ツーリング バイク

夏にバイクに乗る時、半袖はなぜいけないのか?ジャケットはなぜ必要なのか?

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ワタクシ
真夏にバイクに乗る際はTシャツとかの半袖だと気持ちよさそう。
確かに真夏に長袖着て街歩いている人は少ないのにバイク乗りだけ長袖です。
半袖ではいけない理由はしっかりあるのです。
改めて半袖が何故ダメなのか確認しようぜ、という記事です。

 

意外と多い半袖ツーリングライダー

 

ワタクシ
真夏の長野県はツーリング天国です。
高速道路から続々と県外ナンバーのバイクが下りてくるし、大動脈の国道にも荷物満載のツーリングライダーをたくさん見かけます。
多くは長袖のジャケットを装備していますが半ぞでやTシャツのライダーも結構見かけます。

 

ワタクシ的には「バイクに乗る際は一年を通して長袖を着るのが最低レベルの自己防衛。」だと思うのですが、
趣向品であるバイクに乗る人のが何を重要視しているかは人それぞれなのですな。

ワタクシの周りのライダーで半袖で走り回る奴がいたら、
おせっかいだとは思いますが一度は理由を述べたうえで長袖着るように意見させていただきます。
※それでも半袖がいいというなら止めません。

法的に長袖以外は違反とされていないので強制力はないので、
別に人それぞれ自由にやればいいとは思います。
ま、一回ひどい目に合えばそういう格好はしなくなるとは思うのですがね。

ちなみに・・

見た感じですが乗ってるバイクによってライダーの半袖率が変わるようです。

なんとなくですがアメリカンタイプのバイク乗りは、

  • 半キャップヘルメット
  • サングラス
  • Tシャツ
  • みたいな恰好が多いイメージです。

    当倶楽部にはサングラスだけで10本以上あります。

    当倶楽部にはサングラスだけで10本以上あります。


    でも車の運転はまだしもバイクに乗るときはサングラスは危ないです。
    ※昔は普通にしてましたが歳とともに明順応暗順応反応が鈍ってきたので。

    老婆心ながら、
    「日に焼けないかな。」
    とか
    「飛んできた虫や雨が顔に当たると痛いだろな。」
    とか
    「走行中、サングラス落としたら大変。」
    とか
    余計な心配をしてしまいますが、
    「バイクというものは極めて自己責任の割合が強い乗り物。」
    なのでした。

     

     

    思いっきり日焼けする半袖

     

    ワタクシ
    真夏のライダーは肌の露出は厳禁です。
    一度経験したらわかりますがバイクは意外と日焼けするのです。
    当たり前ですが半袖だとむき出しの部分は容赦なく日に焼けます。

     

    日を遮るものがない炎天下の中をバイクで走りまわるわけですからね。
    そりゃ日にも焼けますよ。

    意外なことにほんのわずかな肌の露出箇所でさえも日に焼けます。

     

    バイクのレバーの握り方。

    バイクのレバーの握り方。


    グローブに少しでも開きスペースがあると日に焼ける。

     

    常に日に当たってるわけではないハズの

  • ヘルメットとジャケットの間の首の後ろ
  • グローブとジャケットの袖から除く手首
  • なんかは気を抜いてるとすぐ日に焼けます。

    昔のバイク乗りが首にスカーフというかバンダナを巻くのは多分日焼け防止のためかと思われます。
    ※ワタクシも真夏のツーリングではクールタオルを首に巻くことはあります。

    当然、真夏に半袖でバイクに一日乗ると結構なレベルの日焼けをするのでした。
    半袖だと腕は出っぱなしですからね。

    日焼けというのは火傷と同じです。
    真夏で半袖で走ると一日たたずに剥き出し部分は火傷のようになります。
    酷いと水膨れになることもあります。

    少なくとも夜お風呂に浸かるのがきついくらいにはなります。

    また、

  • 手首
  • 襟首
  • 二の腕
  • 等には明確な日焼け跡が残ってお風呂とかプールとかではカッコ悪いです。
    ※若造がやるからまだ許せるけれど中高年がやるとダサい。

