![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
おまけに当倶楽部では雪かき迄やらないと公道に出られません。
ついでに、
「ドアが凍って開かない」
というオプションが付いてきます。
ドアが凍り付くのを防止する方法をご紹介しましょう。
雪国では真冬に車のドアが開かなくなるのは普通
![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
一度凍っちゃうと基本的には力業で開けるしかないんですよねえ。
実は力技に頼ると「ゴムパッキン部がちぎれる」ことがあります。
とはいえ、
「ドア周囲の氷が解けるのを待つ」
と悠長なことを言ってる余裕は日本人にはありません。
※ただでさえ冬は道路が混むし、忙しい朝は現実的ではありません。
![これくらいのわずかな隙間でも水が容赦なく侵入してきます。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG20201215080133-1.jpg)
これくらいのわずかな隙間でも水が容赦なく侵入してきます。
前日の夜雪が降る中帰宅後、夜中に冷えたので凍りました。
※冬の初めは油断してスプレーを忘れがちです。
もんのすごく凍ってると力業でも開かないんでお湯をかけるとかできますがね・・
※車にお湯をかけると車の油脂部が洗い流されちゃうのであんまりいいことないですよ。
「じゃあ、どうすりゃいいんだよ?」
まあ焦りなさんな。お若いの。
ならばドア回りが凍らないようにすりゃいいんですよ♪
ちなみに・・
ワタクシが長野に移住して間もないころは旧miniで通勤していました。
旧miniは「ドアノブのキー部分を押してドアを開ける方式」なんですが・・
このボタン部分が凍ってボタンが物理的に押せなくなるんですよ。
そうなると当然ドアは開きませんよ。
![旧blogでは主役級の活躍をしてくれたminiERAターボが死んだのは単身赴任が主な原因](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/PIC00008A.jpg)
旧blogでは主役級の活躍をしてくれたminiERAターボが死んだのは単身赴任が主な原因
今もう一度まっさらなノーマルminiが欲しいですな。
最初にこうなった時はかなり困りました。
通勤で使ってたので、凍ったのはもちろん夜中です。
街中ならまだ自販機の あたたか~い 缶コーヒーなどを買って、その暖でドアのボタン周りの氷を解かすことも可能です。
ドアノブに直接コーヒーをかけるわけでなく、
「あくまでも暖かい珈琲で手を暖めた上でドアノブを触って氷を解かす」
という間接的に温める作戦が功を奏します。
自販機すらない冬の山の上やとんでもない田舎で、この状態になったりすると困り果てます。
※下手すりゃ遭難です。もちろん外気はマイナスですよ。
車のドアが凍り付く原因
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そんなわけで、
「一番ドアが凍るのは水分をかぶったまま一晩放置した冬の朝」
です。
例えば、
車体に付いた雪がいったん溶けた状態で一晩放置しするような場合です。
要するに、
「水分がドアとパッキンの間に浸み込んで凍る」
んですよ。
氷が接着剤っぽく作用するのでドアが開かなくなる、という寸法です。
水はどんどん侵入する
「これくらいの隙間なら大丈夫♪」
と思っても、
目に見えないようなわずかなすき間から水はガンガン侵入してきます。
例えば、
リアウィンドウのワイパーの付け根のパッキンが多少痛んでる程度でも水は侵入してきますよ。
※この周りから錆びが垂れてり車体をよく見かけますがリアゲートの強度的にはかなり末期です。
甲州のお館様は「風林火山」で
「侵略すること火のごとし」
と言いましたが、実は水も恐ろしいほど侵略してきますよ。
※侵略と言うより、侵入と言った方が的を射てる気もしてきた。
逆に言えば、
ことができればドアが凍り付くことはないです。
水分がわずかでも残ってると遠慮なく凍り付きます。
※ドアを凍り付かせている水分はほんの少しですよ。
車は10年もするとゴム部の油分が飛ぶ
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ゴムは実は大した素材で外気にさらされながらも10年近くは耐えてくれます。
ドアのパッキン部はさらに潰れて隙間を埋めてるので痛みやすいです。
一応形状は保っていてもゴムですよ。
長期間風雨や紫外線、ホコリなどに耐えてきたゴムはボロボロです。
利用状況にもよりますが5年もすれば
