雨は降ってないのでバイクや車に乗りたかったのですが家族の反対で取り止めに。
仕方なく、徒歩で攻略できるところは・・と。
昨年の晩秋に途中で引き返した飯山市の「小菅神社。」にリターンマッチすることに。
当記事の目次
ハチに刺されてバイクにも車にも乗れないので【小菅神社】にリターンマッチ
視界不良なのでバイクに乗ることを家族から禁じられ、車の運手もさせてもらえず、仕方なく嫁の運転するアバルト595コンペで小菅神社に向かうことになりました。
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昨年の晩秋、長野県飯山市の紅葉を楽しんだ後、ちょっと寄ってみようかって気楽な感じで偶然訪れたのが小菅神社です。
※長野の里山の紅葉は11月3日が目安。標高によって10月前半から始まります。寒いです。
ところが、
夕刻迫る晩秋の小菅神社への到達は時間的にあきらめざるを得ず、道半ばで引き返しました。
※だってもろに登山なんだもん。ドライビングシューズではキツイかったのよ。
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小菅神社はマイナーな観光スポットなのですが、北信濃の三大修験場(戸隠・飯綱・小菅)というハードなものなのです。
※戸隠奥社の参道は小菅神社奥社に比べればかわいいもんです。
体力自慢はぜひ!
観光土産とか全然ないハードボイルドなスポットですが、
「マジでなんかいるかも!」
と言うパワースポット的雰囲気がムンムンする小菅神社に挑戦してみると良いです。
舐めるとヤバい修業の場【小菅神社奥社】
「こりゃ観光地にならんわ。」
と言うくらいハードです。
軽めの登山装備が必要になりますよ。
※後クマ鈴。
今回は万全の対策をもって小菅神社に挑戦します。
と言う万全の装備です。
普通に参道の石畳についてる。
一人で登るな
マジで一人で登るなと書いてある。
ので何かトラブルがあれば遭難コースです。
※ワタクシも帰路(下り坂)で滑ってコケて指を擦りむきました。
前回は負けて引き返しているので今回は絶対に登り切るという決意で小菅神社に挑戦します。
一礼をしてから大鳥居をくぐります。
※そもそもパワースポットに入れてもらうのに無礼はいけません。
距離は1200m強と聞けばそれほどでもないと思うのですが、常時足場が悪い20度近い斜度を延々と登るのは結構ハードなのです。
1200m続く急こう配の上り坂を舐めてはいけない
それが、小菅神社の手前の車が通る坂では斜度が20%あります。
日本有数の勾配度を誇る坂道なのですよ。
こんなところ、雪が降ったら登れないに決まっています。
※飯山は豪雪地帯です。
ヘタすると、50ccの4stバイクでは小菅神社の入り口まで到達できないかもしれません。
※昨年の晩秋に来た時、ブレーキの効かないロータスでは下りが恐怖でしたし。
その勾配の続きが、鳥居の奥も延々と続いているのです。
鬱蒼とした杉の大木の並木の間をしばらく真っすぐ上ります。
スキーでいう所の直滑降ですよ。
※ゲレンデ登ってるみたい。
鳥居から覗くと延々続いてるように見える。
杉は修験場らしく皆太く立派です。
こういう宗教関係の場所には大きな木がそのまま残ってることが多いのです。
戸隠の奥社も杉並木が立派ですね。
戸隠神社奥社
戸隠奥社は杉並木が大変立派ですが後半までほとんど勾配がないので余裕です。
※結構バイク乗りも歩いて行けるフレンドリーな修験場と言えましょう。
ですが、
小菅神社でそれやると途中でリタイアします。
昨年ワタクシがソールの薄いドライビングシューズで小菅神社に挑んでリタイアしたように、まず登れません。
【小菅神社奥社】への道は、
などのハードモードです。
※地元の人が言ってましたが雪が降ると誰もいけないレベルだそうですよ。
しかも急こう配ときた。
