古いバイクや車の場合、ウィンカーをつけるとテールランプがうっすら明滅することはよくあるのです。
面倒くさい検査官だと車検には通りません。
それを解消するための記事です。
当記事の目次
ウィンカーを出すとテールのポジションランプが減光する
きちんと整備していても「どうしようもない部品の劣化により車検が通らない。」なんてこともあるのですよ。
道路運送車両法の保安基準はこちら
旧車乗りは
ユーザー車検に臨んだとしても 性格の悪い 検査官に当たるといじめられます。
当倶楽部のZ750D1は、
「ウィンカーを出すとテールランプが若干弱弱しく点滅する。」
という現象で 難癖をつけられて ユーザー車検に通らなかったことがあります。
※大抵の検査官さんは良い人なんですがね・・たまにね・・。
今となってはスゲエ贅沢な作りでカッコいいです。
こういう電装系のちょっとした不具合は旧車にありがちなんですよね・・。
ユーザー車検はトラウマに
検査官さんに シツコク いじめられたのは嫁でした。
嫁が自分のバイクとしてZ750D1を持ちこんだのですが、
旧車のでかいバイクに乗ってる女性ということで 意地悪な検査官に、半泣き状態になるまでさんざんいじめられ、結局その場ではユーザー車検通らず。
この事件以降、トラウマになったということで嫁は一切ユーザ車検に同行しなくなりました。
もう何度通ったことか、長野の陸運。
ゆえに、
ワタクシが陸運迄二往復してユーザー車検を通す羽目になっとります。
※もちろん、家族とはいえ委託料はいただきますよ、ええ。
ちなみに・・
この時はバッテリーからテールランプのポジションに直接配線して無理やり通しました。
車検場の近くのイエローハット(きときと寿司のところ)で買ったエーモンの2sqのコードを使い、
その場でバッテリーからテールランプへ配線を直結する加工しました。
※メインスイッチもライトスイッチも関係なく、常時テールランプが点いてる状態でしたが通りました♪
次のユーザー車検時にはギボシを差し替えるだけの状態にして、バッテリーから直で引く「秘密の配線。」を持っていきました。
が、指摘されなかったので「秘密の配線。」は使わず。
普通にユーザー車検を通過しています。
「検査官の気分というか、検査官さん次第でユーザー車検は通ったり通らなかったりする。」
ということがよくわかりました♪
というわけで、
「ユーザー車検で嫌な思いをしたくない人はそれなりの対応策を持って臨んだ方がいい。」
ということです。
そもそも車検時の整備状態チェックなんて適当
普通、車検を通すだけなら重整備はしないものです。
整備する側も検査する側も規定に合ってるかどうかの確認だけです。
良くいるのですが、
「車検通したばかりだから、整備はばっちり。」
とか言ってると痛い目見ますよ。
ユーザー車検では、驚くほど整備状況を確認しません。
定期点検記録簿なんて見られたことないです。
それでも「規定に合ってるかどうか。」のチェックはします。
例えば、
溝さえあれば、20年前の表面がビニールみたいな手触りのタイヤでも通ります。
※そんなタイヤでは怖くてとてもじゃないけど乗れませんが。
例えば、
アイドリングでエンジンに熱もってクーラントが噴出してるような車体でも通ります。
※オーバーヒートして余計なお金かかっても知りませんが。
極論を言うと車検は、
が主な目的です。
従って、
整備云々は既に形骸化しています。
はっきり言えば整備状況の確認はオマケです。
※その割にはユーザー車検に行くたびに新しい計測器が入ってて無駄使いだ。
例えば、
ブレーキパッドの厚さの残量がギリギリでも以降に二年間は走れる許可をもらえます。
※パッドがなくなってブレーキディスクが削れると大変なことになりますが。
それでも、
「当倶楽部のZ1-RやZ750D1より整備されてる車体が他にあるか!」
という気分で持ちこむようにしております。
※確かに過剰整備というか甘やかし気味ですがね。
ゆえに、
「車検通ったからダイジョブ♪」
というのは安心できる状態ではないという事なのです。
自分のバイクの状態くらい、自分の目で見て判断できるようにならないと。
※某大型有名バイクショップにおいてあるバイクの整備がほんとに適当でビックリしたことがあります。
ちなみに・・
車の世界では、車検は既に小さな街の車屋さんにとっては重要な資金源です。
手数料という完全な手間賃はそのまま利益になるし、
2年ごとに整備に出してくれるのでリピートの確率が高いのですよ。
というわけで、
お客さんの取り合いになっていますな。
「整備はディーラーでしかできない仕様の車。」
がどんどん増えていますので、街の車屋さんには荷が重いのかもしれません。
「電気自動車の整備で感電死とか聞きませんがダイジョブなんでしょうか?」
歴史的に、バイクの世界は車の世界に追従します。
よく考えたら、すでに現在のバイクは電子制御の塊りです。
ディーラーっぽい大型バイクショップ以外では直せない日はそこまで来ています。
※車検もディーラーでしか通せない・・なんてことにもなりかねませんね。
テールランプの減光は一概にバッテリーが弱ってるわけではない
実は新品バッテリーでも同様の現象が起こりました。
※こういう時はZ1-RとZ750D1という電装的にほぼ同型を二台を持ってると非常に楽です♪
実際、Z1-RにZ750D1の弱ってると指摘されたバッテリーを積んでもテールランプの減光は起こりませんでした。
テール周りのアーシングも同じようにしてあります。
違ってることといえば。
と言ったところです。
ちなみに・・
当倶楽部のZ1-Rは長い間にすべての電装系をリプレイス済みです。
