バイク

旧車・名車バイクの博物館級個人コレクターは田舎に実在するのだ

Z1。お宝はあるところには大量にある。

Z1。お宝はあるところには大量にある。

Toos

750RS、CB750K、750SS、GT750・・
博物館でしか見たことないようなマシンのコレクターは存在します。

コレクターは同じバイクを複数台所有、
良好なコンディションの個体が多いです。
※由緒正しい歴史付き個体も多いです。

今回、偶然そんな人に出会えました。

あるところにはある名車と呼ばれる旧車

Toos

雑誌で特集されるような名車、旧車もう市場に出てこないほどタマがない・・と思っていました。
でも、あるところにはあるんですよ。

バイクの中古車価格の上昇が止まりません。
業者は中古バイク価格を吊り上げるだけ吊り上げている事態が続いています。
これだけ上がると、買いたい人も手が出ない状況になって久しいですね。

希少価値も手伝って市場価格はさらに強気になってきています。

ただし。
あるところにはあるんですよ、名車旧車が。
しかもごっそりと。
個人のマニアが収集してる個体が素晴らしいコンディションを保ったままで。

2020年2月にそんなすごい個人コレクターに出会いました。
その広大なガレージを拝見させていただいた実の記事です。

アリババの洞窟は意外に近くにあった

Toos

最初は目を疑いましたよ。
これでショップじゃないということが。
営利目的で集めてるんじゃないということが。
最近全く見かけないNR400Rの超極乗車(欠品無し)が普通に置いてあったりすることが。

おお!最近見ない2st中型レプリカ!

おお!最近見ない2st中型レプリカ!


NS400Rで驚いてる場合じゃありませんでした・・
マジで腰が抜けそうになりました。

某オールドタイマー誌などでは稀に希少車の収集マニアが紹介されることがあります。

  • 360ccの車ばっかり集めてる人
  • アメ車のマッスルカーばかりを集めてる人
  • おんなじ車種ばかり徹底して集めてる人
  • 550cc時代の軽自動車ばっかり集めてる人
  • いろんな趣向の人がいるなぁ、と思っていつも愛読している雑誌です。
    各レストアコーナーも充実してるし、便利工具の紹介もありがたい。
    しかも、全然トレンドを追ってない(笑)ので、読み返しても内容が古くならない珍しい雑誌です。
    ※旧車は昔から変わらないのでバックナンバー読むだけで、ゼロからレストア作業が学べます。

    おおっと、話がそれた。

    そんなコレクターというかバイクマニアが割と近所に存在することが判明したんですよ。

    ■大規模な3階建ての倉庫内にみっしりと詰まってる名車旧車の数々。

  • 750RS(Z2)は、少なくとも10台。
  • CB750K(0から全部ある。しかも公用車もあり(初めて見た!))
  • 750SS(目視で3台確認。たぶんまだある)
  • GT750(2台確認)
  • CB750F(ZからCまで全部ある)
  • ■中型車も充実
  • ※それでもかなり減ったとのこと

  • RZシリーズ
  • NSRシリーズ
  • Z400FX
  • DT-1(初期のウィンカーなし含む、複数台)
  • ※その他見たことない車種も多数

  • ■小型車はもう数え切れず
  • KV75(少なくとも10台以上あり)
  • ミニトレ(少なくとも10台以上あり)
  • GT50、GT80
  • CB50、CB90
  • NS-1の群れ
  • TZR50の群れ
  • YSR50、YSR80
  • 歴代カブ系エンジン搭載車、数知れず
  • RZ50(ド初期型でぴっかぴか。傷一つない極乗車!)
  • ※ワタクシもよくわからん車種も大量に存在しました。深すぎる。

    修理待ちというか未整備状態の中型車小型車は数知れず。
    でも何台かばらして整備中でした(笑)

    バイク屋でもこんなのめってに見れません。

    バイク屋でもこんなのめってに見れません。


    フレームのシリアルナンバーなんか1200番台とか・・オイオイ。

    まだまだ書ききれませんが、コレが全部・・
    個人の趣味だと!
    これって総額数億円になるんじゃ・・

    外からお見掛けした際に、
    あまりに強烈なインパクトだったため持ち主様(ここではT氏とします)とコンタクトを取って話を伺わせていただきました。
    強烈な内容すぎて世界に発信できませんよ・・
    ※お金の亡者が押し掛けると困るんで詳細な場所は一切申し上げられません

    なので、
    アリババの洞窟の場所を特定できるような情報はこの記事にはありません。

    業者がまとめてごっそり買い占めていく

    Toos

    それでも
    うわさを聞き付けた日本全国の業者がごっそり買っていくとのこと。
    これでまた市場に出ていくけれど適正価格で売ってくれるといいなぁ。

    もっとあったけど、だいぶ売っちゃったんだよ・・
    T氏はちょっと寂しそうに繰り返し話してくれました。

    これ以上あったんかい!

