傷んできたら交換しないと視界不良で危ないです。
ドラレコに拭き残しが写ってるような車もたまに見ますよ、雪国なのに。
パンタグラフワイパーは安いんですがやはり冬はエアロワイパーに軍配が上がります。
ワイパーに関する諸事情含め、記事にしてみました。
当記事の目次
ワイパーは従来のパンタグラフ型からエアロフラット型に進化
この形状が普通で当たり前で、国産車では高級車から大衆車までほとんどすべての車に採用されれていました。
現在は、単純な樹脂構造のエアロフラットワイパーが次第に増えてきています。
エアロフラットワイパーはパンタグラフ式より単純な構造で性能がいい
ので今後も増えるはずです。
そして、
大抵の車はパンタグラフワイパーからエアロフラットワイパーに簡単に交換可能です。
ワイパー交換の際にエアロフラットワイパー化してみるのも満足感が高いですよ。
パンタグラフワイパー
フレームから複数の金属パーツが枝分かれしてワイパーブレードゴムを支えています。
※スポーツなどのトーナメント表に似てるので、トーナメント式と呼ばれることもあります。
複数の「点」でワイパーブレードゴムを押さえて全体に力が掛かるようになっています。
なので、
ウィンドウの曲面に合わせて広範囲の水滴をきれいに掻きとれる仕組みです。
※すごいアイデアですよ、パンタグラフワイパーって。
冬はパンタグラフ部が凍ると役に立たないのだ。
エアロフラットワイパー
樹脂の芯材でワイパーブレードゴムを固定しています。
樹脂の芯材がウィンドウの曲面に合わせてしなることでワイパーブレードゴムをガラスにフィットさせるという単純な仕組みです。
エアロフラットワイパーを単体で持ったり、ウィンドウからワイパーを上げると分かりますが、かなり湾曲しています。
※最近のウィンドウが大きい車用のワイパーなんか文字通り弓なりです。単体で持つと「びよーん」ってなります。
意外にもかなり安くなっててビックリ♪
BOSHによると
電動工具で有名ですが、車の小物もたくさん作ってる欧州の一流メーカーBosh社の資料では2020年の日本における新車輸入車のエアロフラットワイパー搭載率はすでに80%を超えます。
※国内メーカーの販売する国産車は15%前後だそうですが。もっと多そうですが。
Bosh社はドイツのメーカーですがのワイパーはポーランド製が多いです。
アバルト595のワイパーもBosh製ですがゴムの寿命が短い気がします。
ちなみに・・
旧車のパンタグラフ式ワイパーは拭き取り能力がが弱いものが多いです。
ウィンドウが立ってるのでワイパーブレードゴムがフィットする場所が少ないのが原因です。
この場合、
ワイパーのアーム部分を少し曲げてワイパーブレードゴムとウィンドウのフィットする面を調整してやることで直ることがあります。
※直らないことも多々ありますが。
旧miniでさんざん調整しましたが、少しは改善したかなーというくらいまでには調整可能です。
※旧miniの場合、ワイパーのモーターの力が弱くゴムの摩擦力に負けてるというものあります(笑)
ロータスヨーロッパは雨で乗れる車じゃありません。
そもそも旧車はウィンドウが立ってるので今どきの車のように広大なガラスではありません。
なので、
ワイパー自体がビックリするくらい小さいです。
パンタグラフワイパーとエアロフラットワイパーの良いところ悪いところ
錆や氷などの要因でもパンタグラフ式ワイパーの拭き取り性能は落ちます。
パンタグラフワイパー
風圧によりワイパーブレードゴムを支える支点の圧力が高くなります。
そうなると、
フロントガラスにかかる圧力にバラつきが生じるため拭き取り性能が落ちます。
そのまえに、ワイパー自体がウィンドウから浮いちゃうようですよ。
※どんだけスピードだすんだって話ですが。
エアロフラットワイパー
名称通り風圧を均一に均すような形状なわけです。
フロントガラスにかかる圧力はパンタグラフ式よりも均一なため、クリアで安定した拭き取りになるとのこと。
※雨でそんなにスピード出すのかという話はありますが。