    そういう思いをすると
    「長袖ジャケット着てればよかった。」
    と思うのです。

    一度は痛い目見ないとわからないのが人間という生き物なのですな。

    涼しいが疲れる半袖

     

    ワタクシ
    「予報で気温が35度以上!とか言われると長袖なんて着てられないぜ。」
    こういう人もたくさんいます。
    確かに長袖から半袖になると一瞬涼しいし。

     

    半袖のいいところは上半身の汗を気化させやすいということですかね。
    バイクに乗ってると走行風が当たるので一層涼しく感じるハズです。

    が。

    走行風で身体の表面の水分が気化し続けると凄く疲れるのですよ。

    身体を冷やすために汗をかくのですがどんどん汗は気化していっちゃいます。
    身体に必要な水分迄気化させちゃいますので水分をガンガン取らないと脱水症状になります。

    人間の身体は良く出来ていて、発汗して体温を下げるのにも体力を使っているのらしいのです。

    そういわれれば、
    真夏の晴れた日にTシャツ一枚で高速道路を走行するとTシャツがバタついて汗の気化がさらに加速します。
    汗かきっぱなしでもすぐ乾いちゃうので追加で汗をかく。
    これがすんごい疲れるのです。

    人間というのは一生懸命身体を冷却しようとするほど身体に負荷がかかるようなのです。
    ツーリングの後、身体がダルくなったりするのはこれが原因です。
    ※真夏に1日走り続けるとガンガン水飲んでも1kg単位で体重減りますよ。すぐもとに戻りますが。

    そう考えると汗は急激に際限なく気化させるより、ゆっくり少しずつ気化させる方が疲れないようです。

    最近のバイク用長袖のジャケットはその点上手く出来ています。
    特にここ10年くらいのメッシュジャケットはホントによくできています。
    風を通しつつ、直射日光を防ぎつつ、汗の乾燥を適度に抑えてくれるのです。
    ※高速でもばたつかないし。

     

    これは夏用のメッシュ革ジャケ。バタつかなくて気に入ってる

    これは夏用のメッシュ革ジャケ。バタつかなくて気に入ってる


    でも革だけにすんごく暑いので真夏は着ない。
    ※昔は普通に着てたんだけれど。

     

    もう少し落ち着いたデザインのジャケットがあればいいんですがね。
    ※派手な色に背中にメーカー名とかデカいロゴが入ってるジャケットは最近恥ずかしい気もしています。

    ちなみに・・

    日本はまだ湿度があるのでマシですが、乾燥した砂漠ではあっという間に汗が乾燥して脱水症状になります。

    40℃を超える豪州の砂漠ではデカい雨水タンクが所々に設置されていたりします。
    飲用ではありませんが自動で戻る蛇口が付いてて自由に水を使えるようになっています。

    ワタクシはコレを見つけるたびに止まって頭から水をかぶり、
    ヘルメットの中に水をため、そのままかぶって走っていました。
    ヘルメットの水が気化して気持ちいのですよ。

    でも、30分も経つとカラッカラに乾きます。

    当たり前ですが砂漠の街道(アスファルトも未舗装もあり)では全身フルプロテクターの上、長袖フル装備で走っています。

    かの地では一般道でも法定速度(!)の100km/hで走行すると本当に1時間で100km進むし、
    足を地面についたのはいつだっけか?というくらい信号なんてありません。

    気温40℃の乾燥した砂漠で日影がほぼないアスファルトの一本道を何時間もずーっと走り続るのです。
    しかも行ったのは1月の終わりで向こうは夏なので日が長い。

    走行中はワタクシの汗もずーっと水と一緒に気化してたようでして。

    エアーズロックリゾートについたときは脱水症状リーチでした。
    乾燥度合いのきつい地域では水をかぶると一瞬涼しいけれど汗の乾燥と気化は促進されるらしいのです。