    こういう噂は狭い業界内で知れ渡るのが早いようで・・
    ワタクシが訪問させてもらう前は、さらに数倍台数があったようです。
    ※口を濁してましたが、今でも他の場所にもまだあるっぽい(笑)

    オーナーのT氏がおっしゃるには、

  • 小型をごっそり買って行く業者
  • 中型をごっそり買って行く業者
  • 雑誌などで有名なショップ(ワタクシも知ってた)
  • 角Zばっかり買っていった業者
  • などなどがいたそうです。
    ※某有名なバイク雑誌の表紙とか特集用にも結構貸し出してるそうです。

    恐れ多くていくらで売ったのか金額聞けなかったけど、たぶん相当な金額です。
    ワタクシが見た限りのコレクションでも現在の中古倍機市場の末端価格で1億円以上は確実です。
    ※実走行数千キロのZやCBも多数、しかもフレームシリアルナンバーがド初期のマニアが家を売っても欲しがるレベルの個体だらけ。しかもセル一発。

    すべてが歴史的遺産レベルです。
    仮に個人に売ってもらえるのかは知りません。

    失礼で怖くて聞けないよ、そんなの。

    たぶんお気に召されて売ってくれるとしてもガレージ保管とか条件出してくると思いますよ。
    ワタクシでもそうします。

    一緒に来ていた嫁はワタクシが
    コレとコレ、包んでください♪
    っていつ言いだすかハラハラしていたようです。
    ※GSX750S3とCB750FB(赤)、RZ50(初期)は欲しかった・・

    それに生半可な知識と技術では、あのコンディションを維持することすらむつかしいでしょう。
    基本的にほとんどが純正のままです。
    マフラーも、キャブも、足回りもほぼ全部純正です。
    純正度合いは、博物館モノです。
    ※現在残ってる750RSはほぼ全部がプレスタンク搭載の初期型。注意書きのシールもそのまま残ってる。

    なにせ、

  • 750RSだって
  • CB850Kだって
  • GT750だって
  • セル一発でかかります。
    実際に数台かけてくれました。
    感動もんです。
    ※車検こそ切れてる車体がありましたが実際にナンバーついてて「税金の総額いくらなんだ?!」って感じです。

    もちろんZ750D1もある。

    もちろんZ750D1もある。


    もちろん純正度が極めてたかく、速度警告灯もウィンカーブザーも全部当時のままついてる。

    純正のZの4本出しのマフラー音をきいた世界一舐めたZ乗りの嫁ですら、
    Z750D1のマフラーは純正の4本出しにしたくなってきた♪
    とか抜かしています。
    ※当倶楽部にも純正マフラーはストックはしてあります。

    ヨシムラ手曲げ管が天井からつってあったりしましたが、T氏はうるさいマフラーは興味ないそうです。

    よくわかってない人が入手したとしても維持できずに

  • 泣き入る
  • 癇癪起こす
  • 放置する
  • そんな事態になりかねません。
    もし、誰かが譲り受けたとするなら大事に乗って欲しいですね。

    もしワタクシがいつかT氏のお眼鏡にかなうようであれば、その際は何台か譲っていただきたいなと思っております。
    ワタクシは純正にこだわる方ではないのでお眼鏡にかなうとも思えませんけどね。

    まだまだ精進が足りませんねえ。

    旧車は田舎のご高齢のオーナーが大事に持ってる場合がある

    Toos

    体力的にも大きいのはもう乗れないので・・と言ってましたがまだ行くつもりでしょ、T氏!(笑)
    ※T氏はもう還暦すぎていますがバイクの話になると目がキラッキラして若者みたいでした♪

    この例のように、マニアが抱えてる名車旧車は日本国内にたくさん存在するはずです。
    これらの旧車名車を譲り受けるのが理想的じゃないかと思った次第です。

  • 壊れそうなネック部分も
  • 現在のコンディションも
  • それまでの維持方法も
  • 全部引き継げるわけですしねえ。
    まあ、普通は手放しませんけどね。
    そういう個体は絶対執念が染みついてるから適当に扱うと呪われかねません。
    スーパーカーの世界には結構そういう怨念付き車両が実在します。

    これだけZがたくさんあると、ありがたみがないわ

    これだけZがたくさんあると、ありがたみがないわ


    ごめん、もう勘弁して!ってくらいのお宝だらけです。

    田舎はデカい庭にガレージ立ててその中に

    すわ!!すげえマシンが!

