度前後
真夏ではエアコン無しの車での運用は脱水症状と熱中症になります。
ロータスヨーロッパはエアコンなんてないので暑すぎて乗る気になれません。
※誰だ長野の夏は涼しいとか言ったやつは。
実際はどうなのよ?それでもジタバタしてみたワタクシのレポートです。
当記事の目次
ロータスヨーロッパの室内は真夏はサウナになる
ワタクシは、エアコンのない車には慣れています。
以前乗ってた旧miniもエアコン外しちゃったくらいです。
※何度ガス入れても漏れてなくなるので諦めました。
そんなワタクシでも、真夏のロータスヨーロッパの暑さには閉口します。
鼻血出るかと思うくらい頭がくらくらします。
・・全部が暑苦しいんですよ。
しかも、
ご丁寧に運転席と助手席の間を隔てているセンターコンソール下には90度前後の冷却液がガンガン流れています♪
※センターコンソールに身体を密着させてコーナーリングの時の体制を維持するんですよ。
とにかく、
真夏は蒸し風呂というか、サウナに近い状態です。
意識が遠のく勢いです。
頭がボーっとしたまま運転するのはハンドリングに遊びが全くない乗り物は危険すぎます。
そんな車です、ロータスヨーロッパ。
ロータスヨーロッパは窓から風が入ってこない
走行風は窓から一切入ってきません。
窓を全開にしても、です。
ロータスヨーロッパは、
ウィンドウが小さい上、7割程度しか開きません。
※生意気にもパワーウィンドウです。ワタクシは手回し式がよかったです・・
ウィンドウは着座位置より後ろ寄りな場所が半開きになります。
窓が開く部分は実に中途半端な位置ですよ。
※正直、有料道路の料金所の支払いは厳しいです。料金所のオジサンが下りて来てくれたりします。オジサン、マジごめん。
しかも、
ボディ形状がラウンディなので正面からの風は窓の開口部分に全く当たりません。
ということは・・
窓からの走行風は、ほぼ全く、ほんとに全く入ってきません。
ロータスヨーロッパには外気導入システムがあるにはある
一応、外気導入は可能です。
ダッシュボードの空気導入口(エアベント)から室内に外気が導かれます。
親切なことに電動ファンも付いていて強制的に室内に外気を入れることは可能です。
車体の口の部分から取り入れた外気はフロントトランクルームを経由して室内に導かれる仕組みです。
走行中は電動ファンで加圧しなくてもダッシュボードのエアベント部から結構風が入ります。
なんですが・・
フロントトランク内部に荷物が入ってると走行風はさえぎられて室内に入ってこないという素晴らしい設計です。
室内に取り込まれた外気は申し訳程度に開いているルーフ後方の穴(開きっぱなし)から排出される・・ハズ・・なんですが。
絶対的に開口部が小さいんですよ、これが。
※風が流れてる感じは一切実感できません。
後ルーフ後方の穴は、
窓がはめ殺しだったど初期のロータスヨーロッパS1の設計の名残だと思われます。
※初期型は窓はめ殺しだってよ、夏は暑くてマジで死んじゃうよ
S2以降は窓が開くので、エアベントから導かれた外気はほとんど窓から排出されてます。
ロータスヨーロッパには三角窓は付いていません
旧車なのに・・
いかにも三角窓ついてそうなのに・・
三角窓のあるべき位置は、はめ殺しです。
※がっつりコーキングで固まっています。
旧車の三角窓って思ってる以上に外気を導入してくれます。
三角窓って、ほんとに良く出来た作りです。
んです。
※今時の車にもつければいいと思うんですが。
本当にロータスヨーロッパに必要な装備は三角窓かもしれません。
後付け三角窓がリリースされればロータスヨーロッパオーナーの9割は買うんじゃないでしょうか?
