こういう場合はガソリン配管内部のエア噛みが多いです。
燃料フィルターくらい容量があるとエア全然抜けません。
特にL型は。
ではどうするかって話です。
なぜかアイドリングが不安定なZ1-R
ところが最近始動にてこずるしアイドリングが不安定です。
これはどっかおかしい兆候だね。
まあ冬だし。
ある程度はエンジンがかかりずらいのは仕方ないのだけれど、
同じ条件でZ750D1は一発始動なのだ。
これはやっぱりどっかおかしいと思った方がよさそうですな。
普段はセル一発どころか、キュ・・くらいでかかるエンジンなのですが、エンジンの始動性がよろしくない。
※冬でもです。
もちろんセルを回し続ければアイドリングはするにはするんだけれど、
これは混合気が薄いとき、というかキャブのフロート室にガソリンが足りてない時の症状ではなかろうか。
もちろんガソリンタンクには満タンに近いくらいのガソリンが入っている。
これはガソリンがキャブに落ちていかないということだね。
で。
最初に疑ったのはタンクの空気穴。
この空気の通路にゴミが詰まると窒息気味になってガソリンが落ちなくなるのだよ。
※RZ250でさんざんやらかしたのでよく覚えているのだ。
だけれど。
ガソリンキャップの通気口には全く問題はないのだった。
ここまでが前回の話。
こんな記事もあります▼
で。
ガソリンホースをたどってみると、
ガソリンコックとキャブの間のL型フューエルフィルターにガソリンが少ししか行ってない。
燃料ラインにエアを噛むとこれ以降ガソリンの流れが制限されるので、
燃料フィルターはガソリンで満たされていなければいけないのだ。
経験上、
少なくとも半分以上はガソリンで満たされていなければ、
のよ。
なのに。
フィルターからキャブまでのホースにガソリンは行ってないように見える。
燃料フィルター内部にはほとんどガソリンがないのだ。
※まあキャブのフロートバルブがちゃんと仕事してるという証拠でもあるんだけれどね。
実は最近、燃料フィルターを変更したのだった。
恐らくこれが原因ですな。
何か対応&対策せねばなるまい。
面白くなってきやがった♪
人生においてピンチの時ほど、こういうカラ元気が必要なことが多いのです♪
※これくらいのトラブルはピンチのうちに入らないんだけどね。
ちなみに・・
「ティクラー。」という装備を知ってるだろうか?
コック付近にあってガソリンを流して配管内を満たす装置のことです。
※詳しくは調べなさい。
大昔のバイクには装備されてるものがあったのです。
※ワタクシの前の世代。初めて見たときはびっくりしたよ。
しばらく乗ってないバイクはキャブ内のガソリンが揮発して減るので、
ホース内のガソリンにはエアを噛むのが普通だったのです。
今のバイクはよくできてるのでティクラーはなくなりましたが、
こういう始動の儀式みたいなのがあるとバイクにも愛着がわく気がします。
なんでも気楽に気軽になればいいってもんじゃないのよ。
バイクは趣味なのでこういう手間を楽しむ文化があってもいいのだよ。
※同行者からは面倒くさがられ、ツーリング仲間から仲間外れにされそうだけれど。
そういえばこの間ガソリンフィルターを刷新したんだった
それ以降、カムチェーンテンショナーの交換とかしてたので忘れてた。
当倶楽部のZ1-Rにはゼファー用のCVKキャブが搭載されています。
配管的にギリギリなのですがなんとか小型の直線型ガソリンフィルターを2番と3番キャブのインシュレーターの間に縦に配置していました。
ワタクシ的には旧車にはガソリンフィルターは必須と思うのだよ。
※実際に出先でオーバーフローしたことあるから言うのだよ。
で。
長らく使っていたフィルター内部にゴミがあるわけでもなかったのですが、
ネットをさまよってるうちにL型フューエルフィルターの存在を知り、2026年のオフシーズンに手配して装着してたのでした。
※実は当倶楽部では記事にするまでもないような細かい整備を常日頃から行っています。 記事にするのが面倒くさいだけです。
L型燃料フィルターいろんなタイプがあるね。
直線型燃料フィルターの場合、
多くのバイクの場合、ホースを直角に曲げる必要があるため、毎回苦労するのですがL型の場合は取り廻しが楽です。
そのため、
取り付けは片手間程度でできるほど簡単だったので、
こりゃいいや、ってんで気分も上がったのです。
※簡単にできることは大抵印象が薄いのだ(笑)
とはいえ。
振動で樹脂のフィルターが周囲に当たりまくって割れたZ1乗りを知っているので、
一応フューエルフィルターにパッドを巻くという対策もしてあるのだよ。
