日向はより一層暑いです。
焼けたアスファルトの上で全身覆った格好で発熱するエンジン抱えてるライダーはいつ熱中症になってもおかしくないのです。
はっきり言って罰ゲームレベルの暑さです。
熱中症になったらたまらないのですよ。
当記事の目次
夏のバイクは「熱中症発生マシン。」
「真夏でもバイクは風切って走るから涼しいでしょ?」
・・んなわけはないのです。
アナタと同じかそれ以上に暑いのですよ。
真夏のバイク乗りは、
という四重苦と戦っています。
走ってればまだマシですが、渋滞時は地獄です。
若いバイク乗りほど、海に行きたがる。
そして現実を見て二度と行かなくなる。
夏のツーリングで渋滞するような場合、熱気がこもるフルカウルはむしろ邪魔です。
明らかに発熱が放熱より勝っています。
冷却ファンが回りっぱなしでその熱は容赦なく噴き出してきます。
※冷却ファンのついてない水冷(2stに多い)はオーバーヒート気味になります。
実にストーブ 冷却ファン付きエンジンはファンヒーター を抱えて走ってるようなものですな。
エンジンは、ちょっと冷たい空気くらいの方が調子がいいのです。
バイクはもちろん、乗ってる人もたまったもんじゃありません。
お行儀がよく、安全性を理解しているライダーほど、装備で全身を覆う傾向があるので暑さはさらに厳しくなります。
寒さは着こめば何とかなるんですが暑さは何ともなりません。
どうしようもないんですよ、マジで。
言っておきますが、
真夏のツーリング後は、ヘルメットは洗った方がいいですよ♪
頭も素晴らしく汗をかいていますので結構汚れてますよ。
こんな記事もあります▼
夏はバイクのツーリングシーズンではありますが、バイクもバイク乗りもちょっと涼しい位の方が調子がいいのですよ。
※エンジンの限界性能を求める場合は吸気温度の調整もするようですし。
ちなみに・・
半袖短パンなどの軽装でバイクに乗るのは止めたほうがいいです。
実は大して涼しくないですし。
若いころからバイクに乗ってた人は誰でも経験があると思うのですが、真夏に半袖短パンでバイクに乗ると思いっきり日に焼けます。
丸一日走ってるとすごい焼け方しますよ。
Tシャツだと首回りとか袖から出た腕部が情けない感じに日焼けします。
腕はジャケットの袖とグローブのわずかな隙間ですら焼けますな。
その日はお風呂が辛い焼けが痛いハズです。
それに、
短パンだと日差しに熱せられたシートで火傷します。
バイクのシートの表皮に使われるビニールレザーは、炎天下でちょっと休憩すると跨れないくらい熱くなるものなのですよ。
※真夏のツーリングではバイクは日陰に止めるべき。もしくはタオルなどでシートをカバーしておくべきですな。
さらに、
汗を吸ったTシャツは排気ガスや埃を吸いこんで凄い汚れますよ(笑)
もちろん、
軽装でバイクに乗って万が一にでもコケタ日にはただでは済みません。
どんなに暑くてもバイクは軽装で乗る乗り物ではありません。
ビーサンでバイクに乗るとか信じられないです。
当然ですが、
ワタクシは真夏でもバイクにはフル装備で肌の露出は極力ない状態で乗っております♪
災害級の気温は簡単に耐えられない
毎年のようにニュースになる「災害級の暑さ。」で結構な数の人が亡くなるレベルです。
※もはや暑さは台風とか崖崩れとか洪水と並ぶ災害なのですよ。
天気予報で言う所の気温40度に迫る状況では、
「エアコン効いた部屋で大人しくしておれ。」
というくらいしか対応策はありません。
出掛けずに庭仕事でも・・という発想もありそうですが、
「中高年の熱中症は自宅か庭で発生することが多い。」
そうですよ。
※天気予報で言う30度くらいの予想気温でも日向の気温は40度を絶対超えます。天気予報は日陰の気温です。
どうしろっていうんですかね。
こんな日にフル装備で身を固めてバイクに乗るなんてのは、我慢大会を超えた罰ゲームレベルです。
バイク乗りはちょっとおかしいんじゃないか?というレベルで バカじゃないの?というような 暑さに耐えて ニコニコしながら 走っているのです。