【小菅神社奥社】までの道はほぼ登山だと言っても過言ではないです。
前回、修験者の方が鳥居前に立ってましたがアレは無謀な参拝者の遭難対策だったのではないかと思うくらいです。
※今回は修験者の方はいませんでした。前回記事参照。
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パワースポット【小菅神社奥社】までの道
延々と不規則な階段状の石を伝って登っていきます。
これが結構息が切れるのです。
マスクとかしてる場合じゃないです。
真夏はちょっと登りたくない。
ほんの数組ですがすれ違う人々はそれなりの登山装備を持参しています。
※杖があると絶対いいので使うべき。
そしていちいち名称がついている。
当然、途中で飲料を補給できる場所なんてありませんよ。
※ちょっとした東屋が一か所、割と前半にありますが。
飲料の持参は必須です。
どうも山自体が大きな岩っぽいです。
道中はそこかしこで大きな岩が見られます。
崩れると板状になる頁岩の類ではないかと思うのですが、詳しいことは知りません。
途中途中で獣のニオイがしますが、普段は野生動物の楽園なのでしょうねえ。
休み休み終点まで歩くと、そこには岩から生えたような寺社【小菅神社奥社】がありました。
派手さこそありませんが
「よくまあここまで材料運んで組み立てたもんだ。」
と感心します。
人気(ヒトケ)が全くないので神秘性が1割くらいアップします。
だーれもいない山の中で、人工物がこれしかない寺社を既に少なくなった蝉の声を聴きながら眺めるのはちょっと「この世のものっぽく無い体験。」なのです。
多分、パワースポットですよ。
なんのガイドにも載っていませんが。
※よく考えてみれば、チャラチャラして観光客に阿るパワースポットなんてこの世にあるわけないのです。
ちなみに・・
下りは登りに比べると素晴らしく楽です♪
上り坂の数倍楽。
サクサク下ることができます。
が。
ので注意が必要です。
※なーんも障害物がないツマンナイところでワタクシコケました。
山登りというのは、オフロードの林道のライン先読みと非常によく似ています。
高低差の少ない所を走る方が楽なのです♪
【小菅神社奥社】にバイクツーリングの途中に寄るのは無謀
挑戦するなら、せめて登山靴は持って来ましょう。
長野県飯山市は結構 地味な ツーリングスポットが多くバイクツーリングのおススメの街です。
関東圏から関越自動車道で六日町ICあたりで降りると意外に近いですし。
古い街道も多いし、人も少ないし、飯も美味いです。
とはいえ、
バイクツーリングの途中でバイク装備のまま【小菅神社奥社】への挑戦は無謀です。
ライディングブーツでもソール部が登山靴に近い奴ならまだしも、オンロードライディングに特化したブーツで挑むのは無謀と言うかバカです。
登山靴でも慣れないと往復するだけで結構足に来ます。
オフブーツでいくならビブラムソールのガエルネED-Pro一択
って言うかオフブーツでは間違っても行かないほうが良いですよ、念のため。
※ブーツの重さが仇になる。
体力があれば何とかなるのかもしれませんがツーリングの途中で気軽に寄るべき場所ではありません。
※食事の直後は止めた方が良いレベルです。
そんなわけで、
大衆観光客に全く寄り添わないので 小菅神社はイマイチメジャーになれないのですが、
「だが、そこがいい。」
のですよ。
チャラチャラした観光地にはない 誰でもOKな気安さが全くない 荘厳な雰囲気を守り続けています。
お土産屋さんとかもないし、名物の食い物もありませんが、この雰囲気だけでもなんかありがたい気持ちになります。
※本来パワースポットってのはそういうもんなのだと思うのです。
11月の話ですが。
ちなみに・・
小菅神社の鳥居から奥を覗くだけでもその雰囲気は十分伝わります。
しばらく真っすぐ伸びた急こう配な森の中の一本道の雰囲気は独特です。
人が少ないのでより一層神秘的に見えます。