    この時、
    脱水症状はマジで気持ちが悪くなるということを学びます。
    ※何というか全身がだるくてぐったりするのですよ。

    這う這うの体でテントを設営して最初にやったのは「プールに浸かること。」でした。

    日本は35度越えることが増えましたが湿度があるだけまだマシなのです。
    ※その分、不快指数が高く熱中症になりやすいのですが。

    急激に冷える半袖

     

    ワタクシ
    半袖は日差しに対しても防御力が低い上、外気に対しての防御力も少ないのです。

     

    平野部では35℃でも2000m級の山に行ったら10℃台。
    ということが長野ではすごくよくあるのです。

    標高が2000mを超える山によく道路通したね?というような道路が長野にはたくさんあります。
    有名な長野のツーリングスポットであるビーナスラインも志賀高原も2000mを超えます。

    しかも。
    新潟の上越あたりの標高0メートルに近い辺りから3時間もあれば志賀高原に付くことも可能です。
    ※高速使えばもっと速い。

    真夏だと上越の沿岸部と志賀高原の2000m地帯で気温差は20℃以上あると思います。

    ということは。

    下界ではTシャツでちょうどよくても天界では寒いのです。
    ※マジで朝方は雲の上ですよ。

    コレを舐めているライダーは意外と多いのです。

    真夏は信州中野市あたりで凄い軽装のまま志賀高原にアクセスしようとするライダーを見かけます。
    「風邪ひかなきゃいいなぁ。」
    と他人事のように見送ったりしています。
    ※当倶楽部では真夏の志賀高原に行く場合、混むし帰路が暑いのでお昼前に帰ってくるのが普通です。

    半袖は外気温に対しての防御力がほぼないのです。
    2000m級の道路では天候にもよりますが真夏でも歯の根が合わないくらい冷えることもあります。
    メッシュのジャケットを着ていても寒いこともあります。
    バイクはいつだって身体が剥き出しで外気にさらされるのです。

    上着を持っていれば脱ぐことは可能ですがなければどうしようもありません。

    そして。
    標高が高い山はいきなり雷雨になったりするのです。
    ※10℃ちょっとの気温で雷雨にあってTシャツだけだとマジで凍えるくらい寒いです。

    防御性能がゼロな半袖

     

    ワタクシ
    半袖だと日差しや外気への防御力はもちろん、転倒時の物理的な防御力もありません。

     

    いまさらワタクシが言うことではないと思いますが念のため。

    「半袖だと転倒時に余計なダメージが増える。」
    まあこれはバイク関係のいろんなサイトやメディアで言われていることだし、
    ちょっとした想像力があればわかることです。

    アスファルトの表面はヤスリと同じです。
    タイヤはアスファルトの表面に喰いついてグリップを得ています。

    ゆえに、
    アスファルトと擦れ合うと生身の身体なんかあっという間に削れちゃいます。
    転倒時はかなりの速度で身体が明日フェルトの上を滑るわけですよ。

    ・・おお怖い。

    転倒時の想像ができると半袖でバイクに乗るのは怖くなるハズなのです。
    ※転倒した際の人間は真っ先に手で身体をささえようとするのでノーグローブも怖いのですよ。

    また、炎天下のアスファルトの熱さを忘れてはいけません。
    犬や猫が足裏を火傷するくらい真夏のアスファルトは熱くなるのです。

    剥き出しの肌で炎天下のアスファルトに横になるだけでも結構きついハズですよ。

    ちなみに・・

    バイク用のプロテクターは耐衝撃性能はもちろん、
    「バイクから放り出されてアスファルトの上をスライドした際の対策としても有効。」
    と最近聞きました。