※プロはこういうのやらないよね。
あとは春になったら実走して様子を見る、という段階だったのですが、
そのあと例のカムチェーンテンショナー粉砕事件が起こったわけで。
燃料フィルター交換なんて、
エンジン分解に比べりゃ些細なことなのですっかり忘れていたのでした。
※記事にするまでもないレベルの作業だしね。
こんな記事もあります▼
空気が抜けないL型フューエルフィルター
たったそれだけなのですが結構不快なトラブルにつながります。
気持ちよく走るためには致命的な問題になりうるのですよ。
素人メカニックがやりがちなトラブルの一つに、
「ホースを脱着する際にホース内にあった空気がずっと抜けない。」
といういわゆる
「エア噛み。」
という現象があります。
※ガソリンホースは非透明なので原因にたどり着きにくいのがまた厄介。
ホース内にエアを噛んだくらいどうってことないと思うだろうけれど、
ホース内に残ったエアが膨張圧縮されるため、必要なガソリンがキャブにいきわたらないということが起きるのですよ。
一発アクセルを全開にするとシリンダからの急激な負圧によって大量のガソリンがキャブのフロート室から放出されます。
バイクのガソリンホースの内径はそれほど太くないのでエアが噛んだ状態でも、
勢いよく自然落下するガソリンの流れに乗ってエアがキャブ側に抜けるのです。
その結果、自然とホース内のエア抜きが完了していた、なんてことが起きているようなのです。
実は透明のガソリンホースを使うとこの様子を見ることができたりするのよ。
※ホームセンターの半透明の耐油ホースは耐久性がないのでバイクには使わない方がいいよ。最悪硬化して折れるよ。
こんな記事もあります▼
で、だ。
ガソリンタンクからキャブまでの間に燃料フィルターを設置することがありますな。
※フューエルフィルターとかガソリンフィルターとか言い方は様々だけれど役割は一緒。
ガソリンフィルターは内部にロシヤ金属粒子、磁石などを包含しているため、
当たり前ですがホースより容量が多くなっています。
当然、出入口はホース径となっています。
ということは。
フィルター内に空気が溜まって抜けない現象「エア噛み。」を起こしやすい。
フィルター内で空気が抵抗となってガソリンが思うように流れないのだな。
ついでにエンジンの熱で内部の空気が膨張したり圧縮されたりするので、
エンジンが要求する適量のガソリンを送れないのだよ。
「エア噛み。」が起きるとキャブ内のガソリンが不足気味になるのよ。
ということは。
などなど。
エンジン不調のオンパレードになるのだね。
これを無視して走ると中回転域とか高回転域で息継ぎや失火という
ガソリン不足したときに当たり前に起きる現象が起きる。
※キャブ内の油面が極端に低い時と似た現象になる。
水温も油温も高めで走ってても上がっていく傾向になる。
※混合気が薄いときはエンジン温度は上がりまくるよ。特に2stはわかりやすく明確に水温が上がる。
当然、エンジンにはよろしくないのだ。
話がそれた。
フューエルフィルターには直線型とL型があって。
直線型は縦に設置すれば比較的エア噛みしずらいと言える。
※でも設置場所に困って横置きに設置される直線型フューエルフィルターが多く、ナチュラルにエア噛み気味の個体も多いのだよ。

L型ガソリンフィルター。
空気層がはっきりわかるね。
原理原則として空気は上に行くのです。
ガソリン流路をまっすぐ縦にしてやれば「エア噛み。」現象は起こりづらいのだけれど、
タンクからキャブまでの配管が上に曲がってたりするとそこにエアが溜まるのは明白なのです。
※エア噛み防止策としてガソリン流入側が絞られているタイプの燃料フィルターもあるのだ。
三角錐のガソリンフィルターは必ず細いほうが上です。
エア抜きの重要さを知ってればなぜ細いほうが上かわかるハズ。
ということは。
フューエルフィルターを
とかやるとフィルター内に空気が溜まりやすくなる、ということだね。
そのため、
基本的にL型フィルターは縦に設置する設計になっているようです。
上からガソリンを取り込んでゴミを濾過した後、横に流すというのが基本設計っぽい。
※そんなの説明書には書いてないけど、今回ワタクシも勉強になったよ。
これを設置場所の関係から横置き(横方向からガソリンを流し込む)ように設置してしまうと、
フィルター内のエアが逃げ場を失いフィルター内を占拠してしまいがちです。
フィルター内にエアが残ったままでガソリンコックをON(自然落下式の場合。負圧コック式はPRE)にしても、