もとから残ってるのは電装のコネクタベースプレート位で、いろいろいじくり倒しているのでもはや全く純正の電装ではありません。
この辺には当時モノの配線がまだ残ってる。
当倶楽部のZ750D1はメインハーネスは新品ですが末端系のハーネスはちょこちょこ当時モノの配線が残ってるのです。
コレが悪さしているようなのです。
テールランプの減光の原因は各ハーネスやスイッチの劣化
どうやらライトスイッチやハーネス、コネクタなんかが経年劣化により、抵抗になったと考えるのが正解かと。
確かに、Z750D1のライトスイッチなどは一度も交換してないですし。
Z750D1のスイッチ
Z750D1純正のハザード付きの左スイッチはメーカー欠品です。
リプロ品もないので新品が入手できません。
もうずっと前からです。
ライトスイッチがある右側は、他のZシリーズと共通なのでリプレイス品が入手可能です。
ただし、
右側だけ新品にすると雰囲気的に浮くので、左右のスイッチ類を誤魔化し誤魔化し使うことにしたのでした。
当倶楽部のZ750D1の左スイッチはHi/Lowの切り替えスイッチに接触が悪い問題があり、たまにライトが点かなくなります。
※一度切り替えするとちゃんと点灯するんですが。
こんななので新品があればすぐにでも交換したいのです。
※中古の予備は持っていますが、Hi/Lowの切り替えスイッチがもげてて直すの面倒なので放置中です。
その他にも、
テールランプのハーネスが内部の劣化で抵抗値が上がってるかもしれません。
リプロ品もありますし、構造が簡単なので自分で全部作り直してもいいかなと思っています。
※ただし、バッテリーから直で取ると全く減光しないのでハーネスはそのまま使うことにしました。
というわけで、
テールのポジションランプ用にリレーを噛ませて対策します。
旧車の味方:「リレー。」の仕組み
意外に理解していない人が多いですが簡単です。
純正の回路
が直列でつながっています。
この長い回路のどこかに電力をロスするポイントがあると、たちまちテールランプが弱弱しくなるのです。
リレーを組んだ回路
旧車乗りにはありがたいのですよ、リレーは。
リレーを介して、2つの回路に分かれると思えば簡単です。
要するに、
従来のライトスイッチはリレーを介してただの信号に格下げ。
テールランプにはリレーを介してバッテリーから電力供給。
ということなのですよ。
言い換えれば、
ということです。
コレがリレーの役割です。
参考
エーモンさんは割高だけれど、どこのホムセンでも入手可能なのはうれしい。
旧車の電装系をいじる場合、
「電源はリレーを使ってバッテリーから直で取る。」
という発想が大事かと思うのですよ。
※下手に配線すると燃えますが。
Z750D1の左サイドカバー内にリレーを追加
落ちなきゃいいんですよ、落ちなきゃ。
リレー自体は、左サイドカバー内のヒューズボックスの隣に設置しました。
※ぴったりハマりましたが、念のためタイラップで落ちない程度に固定しました。
ちなみに・・
今回使ったリレーは防水仕様じゃありません。
ガレージ整理したら、昔旧miniで使ってたリレーが出てきたので再使用しました。
基本的に雨天は走らないので♪
※いいんですよ、もうそんな根性ないです。
最悪、配線繋ぎ変えればリレーレスでも動くようにしてありますし。
それでも、
そのうち気が向いたら防水ケースとか考えます。
以前、旧miniの一番水がかかるグリル裏に「非防水リレー。」を使ったことありましたが、とりあえず問題はありませんでした。
※雨でも雪でも走り回りましたが。
でも、
燃えたりしたら嫌なので自己責任で。
まとめ
アーシングよりはるかに効果があります。
※アーシングも旧車には有効ですよ、念のため。
リレーを覚えると、
大容量の電力が必要な電装品を追加することも可能になるのです。
エアホーンとかね。
英国車はひどい
特に旧miniなどの古い英国車は「電装系がとんでもなく適当。」なので、メチャメチャ鍛えられました。
古い車の電装はとんでもない仕様が多かったのですよ。
旧miniは純正のライトスイッチが電力に耐えられず、ライトスイッチ自体が溶けるという酷い作りなのです♪
手放したのはもったいなかったけれど、やり切った感もある。
車のくせに、
かたくなに4系統のヒューズBOXを使いまわすためヒューズ回りの配線がぐちゃぐちゃ。
ダッシュパネルの裏側はプロが付く多とは思えない配線だったりします。
これを一つずつ解析して、整理していくのがオーナーの最初の仕事だったりするのです。
配線的には簡単なので超勉強になります。
ここでリレーも多用しました。
当時は泣きながら配線作ってましたが、今思えばいい経験でした。
人生に無駄なことなど一つもないのです。
※だからロータスの酷い配線見ても全然動じません。
そして、
古いバイクや車はヘッドライトの光量が不足してる場合、リレーを噛ませてバッテリーから直接電力供給するのがセオリーになっています。
※こうしないと車検に通りません。
こんな記事もあります▼
ブースターとか言ってますが、実はリレー回路です。
テールランプが減光するくらいのツマランことで車検に通らないなんてもったいない。
恐らく専門ショップに修理を依頼すると数万円請求されますよ。
旧車の電装は誰がどう弄ったかわからないので解析が大変でボッタクリでもないのですが。
※修理を受けてくれるかどうかはまた別です。
当倶楽部にはタイラップはいつでも大量にストックしてございます。
旧車の電装は、部品があるうちに全部新品にする方が長く乗れます。
自己責任ですが、旧車の簡単な修理や整備はオーナー自身が楽勝で出来るようにならないとお金ばかりかかります。
出先でのトラブル対応力も付きますし。
なにより、
「ユーザー車検なんて屁でもなくなる。」
のです♪