記事に関係ない、とお怒りはごもっとも。
再びBOSHによると
一流パーツメーカーBoshによると、
欧州では200km/hもの速度で走行するアウトバーンがあるので高速走行時のワイパー性能が日本以上に重要視されています。
エアロフラットワイパーは風力を確実に逃がす構造であるため、モータースポーツでも正式採用されていまます。
とのことです。
ちなみに・・
パンタグラフワイパーの場合はワイパーアームや支点部が錆びや氷などが原因で動きが渋くなることがあります。
こうなるとワイパーの拭き取り性能がガタ落ちになります。
部分的に圧力が変わり、
拭き取り時に「グゴゴ・・」というビビり音が発生することもあります。
このパンタグラフ部を氷から守るゴムの覆いが付いているのが初期の寒冷地用ワイパー「スノーブレード」です。
※スノーブレードも高速域では思いっきり風圧の影響を受けそうですが。
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高性能だけじゃないエアロフラットワイパー普及の意外な理由
ユーザーにメリットがあり寄り添ってるようにアピールするのはメーカーとして当然ですが。
エアロフラットワイパーは、1999(平成11)年にボッシュが初めて開発したものです。
※そんなに昔じゃないような気もするし、大昔な気もする1999年(笑)
エアロフラットワイパーはパンタグラフ型に比べて、
いいことづくめに思えます。
とはいえ、
開発から20年も経ってるのでもっと広く普及しててもよさそうな気もします。
パンタグラフ型ワイパーの勢力が落ちなかったのは・・
生産国の人件費や原材料が安価だったためです。
ほんの少し前まで安価な人件費の発展途上国を利用していたため、
ワイパーの生産工程の約80%が手作業!
というパンタグラフ式ワイパーのほうが安価に製造できたんですよ。
メーカーとしては製造ラインを新規に作るより、
人海戦術で製造し続けたほうが安い!
という事態がワイパーの世界でも起こっていたわけです。
近年はワイパーなどの部品を製造する諸国において人件費が高騰し始めています。
さらに、
鉄やアルミなどの原料費の高騰も追い打ちをかけます。
各経費の高騰により生産コストが逆転しつつあります。
そんなわけで、
各自動車メーカーや部品メーカーは、
エアロフラットワイパーを安価に大量に供給するために製造ラインの新設の決断したわけです。
まだ少しエアロフラットワイパーの方が高いですが冬用のスノーブレードだと思えば安いもんです。
ワタクシが通勤車のラパンSSで使ってるのはコレ。
緑の部分はゴムの保護カバーです。
安くなっててビックリです。
というわけで、
エアロフラットワイパー増加の背景にはパンタグラフ型ワイパーの製造費の高騰があるわけです。
結局は、
製造側の都合と諸事情によってエアロフラットワイパーが安く作れるようになったというわけです。
※あまりにお昼のマトンカレーが美味かったので感動した。
エアロフラットワイパーのデメリット
とはいえ、
5年前よりははるかに安価に流通し始めています。
※多種多様なメーカーが参入しています。
ただし、
さらに流通量が増えてれば量産効果があるはずです。
当然今後は低価格になっていくはずです。
現在、パンタグラフワイパーでも一度使ってみる価値はありますよ。
樹脂は経年劣化による白濁化するんですよねえ・・これもデメリットの一つです。
※鉄製のワイパーは錆びるのでどっちも消耗品ですね。
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エアロフラットワイパーは元々がパンタグラフ式ワイパーの車種にも使えるんですが・・
どうにも見た目がごつくなっちゃうんですよねえ・・
コレが、もう一つのエアロフラットワイパーのデメリットですね。
ワイパーの拭き取り性能回復方法
ワイパーブレードのゴム部には結構砂埃などが溜まるんですよ。
これがふき取り性能を悪化させる原因の一つです。
※パンタグラフ型でもエアロフラットワイパー型でも同じです。