ワタクシは買います。
と思って主治医に
「三角窓キット作れば売れるよ♪」
と提案しておきました。
※お前が作れ、できるだろ?と言い返された(笑)
ただし、
ドアをFRP(プラスチック)で支える構造のロータスヨーロッパです。
これ以上ドア部を重くすると、ドアが落ちるという持病を加速させかねません。
三角窓のガラス部をポリカーボネイトにするとか軽量化案はありそうです。
ドアミラー仕様のロータスヨーロッパはマジで助手席側のミラーが見えずらいというか見えません。
ポリカーボネイト製のゆがみそうなウィンドウは現実的ではないのかもしれません。
ロータスヨーロッパは室内が想像以上に暑い
ロータスヨーロッパはミッドシップという性質上、エンジンがドライバーの後ろにあります。
エンジンが動いている以上、常に発熱しています。
しかも・・エンジンはドライバーとはFRP(プラスチック)の板一枚を隔てるだけの位置にあります。
背中にエンジン背負って走っていますので、なんとなく背中は熱い気がします。
※隔壁(バルクヘッド)やシート、シート裏の隙間などでだいぶ緩和されてはいます。
それよりも・・
肘置きにもなるセンターコンソール部分が熱いです。
エンジンで熱せられた冷却水はセンターコンソール下を通って、車体前のラジエターに送っています。
そりゃ熱いですよ。
車内が狭くて、身体をセンターコンソールに密着させてドライビング姿勢を保つような車です。
センターコンソールにスポンジを厚めに入れて断熱層を作ったので以前よりはマシになりました。
※でもやっぱり車内に熱がこもるので暑いです。
内装は一通り作り直しました♪
今更ですが、ロータスヨーロッパは乗る人を選びます。
体格が良すぎると物理的&温度的に乗れたもんじゃありません。
※あと、怒りっぽい人もやめた方がいいです。
真夏に一日乗ったら脱水症状になりますよ。
※ロータスヨーロッパで真夏の渋滞なんて想像するだけで熱く暑くなります。
それでも何とか夏に使えるように工夫して見る
鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス。
暑いなら涼しくしよう、ヨーロッパ♪
焼け石に水っぽくても挑戦するのが人間です。
青春ってそういうもんです。
そうですよね?
・・アレ?おかしいな。
後付けのシートクーラーを導入してみた
暑さ対策として市販の後付けシートクーラーを導入してみました。
旧miniでも使用して意外にいい結果でしたので期待も大きいです。
↑こういうやつです。
ほんとに最近超安くなりましたね。
ワタクシが購入したものはDENSO製でもう型落ちしたのか見つかりませんでした。
スイッチひとつでシートヒーターにも切り替わる優れものです。
シートクーラーとは、
厚みのあるシートカバーに送風用のファンがついていて、シートの着座部や背中部に強引に風を送り込むシステムです。
夏のエアコンのない車の運用の救世主になるか?
と、一瞬思いました。
ほんとに一瞬でした。
狭いコックピット内全体が暑くなるので後付けのシートクーラーだけでは焼け石に水です。
※そんなのばっかし
それでも、
尻と背中のシートと接触する部分は明らかに汗はひきます。
ちなみに・・
実は当倶楽部はシートクーラー使用歴は思いのほか長いんです。
エアコン(というかクーラー)外した旧miniでは外気導入だけではさすがに暑かったんです。
その暑さを何とかしようと、思い切って導入したのが最初です。
※当時は結構いいお値段したもんです。
こんなもん、役に立つのか?
と、半信半疑で導入したら確かにシートと接触している部分の汗が引く効果が確認できました。
真夏に軽トラにバイクを積んでイベントに行くときにも使えます。
なので更に2セットほど追加注文してしまいました。
これでエアコンのない車ばかりの当倶楽部では夏の運転時の背中の不快さはだいぶ軽減されました。
ただし、
シートクーラーを装備すると、ちょっと着座位置が高くなるので慣れるまでちょっと気にはなります。
※後付けのシートクーラーは空気が流れる層の確保のため、少し厚めなんですよ。
外気導入をもっと何とかしたい
窓からの風をどうしても取り入れたい。
そんなアナタのために「ロータスヨーロッパ専用のウィンドデフレクタ」という後付パーツが存在します。
※おそらく日本だけですよ、こんな便利なパーツ売ってるのは。
走行風で涼を取りたいと言う基本的な欲望はワタクシだけではないようでです。
考えることはみんな一緒ですね♪
ウィンドデフレクターは普段取り外しておくことができます。
実際には窓と窓枠で挟んで固定します。
走行時にボディから突き出たデフレクター部が外気を無理やり削り取って室内に取り入れます。
ロータスヨーロッパは、走行中にハンドルから手を離すことができないくらいダイレクトなハンドリングです。
そのため、ウィンドデフレクターは走行中に取り付けることも取り外すこともできません。
※少なくともワタクシには無理です。
これは、
「旧ミニでいうところの象の耳」的なアイテムです。
後付けの三角窓とでも言いましょうか。
走ってれば結構な風を導入できます。
微調整できずに、思った位置に風が来ないことがあります
でもウィンドデフレクターが有ると無いとでは大違いです。
※そのうち、走行風の取入れ角度を調整できるように改造する予定です。
ウィンドデフレクターは当倶楽部のロータスヨーロッパの助手席の背もたれの裏に常時積んであります♪
もうこれがないロータスヨーロッパは乗る気になれません♪
※春先から秋口までウィンドデフレクターの使用頻度は高いです。
エアコンは付けられるのか?
