同じ道を戻るのも嫌う人が多い。
行ってみたら知らない世界が広がってることが多いのですよ。
なので、あえて逆にどん付きまで行ってみよう企画です。
ワタクシも始めていく道だったので知らないことだらけでした。
長野県大町市から西に延びる県道326号(槍ヶ岳線)
有名な黒部ダムへのアクセス路があるアルプス山麓にある綺麗な街です。
この市街地から思いっきり山に向かって西に向かうのが長野県道326号(槍ヶ岳線)です。
見事などん付きっぷりが潔い。
大町の市街地から始まって、七倉山荘という登山者が利用するであろう山荘までが長野県道326号です。
途中に葛温泉という数件の温泉宿があります。
深い谷にたくさんのダムがつくられていて、ダム管理の関係なのか通り抜けできないどん付きの県道の割に道が綺麗です。
でも、
やっぱり通り抜けできないので、普通の人はドライブでもツーリングでもルーティングされにくいような気がします。
そういうルートが実は結構面白い、ということに最近改めて気が付きました。
2023年は集中してその手の道を攻略しています。
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ちなみに・・
今回行った県道326号にはたくさん巨大なダムがありました。
ダムの大様と言えば「黒部ダム。」でしょうねえ。
「黒部ダム。」は長野県っぽいのですが実は富山県に属しています。
今回は知った長野県道326号の終点から直線距離でわずか数キロで「黒部ダム。」なのです。
※山を越えないといけないわけですが。
長野県道326号の一本北には黒部ダムへのアクセス路である大型観光バスも通れる長野県道45号(大町アルペンライン)があります。
こちらは観光道路として素晴らしく整備されていて走りやすいです。
黒部ダムに行くためには、電動バスのターミナルである扇沢駅に車やバイクを止めて有料のバスに乗る必要があります。
ゆえに、
長時間荷物を積んだままバイクを放置するのはちょっと嫌なのでバイクより車で行くことをおススメします。
※日本はもう昔ほど治安は良くないですよ。
日本人なら一生に一度は「黒部ダム。」は見ておくべきです。
放水時は大迫力ですし、とにかくこんなにデカいもんを人間が作ることができるんだ!と驚きます。
ダム好きにはたまらんダムがバンバンある
そのうち二つは無料で見られます。
よほどのダム好きでない限り、それくらい見ておけば十分かと思います。
長野県道326号を進んでいくとぶつかるのが大町ダムです。
※厳密には、県道326号沿いではないですがどう見てもこちらが本流に見えます。
ノンターボの軽自動車で3人も乗ったらこの坂登れないんじゃないか?
ダムの真下からいきなり曲がって急こう配のヘアピンを登っていくと管理棟があるダムの上に出ます。
ここに併設するように「大町ダム資料館。」があります。
ここでダムカードをもらえます。
ダムの仕組みや利用方法などについて学べます。
無料でエアコンも効いているのでありがたく 涼みがてら 全部見ましょう。
※ジオラマと音声ガイドは良く出来ていてガッツリ最初から最後まで見させてもらいました♪
動いたり光ったりしゃべったりするアクション付き展示ってたまらんよね?
どうも、中高年には懐かしいアニメ「日本昔話。」のオープニングの龍に乗った小僧の物語はココの話らしいです。
大町ダムに堰き止められた湖は龍神湖といいますし。
パネルやタイルなどにもこの物語のイラストが描かれています。
一応、自販機があり飲み物も買えるしベンチなどもあるのですが、
ワタクシ達が行ったときはダムにも資料館にもお客さんはだーれもいませんでした。
※みんな有名な黒部ダムに行っちゃうんですねえ。すぐ近くだしねえ。
でかい建造物をたまに見るとビビるよね。
それがとんでもない山奥にでー-んとある。
人の世界じゃないみたいだ。
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大町ダムの上流にあるのが七倉ダムです。
石を積み上げたみたいなダムですが、上まで登れません。
こちらは自販機どころか何もありません。
ダム下の広場は広くて平らなので、テント張りたい衝動にかられますがテントは禁止っぽいです。
だーれもいないので ショッカーの秘密基地みたいで カッコいい写真が取れます。
今にも「ぼかーん。」と爆発したりしそうなのがたまらない。
夏の終わりのセミの声とともにロックフィル型ダムを見上げるのも乙なものです。
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長野県道326号の終点には七倉山荘(山荘と言っても食事はもちろん宿泊もできるし温泉もある)という施設があります。
この周辺に数十台ほどの車が止められる駐車場があり、ここを拠点に山歩きなどをするようです。
この日も結構な台数の車が止まっています。
※県外の車ばっかりです。
いきなり看板が俗っぽい。
でも登山で疲れた身体には飯も酒も温泉もあって泊まれるなんて夢のようだろうねえ。