それでも何とか車体にくっついています。
※輪ゴムは外に放置しておくと、ぷつぷつ切れますよね?そう考えると車のゴムは大したもんですよ。
表面に油分がなくなったりヘタッタりしたゴムは水分を保持しやすくなります。
水分ってほんのわずかな目に見えないような皺みたいなところでも保持されちゃいます。
※ゴムが新しいうちは表面の油分が多く表面の傷が少ないので比較的水分をはじいてくれます。
しかも古くなるとゴムの張力がなくなってくるのでドアとの接点も広くなりがちです。
というわけで、
ドアと車内の隙間に入っているゴムパッキンは旧くなるほど凍り付きやすくなるんですよ。
外車のゴム製品
外車のゴム製品は寿命が短いです。
「欧州などの外国製品はアジアの気温に耐えられない」
から、とか言われていますがそんなのウソです。
※欧州でも暑い日は熱い位になります。スイス人のO君が良く言っています。
外車のゴム部分は何と言うか、
というイメージです。
※ビニールっぽくもある。
ちなみに・・
「たかがゴム製品」と舐めてかかってはいけません。
旧車が動かなくなるというかレストア中に放置する原因の一つに、
というものがあったりします。
旧車のオーナーズクラブでは、
いつまでたってもパーツの再生産をしてくれないメーカーに見切りをつけて自分たちでゴム製品を作ってたりもします。
※相当お金かかるのでオーナー数が多い旧車か、お金持ちの多い旧車しか使えない技ですが。
ほとんどの国産旧車はパーツ供給がかなり壊滅的です。
昔の車はドアパッキンに限らず、結構専用設計のゴムパーツを使ってたりするんですよ。
「コレがまた絶望的に手に入らない。」
※それでも輸出車両が多い車種は外国の専門店にストックがあったりするのが凄い。510ブルーバードとかの専門店があるのも凄いですが。
旧FIAT500のドアのパッキンは今でも新品が出ます。
当倶楽部でレストア最多個体にも新品のパッキンを採用しました。
が。
「新品ゴムパッキンの張りがあり過ぎてドアが上手く閉まらない(笑)」
やるな、イタ公。
ドアが凍って開かなくなる対策
![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
水分を完全にシャットダウンするか、水分がつかないように工夫するしかありません。
水分を拭き取る
ドアとパッキンが接触するところの水分ををよく拭き取る。
コレが一番安く、誰にでも出来て、比較的簡単にドアの凍り付きを防止できます。
使い古したTシャツやぼろくなったタオルでサッとパッキン部とドア部を拭き取るだけです。
完全に水分を拭き取れるわけではないのですが、それでもやらないよりはマシです。
※拭き取った後も少しでもすき間があれば溶けた雪やその水分が容赦なく侵入してきますしね。
しいてデメリットを言えば、
「冬に車で出かける場合は大抵そんなに暇じゃない」
んですよね。
それに外気がとんでもなく冷たいのでドアを開けて悠長に水分拭き取ってると凍えます。
※雪が降ってると拭き取りの効果もイマイチですし。
無料ですが、とにかく面倒くさいわりに効果がイマイチではあります。
※車が新しいうちはこれくらいで十分ですが。
油分を追加する
洗車する際にドアパッキンとドアが当たる箇所を中心にシリコン系のグリスを塗布しておきます。
![車体側はここに油分を追加。ドアに当たるあたりに適当に。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG20201217184503.jpg)
車体側はここに油分を追加。ドアに当たるあたりに適当に。
画像が暗くてスマン。
夜に記事書いてて思いついたように写真を撮りに行ったのだ。
普段からやっておくとゴム製品の寿命が延びます。
ドアが凍って開かなくなるのを防止するにも結構効果が高いですよ。
特に、ドアの上部分に当たるを中心に薄く塗布しておくといいです。
![シリコングリス。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG20201217184300.jpg)
シリコングリス。
ちょっと高いですが結構使い出がありますよ。
メーカーは何でもいいです。
シリコングリスはゴムを傷めないので旧車乗りは一家に一本持てるべきグリスです。
ブレーキ系のメンテナンスには必須のグリスです。
※普通のグリスよりかなり割高です。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/71U0lrGauiL._AC_UL320_.jpg)
100gくらいのチューブ式がおススメです。
少ないと割高だし、でかいと使い切るまでにチューブ自体がダメになる。