春に主治医のところに行くと、いつも何台かのロータスヨーロッパはエアコン搭載加工されています。
軽自動車のコンプレッサーを流用して大規模な改造をするようです。
一台一台現物合わせで作ってるので費用は・・聞いてませんがかなり高額っぽいです。
※仕様に寄ってだいぶ違うようなこと言ってた気が。
ロータスヨーロッパは室内が狭いのでエアコンはすごく効くようです。
その代わり、
フロントトランク周りが使えなくなるみたいです。
ワタクシは、そんなにお金はないので具体的には聴きませんでした。
どうせ、そんなもん付けて車重を重くしたり、壊れる個所をわざわざ増やすのもなぁ・・
それでも後付けのエアコンは何とでもなる!
ということなので、ヘンテコ車でもそういう専門店に相談してみるといいと思います。
※エアコン追加後のオーバーヒート対策とかも一緒に相談してみるといいですよ。
旧車は「やせ我慢してなんぼ」です♪
偉い人お金持ちにはそれがわからんのですよ、大佐。
夏は早朝と夕方、もしくは高原を走ればよろしい
真夏は、一般道を走ると焼けたアスファルトの熱をもろに食らいます。
なので、アスファルトが焼ける前に出かければいいんです。
真夏は早朝にちょっと流してくるという使い方がベストです。
早朝の高原を旧車で流すと本気で気持ちいですよ。
明日から頑張ろうと思ったりはしません。
誰もいない空いてる高原道路をぐりぐり走るのは最高です♪
長野県は東西南北どっちに向かっても標高はあっと言う間に1000mを超える峠や高原だらけです。
コレだけでも長野に移住してよかったと思います。
ちなみに・・
意外にも夏の長野市近郊の早朝の峠には旧車が結構走っています。
同好の士はどこにでもいるもんです(笑)
こういう人がたくさんいるんですよ、長野県。
早朝の峠では割としょっちゅう変な車に合います。
何度も同じ車にあったりするので常連というか、
「みんな同じ想いなんだなぁ・・」
と感慨もひとしおです。
コンビニや自販機の前での休憩時によくそういう人たちに話しかけられます。
当然、話は大盛り上がりです♪
話が盛り上がりすぎて「アスファルトが焼ける時間」になると峠から帰るまでがかなり暑い!ということもしょっちゅうです。
まとめ
ロータスヨーロッパは、真夏の炎天下で乗る車じゃないです。
夏は日中に半日も乗ったらもれなく脱水症状になります。
背中の汗のかき方が尋常じゃないです。
ロータスヨーロッパ暑さにも寒さにも比較的弱いです。
なので、
春と秋は気持ちよく走れる貴重な時期です。
※それ以外の時期は苦痛と覚悟を伴います。
困ったことに春と秋はバイクにも気持ちのいい時期でもあります。
虫も少なく、メンテナンスにもいい季節だったりします。
※冬の間にいかに完全整備をしておくかがカギです。いい時期に修理とかもったいなくて。
そんなわけで、
走行距離がなかなか伸びません。
それでも長野県に住んでるワタクシは、
とか普通にできます♪
特に、
夏の早朝の標高が高い峠とかは最高です♪
それでも、
エアコンなどつける予定はありません。
不便でいいんですよ、旧車なんて。
その不便さがまたいいんですよ。
と、
出来る限り強がったところで、この記事を終える。