    ってことが往々にしてあります。

    しかも、ご高齢のバイクオーナーさんは体力的に維持や手放す先に困ってる人もいたりします。
    前述のT氏も子供たちは一切車にもバイクにも興味ないんだそうです。もったいない。

    実はワタクシのもとにも年に数人「もう体力的に乗れないので、〇〇を引き受けてくれない?格安で出すよ」って話は来ます。
    直して維持する執念がないので、譲っていただくのは遠慮しています。
    そういう思い入れのある個体は転売とかできませんよ。

    ちなみに・・


    田舎の地方都市を散歩する際は怪しまれない程度に旧車探しバイク探ししてみると楽しいです。

    特に冬の間は観光地になり切れない旧街道周辺を地味に街歩きすることにハマってるのですよ。
    ※歴史って超面白いです。バイクシーズンにはその街並みに似合うバイクや車で出かけたいもんです。

    いきなり押し掛けるのは失礼すぎる

    Toos

    とはいえ、いきなり押し掛けるのは失礼なので大人として節度を守りましょう。
    見ず知らずの人がいきなり訪ねてきて庭やガレージの旧車の話聞かせてくださいとか不審者すぎます。

    っていうか、普通に通報されます♪

    今見てもかっこいいZ400FX

    今見てもかっこいいZ400FX


    赤一色の極上車がありましたが、あまりに他のインパクトがありすぎて写真撮り忘れました。

    今回の場合、
    たまたまオーナーのT氏と接触できたのでお話を伺えました。
    礼節をわきまえずに人のお話を聞こうなどというのは大人のすることではありません。
    少なくとも相手の時間をこちらの都合で奪ってはいけないんですよ。

    さすがに最初はちょっと距離がありましたが、ワタクシたちが夫婦でZ乗りで20年以上乗ってるといった話をしてるうちに大盛り上がり♪
    ※結局、2時間以上もバカでかい倉庫(広すぎて寒い)を案内していただきました。

    ちなみに・・

    仮にご厚意で旧車などを見せていただけたとしても、無許可でに触ったり写真撮ったりするのはご法度です。

    ブログにあげちゃうのも言語道断・・なんですが、場所を伏せることで公開の許可をいただきました。
    写真から場所が特定されないようにわざとわからない様に隠しています。
    公開はすごく悩みましたが、旧車を探している人たちに「本気ならまだあきらめるのは早い!」というメッセージを伝えたかったんですよ。
    ※要するに、執念ですねえ

    ついでに、
    仮にオーナーさんに触れたり撮影したりの許可をいただいたとしても上着などのファスナーで傷つけることがないように細心の注意を払うべきです。
    これって車やバイクのイベントの会場でマナーとされていますが失礼な人が多すぎです。

    まとめ

    Toos

    まだまだ田舎には結構なバイクマニア&コレクターは実在します。
    都会ではコレクションの置き場にも困るだろうし、事実上無理です。

    今回T氏に会えて本当によかった。
    話も面白かったし♪

    田舎では春になるとどこからともなくヘンテコナ車やバイクがわらわらと出てきます。
    ※2019年度の長野県には雪がないので1月でもバイクが走っていますが異常事態です。

    都会はバイク置き場に苦労するほど土地はないですが、田舎には有り余っています。
    そういう場所にこっそりでっかいガレージ作って秘密基地生活・・男の夢ですね♪

    そういうことを実際にやってるマニアックな人たちが、実在してると思うとうれしくなってきます。
    旧車乗りは税金に負けないよう、負けそうになっても皆で励ましあいながら楽しんでいきたいもんです。

    もっともっと濃い目のマニアに遭遇出来たらいいなぁ、と思っています。
    そういう人ってのは大体人生のブレーキが吹っ飛んじゃってるので話が超面白いんですよ。
    ※あと数人こういうコレクター系のマニアの存在を知っていますので、そのうちさらっと記事にするかもしれません。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

    もちょっと詳しいプロフはこちら↓
    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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