なんというか「人の侵入を拒む森。」の雰囲気すらあるのです。
鳥居の前で拝むだけでもいいような気もします。
※この雰囲気はちょっと他にはないです。戸隠の100倍ストイック。一人でいくと怖い位。
紅葉前は収穫前の田んぼが超綺麗
この時期は刈入れ前の田んぼが超綺麗で、ワタクシの好きな秋の信州を堪能できます。
長野県は平野が少ないので、田んぼの黄色と山々の緑、秋の空の青が一緒に見れる場所が多いです。
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田んぼと乗り物
収穫前の田んぼとはどんなバイクや車でも意外に絵になるのですよ。
念のため言っておきますが、前年の違う場所の写真です。
秋の写真と言うと紅葉とバイクや車の写真も綺麗でいいんですが、紅葉は見上げ系なので迫力がある写真になります。
※紅葉写真は場所さえ決まればそんなに難しくないのです。
田んぼは見下ろし系の写真になります。
なので、
乗り物写真の見上げる系撮影というセオリーが使えません。
撮影には工夫がいるのです。
※しかも、農道は交通量があるので路上駐車の場所も限られます。
収穫前の田んぼと一緒に撮った写真と言うのは何と言うか日本人の原風景に近いのかもしれません。
小菅神社周辺では、飯山市の郊外はもちろん、隣接する木島平村などを軽く流しているだけでも綺麗な収穫前の田んぼに出会えます。
田舎ならどこへ行っても、田んぼがありますが、
の三点セットで、人工物があまりないなどの条件は難しいのです。
※棚田はさらに難しい。棚田とバイクや車を一緒に撮影するコツを知りたい。
シルバーウィークの長野はどこでもこんな光景は珍しくないのです。
収穫前の田んぼを見ると「ああ秋だな。」と強く実感します。
紅葉よりも余程郷愁の思いに駆られますよ。
まとめ
いやぁ、行ってきてよかった♪
10ケ月ぶりのリターンマッチ、勝ちましたな♪
これもハチに刺されなければ行かなかったかもしれません。
小菅神社に呼ばれたのかもしれません。
小菅神社、良かったです。
久々に感動しました。
紅葉はもう少し先ですが人気のない山ですので素晴らしい景色になるかと。
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そしてこの時期の田んぼは非常に綺麗でした。
リンゴは少し赤くなりかけでした。
初秋の散歩と体力作りとしては良い感じだったと思います。
※でもバイクには乗りたかった。
蜂に刺されるとかそういうトラブルでもないと、すぐバイク引っ張り出しちゃうのでいい機会でした。
小菅神社には「早く再挑戦しに来い。」と呼ばれたのかもしれません。
と、思うことにします♪
※神様の時間は1年とか2年とかの単位ではなく、もっとのんびりしてるように思えますが。
ちなみに・・
こういう地味なスポットが長野にはたくさんあるのです。
特別観光出来たりしないし、宣伝したりしていませんので旅の目的地になりづらいだけなのです。
※メジャーなパワースポットってのはどうなのかね?誰が言い出したんだろ。
長野の文化は調べれば調べるほど、面白い。
むしろ有名どころじゃない方が空いてて面白い。
長野は くっそ山の中ですが 結構昔から人が住んでいてそれなりの文化や歴史が色濃く根着いています。
各地域ごとに全然文化も違えば方言や食性も違います。
ヘタすれば、一つ山超えしただけで言い回しが違います。
この看板からは、たった1200mがどれほど苦しいか想像できまい。
雪深い土地は内職系の文化が強いし、古い街道沿いには旅籠が残ってたり、独特のお土産や名産品があったりするのです。
信仰してるものも違うし、考え方も違います。
バイパス状の街道で時間と距離を稼ぐような旅もいいですが、時には寄り道してじっくりその土地に浸るような旅はなかなか面白いのです。
人生は遠回りしてる奴の方が道に詳しいのですよ♪