柔らかい布やウェットティッシュでブレード部を拭いてやるだけでだいぶ違います。
ゴム部が切れてたら交換しかありません。
また、
ゴム部の断面がギザギザになってても交換すべきです。
※こういうツマラナイ視界不良で事故るというのが一番損な気がします。
ワイパーブレードを長持ちさせる方法
ウォッシャー液は名前から「窓の洗浄用」と思われているかもしれませんが、もう一つ大事な機能があります。
ウォッシャー液のもう一つの能力は、
窓の上をゴムがスムーズに動くように表面活性化させること
です。
水が凍らない時期に限りますがママレモンなどの台所用洗剤を薄めて使っても問題ないです。
※冬は雪国ではあっという間に凍りますが。
冬は絶対に耐寒用のウォッシャー液を入れましょう。
マジで雪道で視界がなくなる怖さったらないですよ。
※雪道は対向車や先行車からの泥跳ねもすごいのですぐ視界が悪くなります。
危ないので冬こそガンガンウォッシャー液を使うべきですよ。
ウォッシャー液は腐る
ウォッシャー液をあんまり使わない人もいますがウォッシャー液のタンク内で腐ります。
※カビというか水垢溜まったりしますよ。
知り合いのエスクード乗りのウォッシャー液タンクが水垢溜まり過ぎて稼働しなくなったのを見たことがあります。
※当人はあんまり使わないから・・と言ってましたがそれにしてもほどがある。
流れない水は腐る
人間と同じですね♪
なので、
ウォッシャー液は、そんなに高いもんじゃないのでガンガン使いましょう。
今回は画像が少なめなのでおいしそうな画像を載せておきます。
ちなみに・・
ワイパーを立てておくのもゴムを長持ちさせるのには有効です。
ゴムは圧力かかった状態で窓に押し付けられるので変形します。
細かい人は夏でもワイパーを上げていますが、それは正解だったりします。
※長い間乗らない場合は上げておくのが理想です。
冬は窓とワイパーのゴムが凍り付きます。
凍ったところを無理やり剥がすと・・
ゴム部がギザギザにちぎれるのでワイパーの拭き取り性能が落ちます。
なので、
万が一ワイパーが凍っちゃった場合は、デフロスターでゆっくり氷を溶かすことをおススメします。
※冬の朝はそんな時間ないんですよねえ(笑)
まとめ
新車でパンタグラフ式ワイパーが装備される車種も減っていますし。
ワイパー等の安めな安全確保部品は高性能な方がいいに決まっています。
どんどんパンタグラフ式ワイパーは減っていくこと思います。
いずれ、
パンタグラフワイパーの供給が少なくなれば旧世代の遺物として価格が高騰化するかもしれません。
需要が減ったのかパンタグラフ式ワイパーなんか某輸入工具店のレジ横でたたき売られてました。
※昔旧miniの乗ってた時にまとめて買いましたが安物はゴムの寿命が絶妙に短いんですよ・・
とはいえ、
エアロワイパー化は時代の流れなのかもしれません。
かつては高級車のヘッドライトには小さいワイパーが付いてたりしたもんですが・・
異形ライトになってすっかり消えましたね、このライトワイパー♪
※友人のサーブについてましたが部品が入手できないという事で外しちゃったとのこと。
ワイパーの交換時期は秋と春がおススメです。
少しでもワイパーのゴムがいい状態で厳しいシーズンを迎えたいものです。
その際、
パンタグラフワイパーをエアロフラットワイパー化してみるのも乙なもんですよ♪
同時にウォッシャー液も入れ替えてタンク内も汚れてれば洗浄しましょう♪
※ウォッシャー液吹き出し口が詰まると面倒くさいですよ。
冬は特にエアロワイパーがおススメです。
こんな記事もあります▼
ちなみに・・
ワイパーの機能自体はさらに進化しています。
BMWの一部車種で見ましたが
ウィンドウォッシャー液がワイパーアームの付け根から噴出して、ワイパーの動きに合わせて広範囲にウォッシャー液をかけることが可能でした。
※そうなるとワイパー自体が高価なアイテムになってる気もしますが。
次はどんなワイパーに進化するのか楽しみです。
※どうせ旧車には取りつけられないんでしょうけど。