※山の中でこんな待遇なんて狸に化かされてるのかもしれません。
高瀬ダムには直接自家用車ではいけません。
七倉山荘前からタクシーに乗ってアクセスするしか方法はありません。
割と料金が高いので大人数で割ったほうが得です。
今回はよほどいこうかと思ったのですが もうダムはお腹いっぱいなので 行かないことにしました。
山の遭難系は何でもあり。
もちろんクマもいる。
七倉ダムでさえ、とんでもない山の中ですがさらに山奥にあります。
おそらく「人間の住む世界じゃない感はピカ一。」でしょうねえ。
観光地化されていない質実剛健ダムというのはこうあってもらいたいものです。
管理する人大変そうだし。
ほぼ管理するためだけに作られたトンネルの入り口なんかエヴァンゲリオンのネルフ本部入り口みたいな雰囲気もあります。
トンネルの先には軽く初号機くらいいそうです。
まあ、ダム好きであれば行く価値はあるかもしれません。
※でも団体で回ったほうが一人当たりのタクシー代は安くなるのでおススメです。
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大町市でお昼ご飯
時系列的には逆なのですが、この日は県道散策に入る前に大町市外で食事をしてからダムに向かいました。
始めていくお店でしたが、いい感じのお店だったのですよ。
個人経営なので料理が出てくるのは遅いので・・と後から来る客を何組も断るお店なんて初めて見ました。
大町市はご飯を食べる所が多いのですよ。
ワタクシ達は普段行きつけのお店があるのですが、この日はそのお店は休業でした。
ゆえに、
なんとなくお店を探して彷徨ったのですが大当たりでした♪
駐車場は裏側に大町市営 仁科町駐車場(無料)があります。
コスパが素晴らしく良いし、ご飯は美味しいし、麦茶は冷え冷え。
今回はランチで以下のオーダーをしました。
※基本、飲み屋さんなのでランチメニューは限定的ですがそれは普通ですよ。
上天丼800円。
ワタクシは美味しそうな食い物を撮影するとき、構図が寄り気味になるな。
つくね丼650円
食事というより、酒のつまみ系でビール頼みそうになりました。
コスパはめちゃめちゃいい。
メニューにあった「だし巻き卵焼き定食 650円。」とは珍しい初めて見た定食だ。
だがワタクシとしては守りに入りましたが非常に気になったので多分次はコレいく。
マジで支払い時に「この値段でいいの?」と聞いちゃいましたよ
※普通のお店なら普通に上天丼で1000円コース。つくね丼でも800円以上すると思う。
続々入ってくるお客さんを断る店長さん。
一人でやってるので料理を出す迄お待たせするのは申し訳ない、という理由で。
※最近、そんなお店ある?
ワタクシ達は開店(11:00)とほぼ同時に入ったので待つことなく食事できましたが、
続々くるお客さんに申し訳ないのと早めに食べないとお店に申し訳ない感じがしました。
そういう意味では落ち着きがなかったかもしれませんが、また一つ非常においしくて満足度が高い定食屋さんを見つけました♪
まとめ
ワタクシも長いこと長野県民やっていますが県道326号や今回の各ダムは今回始めて行きました。
当然山の中のルートだという思いがあるのでオフ車で行きました。
ダムの管理車両や登山客などもいるので道が素晴らしくいいです。
※たまに道路上にサルがいます。
看板を持つサルのオブジェが素晴らしい出来です。
思いっきり山深いルートなのですが車通りも少なく、快走できます。
所々でダム関係の公園的な施設があって休憩するには困りません。
デカいオンロードバイクでも普通に行けそうです。
その割にはバイクは一台もいませんでしたが この道を知らないのは非常にもったいないですな。
長野県の西側は規模の大きなダムが多いので、ダムマニアは長野の西側を縦断すれば効率よく回れるんじゃないかと思います。
※ワタクシ達もダムカード集めたほうがいいかしら?
道中にある葛温泉は非常に評価が高いので温泉好きにはたまらんらしいですな。
※そういえば、ワタクシの知り合いの温泉マニアが葛温泉が一番好きだと言っていました。
標高も高めで涼しいので夏の散歩ツーリングにはおススメです。
秋の紅葉シーズンは凄いことになりそうな広葉樹林がありますが、紅葉マニアが集まりそうですしねえ。
大町市から長野市に戻る途中の大岡村のアルプス展望台から蓮華岳が見えたのですが、さっきまでそのすぐ近くに板かと思うと感慨もひとしおです。
長野は山の中ばかりなのですが、ここの山を識別して名前まで出てくる人はそうそう多くありません。
ワタクシも何回聞いても覚えられないので、山アプリで山の名前を調べるのが精いっぱいです。
山も覚えるかな。
※あんまりハードに山に登る気はないんですが。
そうそう。
帰宅後気が付いたのですが、県道の番号標識を撮影し忘れました。
※ダムで軽く興奮してたので。
確か市街地には看板があった、と思ったのですが山道では見かけなかったような気がします。
まあ、いい。
また撮りに行けばよいのです。
どうせこのエリアにはどん付き県道がたくさんあるので、また来るしね。