    まあ耐衝撃という効果もあるのでしょうが、
    転倒時に滑る際に肌の擦過傷を少しでも軽減させる役割もあるとのこと。

    なるほど。

    確かにワタクシが足の骨を折った際はごついプロテクターしてましたがあっさり折れましたし。

    それに広範囲の擦過傷ってなかなか直んないんだよねえ。
    歳とると余計。

    「暑いのに長袖着たうえ、プロテクター迄してられるか!」
    と言われればその通りなのでこれも自己判断にゆだねるのですが。

    年齢にかかわらず、遊びで怪我なんか絶対しないほうがいいのです。

    まとめ

     

    ワタクシ
    当記事ではバイクに半袖でのるのは全くおススメできません。
    ということが伝われば幸いです。
    それでも半袖で乗る奴はいなくならないのですがそれはどうなっても自己責任。

     

    どうやら半袖のTシャツでバイクに乗るイメージって結構あるんですよねえ。
    漫画「バリバリ伝説。」のグンちゃんも半袖で肌に直接肘プロテクター付ける絵がコミックスの表紙になってたりしたし。
    ※プロテクターの形に日焼けすると思うのでこれも止めた方がいい。

    まあそれは間違いとは言いませんが、Tシャツや半袖はバイクに乗る際にはいろいろ不都合があるということです。

    ジャケット着てツーリングに行って、休憩時に脱ぐと素晴らしく涼しい。
    再スタートする時はジャケット着たくなくなるけれど 熱中症にならない範囲で コレを楽しみましょう。

    夏の休憩時は喉が渇いてなくてもガンガン補水すべきですよ、
    マジで熱中症は怖いですし、汗かいて脱水症状になるかもしれませんので。

     

     

    真夏のバイク乗りはどうやっても暑いのです。
    ※走ってたって身体に当たる風は熱風ですよ。

    バイク乗りは長袖を着てやせ我慢しつつ、
    汗ダラダラ流してツーリングに出かける変った生態を持っている生き物なのです。

    というわけで、
    夏のジャケットは汗と埃で汚れるので 臭う前に マメに洗った方がいいのです。
    ※ヘルメットも同じですよ。

     

     

     

    ヘルメット干す。

    ヘルメット干す。


    当倶楽部恒例のヘルメット干し。
    一回に二個ずつ、軽トラの荷台でヘルメットを干します。

     

    ちなみに・・

    当倶楽部にはエアコンがない車ばかりあるのですが真夏の日中は命の危険を感じる位暑くなります。
    車のエアコンってすごいです。

    昔は真夏でも頑張ってエアコンない車に乗っていましたが最近の夏は朝だけしか乗らないようにしています。
    ※さすがに無理がある。

    標高高い所に行けばそれなりに快適なのですが行き帰りの道中の熱さったらない。
    ※長野は標高高いけれど盆地なので朝晩はともかく日中は普通以上に暑いのです。

    夏はつけ麺がいいですな。

    夏はつけ麺がいいですな。


    暑い日には冷たいものが食いたくなりますねえ。

    エアコンがない車で出かけて休憩時に外の空気に当たると「涼しい。」と思うのはバイクと似ています。

    が。

    渋滞の少ない田舎だからできることであって、
    炎天下で35℃とかある都市部でこれやると熱中症になる気がするのでおススメはしません。

    当倶楽部のエアコンない車たちは何故か冷却性能は確かな様で、
    オーバーヒートの気配すらないのが素晴らしいのですが真夏は人間の方が先にまいるのでした。
    ※旧miniはオーバーヒートしがちだったのでずっと水温計とにらめっこしてたものです。

    最近の酷暑ではエアコンのない車では乗り切れませんよ。
    我慢大会するのかまいませんがたかが遊びで脱水症状とか熱中症で病院送りなんてのは大人として情けないじゃないですか。
    ※意識もうろうとして事故起こすとか最悪だし。

    長く遊ぶためには時として諦めも大事ってことです。

     

     

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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