安いからと言ってホームセンターの適当なグリスはゴムには使わないほうがいいですよ。
逆にゴムを痛めます。大袈裟じゃなく、ぶよぶよになります。
※ワタクシは偉いので当ブログには親切にもグリスを解説した記事もあるのです。
こんな記事もあります▼
しいてデメリットを言えば、
「グリスがちょっとべたつく」
ということくらいでしょうか。
このようなグリス汚れを嫌う婦女子は大量にいますしねえ。
気を付ければいいだけなんですけどね。
システム設計時のように「運用で人間がカバー!」というのはいつの世も嫌われますな。
シリコングリスは粘度があるので塗布すると結構長く持ちますよ。
シリコンスプレーを塗布
シリコンスプレーを帰宅後にさっと吹きかける。
コレが一番手軽ですし、ほとんどべたつきません。
※当倶楽部では、すべての車にこの方式を採用してます。
![ドア側はここに油分を塗布。一周グルッとできればベストです。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG20201217184546.jpg)
ドア側はここに油分を塗布。一周グルッとできればベストです。
普段は運転席側しかやりませんよ。
出来れば、
パッキンが濡れる前にたっぷり吹きかけておくとかなりドアが凍って開かなくなるのを防げます。
![いくらあってもいいシリコンスプレー。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG20201217184356.jpg)
いくらあってもいいシリコンスプレー。
湯水のように使えるなら、ブレーキディスクを除く足回り全体に吹きたいくらい。
普段から洗車時にはゴムパーツ全般と樹脂製のパーツにシリコンスプレーを吹きかけておくと・・
ゴムやビニールの表面の痛みが少なく、寿命が延びます。
ついでに白濁化した樹脂やゴムのが黒々して見栄えも良くなって一石二鳥です。
![](https://tshop.r10s.jp/tantan/cabinet/m001/128/1128968.jpg?fitin=275:275)
当倶楽部ではパーツクリーナー並みに大量に使うのでいつも箱買いです。
メーカーなんて何でもいいのでその時安いセール中の奴です。
多少濡れててもシリコンスプレーを吹いておくだけで、かなり凍り付くのを防げます。
ホームセンターなどでも数百円で売っています。
一家に一本あってもいいレベルです。
こんな記事もあります▼
しいてデメリットを言えば、
長野の冬は寒すぎてスプレーのガスが気化しないのですよ。
気化したとしても吹いてるとスプレー缶がどんどん冷たくなっていくんですわ。
※持ってられないくらいまで冷たくなる。
ので、
車内に保管してヒーターで適当に温めて帰宅時にてきぱきと一気に使うのがベストです。
※温めすぎるとスプレー缶は爆発しますが。
もう一点、のデメリットがありましたわ。
所詮スプレーなので、一度塗布したくらいではそんなに長期間持たないということです。
※それでもこの手軽さには勝てませんな。
まとめ
![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
雪は休んでる間に積もるのでタチが悪い。
雪かきした後、ドアが凍ってたりすると膝から崩れ落ちます。
※雪かきはスポーツで楽しくもあるのですが出勤前にやると一日だるいです。
とにかく。
真冬の朝の忙しいときにドアが凍って開かないと気持ちが凹みます。
なら、
事前に色々対策したり準備したりしておけばいいんですよ。
というわけで。
ドアの内側のゴムパッキンに対して
でドアの凍結防止になります。
面倒くさがって何も対策をしないと
「ゴムのパッキンが破れて雨漏り」
したりしますよ。
※サンルーフやTバールーフの車なら数年でゴムパッキンが痛んで雨漏りするのは普通です。
こういう細かいけれど大事なところがダメになると車への愛着度合いが下がります。
※車買い換えるのが一番無駄でもったいないです。
![長野の主要道の冬の朝はこれぐらい凍ってるのが珍しくないです。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG20201217083033.jpg)
長野の主要道の冬の朝はこれぐらい凍ってるのが珍しくないです。
余裕で氷点下なので、そりゃドアも凍るわな。
車は大事な資産であり、貴重な財産です。
余程のお金持ち以外はホイホイ買い替えなんてできません。
なので、
大事に大事に使いましょう♪
※関係ないですが無謀運転とか運転が荒いと車は傷みます。車の運転が荒い人は余程お金持ちなんでしょうねえ。