一部の趣味車で「冬は乗らないクルマ」以外は必ずついて回る問題です。
通勤に使ってるアバルト595コンペでも容赦なく襲い掛かってきます。
これがまあ、大変だったわけです。
多分、雪国のアバルト乗りは全員悩んでいると思われる課題ですね。
当記事の目次
ほとんど流通していない17インチホイールが高い
このモデルから、でっかい6PODの台形ブレーキキャリパーを装備しています。
それに伴い、17インチという車格にそぐわないホイールを履いています。
※ブレーキキャリパーが当たるのよ、ホイールに。
ただでさえ、
PCD98のホイールなんてあんまり流通していないのです。
それでも、
FIAT500用のかわいいデザインの14から15インチのホイールならまだ数が出ていますので探しやすいです。
ところが・・
17インチのスペアホイールとなるとほぼ流通していないのです。
※少なくとも2017年時点ではほぼ流通していませんでした・・
16インチならまだ何とか探しやすいので、
「インチダウンしてもいいや、スタッドレスだし♪」
と思ってましたところ。
でかいブレーキのせいでこ17インチしか履けないことが判明してしまうのです。
※16インチホイールをネットでポチる前で本当に良かった・・
アバルトのタイヤサイズ
ABARTH595 COMPETIZIONE 2016年式のタイヤサイズ
7J +38 PCD 98 205/40ZR17 84W
こんな流通してないよ。
アバルトの純正17インチのホイールは新品で買うと普通に20万オーバーとかします。
※タイヤ本体は含まず。
当倶楽部のアバルト595のスタッドレス用ホイールはコレです。
ううむ。
履けるホイールがない
とはいえ、
雪国でスタッドレスを履かないのは自殺行為だし人に迷惑をかけます。
※実際無理ゲーです。
とにかく、
早急にしかも確実にスタッドレスタイヤとホイールを用意する必要があったのです。
ちなみに・・
205/40ZR17なんていうスタッドレスタイヤは日本国内にはほとんど流通していません。
というわけで、必然的に互換性のあるタイヤをチョイスすることになります。
互換性のあるタイヤサイズを書きにまとめました。
サイズ変更すると、スピードメータの値も変わってきますので注意が必要です。
タイヤサイズ |
タイヤ幅 | タイヤ外径 | メーター誤差 | 40km/h表示時 | 特記事項 | ||
195/40R17 | 195 mm | -10 mm | 587 mm | -8 mm | -0.013 | 39.4 km/h | |
205/40R17 | 205 mm | 0 mm | 595 mm | 0 mm | 0 | 40 km/h | 純正 |
215/40R17 | 215 mm | +10 mm | 603 mm | +8 mm | 0.013 | 40.5 km/h | |
225/40R17 | 225 mm | +20 mm | 611 mm | +16 mm | 0.026 | 41 km/h | |
235/40R17 | 235 mm | +30 mm | 619 mm | +24 mm | 0.04 | 41.6 km/h | |
195/45R17 | 195 mm | -10 mm | 607 mm | +12 mm | 0.02 | 40.8 km/h | |
205/45R17 | 205 mm | 0 mm | 616 mm | +21 mm | 0.035 | 41.4 km/h | |
215/45R17 | 215 mm | +10 mm | 625 mm | +30 mm | 0.05 | 42 km/h |
早速、いくらするか調べてみましょう♪
超便利です、このサイト。
例えば、
いずれもパンク保証なし&組み込み工賃含む価格ですが・・
DUNLOP WINTER MAXX WM03 195/45R17 81Q
サイズ195/45R17
単品価格 26,070円(税込)
合計金額 121,440円(税込)
BRIDGESTONE BLIZZAK VRX2 195/45R17 81Q
サイズ195/45R17
単品価格 30,350円(税込)
合計金額 138,560円(税込)
MICHELIN ALPIN ALPIN 6 215/40R17 87V
単品価格 36,410円(税込)
合計金額 162,800円(税込)
となっています。
高い、高すぎる!
