W、4JG1は点検窓が思いっきりシリコンで固められておりました・・
※点検窓がゆがんでのブレーキフルード漏れを警戒したのか?
相当なセロー使いというか、バイクの弱点をよく知ってる人が使ってたということがわかります。
※この部品だけパーツで出ないので仕方ないとはいえ、あんまりな処理ではあります。
今回はこんな画像ばかりが続く
ちなみに・・
バイクのブレーキフルード点検窓、ツーリング中に割れるとちょっと困るパーツです。
基本的に、出先で割れるとどうしようもないのですよ、これが。
特に圧がかかる個所ではないので、一気に全部漏れるとかそういうことはないはずなんですけどね。
ブレーキフルードが漏れてるバイクでツーリングとか自殺行為というかほぼ自殺です。
※ブレーキラインにエアを噛むと、ブレーキレバーを握り切れちゃいます♪(当然止まりません)
バイクも車も旧車が流行っていますが、10年も経つとこういうツマランけど重要なパーツが痛んできます
中古バイク屋さんでも、ほぼ絶対手を入れないパーツです。
販売時に整備代を請求されたとしても多分こうかんしてくれないです。
オーナー自身が購入時にはチェックすべきパーツなんですが・・
大体、新品純正パーツで対応しようとする場合はマスターシリンダごと交換になりますので大金がかかります。
※少なくともYAMAHAには点検窓単体のパーツ設定はないです。
ヤフオクなどで入手する中古マスターシリンダも年式的に同じように傷んでいます。
シリコンをはがしたらこんな感じに曇りまくり。
愛車ならこういう細かいところにも気を使いたいです。
マスターシリンダのブレーキフルード点検窓のリペアパーツが出てる、だと!
純正で出てないけれど最近はリペアパーツが出回っているのです。
安いもんだし、失敗しても笑えればそれでいいので、なんでもチャレンジする主義です。
こういうのを人柱的にやってみるのが大好きなワタクシ♪
早速手配して取り付けてみました♪
こういう箇所が綺麗になると満足度が高いんですよ。
パーツが到着したら早速組み込み作業開始です。
Oリングと点検窓パーツのセットのインストールは結構難しい
リペアパーツもプラ部品なので組み込みにはちょっと気を使います。
絶対にブレーキフルードが漏れてはいけない個所なのでかなりきっちりサイズです。
バイクや車整備に一本あると重宝します♪
※ブレーキフルード交換の手順でキャリパー側から抜くといいですよ
※結構ブレーキフルードが固化した物質が蓄積しています
ブレーキフルードが茶色いと意識下がるよね・・
とまあこれだけなんですが♪
点検窓を均等に押し込むのが結構難しいっちゃ難しいです。
Oリングがしっかりはまると、はまった手ごたえがあるし、ちゃんと固定されます。
作業時間は30分ってとこです。
ブレーキフルードってのは実は猛毒で劇薬
ブレーキフルードがバイクの塗装面を侵食するのは知られていますが実はプラ部品も結構痛めます。
ブレーキフルードは塗装面を痛めます。
バイクや車をメンテする人たちにとっては常識というくらい有名な話ですね。
ブレーキフルードを塗装面にこぼしたら、
即座にふき取って気が済むまでパーツクリーナーで洗い流しましょう。
そのあと、ワックス等でコーティングしておく方がいいです。
ワタクシは、ブレーキフルードが塗装面にかかったら、
コーティングしています。
洗車はこれなしでは語れないくらい便利です。
ブレーキフルードは塗装面だけでなく、クリア系のプラパーツはダメージがあると思っていいようです。
材質によるのかもしれませんが、経験上プラパーツの痛みが速いです。
※塩ビというかプロピレン(PP)、ポリプロピレン(PPP)にはダメージがなさそうですが色があせる気がします。
ちょっと前のバイクのマスターシリンダーのブレーキフルード点検窓はクリアなプラ部品なわけです。
これも長い間にダメージを受けたと思っていいでしょうね。
※KDX125SRのマスターシリンダの点検窓も同様に曇ってるのでこちらも近々対処する予定です。
こういう作業は何台やっても準備と手間がほとんど変わりません。
どうせ一台では使いきれない単位の量で売ってるブレーキフルードですし、複数台まとめて作業すると効率がいいです。
仲間内でまとめて何台も一緒に整備するとかも楽しそうです。
※ブレーキフルードは吸湿性があるので、一度缶を開封したらラップなどで口を覆って輪ゴム等で留めておくと多少持ちがいいです。できれば一度に使い切ることが理想です。
余っても使うのは一年後とかねえ・・
ちなみに・・
交換した茶色くなったブレーキフルードの禁断の方法として知っておくといいですよ。
決して推奨するわけではありません。
交換したブレーキフルードは雑草にかけるとかけたところだけが枯れるくらい強力な毒です。
田舎はあっと言う間に庭が雑草だらけになるんです。
春から秋までは3週間もあれば庭は雑草だらけになります。
※そのたびにエンジン付き草刈り機(ビーバー)でガンガン草刈りするわけですよ、たまったもんじゃないです。
どうしてもビーバーが入らんような個所の雑草対策に廃ブレーキフルードを薄めたもんを撒いてます。
・・まあ雑草なので、すぐまた生えてくるんですが。
さらにちなみに・・
ラジエター液も除草剤として有効だったりします。
ここで知りえた知識は口外しない方がいいです。
・・自然保護団体からヒットマンを送り込まれても知りませんよ。
バイクや車いじりって体にいいこと一つもないですねえ(笑)
※でもこれほど面白いこともあんまりないのです♪
まとめ
10年以上経過したバイクのブレーキマスターシリンダの点検窓は割れることがあるのでメンテしてあげましょう。
メンテというか交換するしかないんですが。
そしてガレージが片付いていないので恥ずかしい
今ではネットを探せば交換用の点検窓が入手できます。
今回、探してみてよかったです。
危うく新品のマスターシリンダ買うところでした。
※メンテに自信がないとか、長い目で見たらとか考えたらマスターシリンダごと新品に交換したほうがいいのかもしれません。
ワタクシとしては、今回交換したパーツがどこまでもつのか?という耐久テストもやってみるつもりです♪
プラ部品なので室外保管の場合は、ブレーキフルードでの腐食のほか紫外線の影響や風雨や温度差にさらされるというダメージがあるんでしょうねえ。
ちなみに・・
ブレーキマスタシリンダといえば、
レバーが押す個所のゴムブーツが切れている中古バイクをよく見かけます。
まじめにメンテしたほうがいいですよ。
ここにゴミ噛んでブレーキフルードがもれているバイクを実際に見たことがあります。
マスターシリンダ側に傷がついちゃうと、マスターシリンダ丸ごと交換です。
そして、このゴムブーツが破れてるとブレーキフルードの劣化が早いんですよ、経験上。
空気噛んでブレーキ効かなくなってからじゃ遅いですよ。
※大体、メーカー純正でリペアパーツが出ています。
傷んでたらすぐに交換すべきパーツの一つです。
ゴムブーツが破けていなくても、ここにはシリコングリスをたっぷり塗っておきましょう。
シリコングリス塗っておくとゴム部品の耐久性が格段に上がります♪
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とりあえず、この作業で点検窓がきれいになって満足です♪
こんなニッチなネタ、世界に向けて発信したところで誰が読むんだ?って感じになってしまいましたが認めたら負けなので謝りません。
※ところでYAMAHAのマスターシリンダってなんでこんなに色が剥げるんだろうね?DTもTT-Rも全部そうでした。