さびるわ、熱いわ、砂が不快だわ。
海水浴場近くは混んでるしな。
都会のバイク乗りはすごい
気温40度近い炎天下の中、バイクで出かけるという判断は割と間違っています。
ヘタすると死にます。
都会に住んでいると家を出てから快走できるくらい空いているいわゆるツーリングのエリアまでの距離と時間は相当なもんです。
土日祝日はその間、ほぼ渋滞にはまっていますな。
これが結構きついのです。
ワタクシが都会に住んでいた数十年前は都会在住の時は早朝に出かけてました。
未明に出かけて21時くらいに帰宅するのが普通でした。
※朝練と称して、未明に出かけて峠を一通り走って午前中に帰ってくるのも割と普通でした。
理由は、
です。
それでも都会は夜でもクソ暑かった記憶があります。
特に、都会在住だとお盆の田舎に向かう大渋滞は本気で勘弁してほしかったもんです。
※高速道路が40km渋滞とかお前。高速料金返せ。荷物積んでずっとすり抜けは大変だし。
真夏の都会の気温や渋滞状況はバイク乗りにはあんまり優しくないのです。
ちなみに・・
長野県は夏に涼しいイメージがありますが「そんなはずない。」のです。
長野県でも平野部では、
「夏はしっかり天気予報で40度近く、実測では40度以上は余裕。」
という気温になります。
「呼吸しても大気温が熱い。」
のですよ。
もちろん、高原や山の上に逃げればそれなりに涼しいのは確かです。
でも、
涼しい場所にたどり着くまでの人が多く住んでいたり街道のある平地エリアは「日中くそ暑い。」のです。
※東京より長野の方が天気予報上気温が高いことは少なくありません。盆地ですし。
ただし、
海のない内陸部ですので朝晩は比較的涼しいのが救いです。
※真夏でも標高の高いところでキャンプすると震えるくらい寒いです。
かつて義務教育の理科で習った通りなのです。
以前はエアコンなしの車やバイクでも問題なかった
年齢とともに汗のかき方が変わってきましたな。
ワタクシは、ちょっとしたことでもザブザブ汗をかく方なのですが。
最近、バイクもエアコンなしの古い車も人気だそうですが、そんなので最近の夏の暑さには耐えきれません。
我慢にも限度がありますし、精神的に耐えられても身体が耐えられない場合が多い。
これが熱中症まで耐えちゃうメカニズムです。
我慢は美徳ではありません。
ヘタすれば死んじゃうと言うことをお忘れなく。
真夏のツーリングではクールタオルなどを駆使したり、休憩時に頭から水をかぶったりして対応していますが焼け石に水です。
クールタオルは薄手で長めなのがおススメです。
夏のツーリングでは首に巻くからですよ。
エアコンなしの車は危険
エアコンなしの車はバイク以上に熱中症発生器です。
ほぼ密閉された空間の空気が暑いといかに不快なのかを思い知りますね。
狭くて暑いコックピットは超不快です。
真夏も気分が乗った早朝以外はほぼ乗りません。
※早朝というか未明だな。
それでも、
長野県は街を避ければそれなりに快走出来るくらい空いていますし、標高が高いところがあるので多少マシです。
※車から降りた時の涼しさと解放感ったらないです。
背中は汗でぐっしょりしていますがね。
なので、
真夏はエアコンなしの車では早朝しか走りません。
※似たような考えの変な車乗りがたくさんいて面白くはありますが、最近の夏は早朝から暑いんですよねえ。
夏のバイク趣味や車趣味は熱中症になりやすいのです。
そして熱中症は思っている以上に怖い病気というか身体が危険な状態になるのです。
熱中症は後遺症にもなるしな。
ちなみに・・
汗をかく、バイクで走って汗が乾く、を繰り返すと身体は異常に疲れます。
※人間の体温調整システムは身体に負担がかかるようですよ。
それでも、
熱中症を少しでも避けるためにツーリングやドライブ中は水分はたっぷりとるようにしています。
本気で暑い時はいくら飲んでも身体が冷えないんですが。