ガソリンがホース内部を流れるのですがエアを噛んでいるとフィルター内にガソリンが充填されません。
こうなると「エア噛み。」現象が起きまくります。
少なくとも燃料フィルターの半分以上はガソリンで満たしておきたいものですな。
※完ぺきにエア抜きしなくても大丈夫らしいけれどワタクシは嫌。
バイクにL型燃料フィルターを搭載する場合、
置き場に困って横置きに設置されることも多くエア噛みしやすいのよ。
燃料フィルターを設置したとたん、バイクが調子を崩したという話は昔から枚挙がありませんが、
意外とメディアではフォーカスされないネタなのでですよ。
燃料フィルターネタに限りませんがパーツの「ポンつけ。」で逆効果になってる個体は少なくないのよ。
正しく対処すればいいのですがネットでの情報収集が一般的なる前は、
バイクショップで適当なパーツを買って不具合が起きてみんな苦労してたのです。
※せっかくお金払って苦労してつけたんだからという「プラシーボ効果。」ってすごいよね。社外マフラーとか最たるもんです。
とにかく燃料フィルターを付けたら「エア噛み。」が起きてないかしっかり確認することです。
ちなみに・・
ガス欠になるとガソリン配管にエアを噛むことになるのです。
この際、エア抜きが大変だからガス欠には絶対しない方がいいのだよ。
ガス欠になってガソリンスタンド探しまくるより、
ガソリン配管のエア抜きの方が100倍大変な場合が多いのだよ。
※車種にもよるけれど。車は結構そう。ガソリンスタンドは激減してるしね。
ガソリンを自然落下で内燃機関に供給しているキャブ車は多いのです。
いわゆる旧車と呼ばれる類のバイクはほとんどがそうです。
80年代の初期に負圧式コック(負圧式キャブとは違うぞ)が実装されるまでは、
全部万有引力に従って自然落下でキャブにガソリンを供給してたといっても過言ではありません。
負圧式コックはエンジンの負圧と連動して、
キャブが必要なだけガソリンを供給するメリットが多い高度なシステムだったりします。
※VT250Fあたりが最初の負圧式コック採用車だと思う。いかにVTが先進メカの塊だったかよくわかるエピソードですな。
負圧式コックはこの際置いておいて。
最近のバイクも車も燃料ポンプでガソリンを気化器に強制圧送していますが、
ポンプ内部に「エア噛み。」が起きるとインペラーが空転してガソリンを圧送できなくなったりします。
※同じように冷却水を回すウォーターポンプもエア噛みが起きるとオーバーヒートして大変なことになります。
この手のモーターは空回りすると一気に寿命が短縮されるもんですよ。
液体が流れて冷却されるのが前提の設計だったりするからです。
バイクは配管が短く、最近のインジェクション式のバイクは燃料ポンプ式で強制的にガソリンを送ってるので、
エア噛みをそれほど気にしなくてもよさそうだけれど知ったこっちゃないです。
※当倶楽部にはいまだにインジェクション式のバイクは一台もありません。
こんな記事もあります▼
こんな記事もあります▼
こんな記事もあります▼
何とか燃料フィルターのエアは抜いてみようと試みます。
とりあえず。
タンクからフィルターまでの間にT型ホース継手を使ってエア抜き配管を作ってみました。
通常は配管の先にボルトを突っ込んでガソリンと空気の流れを殺しておきますが、
フィルター内部にエアが噛んでる場合、ボルトを引っこ抜いて一時的に空気の逃げ道を作るわけです。
配管の一番高い場所に継手を引っ張って
という流れです。
※慌てるとガソリンが駄々洩れになるので冷静に実行するのが吉。
この方法、
通常時はボルト付きのホースをちゃんと車体に固定しておかないと、
走行時に振動でボルトが暴れて周囲を傷つけまくるのでおススメはしません。
それに。
こういうガソリンホースの継手を多用すると継手が劣化した場合継手が折れてガソリン駄々洩れになるリスクもあるし。
※一応、耐久性が高そうな真鍮製の高級なT型継手を採用した。最近の樹脂は何となく劣化が早い気がするので。
実はこういうトラブルが出先で起きてもいいようにワタクシはテールカウル内にガソリンホースを忍ばせてあったりします。
出先で何かあったらタンクからキャブの間のホースを丸ごと取り換えちゃうわけですよ。
旧車ばっかり乗ってると信じられないトラブルを経験することがあるのですが、その対応策を持ってるのが旧車乗りです。
※そのため、心配性の旧車乗りは日帰りツーリングでも比較的荷物が多いもんです。
話がそれた。
現在はエア抜き配管のおかげで、
一時的にエア噛みは解消するのですがしばらくするとやっぱりエアを噛むようでして。
