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所有10年目のロータスヨーロッパを車検に出す。2024版 その1

ロータスヨーロッパ。

ロータスヨーロッパ。

 

ワタクシ
早いものでまた車検ですよ、ええ。
今回は主治医のところに持ち込むまでの話です。
いくらかかったとかはその2で書く予定です。
前回までの車検費用も当ブログに記録があるので興味があればどうぞ。

 

車検整備は基本自分でやるのだが

 

ワタクシ
ロータスヨーロッパの整備はドライバーでも出来るのです。
古い車は構造が簡単なので大物以外の不具合は自分で直さねば大金がすぐ吹っ飛びます。
ちょっとした不具合を放っておくと大ごとに発展しかねないので違和感があればすぐ直すのがセオリーです。

 

「運転前点検していますか?」
一応法令で義務つけられてるはずですがやってる人はほとんどいませんね。
今時の車は壊れないので「運転前点検。」という文化すら消えつつあります。

が。

古い車は
「この間のドライブの時はまともに動いてたのに今動かない。」
と言いうことは割と普通に起こりますので「運転前点検。」で可能な限りチェックするのが普通ですよ。
出ないと出先で酷い目に合いかねません。
古い車に乗るには最低限これができないと癇癪起こすか泣き入るかで大抵悲しい旧車ライフを送ることになるのです。

当倶楽部に太古車「ロータスヨーロッパTC。」もその例にもれず、ワタクシもしっかり数々の洗礼を受けてきました。
そりゃあもう昔からLOTUSという車は「Lots Of Trouble Usually Serious(ほとんどがシリアスなたくさんのトラブル)。」の頭文字からできていると言われてるくらい壊れるからです。
※そもそもこんなモロい車でスポーツ走行しようって言う方がおかしいのよ。

それはそれでいいのです。
ワタクシが直せばいいだけの話ですので。

話がそれました。

ゆえに。

「ワタクシの綿密なチェックを行ってから出ないと出立しない。」
というルールができています。

  • 各タイヤの空気圧
  • ホイールセンターナットの緩み
  • 各電装系の稼働
  • などなどワタクシなりにチェックをしてから出かけます。

    バイクであれば出先で壊れても軽トラで引き取りに行くことが可能ですが車はそうも行きません。
    近所のドライブであれば騙し騙し帰ってくることもできるのですが危ないので極力やりたくないですよねえ。

    それでも、
    出先で不具合が起きることは往々にしてあるのがロータスヨーロッパという車なのでした。
    ※古い車はほとんどそうですよ。

    ただし、
    車検だけは主治医のショップにやってもらうようにしています。
    ワタクシが気が付かないポイントでも主治医が見れば早めに交換した方がいいと判断することも有るでしょうし。
    色々弄っていますがワタクシも所詮は素人ですので見落としがあるかもしれません。

    ワタクシでも通せないことはないと思うのですが古い車は車検一つとっても癖があるんですよ。

    バイクは自分で通すのが当たり前になってる当倶楽部ですがロータスヨーロッパについては、
    ユーザー車検でを通せる自信がイマイチないというか、
    検査官にイチャモンつけられたら泣いてしまいそう、という理由もあって車検はプロに頼むことにしているのです。
    ※車検の遠征ついでに寄りたいところもたくさんあるので2年に一度の旅行みたいなもんです。

     

     

    ちなみに・・

    ロータスヨーロッパは車検に通りにくい車だったりします。
    ※古い車はみんなそうですけどね。

    例えば、
    有名なのがホイール。
    LOTUSヨーロッパ純正のホイールはJWのマークが入ってないので車検で落とされる可能性があるのです。

    そして、
    排ガス検査。
    キャブ車のガス検は素人がテスターもなしに通せるほど甘くありません。
    当倶楽部の個体は「角無しウェーバー。」なので混合気を簡単に調整できたりしないのです。
    ※「角無しウェーバー。」がわからない人はググろう。

    更に、
    ハイビームでも地をはうような位置しか照らさない光軸ですよ。
    一応、バッテリー直方式でリレーを噛ませてあるとはいえ、決して明るくはないハロゲンライトです。