※一気にペットボトルを空けちゃうくらいがぶ飲みして水分で腹いっぱいになっても冷たいものを飲みたい欲は収まりませんね。
これがまた「汗の元。」になるのですが。
とはいえ、
汗をダバダバかくのは、快適ではありませんが、
むしろ汗をかかなくなったら熱中症的には危険らしいですね。
それに伴い、眩暈や頭痛がし始めたら熱中症はかなり進行しちゃってるという感じらしいです。
夏のツーリングでは休憩時には水分を強制的に摂取する
特に年齢が上がるほど水分不足、脱水症状から来る熱中症を併発することがあるのです。
「真夏のツーリングでは水分補給を嫌という程する。」
これが基本です。
熱中症の予防策には「水分を取る。」のが有効なのですな。
水分をたくさん取れば、
ことが可能になります。
少しでも身体に蓄熱させないためには水分を取るのが最も有効です。
夏のツーリングでは「休憩の度に喉が渇いてなくても水を飲め。」と言うことです。
人の少ない山の中に行く場合は、
という作戦が有効です。
※シグボトルは飲み終えても自販機の飲料を詰めておくとしばらく冷たいので非常にありがたいのです。
自販機がなくても水分補給が可能。
やはりサーモスは作りがいいのでおススメ。
口のところが分解清掃可能。
※清掃をさぼるとこの辺がカビる。
中高年は要注意
リターンライダーの多くは中高年です。
中高年は熱中症になりやすいのですよ。
「老化は水を失っていく過程。」
とも言えるのです。
身体に含まれる水分の量は加齢とともに減っていくのです。
実際に熱中症で搬送される人の約半数が、65歳以上の高齢者らしいんですよ。
こういうの、もはや通用しないのです。
夏の日中は何かするたびに身体の水分は減っていきます。
汗をかいたら、相応の水分補給をしないと身体の水分のバランスはくずれます。
そのまま水瓶補給をせずにいると、身体の水分が減り血液がドロドロになっていきます。
そうなると血の循環が悪くなり、最悪の場合、脳梗塞などが起きてがちなのです。
※こういう後遺症が残る場合があるのですよ、中高年の熱中症は。
特に、
夕方から夜にかけてが最も水分が欠乏する時間で脱水状態から来る熱中症を最も発症しやすいそうです。
あ、そうそう。
お酒はどんなに飲んでも水分には含まれませんよ。
むしろ、
「アルコールを分解するためには水分が必要。」
なので余計水分を失い、脱水症状→熱中症 という黄金コースをたどるようです。
ワタクシも気を付けねばなりません。
ちなみに・・
身体のおよそ10パーセントの水分欠乏で人は死んでしまうと言われています。
夏場の熱中症で亡くなるのは、この10パーセントの水分欠乏が原因だそうで。
※数パーセントくらいから意識障害とか頭痛とか眩暈とかの症状が出るようです。
水分補給をしなければ、割と健常な人が大人しくしてても4、5日で10パーセントくらいの水分はあっさり失うそうですよ。
断食やラマダンでも、水だけは飲むのはこのためです。
※基礎疾患なんかあったり、前日にアルコールをたっぷり飲んでたりすると余計な水分を使うのでより脱水症状になりやすいみたいです。
しかも、
人間の体の水分量は年齢とともに減っていくらしいのですよ。
極端な目安ですが、
といったように加齢とともに徐々に身体が保水できる水分量が少なくなるようです。
中高年ライダーはこういったことも考慮して行動せねばなりません。
「喉の渇きは飢えよりも耐え難い。」
というようなセリフを漫画「エリア88。」でシン・カザマが言ってましたし。
※そういえば、漫画「マスター・キートン。」では、石をしゃぶって唾液を出し、喉の渇きをいやすというシーンがありましたな。
というわけで、
夏のツーリングではガンガン水は飲みましょう♪
夏のツーリングでは体温を下げる工夫をする
「暑さに対して無理をするな。」
が合言葉ですな。
弱音を吐いても決してヘタレではありません。
暑さに耐えきれないくらいヤバそうになったら逃げるのです。
逃げるは恥かもしれませんが死ぬよりはマシなのです。
逃げるったって・・どこによ?