※普通のタイヤショップでは、そもそもこんなサイズのタイヤは在庫すらない場合が多いです。
ようやく手に入れたエッセエッセ(SS)のホイール
困り果てることになります。
仕方なく相談した、フィアット&アバルトのディーラーでは、
「新品買いなさいよ」
あっさりと言われました。
※ホイールだけで軽く20万円以上の見積もりでした。
それは金額的に絶対無理ですよ。
何とか手に入ったホイール
各方面に千手観音のように手を伸ばして情報を集めること一ヵ月。
某車関係の仕事をしている友人から、
「アバルトのオプションパーツ【エッセエッセキット】の中古の17インチがあるよーん♪」
という連絡が来ます。
脊椎反射的に
「買う!中古だし、6万円でいいな?」
と友人から価格を提示される前に、こちらの払える範囲の金額を提示し強引い話を進めることに。
※6万円+オフロードバイクのタイヤ交換3回分の奴隷作業支払いという着地です。
季節は11月に入ろうとしていたのでギリギリで、なんとかホイールを手に入れたのでした♪
センターキャップは後で付けました♪
色あせるので5年くらいで買い替えた方がいいです。
持つべきものは友達ですな、Y君。
※君にとられた当倶楽部にストックしてあったKDXの新品タイヤ、あれはいい物だよ(笑)
しかし、
この時点でまだタイヤが決まっていないのです。
アバルト595に適合するタイヤがない
その場でタイヤをホイールに組んでもらえると思ったからです。
ワタクシはアバルト595コンペティオーネのスタッドレスタイヤ選びがこんなに大変だとは想像もしてませんでした。
タイヤ屋さんが言うには、
「ぴったり適合するスタッドレスタイヤ(205/40-17)は日本にはない」
しかも取り寄せになるとのことです。
「は?」
ので無理やり引っ張り気味で互換性のあるタイヤサイズの国産タイヤを履かせることにします。
タイヤショップには在庫がないという事なので、
195/45R17のタイヤをネットで取り寄せてタイヤ屋さんで交換してもらうことにしました。
それでも余裕で10万円オーバーです(泣
※2017年時点でも10万円をオーバーしました。
ちなみに・・
アバルトの新品ホイール&スタッドレスで30万円と考えれば大体半額で済んだわけです。
協力してくれた皆様には本当に頭が下がります。
そのうち我が家で焼肉やるときにでもサービスさせていただきます。
※ワタクシが覚えていれば。
わかったこと。
これからは、安いタイヤを履き散らかすような車を選ぶことにします。
ロータスヨーロッパのタイヤなんか175/70-13で、一本6,500円ですよ♪
※エコタイヤですが、旧車ななんかそれぐらいのタイヤで十分です。
こんな記事もあります▼
せっかく入れた17インチホイールがキャリパーに当たる
※当倶楽部では、毎年11月23日の祝日前後に冬タイヤに交換するのが習わしです。
アバルトのジャッキアップは?
アバルト595のマニュアルには、ジャックアップポイントの記載がありません。
うわマジか?
マニュアルには
「ジャッキアップするなら、ディーラーに持ってけ。」
とかしか書いてありません。
※そんな車見たことないです。
ジャッキアップポイとは車体の下側の一番頑丈な場所と相場が決まっています。
サスの付け根や、サブフレームに当て板を当ててジャッキアップするのが無難です。
アバルトとフィアットに特化した兄弟ブログに記載しておきます
アバルトのホイールナット
アバルト595コンペティオーネのホイールは外車によくあるタイヤをボルトで締め付けるタイプです。
基本的に国産はホイールからボルトが生えてますが、外車は結構ボルトで留めるタイプが多いです
のですが中腰作業なので結構腰に来るのです。
で。
無事に組み付けが終わっていざ試運転・・
クラッチをつないだとたん・・
「ガリっ!」
と嫌な音が(号泣
【エッセエッセ】の17インチホイールはアバルト595コンペティオーネのフロントの大径キャリパーにちょっとだけ当たるのでした・・
既にホイールにはスタッドレスを組み付けてしまっています。
今更ホイールを探し直すのも面倒です。
※それよりもお金がない。
というわけで。