    一回くらいユーザー車検にチャレンジんしてみようかと思うのですが、
    貴重な有休を使って通らなかったら立ち直れないので安全策をとるのが大人なのですよ。

    なにより、
    2年に一度くらいは ワタクシが素人なりに整備したポイントを プロに見てもらって安心した方が今後も気楽に乗れるってもんです。

    主治医のショップは道のりで200km以上あるのだ

     

    ワタクシ
    ワタクシは2年に一度のLOTUSヨーロッパの車検は恐らく日本一この手の車に詳しいショップに出しています。
    いわゆる主治医です。
    ただし、当倶楽部から余裕で200km以上あります。

     

    車検に出すだけとはいえ。
    車体を主治医のショップに持ち込まねばなりません。
    主治医のショップは当倶楽部から余裕で200km以上あります。

    空いてる峠だけ走って着けばいいのですがそんな訳にもいかず。
    延々と市街地を含む一般道を走って行くことになります。
    「高速で行けばよかろう。」
    という人もいますがトラブった時のことを考えると高速は極力使いたくありません。
    ※一般道はなんかあったときに最小限のリスクで止められるところがたくさんあって素晴らしい。

     

     

    こういうのが旧車乗りなのです。

    一般公道を延々と200km走って主治医のところに持ち込む。
    これが当倶楽部のLOTUSヨーロッパの車検です。

     

    ロータスヨーロッパ。

    ロータスヨーロッパ。


    道中はかっこいい建物には寄りたいのですよ。

     

    代車でいったん長野に帰って来て翌週にもう一回取りに行くので2往復ですよ。
    時間の確保も結構大変なのですよ。

    どうせ200km走るなら楽しい道の方がいいですな。
    結構時間もかかるしね。

    というわけで毎回地図を見て面白そうな道をルーティングするのです。
    ※これもまた面白いんですが何せ極端な細い道や通行止めの道は避けたいので道は限られるんですがね。

    ちなみに・・

    ロータスヨーロッパで出かけられなくても月に一度は必ずエンジンをかけて各機関のチェックをしています。
    ※使い勝手はバイク以下なので最近は出撃頻度は極めて減ったのですが。ここ数年、真夏は早朝でも熱くて死にそうだし。

    こういうときに、
    この間まで普通に動いてた機関が壊れてるのを発見することがものすごく多いのです。

    この間はハザードリレーが飛んでいましたし、昨年はライトスイッチが壊れました。
    つい最近は後付けしたヒーターファンが動かなくなりましたし。

    古いロータス乗りにとってこういう細かいレベルの不具合というのは日常茶飯事です。
    特に電装系のトラブルは頻発します。
    ※ワタクシの前のオーナーも困って対応した後がそこかしこに残っていたりします。

    こんなトラブルにいちいちショップに出してたらお金がいくらあっても足りませんが、
    涙をこらえつつこの手の車とは3年くらい真剣に付き合ってると何となく自分で直せるようになるのでした(笑)
    ※その間に何回か電装系は全部引っぺがして手を入れてるのでどうなってるかわかるようになる、というのが正解です。

    ただし、
    主治医に持ち込むとちょっとした不具合を徹底的に直しちゃいます。
    ※そこは車検と関係ないじゃん、という所まで直されてました(笑)

    当ブログの前回の車検記事を見るとわかりますが、
    直した分の作業工賃は請求金額に乗っかってくるので車検代が素晴らしく高額になることも有るのです。

    なので、
    ワタクシができる限り完全な状態にして車検のために主治医のショップに持ち込みます。

    手土産に長野のシャインマスカットを持って行くのでした。
     少しでも安く上げてもらえるように はっきりと手心を加えています。

    当日は雨が超心配

     

    ワタクシ
    車検に持ち込む際は延々と200km以上、市街地を含む一般道を走って行くことになります。
    エアコンも効きませんしラジオの感度が非常に悪い上、走行音が凄いのでほとんど音楽も聞けません。
    空調は走行風だけが頼りなので真夏の車検でなくてマジ助かります。