根本的な解決にはなっていませんな。
この方法は失敗に終わりました。
ちなみに・・
「エア抜きバイパス配管なんて仰々しいもん作らなくても対処する方法はあるじゃん。」
という人もいますな。
たぶん、そういう人がほとんどなのでしょうねえ。
確かに。
とか。
とか。
とかある。
実際、直線型の燃料フィルターを縦に設置してた時はそうしてたし。
※エア噛みによる燃料不足なんて気にしたことなかったし。
でも。
当倶楽部のように「ものすごく頻繁にタンクを脱着する。」という場合、いちいち面倒くさいのよ。
バイパス増設は昔から考えてたアイデアだったので一回やってみたかったのですがやはりダメでしたな♪
プロじゃないので試行錯誤してもいいのだよ。
こういうところが素人は強い。
※プロより素人が優位な唯一の点かもしれませんな。
まとめ
それは直線型の燃料フィルターを縦に設置したからです。
結局L型の燃料フィルターはオミットすることにしました。
※L型フィルターはZ750D1用にと二個も買っちゃったんですが。
直線型の燃料フィルターを縦に設置した結果、
当たり前です始動性は元通りになったし、アイドリングも超安定しています♪
※2番と3番のキャブのインシュレータの間に設置しています。
直線型燃料フィルターはI型とも言うようですな。
サイズが一番小さい感じがしたのでこれを選びました。
トラブルがあったときに試行錯誤した結果、
ドンピシャな原因追及とその解決は素人メンテナンスの醍醐味です。
※例え、無駄な買い物をしたとしても、です。

I型(直線型)ガソリンフィルター。
こんなパーツが完全調子を保ってくれるんですなぁ。
調子が戻ると非常にワタクシも機嫌がよくなるのだ。
※おいしいワインを一本開けちゃう♪くらい気分がよろしい。
燃料フィルターの搭載場所が限られるバイクにとって、
一見「求めていたのはこれだ!」と思うようなL型の燃料フィルターですが、
横置きにした場合、エア抜きできなければ不具合の原因になりかねません。
早々にわかってよかった♪
いやあ、L型燃料フィルターを横に設置すると内部のエアはほんとに抜きずらいわ(笑)
ネットで見ると横置きで設置してる人が多いように見えるけれど、みんなどうしてるんだろうか。
調子崩すのが嫌になったり泣き入ったり癇癪起こしたりして、L型燃料フィルターを捨ててたりするんだろうか。
※調子崩しても原因追及まで至ってないのが大抵なのだが。
今回は
「L型の燃料フィルターは燃料が入る方は上に向けて設置するのが仕様っぽい。」
ということを身をもって知りました。
ともあれ。
旧車乗りはこういうところにも気を遣うのです。
ガソリンタンクの錆が原因でガソリン駄々洩れ、とかキャブが調子悪いとかは結構普通に聞きますよ。
※新しいバイクはインジェクションが詰まるんだろうか?そうなるとユニット交換で数十万円コースな気がする。
旧車はタンクが錆てるのは普通ですよ。
対策なしで出先でトラブルになるより、早めに自宅で解決しておくのが賢い旧車乗りですよ。
80年代のバイクはもちろん、90年代、00年代、10年第代のバイクでもタンク内のサビ対策をするべきですよ。
タンク内部なんて無塗装の上、ガソリンで脱脂されてる薄い鉄板ですよ、錆びないわけないじゃないですか。
※少なくとも10年間屋外保管したバイクのタンク内が無事とは思ってはいけません。タンクの底にたっぷり錆とゴミが溜まってるのに走ってたバイクを知っています。
旧車の場合、
タンク内コーティングや燃料フィルターの増設は錆対策のもっとも簡単で最初に手を付けるべきポイントです。
タンクの内部をPOR-15でコーティングをするのは常識として。
※旧車乗りにはタンク内コーティングするのを嫌う一派もいますが一度POR-15の強力さを実体験したら文句は出ないと思うよ。
こんな記事もあります▼
とにかく。
錆がキャブに回ると面倒くさいのよ。
※キャブがそのまま使えなくなることもあるくらい。
それに。
出先でオーバーフローしたときの絶望感ったらないです。
※峠でエンジン吹けなくなって停止したらキャブからジャブジャブガソリンが流れ出てごらんなさい。絶望ですよ。
ま、近所走るだけならいいのかもしれませんが山の中でトラブるには会いたくないので、
考えられるトラブルには対処しておきたいものですな。
それを笑って余裕で対処してネタが増えたと喜ぶのが旧車乗りってもんです。
どんなに対策しても想定外のトラブルが起きるのが旧車ですが、それが楽しいのだよ。
※誰にでもできることじゃないからね♪