泣く泣く、急遽近くのホームセンターに5mmの汎用スペーサーと赤のタッチペンを購入しに行きます。
汎用のホイールスペーサーは、位置決めピンと合わず仕方なく位置決めピンを2か所のうち一か所外して取付ることにします。
そのうちスペーサーを削って位置決めピンをうまくよけさせるつもりです。
赤いタッチペンは、削れてしまったカッコいいブレンボのキャリパーのタッチアップ用です。
とまあ、
アバルト595コンペティオーネにスタッドレスを履かせるだけでここまで大ごとになりました。
マジで面倒くさい車です。
PCD98mm対応、と書いてあっても位置決めピンのことは考慮してません。
そんな都合のいいスペーサーは日本にほとんど流通してません。
メーター内の警告灯が点いて焦る
メーターによくわからない警告が出ます。
なんていうか、さすがです。
タイヤをスタッドレスに交換して一週間後・・なぜかメーター内の見たことない警告灯が点きます。
「は?」
警告灯ついてる画像無いや。すまん。
マニュアルによると・・
タイヤの空気圧がおかしいとのこと。
「は?」
タイヤの空気圧
タイヤの空気圧は、タイヤ交換時に必ずやっています。
※割と高頻度でタイヤの空気圧はチェックする方です。
ワタクシはちょい高めの空気圧が好きでして。
アバルト595コンペティオーネの場合は、
の空気圧で設定してチェックしています。
急いでタイヤをチェックします。
してみましたが・・全く問題ありません。
「は?」
こういう場合、センサーの誤作動の可能性があります。
こういったセンサー部が壊れると「高い」んですよ、漏れなく。
電気制御系のデバイスやセンサーは素人にはわからないのが普通です。
マニュアルにも
「ディーラーに持っていけ。」
しか書いてないし。
アバルトのマニュアルはマジで超不親切です。
「ディーラーに持っていけない場合どうすんじゃ?」
※マニュアルさえあれば、子供だってモビルスーツを動かせるのに!
恐る恐るディーラーに持っていくと・・
「タイヤ交換したら、警告出るのでレバーについている多機能スイッチでリセットしてくれたまへ」
と、あっさり言われてしまいまして。
軽く焦ったワタクシが馬鹿みたいです。
アバルト(多分フィアット500も同じ)のタイヤ空気圧異常感知センサーリセットの仕方も結構面倒です。
あのスイッチ周りとメニューはちょっと何とかしてほしいくらいわかりづらい。
ちなみに・・
こういうドタバタ劇も趣味車を家族にした以上、仕方ないわけです。
そういうのが気に入らない人は乗れない車です。
トラブルというほどのもんでもありませんが、いちいち楽しんでいこうと思うわけであります。
当倶楽部はいろんな変な車やバイクで耐性が付きまくっているので、
それも楽しい人生の1ページではないか?という悟りの境地に入っております。
※決して負け惜しみではありません。
外車の中古車の値段が安いわけがよくわかります。
※絶対正規ディーラーしか知らないようなことたくさんあるので、素人メカはもちろん、街の中古車屋さんが手に負えるしろもんじゃないですね。
こんな記事もあります▼
まとめ
車格とには似合わないほどの値段です。
もし本気で雪国でアバルト595コンペティオーネに乗る場合は、
ホイールもスタッドレスタイヤも高い!
という事を覚悟しておく必要があります。
汚れてるのでスタッドレス履いてる写真があんまりないな・・
そして、
警告灯がついてもあわてることなくクレバーに対応しましょう!
とまあ、
たかだかスタッドレスとホイールに履き替えるだけでもこれだけドラマがある車も今時珍しい気もします。
※外車ですねえ(笑)
国産の軽自動車ならタイヤ量販店に行って、
「このホイールに適当なスタッドレス入れてくんな!」
っていえば数万円で1時間くらいで終わることを1ヵ月半と十数万円かけて大騒ぎです(笑
ちなみに・・
ついでに言っておくと、
雪国でアバルト595コンペティオーネを冬の間も普通に運用すると・・
レコルトモンツッアのマフラーの錆びが超早い!
イタ車の伝統「よく錆びる」は今の時代も変わってない!
何とかしろよ、と思ったけれどコンペティオーネ(競技用)を街中で使う方が悪いのかもしれません。
※悟った。