     

    正直、車検に持ち込む際は3日くらい前から天気予報とにらめっこです。
    ロータスヨーロッパは雨天時に乗る車ではありませんし。

     

     

    雨が降ったら持ち込む日をずらしてもらう予定でいました。
    ※車検の持ち込みの連絡の際には既にその旨伝えてあるのだ。

    が。

    当日はかろうじて曇りでした。
    朝6時の時点で一応薄日は挿していますので出立することにしました。
    ※朝のニュースでは秋雨前線が本州にかかって南風が入るので午前中は暑くなるけど午後から大荒れとのこと。

     

    ロータスヨーロッパ。

    ロータスヨーロッパ。


    どこに行っても小ささが目立つ。

     

    今回は大渋滞が始まる前の軽井沢を抜けて碓氷バイパスを通るルートにしました、
    ※Google先生がそれが最速ルートだ、というもんで。

    碓氷バイパスを超えて下仁田から一瞬高速を使いましたがすぐに事故渋滞で3km35分ということで上里SAのETC出口で高速をアウトしました。

    結局、13時過ぎには主治医のことろに持ち込めました。
    雨が降る前でほっとしましたわ。

    ちなみに・・

    主治医のところで車検を受ける車は9割がた「主治医がローダーで引き取りに行く。」らしいです。

    うわマジか(笑)

    毎回持ち込みで大騒ぎするのはワタクシくらいらしい。

    そして。
    お金持ちは長く一台に乗らないみたいですな。

    ヨーロッパ→エスプリ→エヴォーラ
    みたいな感じで乗り換えるんだそうな。

    皆金持ちだな。

    いいんですよ、ワタクシは貧乏でも。
    ほら、LOTUSヨーロッパって貧乏人のスーパーカーだから。

    一度くらいはローダー出迎えに来てもらうかな・・。
    ※いくらかかるんだろうねえ。聞けばよかった。

    余談ですが

     

    ワタクシ
    ロータスヨーロッパを主治医のところに無事送り届けた後は
    主治医と1時間くらい世間話とかいろんな話をした後、例によって埼玉の師匠のところに厄介になりに行きます。

     

    主治医のところから1時間半くらいのところにバイクのメカの師匠がいるので、
    車検のたびに泊めてもらうことになっています。

    手土産はやっぱりシャインマスカット盛り合わせです。
    ※末端価格は恐らく1万円越えですが長野のバイク&旧車仲間の農家さんから割安で分けてもらった♪

    で。

    いつものように薪ストーブが付いてるガレージで「やいのやいの。」と盛り上がるはずだったのですが・・。

    数か月前、道路わきの師匠のガレージに酔っ払い運転の車が3桁オーバーのスピードで突っ込んでガレージが大破(´;ω;`)
    格納されてたバイクはとりあえず無事でしたが鉄製の薪ストーブが割れ、壁や柱が吹っ飛んでいました。
    ※もしその時に薪を焚いてたら大惨事は間違いなし。

    師匠がガレージで作業してたら即死もあり得たくらいの破壊力です。

    そして。
    突っ込んだ車は無保険だったらしく、ガレージ復旧費用の目途が全く立たないらしいんですよ。
    裁判すれば100%勝てる、というかこちらには全く非がないので全復旧してもらえるはずなんですが、
    酔っ払いドライバー(40代男性)は死んでないのですがどうも支払い能力がないっぽい。
    ※保険に入ってても酔っ払い運転で保険が下りるかどうかはかなり微妙。

    まじか。

    こういう奴が公道を走ってるんですねえ。
    ちょとみんなでカンパするので壁くらいは早めに・・と思いましたが、
    ガレージの支柱(H鋼の鉄製)が一本が吹っ飛んでいるので歪んじゃってて全体が斜めになってる感じ。
    ※H鋼ってこう変形するんだねえ、というオブジェも見せてもらいました。