という場合は、
「あるならば冷房の効いてそうなところ。」
がベストです。
身体を冷やせる場所
■街中というか人の気配のある所
等なんでもいいのです。
こういう所では、
ガンガンエアコンが効いているうえ、大抵冷たい飲料が売ってるのでうまく利用してクールダウンしましょう。
■人がいないが身体を冷やせる所
等なんでもいいのです。
こういう所では、
人目を気にせずタオルを水に浸して首とか脇とかを直接冷やすと身体に溜まった熱を放出しやすいです。
費用対効果を考えるとクールタオルは結構優秀です。
走りながら首に巻いたり、休憩時に頭洗った時のタオルにもなるし便利♪
洗濯ばさみを持っていると走行中に飛ばなくて具合がいいです。
体温上昇、ヤバい
身体の温度管理は生命の無意識領域で自動に行われるほど「基本のき。」なのです。
これらにより、ライダーの体温はどんどん上昇させられます。
※平時の体温がそれほど高くない中高年の場合、37度の体温でもかなりキツイハズです。
恒温動物は体温を上げるにも下げるにも非常にエネルギーを使うのですな。
風邪などの病気で発熱した時、寝巻がびっくりするほど汗をかくことがありますね。
これは無意識に身体が汗として水分を放出、汗の気化熱を利用して体温を下げようとしてるためです。
暑すぎると疲れるのはそういうことらしいですよ。
体温が42度を超えると次第に身体を構成する細胞が壊れ始めます。
そのまま体温が45度を超えると細胞は完全に機能停止して死んでしまうのです。
とにかく真夏のツーリングでは「意識的に身体を冷やして少しでも体温を下げる。」ことです。
長野の湧水地なんて 不用意に足を突っ込むと飛び上がる位 冷たくて最高ですよ♪
長野には結構いろんなところに夏でも冷たい湧き水がこんこんと湧いてる場所があります。
※なんで夏の長野のツーリングの立ちよりどころとして有名にならないのか不思議。
超綺麗だけれど、泳いではいけない。
こんな記事もあります▼
まとめ
ここ数年は特にひどい。
暑さを自分で我慢する方向で何とかするには限界があります。
我慢はよろしくありませんよ。
ヘタすれば熱中症で死んじゃいます。
ツーリング時の暑さ対策として色んなアイテムが売っていますが、どれも焼け石に水です。
毎年、夏になるとネットでいろいろレビュー記事が掲載されますが劇的に涼しくなるものは見たことないですな。
何か 子供だまし的なアイテムを 買うだけで解決するなんてことはこの世にはそれほど多くはないのです。
最近の夏は40度とか普通です。
バイクやエアコンなしの車やバイクで出かる場合、
「マメに休憩をとり、休憩の度に水分を補給する。」
のが基本です。
少しでも気分が悪くなって来たり、頭痛などを自覚した場合、
「エアコン(クーラー)が効いたところでゆっくりして体温を下げること。」
を何よりも優先したいものです。
出来れば、休憩の際は水分補給と共にエアコンがガンガンかかってる施設で身体を冷やすと効果が高いです。
※コンビニでもパチンコ屋でも図書館でもなんでもいいのでエアコンが効いてそうな施設に逃げ込むことです。
もはや、
真夏の日本はバイクに乗れる季節ではなくなりつつあります。
特に都会は バイクなんか乗ってられないくらい 厳しそうですな。
ワタクシは
最近の真夏をフル装備を身にまとってバイクに乗り、何時間もかかる大渋滞をクリアできる自信がないです。
※同様にエアコン無しの車で団扇で仰ぎながら何時間もかかる大渋滞をクリアできる自信もないのです。
余りに熱いことが想定される場合、
「乗らない。」
という選択肢も大いにアリです。
※寝坊して出遅れた、とかね。
どうしても出かけたい場合は、
せめて混んでる時間、混んでる場所を避けるというくらいしか目先の暑さから遠ざかる術はないのです。
ワタクシのバイクの先輩が「6月にも拘わらず、脱水症状で熱中症になりかけた。」ので当記事を書いてみました。
中高年が遊びで死んだら 情けない かなわないので、知識として頭に入れておいた方がよろしいかと。
20分、エアコン全開で30度ですよ。
こんな記事もあります▼
ちなみに・・
熱中症は、脳梗塞や心筋梗塞と違い、最初に意識にダメージが来るので不調を感じる前にヤバい状態に陥りがちです。
運転中の意識不明瞭なんてことになったら大事故になります。
そうなる前に、少しでも異常を自覚したら我慢せずに休んで体温を下げることです。
熱中症での死亡率は極めて高いのですよ。
※意識朦朧として事故を起こすだけじゃないのです。
人間という生き物は、年齢を問わず体重の1、2%の水分を失っただけでも意識障害が起きるのです。
良くいく台湾料理屋さんで「豚骨台湾ラーメン。」を頼んだつもりが、リアル台湾人の店員さんが間違って持ってきた。
これはこれで上手かったのでまあいいか、と。
個人差もありますが、
体重が50kgの65歳以上の高齢者の場合、
1%で250cc。
2%で500cc。
こう考えると、それぐらい普通に汗かいてる気がしませんか?
そんなちょっとでも意識障害を起こしている例がたくさんあるのです。
意識がもうろうとすればバイクに乗るどころか、助けを呼ぶこともできません。
そんな状態では自発的に水分を摂取することもできないので、さらに水分が不足、致命的な状態になりかねないのです。
散々脅していますが、実際熱中症になる人が異常に多いので注意喚起になればいいかな、と。