    車って元来「すんごく危険なモノ。」なんですよねえ。
    みんなそれを忘れています。
    ※古いロータスはよく燃えるので危険極まりないシロモノだから車検はやっぱりプロに見てもらうのが正解な気がする。

    例年通り、ガレージのストーブで肉焼いたり煮物したりする予定でしたが、
    今年は夜はそういうネタで盛り上がりながら 山の中なのに お寿司とお刺身を食べるのでした。

    これからも何があるかわからんので日々を一生懸命生きねばならんな。

    まとめ

     

    ワタクシ
    とりあえず今回も無事にロータスヨーロッパを主治医のところに持ち込むことができました。
    天候や車両の状態も含めてこの度は毎回結構緊張するんですよ。
    この後、また引き取りに行くのでもう一往復せねばなりません。
    まだ半分、一往復しただけですので油断してられません。
    ※まだ車検の金額も出てないしな。

     

    旧車を維持するうえで最も高いと言われる維持管理&整備車検というハードルです。

    旧車のオーナーさんは皆車検どうしてるんでしょうか?

  • 普通の車屋さんでやってもらえますか?
  • 地元になじみのショップがあったりしますか?
  • それとも自分で通していますか?
  • この辺は旧車オーナーの皆さん全員に聞いてみたいところです。

    少なくとも現存する旧車は一台残らず、
    オーナーとともにこのハードルを越えてきた幸せな個体ですよねえ。

    損得とか金銭的なことを考えたら絶対旧車なんか乗らないほうがいいですよ。
    ※でも壊れる頻度は圧倒的に少ないとはいえ、意外と新しい車の維持管理費は高いんだよ。

    とりあえず、
    車検の旅一往復目は無事済んだわけです。
    道中には エアコンが付いてないと思われる たくさんの旧車とすれ違って手を振ったりしながらの楽しいドライブでした。
    ※旧車にとって春と秋は本当に貴重なシーズンなのよ。

    オープンカーは屋根を開け、トラックの排ガスにケホケホ言いながらも楽しそうに走っています。

    秋はヘンテコ遊び車にはほんとにいいシーズンですな。
    ※遊び車にとってほんっとに春と秋は気持ちいいシーズンなのですよ。

     

     

    ヘンテコ車に乗ってるとこういう車のオーナーさんたちと知り合う機会がめちゃめちゃ増えます。
    快適ではないかもしれませんが頑張ったところで誰にでも出来ることではありません。
    同行の士が 相哀れむ 共通の趣味で知り合えるのは非常に楽しいことですよ。
    お金で買えない価値ってのはこういう所にもある気がします。

    この後、
    引き取りの復路車検の旅ニ往復目が待っていますが一往復は済みました。
    もう一往復せねばなりませんが、ほっとしているのは確かです。

    というわけで、
    ロータスヨーロッパを所有してから10年目の車検です。
    その車検ですので請求費用はそれなりの覚悟はしていますが、どうなることやら。

    ちょっとでも費用がかさむようなら連絡くれ、と言ってあるのだがそういう細かいことを言うのもワタクシだけらしい。
    ※変な車に乗ってる人はみんなお金持ちだな。

    まあ、いい。
    10年乗れてるのだ、胸を張るのだワタクシ。

    かかった費用の顛末についてはその2で書く予定です。

    ちなみに・・

    ロータスヨーロッパのフロントトランクにフルーツを入れて走るとコックピット内がそのフルーツの匂いで充満します(笑)
    外気はフロントトランクの中を通ってから室内に導入されるためです。

    ロータスヨーロッパ。フロントトランク。

    ロータスヨーロッパ。フロントトランク。


    意外と荷物は積めるのよ、ミッドシップのくせに。

    今回、道中に休憩した道の駅で「ポポー。」というよくわからないフルーツを嫁が確保してきまして。
    この匂いが車内にずっと充満(笑)
    やっぱ外国のフルーツの匂いってのは遠慮も容赦もないですな。

    ゆえに。
    生ものとか魚とかフロントトランクに入れてはいかんのです。
    ※リアトランクに入れるとエンジンの熱で調理されちゃいそうですが(笑)

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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